当店に入荷したお酒ほぼ全てをご紹介しております。
当店の場合は蔵元から発売されていても、味乗りの状態や季節感を考えて発売を遅らせるものが多々あります。
その場合は遠慮なく他店さまにてお求めいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
【BYについて】
お酒の紹介にくっついてる「BY」は醸造年度(Brewery Year/Brewing Year)の略です。
読み方は「びーわい」が一般的と思います。
日本酒の場合、7/1から始まり6/30に終わるのがひとつの年度(酒造年度)です。
たとえば(細かい規定は省いて)わかりやすく言うと
2023年7/15から2024年6/30に搾られたもの⇒2023BY(2023年度醸造)となります。
さらに簡単な覚え方は「お米が収穫された年」と考えてみてください(一部古米使用酒を除く)。
まぁ、要するに、
2023BY/05BY⇒最新酒造年度のお酒(新酒)
2022BY/04BY⇒だいたい1年熟成のお酒
2019BY/01BY⇒だいたい4年熟成のお酒
と考えていただければ間違いではない(わかりやすい)と思います。
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【そんなこだまの新入荷予定】*予定だから遅れても怒らないでね(笑)
☆ 此君(鳥取)純米吟醸赤ラベル生原酒2024(12/11頃予定)
☆ 廣戸川(福島)純米にごり生酒2024(12/11前後予定)※店頭販売のみの予定です
☆ 本金(長野)すっぴん太一本醸造生原酒2024(12/14予定)
※毎年のことで恐縮ですが当店は「秋のお酒は秋になってから」が信条です。
8月にひやおろし?はぁ?と言うのが本音ですがまぁそれはさておき、
ひとまずのけじめとして9月9日重陽の節句を解禁日としています(それでも早いけどな…)。
流行先取りのお客様、飲食店様は遠慮なく既に販売している他店様でお買い上げください。
始まりは遅いですが逆に終わりは長い、というか終わりは特にありません。
8~9月にはまだ若かった酒質が秋を越えて年を越えてさらに柔らかさが増し、
飲み頃になった秋酒をじっくり、しみじみ楽しめるのが寒い時期のいいところ。
何のための秋酒?何のための熟成?…今年も地酒屋こだまの独り言でした。
★ご要望にお応えして「熟成酒のご案内」ページも作りました
ライトなものからこだまらしいガッツリまで!新入荷情報には
載らないものが多いです。よかったらこちらからどうぞ!
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<お勧め温度のご説明>
保存温度ではなく「この温度で飲んでいただきたい」温度です
店主が思う「お酒の良さを明確に感じることができる」温度をご提案しています
美味しいのはもちろん「お酒の本質に触れることができるかどうか」という視点です
◎:超お勧めです ○:まぁまぁいいよね
△:ぎりぎり…悪くはないけど… ×:お酒がかわいそう…
○⇒◎:まだ若いからまぁまぁだけど熟成して味が乗ったら超お勧めになるよ
とはいえ最終的にはご自身の好きな温度で飲んでくださいね(好みは十人十色です…)
☆ 花泉「ロ万 Revolution 秋」穏やかなメロン香に包まれた透明感とジューシーさの両立…!<12/7>
雪深い南会津で伝統のもち米による熱掛四段仕込みを行う花泉酒造。蔵が生み出す柔らかな酸と甘みが
どのお酒にも生きていてまさに花泉でしか味わえない特徴的な味わいと、いつも笑顔の星社長が魅せる
明るいキャラ(ホントに素敵なオトコなのです…!)とが相まって根強いファンが年々増えています。
長年勤めた杜氏の引退に伴い2020BYより若手が杜氏になり、ますますお酒が進化しました。
伝統的なもち米熱掛四段仕込みを全てのお酒に採用しながら鑑評会でも好成績を収めたりするようになり、
もともと高い酒質自体がさらにワンランク上がった花泉酒造、今後もさらに期待が高まります。
そんな花泉より「革命君」から受け継いだ「ロ万 Revolution」秋Ver.の発売です。
フレッシュなメロン系の香りが程よく、軽快に広がる旨みが爽やかな美味しさです。
ジューシーで程よい厚みの旨みにも透明感があって、余韻の甘みも本当にキレイなのです。
けっこう甘さがあるのに後口がダレないのもこのお酒の凄さかなぁ。このバランスは唯一無二。
冷酒は鮮烈&クリアな美味しさ、お燗はジューシーさ全開で抜群の旨さ、ぜひお試しください。
花泉 純米吟醸「ロ万 Revolution」秋 生原酒 2023/05BY 1,870円(720ml) 3,520円(1800ml)
※本数に限りがありますのでお一人(四合、一升いずれか)1本まででお願いします
※通販の場合は在庫数の関係でお届けまでに数日のお時間をいただく場合がございます
※このお酒を創り出した革命君の齋藤さんについては過去にnoteに書いています
ご存じない方はぜひお読みになった上で「ロ万 Revolution」を楽しんでみてください
*使用米:会津産 酒造好適米+ヒメノモチ(四段) 精米:55% 日本酒度&酸度:非公開
使用酵母:うつくしま夢酵母F7-01 アルコール:16度
*酒質:芳しいメロン系の香り、透明感とジューシさが両立した旨みの、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 会津中将「初しぼり生原酒」槽搾りならではの柔らかさ、透明感のあるホッとする美味しさ!<12/6>
福島県会津若松市でその全量を丁寧な槽(ふね)搾りで手造りの酒を醸し続ける鶴乃江酒造。
以前から「米の味がほっこり旨い酒」を醸してきましたが、石数が増えても変えない造りの丁寧さで
特にここ数年は数々の鑑評会でも金賞受賞の常連蔵へ成長していてその存在感は増すばかり。
昨年引退された坂井名杜氏から引き継いだ前島さん、ついに社長になった向井くん、
彼を支えている看板娘ゆりさんが中心となる、チームワーク抜群!の実力蔵なのです。
そんな会津中将より新酒第一弾「初しぼり」純米無濾過生原酒が入荷しました。
穏やかなメロン+リンゴ系の果実香、透明感のある旨みが楽しめます。
槽搾りならではの柔らかさが前に出ているためフレッシュさはやや控えめですが、
軽快で爽やかな甘みを優しい酸が彩り、滑らかに、清らかに流れていきます。
今期は例年以上に落ち着いた旨みが柔らかく楽しめる仕上がり、おつまみを引き立てます。
まずは冷酒から、酒質が成長して1月を過ぎたらお燗もより旨くなりますので是非お試しください。
会津中将 生純米原酒 無濾過初しぼり 2024/06BY(新酒) 1,760円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:会津産 五百万石 精米:60% 日本酒度:+3 酸度:1.5 使用酵母:TM-1 アルコール:17度
*酒質:メロン系の穏やかな香り、透明感のある軽快で柔らかな旨み、落ち着いた美味しさの中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗〇→◎
*販売予定期間:5月くらいまで
☆ 今錦「純米しぼりたて槽場詰め」フレッシュで軽快ジューシー、今期もいい仕上がりです!<12/6>
今錦を造る米澤酒造は経営難から2014年に伊那食品工業が親会社となり新体制での造りとなりました。
2016年には木槽などを残した上で蔵も全面的に建て替え蔵人一丸となって造りに励んでいます。
地元に愛される企業として観光客も受け入れる体制作りに加え、冷蔵設備やパストライザーなど
未来に向けたツボを押さえた投資をする一方で、今錦の伝統的な酒造りは変えずに地元中川村の
棚田の保全なども含めた経営方針を打ち出し、坂口竣彌杜氏を筆頭に「らしさ」を追求して頑張っています。
そんな今錦より新酒第一弾「純米 しぼりたて 槽場詰め 無濾過生原酒」が入荷しました。
昔ながらの槽(ふね)で搾ったお酒を槽場で1本ずつ瓶詰め(大変な作業…汗)したお酒です。
リンゴ&メロン系の香りがほんのり、槽搾りならではの柔らかかつフレッシュな旨みがほとばしります。
透明感のある旨みにジューシーな酸がバランスし、うっすら絡んだオリがふんわりした甘みを感じさせる、
完成度の高い(ここ数年は安定感が出てきました…)仕上がりと思います。
槽場詰めの醍醐味を楽しめるフレッシュな美味しさは、和洋問わず幅広いおつまみとお楽しみください。
今錦 純米 しぼりたて 槽場詰め 無濾過生原酒 2024/06BY(新酒) 1,595円(720ml) 2,970円(1800ml)
*使用米:中川村産 契約栽培美山錦 精米:70% 日本酒度:+1 酸度:2.0
使用酵母:7号 濾過・火入れ・加水:なし(槽場詰めのため少々オリあり) アルコール:18度
*酒質:穏やかなフルーティ香、軽快で程よくジューシー、柔らかな旨みが楽しめる中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗〇→◎
*販売予定期間:5月くらいまで
☆ 米宗「速醸純米初しぼり」ドライで力強い旨みをジューシーな酸が彩る、米宗らしいキレウマ!<12/5>
愛知県愛西市の田んぼに囲まれた青木酒造、15代目の若き蔵元杜氏青木拓磨くんは1989年生まれ。
「米宗(こめそう)」はもともと米問屋だった時代の屋号に由来するそうです。
年間の生産量は100石未満。2017年に蔵に戻り酒造りを学びなんと2019BYから杜氏を務めます。
キーワードは全量酵母無添加・生酛&山廃・完全発酵。フルーティなお酒なんかありませんし、
一般受けは全く(全く!笑)考えず、拓磨くん自身が大好きな味わいを極めようとする姿に共感し、
実際に蔵を訪ねた際にその姿勢に無限の可能性を感じて2022年より取扱いを開始しました。
そんな米宗より力強い旨みが実に米宗らしい新酒第一弾「速醸純米初しぼり」が入荷しました。
少し熟を感じる果実香、すっきりした口当たりからキレウマに広がる旨みを果実的な酸が彩ります。
速醸の素直さも少々ありつつ、でもドライで力強い旨みと酸の存在感、パンチのあるシャープな旨さは
やっぱり米宗。アルコールもいきなり20度と、新酒第一弾から”らしさ”全開です。新酒なので重さは
ありませんが、複雑な旨みを生かして季節の鍋料理(魚介でも肉でも!)などとも相性抜群です。
米宗 速醸純米 初しぼり 無濾過生原酒 2024/06BY(新酒) 1,650円(720ml) 3,190円(1800ml)
*使用米:愛知県産 夢吟香+愛知県産 若水 精米:70% 酒母:速醸酛 酵母:蔵付き酵母
日本酒度:+5 酸度:3.6 アミノ酸度:2.8 アルコール:20度
*酒質:熟した果実香がほんのり、ジューシーな酸に彩られた、パワフルで複雑味のある辛旨口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:2月くらいまで
☆ 花泉「純吟活性にごり生酒」ほんのり微発泡、クリアでジューシー、とろりとした美味しさ!<12/4>
雪深い南会津で伝統のもち米による熱掛四段仕込みを行う花泉酒造。蔵が生み出す柔らかな酸と甘みが
どのお酒にも生きていてまさに花泉でしか味わえない特徴的な味わいと、いつも笑顔の星社長が魅せる
明るいキャラ(ホントに素敵なオトコなのです…!)とが相まって根強いファンが年々増えています。
長年勤めた杜氏の引退に伴い2020BYより若手が杜氏になり、ますますお酒が進化しました。
伝統的なもち米熱掛四段仕込みを全てのお酒に採用しながら鑑評会でも好成績を収めたりするようになり、
もともと高い酒質自体がさらにワンランク上がった花泉酒造、今後もさらに期待が高まります。
そんな花泉よりとろりとした美味しさの「純米吟醸活性にごり生酒」が入荷しました。
穏やかな香り、ほのかな微発泡から広がる軽快でジューシーな美味しさが印象的。活性は強くはない
ですが「ポン!」と栓が飛ぶかもしれませんので気をつけて開けてください。フレッシュながら
柔らかくて程よい厚みの旨みがあり、メロン系の含み香と共に楽しく飲める仕上がり。冷酒だけでなく
お燗(これがマジで旨い!)も是非。甘すぎないので幅広いおつまみと楽しめる、食中系にごりです。
花泉 純米吟醸 活性にごり 生酒 2024/06BY(新酒) 1,815円(720ml) 3,300円(1800ml)
※味乗り抜群の一年熟成(3,410円)&七年熟成(3,850円)は1800mlのみ在庫あり(冷酒もお燗も悶絶の旨さです)
*使用米:会津産 五百万石(麹)+会津産 夢の香(掛) 四段/ひめのもち
精米:55% 酵母:協会701号 火入れ:なし アルコール:16度
*酒質:弱めの微発泡、クリアかつジューシーでとろりとした美味しさを楽しめる、中~やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗◎
*販売予定期間:夏くらいまで
☆ 黒松仙醸こんな夜に「雷鳥奔酒」柑橘系の酸とシャープでクリアな旨み、爽やかで美味しい!<12/4>
長野県伊那市高遠で酒を醸す「仙醸」生産石数約2000石と当店では決して少なくはないのですが、
その蔵の中で「手作りの麹と小タンクでの仕込み」に拘り約30石を醸す「こんな夜に」シリーズは、
こだま開店当初から造り手と二人三脚で取り組んだおかげで当店の大黒柱のひとつに成長しました。
仙醸を7期支えた安藤杜氏に変わって2017BYより、若い柳平勝人くんが醸造責任者となりました。
より仙醸らしい造りへと進化を感じさせるスタートをきり、年を追う毎に安定感が増しています。
そんなこんな夜により爽やかな美味しさの「雷鳥 奔酒」うすにごり生原酒が入荷しました。
雷鳥・生の数量限定バージョンがこの奔酒(はしりざけ)と呼ばれるうすにごりです。
シリーズ随一のすっきり系でシャープな酒質ですが、微発泡が爽やかで(念のため開栓注意!)
爽やかな柑橘系の香りと酸、そして旨味が軽快に広がり、後口はキレもあって飲み飽きません。
お刺身や蕎麦、天ぷらなどの和食から軽めの洋食まで幅広く楽しめる味わい。
まずは冷酒がお勧めですが、夏を超えて厚みが出るとお燗も旨くなる底力を持ったお酒です。
黒松仙醸こんな夜に 雷鳥 純米 奔酒 おりがらみ 無濾過生原酒 2024/06BY(新酒) 1,540円(720ml) 2,750円(1800ml)
※やや活性あり、瓶により噴き出す可能性がありますので開栓にはご注意ください
*使用米:信州産美山錦 精米70% 日本酒度:+5 酸度:2.1 アミノ酸度:1.1 使用酵母:協会701号 アルコール:16度
*酒質:僅かな微発泡と柑橘系の香り、シャープな旨みが爽やかな美味しさの中~やや辛口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇⇒◎
*販売予定期間:秋くらいまで
☆ 稲里「初搾り」にごり生原酒、爽快な微発泡、素直で軽快な旨み、例年以上に杯が止まらない!<12/4>
茨城県笠間市稲田にある磯蔵酒造、数年のお付き合いを経て2019BYよりお取り引き開始となりました。
「想いを共にできる仲間と仕事をしたい」という僕と似た価値観を持つ磯貴太(いそたかひろ)社長が
杜氏や蔵人と造るその酒は「地元の米の味を大切にした(ライスィと彼はよく言います)」腰の強い酒。
流行りに流されず、蔵の風味がそのまま伝わるような、派手さ控えめなしみじみ旨い食中酒を信念をもって
造り続けています。派手なお酒はありません(造りません)、とにかく「米の旨み」にこだわります。
今期2023BYより杜氏を筆頭に全員で造りに取り組む体制を組み、ただいま進化中の磯蔵酒造です。
そんな稲里より新酒第一弾、しゅわしゅわ美味しい「初搾り」活性にごり生原酒が入荷しました。
派手さのない芳香がほんのり、僅かな微発泡(開栓にご注意ください)が舌をくすぐります。
フレッシュさ全開でさらりと飲める軽快さを持ちつつ、まさに米味と言いたくなる旨みが程よく膨らみ、
後口はアル添酒らしくキレる系です。今期は甘みを抑えた素直で軽快な旨みが印象的でめっちゃ旨いなぁ。
例年以上に杯が進みます。個人的には寒い日に冷酒かお燗で、旬の鍋料理等と一緒に楽しみたいお酒です。
稲里 初搾り(活性にごり生原酒)2024/06BY(新酒) 1,430円(720ml) 2,860円(1800ml)
※噴き出し防止の為ガス抜き穴栓ですので横置きできません(弱めですが開栓にご注意ください)
*原材料:米(国産)・米麴(国産米)・醸造アルコール 日本酒度・酸度:非公開
火入れ・加水:なし(生原酒) 特定名称:なし(普通酒扱い) アルコール:17度
*酒質:穏やかな香り、僅かな微発泡、軽快な米味が楽しめる、中~やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗◎
*販売予定期間:春くらいまで
☆ 山の井「白 おりがらみ生」ほんのりフルーティ、軽快でジューシー、爽やかな美味しさ!<12/4>
福島県南会津、会津田島駅にほど近い地にて伝統の酒造りを続ける会津酒造。
主要銘柄は「金紋会津」で地元に向けた伝統的なお酒を中心に造ってきた蔵ですが、
若き蔵元杜氏、渡部景大(わたなべけいた)くんが新しいコンセプトと共に立ち上げた
ブランドがこの「山の井」。爽やかな香りとお米の旨みを低めのアルコール度数で表現した
日本酒初心者でも親しみやすい「飲みやすくわかりやすく美味しい」お酒を目指しています。
既に公表されていますが、今年は生涯の伴侶も得てますます頑張る山の井を応援したいと思っています。
そんな山の井より新酒第一弾「白 おりがらみ生」が入荷しました。
フルーティな香りがほんのり、フレッシュで軽快な美味しさです。今期は例年よりやや軽めで
すっきりした甘みと、穏やかな酸味が瑞々しさを感じさせ、後口まで滑らかに流れます。
新酒らしい苦みも時間経過と共に馴染んでいきますが、おつまみと合わせるといいアクセントに。
飲み飽きない軽やかな甘味はどなたでも唸らせる出来栄えです。熟成させると厚みも出てまた旨いですよ。
山の井 白 おりがらみ生 2024/06BY(新酒) 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
※純米造りですが純米酒表記はありません(山の井シリーズ共通)
*使用米:五百万石 精米:60% データ:非公開 火入れ・加水:なし(生原酒) アルコール:15度
*酒質:ほんのりフルーティ、軽快でジューシーな美味しさが楽しめる、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗〇→◎
*販売予定期間:夏くらいまで
☆ 春心「生酛純米五百万石」程よい熟成感、力強く複雑な米の旨みが楽しめる、春心の真骨頂!<11/29>
石川県小松市下粟津にて大正2年に創業した西出酒造。粟津温泉も近いのどかな町並みに蔵はあります。
一度は別資本への経営譲渡がありましたが、平成26年に代表&杜氏の西出裕恒くんが買戻しました。
白山の伏流水と古い蔵を生かして背伸びすることなく「この環境だからこそできる酒造り」に注力し、
信念を持って地元の米と向き合っています。その結果生まれる生酛と山廃、そして速醸の面白さ、
西出くんの考え方は独特かつユニーク、しかしその全てに必ず一本筋が通っていて話していても楽しい。
木槽で搾った柔らかな味と「自分にしかできない酒造り」を貫く裕恒くんの想いが最大の魅力です。
そんな春心より程よい熟成感と複雑な旨みが魅力の「生酛純米火入れ」が入荷しました。
程よく熟した香り、すっきり軽快な口当たりから程よく厚みのある旨みが濃醇に広がります。
酒質は滑らかで意外に軽快さもありますが低精米由来の複雑な旨みが少々のビター感を伴いながら味わえ、
特に温めた際に「ああ、米の酒だ…」となること請け合い。冷酒ではなく常温からお燗で、
開栓から数日後~数か月後のまとまりを楽しみにゆったりお楽しみください。春心の真骨頂のひとつです。
春心 生酛つくり純米酒 五百万石 火入れ 2023/05BY 2,145円(720ml) 4,180円(1800ml)
※開栓直後はシャープな味わいですが日に日に味わいが開くのでゆっくりお楽しみください
*使用米:石川県産五百万石(地元ジャパンファーム契約栽培米) 精米:87%
酒母:生酛 酵母:無添加 火入れ:あり アルコール:17度
*酒質:程よい熟成香、力強く複雑な米の旨み、ビターな余韻が楽しめる中旨口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来夏くらいまで
☆ 琥泉「純吟しぼりたて生原酒」フレッシュ&フルーティ、爽やかで完成度の高い美味しさ!<11/29>
兵庫県神戸市で小仕込みで酒を醸す泉酒造。テクニカルで理論的な和氣杜氏と若い蔵人数人で
繊細な酒を醸す泉酒造は大震災での焼失を経て、数々の困難を乗り越え復活し約14年。
復活一年目からご縁があり、こだま創業時より扱う中で特に感じるのはここ数年の完成度の高さ。
蔵を訪れる度に「弱点を改善する設備投資」を的確に施していく蔵を僕は知りません。
蔵はこだま扱いの中でもトップクラスの清潔さと工夫に満ちていて、しかし造りはあくまで基本に忠実。
そんな伝統を大切に守りながらもアグレッシブに攻める和氣杜氏の姿勢にも共感し応援しています。
そんな泉酒造より新酒第一弾「琥泉(こせん)」純米吟醸しぼりたて無濾過生原酒が入荷しました。
フルーティで爽やかな香り、フレッシュで爽快な旨味が軽快に舌の上を駆け抜けます。
フルーティな香りが手伝ってジューシーな甘みを感じさせますが、意外にドライなキレもあるので
脂の乗った旬の鰤刺しや冬の鍋料理などにも合うのです。このバランスには毎年脱帽、凄いなと思います。
僅かな微発泡も手伝って爽やかに楽しめるフレッシュな美味しさは、まずは冷酒からお楽しみください。
琥泉(こせん)純米吟醸 しぼりたて無濾過生原酒 2024BY/06BY(新酒) 1,760円(720ml) 3,520円(1800ml)
*使用米:HYOGO SAKE 85(麹)+一般米(掛)※共に兵庫県産 精米:60%
日本酒度:±0前後 酸度:1.5前後 アミノ酸度:1.0前後 アルコール:16度
*酒質:フルーティな香り、爽やかかつ軽快でジューシーな美味しさの中口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇
*販売予定期間:3月くらいまで
☆ 花巴「速醸うすにごり生」柑橘系の爽やかな香りと酸、軽快フレッシュな美味しさです!<11/27>
奈良県吉野の美吉野醸造が醸す花巴(はなともえ)は杜氏の橋本晃明専務の想いを形にしたお酒です。
ご縁があって平成25年より取扱を開始しました。地酒を文化として捉え、地元での契約栽培米や
醸造用の樽をはじめとした吉野杉生産現場との連携など「蔵を中心にした地域活性」も視野に入れた活動、
29BYからはついに全量酵母無添加、そして全量契約栽培米とさらに目まぐるしい進化をしています。
僕も数年に一度ですが訪ねる度にその進化を目の当たりにしてめちゃめちゃ刺激を受けています。
こだまラインナップの中でも「唯一無二」という言葉がこれほど似合う蔵はない、素晴らしい個性蔵です。
そんな花巴より爽やかな酸とジューシーな美味しさの新酒第一弾「速醸うすにごり生酒」が入荷しました。
穏やかな柑橘系の香り、軽快でジューシーな甘みをこれまた柑橘系の酸が迎えてくれます。山廃や水酛が
主役のこの蔵で「酵母添加は無しのまま、あえて醸造用乳酸を使って」優しい素直な酸を表現している、
といえばわかりやすいでしょうか。花巴らしい酸もいつもより少しマイルドで、フレッシュで軽快な
新酒らしさと相まって爽やかで美味しいなぁ。酸味を生かした料理との相性が特に抜群です。
花巴 速醸 うすにごり生酒 2024/06BY(新酒) 1,650円(720ml) 2,970円(1800ml)
※純米で造られていますが「純米」表記はありません
*使用米:奈良県産 契約栽培酒米 精米歩合・日本酒度・酸度:非公開
酒母:速醸 酵母:無添加(蔵付き酵母) 火入れ・加水:なし アルコール:17度
*酒質:柑橘系の香りと酸が爽やか、軽快でフレッシュな美味しさの、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗◎
*販売予定期間:2月くらいまで
☆ 媛一会「九號&UK-7」酵母の特性を生かした火入れ酒ならではの優しい美味しさが楽しめる!<11/27>
愛媛県の東部、海に近い西条市で力強くも柔らかな酒を醸している武田酒造。
24BYより杜氏を担当する息子の武田昇三くんを中心に数人で仕込む300石ほどの小さな蔵です。
彼に出逢ったのはまさに杜氏になりたてくらいかなぁ。建築畑出身で蔵に戻ってから杜氏について
修行してきた武田くんが醸す酒とその優しい人柄に惚れ込んでから毎年の進化を見守っていますが、
蔵にある小さな槽で搾る「媛一会」を主に、年々進化するそのパワフルな酒質に魅力を感じています。
そんな媛一会より、やや辛口の「九號火入れ」とやや甘口の「UK-7火入れ」が入荷しました。
九號は柑橘系のすっきり軽快な旨みに爽やかな香りと酸がアクセントになり、ドライな旨みながらも
程よくジューシーな美味しさが楽しめるやや辛口。和食全般、軽めの洋食などにお勧めです。
UK-7は軽快な旨みに7号酵母ならではの果実感のある酸が適度に飲み応えのある旨みに絡んで
優しくてジューシーな美味しさが楽しめるやや甘口。和食はもちろん、洋食全般にお勧めです。
どちらも火入れのよさが表れた柔らかな旨みで、温度も万能に楽しめる食中酒と思います。
媛一会 純米吟醸 九號 一度火入れ 2023/05BY 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
媛一会 純米吟醸 泉水仕込み UK-7 火入れ 2023/05BY 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
【九號火入れ】
*使用米:愛媛県産 松山三井 精米:60% 日本酒度:+6 酸度:2.0
酒母:速醸 酵母:協会9号 火入れ:あり アルコール:15度
*酒質:柑橘系の爽やかな香りと酸がアクセント、程よい旨みも楽しめる、やや辛口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
【UK-7火入れ】
※名称の「UK-7」は「うちぬき」の水と「協会7号」酵母で醸したことからのネーミングです
*使用米:愛媛県産 松山三井 精米:60% 日本酒度:-1 酸度:2.0 酒母:速醸 火入れ:あり
使用水:西条市の石鎚山伏流水「泉水 うちぬき」 使用酵母:協会7号 アルコール:15度
*酒質:柑橘系の香りとジューシーな酸が軽快な旨みを彩る、優しく穏やかな美味しさの中~やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 奥播磨「純米”しぼりたて”生酒」穏やかな香り、ドライで軽快ながらしっかり旨いのです!<11/27>
姫路駅からバスで小一時間、安富町安志(あんじ)という山に囲まれた小さな町に蔵はあります。
明治17年(1884年)創業、仕込みは最大1,200キロ程度で現在約600石前後の造り。
伝説の高垣克正名杜氏引退後は下村元基(もとき)社長が造りをしていましたが今回ご縁あって
都美人を退職した山内杜氏が杜氏に就任したため新規お取引をさせていただくことになりました。
町内産の山田錦と夢錦、林田川の伏流水(軟水)、酵母は速醸が9号、山廃が7号(共に泡あり)、
そこに山内杜氏の「技」が加わった「これからの奥播磨」を僕なりにお伝えして参ります。
そんな奥播磨よりドライで美味しい新酒第一弾「純米”しぼりたて”生酒」が入荷しました。
穏やかなリンゴ&柑橘系の香り、すっきり軽快な旨みを程よい酸が支えています。ドライな旨みですが
程よい厚みがあり、米、そして穀物を感じさせるような複雑さが飲み応えにも繋がっています。
おおお、これは美味しい。昨年に比べて力強いドライさがあるのにしっかり旨みを感じられる仕上がりで、
個人的にもかなり高評価です。魚介料理から肉料理まで、幅広く楽しめる旨酒だと思います。
奥播磨 純米 しぼりたて 生酒 2024/06BY(新酒) 1,760円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:安富町産 夢錦 精米:60% 日本酒度:+5.9 酸度:2.0 アミノ酸度:1.8
酒母:速醸 酵母:協会9号 アルコール:17度
*酒質:穏やかで爽やかな香り、ドライで軽快ながら複雑で旨みも感じさせる、中~やや辛口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:春くらいまで
☆ 鶴乃江「亀の尾二年熟成」穏やかで柔らか、程よく複雑な旨みがめちゃめちゃ沁みて旨い…<11/26>
福島県会津若松市でその全量を丁寧な槽(ふね)搾りで手造りの酒を醸し続ける鶴乃江酒造。
以前から「米の味がほっこり旨い酒」を醸してきましたが、石数が増えても変えない造りの丁寧さで
特にここ数年は数々の鑑評会でも金賞受賞の常連蔵へ成長していてその存在感は増すばかり。
昨年引退された坂井名杜氏から引き継いだ前島さん、ついに社長になった向井くん、
彼を支えている看板娘ゆりさんが中心となる、チームワーク抜群!の実力蔵なのです。
そんな鶴乃江より柔らかくて複雑な旨みが楽しめる純米酒「亀の尾」二年熟成火入れが入荷しました。
地元会津産の亀の尾を使った純米酒ですが、穏やかですが芳醇な香り、すっきりした
口当たりから程よく広がる柔らかな旨み、軽さもありますが程よく複雑な旨みが不足を感じさせません。
ああ、ホッとする味わい。約二年の熟成を経て亀の尾のポテンシャルが花開いたのか、
優しい熟成感と適度な厚みにとても品のよいフルーティさがほのかに混じります。
冷酒もいいですが、やはり常温からお燗が真骨頂。これはいいお酒だなぁ、ゆったりとどうぞ。
鶴乃江 純米酒 亀の尾 火入れ 二年熟成 2022/04BY 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:会津産 亀の尾 精米:65% 日本酒度:±0 酸度:1.6 火入れ:あり アルコール:16度
*酒質:芳醇な香りが穏やかに、柔らかくて程よく複雑な旨み、品のよいフルーティさと熟成感の中口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 嘉根満「純米生原酒二年熟成」ウイスキー系の香りと旨み、力強くて複雑な旨みが個性的!<11/26>
長野県塩尻市にて手造りの酒を醸す和饗(わきょう)酒造。昨年経営が変わって社名も変更になりました。
こだま開店時よりお取り引きさせていただいていて長いお付き合いになり、それは今も変わりません。
2014年に同じ長野県の某蔵で活躍していた森川貴之くん(彼とも前蔵の時から10年以上のお付き合い)が
杜氏に就任しすっかり蔵に溶け込み蔵のムードも変わりましたが、それは全て彼の努力があってのこと。
造りのベースから見直した森川杜氏の尽力で和饗は現在圧倒的な進化中、僕はそれを応援しています。
そんな和饗より約二年寝かせた深みある旨みがマジウマの「嘉根満」純米生原酒2022BYが入荷です。
ウイスキーを思わせる熟成感のある香り、アタックからパワフルで複雑な旨み、
苦みも含めた米の五味を感じさせる嘉根満らしさ全開です。特にこの2022BYはアルコール感の強さと
ウイスキー的な旨みが個性的で、美山錦ならではのビター感ある深みが楽しめます。
冷酒もいいんですけど常温でさらに味わい深く、さらにお燗が半端ない旨さで特にお勧め。
その癖のある味わいは特にスパイスを使った肉料理や発酵系おつまみ、チーズなどと相性抜群です。
嘉根満(かねまん)純米 無濾過生原酒 二年熟成 2022/04BY 1,760円(720ml) 3,520円(1800ml)
三年熟成 2021/03BY 3,630円(1800ml)
※嘉根満とは創業時の屋号「嘉根満本家」に由来しています
※さらに深みと厚みを楽しめる三年熟成2021BYも1800mlのみ在庫ございます
*使用米:契約栽培(減農薬)美山錦 精米:70% 使用酵母:長野C アルコール:17度
*酒質:ウイスキーを思わせる香り、パワフルで複雑な旨み、深みを楽しめるドライな中口
*お勧め温度:冷〇/常温/◎/燗/◎
*販売予定期間:来春くらいまで(2024.11.26発売-)
☆ 弥右衛門「純米しぼりたて生酒」派手さのないフレッシュ&クリアで柔らかな美味しさです!<11/22>
福島・喜多方の中堅蔵、大和川酒造店で26BYより工場長となった若き蔵元杜氏、佐藤哲野(てつや)くん。
柔らかな酒質に定評のあるレギュラーの「弥右衛門」の揺ぎ無い安定感をベースに、
哲野くん自身のチャレンジである「彌右衛門/野恩」での生酛造りへの挑戦など、
大和川という比較的クリーンな蔵の特性を生かし、その歴史を真っ直ぐに継承しながら、
それとは別に自身の未来を模索しながら表現している彼の意欲作にも益々期待が膨らむこの数年です。
そんな弥右衛門よりフレッシュでキレのよい「純米 しぼりたて生酒」が入荷しました。
穏やかな香り、新酒らしいフレッシュさもありながら柔らかな酒質が好印象です。
すっきりした中に適度に広がるややシャープな旨みを穏やかな酸が支え、後口はさらりとキレていきます。
派手さのない香りに、程よくクリアな旨味。食事と共にすいすい進み、最後まで飲み飽きません。
奇をてらわずに食事との相性を重視した、弥右衛門の実直さが伝わる「旨い辛口」の純米酒。
魚料理や焼鳥などのベーシックな和食、鍋料理に寄り添い、盛り上げてくれるお酒です。
弥右衛門 純米 しぼりたて 生酒 2024/06BY(新酒) 1,430円(720ml) 2,860円(1800ml)
*しぼりたての「純米酒粕」も入荷しています(432円/500g)下記ご購入ページよりどうぞ
*使用米:自社田産 夢の香 精米:60% 使用酵母:TUA 日本酒度:+8 酸度:1.5 アルコール:16度
*酒質:穏やかな香り、軽快でクリアな旨み、フレッシュですが柔らかな旨みのやや辛口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗〇→◎
*販売予定期間:4月くらいまで
☆ 平六「刹那おりがらみ生」程よく熟した桃を食べてるような、エレガントな美味しさが凄い!<11/22>
岩手県は紫波でたった一人で醸造に取り組む平井佑樹さん。岩手の某蔵の直系として育ちながらも
紆余曲折あり、家族のルーツである紫波の日詰平井邸に蔵を構え、2024年から醸造を始めました。
新規ではほぼ取得不可能な清酒免許ではなく「その他の醸造酒」免許ゆえできることは限られますが、
逆に「清酒にできないこと」、例えば「紫波特産のもち米発芽玄米を麹にして酒母に使う」手法など
自由な発想での取り組みに惚れて2024年7月よりお取引きをさせていただくことになりました。
そんな平六より自蔵より採取、分離した蔵付き酵母「アカツキ」を使用した「刹那」が入荷です。
優しい香り、桃や梨を思わせる角のないジューシーな甘みを柑橘系の優しい酸が支えます。
透明感のあるクリアな旨みがすっきり軽快に広がり、優しい余韻へ繋がります。
なんだろう、程よく熟した桃を食べてるような(飲んでもらえばわかりますがホントにそうなんですよ)
これはエレガントな美味しさだなぁ…!通常の日本酒では表現できないユニークさでありながら
ちゃんと日本酒の味わいなのが凄い。特有の優しい品のよい甘みは洋食全般と相性がよさそうに思います。
平六醸造 Re:vive 刹那 -せつな- おりがらみ生 2,200円(720mlのみの販売)
*原材料名:米・米麹・発芽玄米(全て岩手県産) 精米:麹米50% 掛米90%(発芽玄米除く)
使用酵母:アカツキ(蔵付き分離) 濾過・火入れ:なし(無濾過生原酒)
醸造用乳酸・酵素剤:無添加 分類:その他の醸造酒 アルコール:14度
*酒質:優しい香り、桃や梨を思わせるクリアでジューシーな甘みが楽しめる、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗〇
*販売予定期間:春くらいまで
☆ 分福「純米直汲み生原酒」ほんのりフルーティ、フレッシュで軽快かつ旨みしっかりの新酒!<11/22>
大塚駅から電車で二時間弱、暑いので有名な群馬県館林市ある分福(ぶんぶく)酒造。
僕がアマチュアの頃からずっとお世話になってきた兄貴分、毛塚征幸社長が造りも担っています。
流行りの酒質を安易に追わず、とにかく米の旨味を追求する不器用なその姿勢、
とにかく曲がったことが大嫌いであちこちで衝突してしまう(笑)性格の熱さにも共感して、
こだま開店時から取り扱いを開始し「酸が高すぎない濃醇系」好きに熱い支持を受けています。
オーソドックスな造りながら古さのない「米の旨みを引き出した酒質」が最大の魅力と僕は考えています。
そんな分福より毎年最初にリリースする、フレッシュなうすにごりの新酒「直汲み生原酒」が入荷です。
フルーティな香りがほのかに、すっきりした口当たりから分福らしい厚みのある旨みが柔らかく、
かつ分福らしい力強い旨みが広がります。フレッシュでジューシー!今期も美味いなぁ。
ほのかなリンゴ系の香りが潜んでいて爽やかさもありつつ、搾りたてなのでまだ軽快ですが
お燗でも旨くなるしっかりした米の旨みを感じさせます。濃いめの肴とも相性いいと思いますよ。
分福 純米 直汲み生原酒 2024/06BY(新酒) 1,760円(720ml) 3,080円(1800ml)
※瓶により「おり」がけっこう絡みます(うすにごりと思ってください)
*使用米:国産米 精米:60% 日本酒度:+1 酸度:1.6 アルコール度:17度
*酒質:ほんのりフルーティ、フレッシュで軽快、かつ米の旨みを感じさせる中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来秋くらいまで
☆ 北安大國「しぼりたて生原酒」ジューシーで濃醇、濃いのにキレのよいクセになる美味しさ!<11/22>
長野県大町市、黒部ダムや白馬への玄関口の美しい町で「米の旨みを生かした甘口の酒」を醸す北安醸造。
こだまと同い年で造り(と山と自転車)にストイックで、かつ7号酵母が得意な山崎杜氏と、
グローバルな視点を持つめちゃめちゃ社交的な伊藤社長を中心に蔵は回っています。
地酒屋こだま開店前からの長いお付き合いゆえ、いろいろ我侭な相談(こだまを代表する
オリジナル熟成酒の「米旨熟成」も北安大國なのです)をしながら販売させていただいています。
そんな北安大國よりこだま安旨酒ランキングではTOP3に君臨する「しぼりたて無濾過生原酒」が入荷です。
純米酒じゃないのか…と思った方にもお勧めしたいめちゃめちゃ高いクオリティ。
濃醇で甘めですがまったく嫌味ではなく、アル添のおかげでキレもよく、ナチュラルな香り、
柑橘系のジューシーさ、アル添19度を感じさせないバランスも特筆もの。技術の高さを感じさせられます。
濃くて旨いお酒が好きな方には特にお勧めの、純米では表現できない「アル添酒の良さ」を
体現している一本です。温度も問わず、ロックやソーダ割りでも楽しめる濃醇旨口酒です。
北安大國(ほくあんだいこく)しぼりたて 無濾過生原酒 2024/06BY(新酒) 1,320円(720ml) 2,640円(1800ml)
*使用米:ひとごこち+一般米 精米:70% 日本酒度:-8 酸度:1.4 使用酵母:協会901号
原材料:米・米麹・醸造アルコール(特定名称外、普通酒) アルコール度:19度
*酒質:穏やかな香り、ジューシーで濃い旨みからのキレを楽しめる、濃醇なやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗〇⇒◎
*販売予定期間:来秋くらいまで
☆ 鏡山「新酒搾りたて生酒」華やかフルーティ&ジューシー、とてもよい仕上がりと思います!<11/22>
埼玉県川越市の小さな小さな蔵で、若い力が結集して「個性ある酒」を醸している小江戸鏡山酒造。
小さな仕込みタンクと、道具としか言いようのない古典的な搾り機(大変なんだこれが!笑)を使って
丁寧な酒造りを続けています。02BYより40歳の山田杜氏に加えて30代の蔵人2名の新体制で
これまでの造りを踏襲しつつ新しいことに挑戦中ですが、どんな酒にも「鏡山らしさ」が息づいていて
伝統的な技術を基本に「新しい鏡山」へ向かって挑戦を始めている点を現在は特に評価しています。
そんな鏡山の新酒第一弾はこのお酒から、「新酒搾りたて純米生酒」が入荷しました。
鏡山らしい華やかでフルーティな香り、カラフルな甘みが程よくふくらみます。
例年通りジューシーな甘みと優しい酸が印象的で、低めのアルコール度数ながら薄さは全く感じず、
しっかり旨いです。開栓直後より二日目以降の方が香りも味のまとまりも良いので、
ぜひゆっくり飲んでください。まずは冷酒から、旨みがさらに乗ったらお燗もより旨くなりますよ。
同時にフルーティでおからのように柔らかい「酒粕」も入荷していますのでこちらもどうぞ。
鏡山 純米酒 新酒搾りたて 生酒 2024/06BY(新酒) 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml) 3,410円(一年熟成1800ml)
※より味乗りした一年熟成も少量ございます(1800mlのみ)
*使用米:埼玉県産 さけ武蔵 精米:60% 使用酵母:埼玉G
日本酒度・酸度:非公開 火入れ:なし(生酒) アルコール度:15度
*酒質:華やかでフルーティな香り、程よくジューシーな旨みが楽しめる、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇⇒◎
*販売予定期間:春くらいまで
☆ 風が吹く「山廃仕込 金ラベル中取り」程よくフルーティで滑らか、品のよい美味しさです!<11/19>
会津美里の白井酒造店、地元銘柄は萬代芳(ばんだいほう)。「風が吹く」は九代目蔵元の白井栄一さんが
平成17年度に立ち上げたブランドで、自然乳酸を生かした山廃と醸造用乳酸を使用した速醸があります。
ご縁あって2009年に蔵を初めて訪ね、2016年より取扱開始。地元有機栽培五百万石(一部福乃香)を使い、
山廃でも酸は抑えて柔らかく仕上げることを目標にするのでいわゆる「山廃風味」ではないのが最大の特徴。
田舎の農家の軒先のようなホッとする小さな蔵は現在300石後半という少量を手造りで醸しています。
穏やかで朗らかな中に実は頑固さを秘めた白井さんの想いを、じっくりと伝えている毎日です。
そんな風が吹くよりフルーティで滑らかな美味しさの「金ラベル」中取り生酒が入荷しました。
緑ラベルと同じお酒を中取り(搾りの過程で最初と最後を除いた「キレイでバランスのいい」と言われる
部分だけを詰める手法)したお酒です。華やかな香りが穏やかに広がり、透明感のある甘味が滑らかですが、
今期はやや力強さを感じる仕上がりです。蔵元杜氏の白井さんの意図で「いわゆる山廃っぽさ」を
抑えた酒質に仕上げていて、中取りらしい滑らかで品のよい美味しさが楽しめます。
風が吹く 山廃仕込 "金" 純米吟醸生酒 中取り 2023/05BY 1,815円(720ml) 3,630円(1800ml)
*使用米:会津産 有機栽培 五百万石(自然農法『風』の会) 精米:50%
日本酒度:+2 酸度:1.5 酒母:山廃 酵母添加:あり(M310) アルコール:16度
*酒質:程よいフルーティさ、滑らかでジューシー、品のよい美味しさの中~やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗〇⇒◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 九郎右衛門「ひとごこち生&スノーウーマン」華やかフルーティでジューシーな美味しさ!<11/20>
長野県木曽郡木祖村、木曽川の源流に近い、標高約1000M近くの冷涼な地に建つ湯川酒造店。
酒造期は雪に包まれ朝晩は気温もマイナスに下がり、酒造りには少々過酷な環境ともなるこの地で、
慎一杜氏と尚子社長、そして頭の太田くんを中心に精密かつ和気藹々&緊張感ある酒造りの中で
毎年新たな酒米や生酛系酒母への移行、低アル酒への取り組みなど、加速度的な進化を続けています。
地酒屋こだま取り扱い蔵の中でもトップクラスの技術力で酒質も安定感抜群になって久しい蔵元です。
毎年恒例、九郎右衛門の新酒第一弾、純米吟醸ひとごこち生&スノーウーマンが入荷しました。
フルーティで華やかな香り、ジューシーな甘味に優しい酸が寄り添い、フレッシュでめちゃめちゃ美味しい!
程よい透明感がありつつ軽快ながらも程よく厚みのある旨みが広がります。ひとごこち生原酒は
クリアでジューシーな美味しさ。スノーウーマンはきめ細かな微発泡が爽やか。どちらもこだま扱い酒の
中ではトップクラスの華やかさですが、味わいもしっかりでバランスの取れたフルーティ酒です。
どちらもまずは冷酒から、そして意外にお燗も美味しいですよ。
十六代九郎右衛門 純米吟醸 ひとごこち 無濾過生原酒 2024/06BY(新酒) 1,947円(720ml) 3,740円(1800ml)
十六代九郎右衛門 純米吟醸 活性にごり生原酒 スノーウーマン 2024/06BY(新酒) 1,947円(720ml) 3,740円(1800ml)
【共通】※カプロン酸エチル系です
*使用米:信州松本 梓の郷島内ふぁ~む契約栽培米 ひとごこち 精米:55% 日本酒度&酸度:非公開 アルコール:15度
*販売予定期間:2月くらいまで
【ひとごこち生原酒】
*酒質:フルーティで華やかな香り、ジューシーな美味しさを堪能できる、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇
【スノーウーマン】
*酒質:華やかでフルーティな香り、フレッシュ&ジューシー、しゅわしゅわ爽快なやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗◎
☆ 東鶴「冬支度おりがらみ」ほんのりフルーティ、フレッシュ&ジューシーで爽快な美味しさ!<11/19>
佐賀県多久市は福岡から西へ唐津や伊万里へ向かう途中の内陸に位置する静かな町です。
平成20年度よりたった一人で造りを再開した野中保斉くんは当時28歳(若かった…笑)。
僅か25石(!)という極少の造りからのスタートでしたが、現在は社長兼杜氏という立場になり、
ここ数年は150石を超える造り(それでもまだまだ少ないですが)となり、
かつ酒質の進化が著しいここ数年、派手さが控えめの食中酒に徹している面にも共感しています。
そんな東鶴より新酒第一弾「冬支度おりがらみ生酒」が入荷しました。
フルーティな香りがほんのり、ほんの僅かに微炭酸があり軽快、ジューシーな旨みが程よく、
東鶴らしい優しい酸がそれを支えています。新酒らしいフレッシュさと、
昨年同様のジューシーさで美味しいねぇ。ヤブタに加え一昨年から仕込み蔵もついに冷蔵化し、
酒質がさらにクリアで滑らかになりバランスのいい旨みの輪郭もはっきりしてきました。
和食から洋食まで幅広くサポートしてくれる、友人達とわいわい飲んだら楽しそうなお酒です。
東鶴 冬支度おりがらみ生酒 純米 2024/06BY(新酒) 1,760円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:雄山錦 精米:60% 日本酒度: -3 酸度:1.6 使用酵母:SAWA-1(佐賀県酵母) アルコール:16度
*酒質:ほんのりフルーティ、フレッシュでジューシー、爽快な美味しさのやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇→◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 花泉「裏 ロ万」すっきり軽快かつ柔らかな旨み、ゆっくりじっくりお楽しみください!<11/16>
雪深い南会津で伝統のもち米による熱掛四段仕込みを行う花泉酒造。蔵が生み出す柔らかな酸と甘みが
どのお酒にも生きていてまさに花泉でしか味わえない特徴的な味わいと、いつも笑顔の星社長が魅せる
明るいキャラ(ホントに素敵なオトコなのです…!)とが相まって根強いファンが年々増えています。
長年勤めた杜氏の引退に伴い2020BYより若手が杜氏になり、ますますお酒が進化しました。
伝統的なもち米熱掛四段仕込みを全てのお酒に採用しながら鑑評会でも好成績を収めたりするようになり、
もともと高い酒質自体がさらにワンランク上がった花泉酒造、今後もさらに期待が高まります。
そんな花泉より毎年ブレンド比率を変えて楽しんでいただく「裏 ロ万」が入荷しました。
芳香がほんのり、軽快で柔らかな旨味を優しい酸が輪郭を彩り、穏やかな余韻へ繋がるお酒です。
味わいが毎年少しずつ違うのも魅力ですがそれは僅かなもの。今期は昨年並みに柔らかな旨み(余韻が
旨い…)で開栓直後から旨いですが、時間を掛ければさらに柔らかな旨みが楽しめますので焦らずに
ゆっくりどうぞ。飲み飽きない味わいは冷酒も悪くないけど、やっぱり常温からお燗がお勧めかなー。
花泉 純米吟醸 裏ロ万 火入れ 2023/05BY 1,700円(720ml) 3,000円(1800ml)
※その年毎に違う複数のタンクのお酒を黄金比率(星誠代表談…笑)でブレンドしたお酒です
*原材料:麹/会津産五百万石+夢の香 掛/会津産五百万石+夢の香 四段/ヒメノモチ(もち米)
精米:55% 酵母:うつくしま夢酵母F7-01 火入れ:あり アルコール:15度
*酒質:優しい芳香、すっきり軽快で柔らかな旨み、穏やかな余韻が楽しめる中口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 奥能登の白菊「純米吟醸原酒」優しい中に力強さと程よい厚みを感じる、品のよい美味しさ!<11/16>
被災後に蔵から運び出した酒米を御祖酒造(遊穂)さんで白藤さんが醸したお酒です。
穏やかな芳香、すっきりした口当たりから優しい旨みが広がります。例年の仕込みでは協会1001号を
使用していたこの純米吟醸スペックですが、今期のみ特別純米の金沢酵母を使用しているので、例年の
「滑らかでキレイな酒質」から特別純米よりの「ややエッジの立った力強さに程よい厚みを感じる酒質」に
シフトしています。とはいえ純米吟醸ならではのクリアな旨みには特別純米とは違った軽快さがあり、
飲む温度帯を選ばない、飲み飽きしづらい、品のよい旨酒に仕上がっています。
派手さはなく、お酒単体よりおつまみと合わせることでお酒の良さが伝わる「食中酒」です。
※当店では今年いっぱいは1.8L/500円、720ml/250円(1本あたり)を、
たとえ偽善と言われても白藤酒造店さんに寄付させていただきます。
ただ、ほとんど利益が出ないので他のお酒も一緒に買ってくれると有り難いです…笑
義援金や復興支援は小さくても継続していかねばと思う地酒屋こだまであります。
奥能登の白菊 純米吟醸 原酒 2023/05BY 2,640円(720ml) 5,280円(1800ml)
※被災後に蔵から運び出した酒米を御祖酒造(遊穂)さんで白藤さんが醸したお酒です
*使用米:山田錦92%+五百万石8% 精米:55% 使用酵母:金沢酵母
日本酒度:+2.2 酸度:1.4 火入れ:あり(一回) アルコール:16度
*酒質:穏やかな芳香、優しい中に力強さと程よい厚みを感じる、品のよい美味しさの中口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:1月くらいまで
☆ 鳴海「初しぼり99&白ラベル」自然乳酸を生かした個性派、まずはこの2種からスタート!<11/14>
千葉県勝浦市で慶応三年創業の東灘醸造。地元酒の「東灘」と首都圏向けの「鳴海(なるか)」で
知られる、六代目の君塚敦社長を含めた約3人体制で約200石を造っている小さな酒蔵です。
令和2年の杜氏の交代に地酒屋こだまが関わったご縁もあってお取引の開始となりました。
勝浦は鳴海(なるか)神社、勝浦灯台、勝浦漁港(鰹の水揚げ量は関東一)など豊かな自然に恵まれた町、
菊池杜氏も「新鮮な魚に合うお酒」を意識して、酸のある軽快な酒質に力を入れています。
初めて蔵を訪ねた際に触れて感じた勝浦の風情を含めて、僕は鳴海を伝えていきたいと思ってます。
そんな鳴海より新酒第一弾「初しぼり99純米生原酒」と第二弾「白ラベル直詰め生原酒」が入荷です。
初しぼりはほぼ玄米での造りで濃い黄金色です。鮮烈な酸味の裏には穀物的な旨みがうまくバランス。
海外にこんなシャルドネあったなぁ…賛否ありでしょうが意外に醸造的欠点は少なくこだま的には「アリ」。
白ラベルはレモン&ヨーグルト系の香り、すっきり軽快でドライすぎない旨みを優しい酸が彩ります。
辛口ながらジューシーで優しい旨みが感じられ、昨年悩まされた酸味の癖もだいぶ抑えられた仕上がりです。
鳴海(なるか)初しぼり 純米99 生原酒 2024/06BY(新酒) 1,650円(720ml) 3,080円(1800ml)
鳴海(なるか)特別純米 白ラベル 直詰め生酒 2024/06BY(新酒) 1,650円(720ml) 3,080円(1800ml)
【初しぼり】
*使用米:千葉県産 ふさこがね 精米:99% 酸度10.3 仕込み:一段仕込み
酒母:生酛 使用酵母:酵母無添加 火入れ:なし アルコール:13度(生原酒)
※一般的な日本酒にはありえない程の強烈な酸味がありますので酸が苦手な方にはお勧めしません
*酒質:香りも味わいも強烈で鮮烈な酸味、穀物を感じさせる旨みがバランス、超個性的なやや甘口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:1月くらいまで
【白ラベル】
*使用米:千葉県産 ふさこがね 精米:77% 日本酒度:+8 酸度:2.0
酒母:生酛 使用酵母:協会7号 火入れ:なし アルコール:14度(生原酒)
*酒質:レモン&ヨーグルト系の香りと優しい酸、ドライで軽快ながら旨みを楽しめる、やや辛口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗〇→◎
*販売予定期間:1月くらいまで
☆ 山の壽「ウインターセッション」軽快で爽やか、ジューシーな美味しさがほとばしります!<11/13>
こだま開店から7年ほどは地酒屋こだま一店のみが東京の特約店として販売してきた福岡の山の壽。
大幅な人員刷新で28BYより蔵人が力を合わせて醸す蔵へと生まれ変わって酒質も変わりましたが、
蔵人が一丸となりフレッシュ&謙虚(ここ大事、本当に大事)に酒造を重ねてきた結果、
酒質が格段に、圧倒的に進化してきました。以前と違い「和を大切に楽しく」酒を醸す彼らですが
ここ数年は鑑評会でも金賞を取るなど大躍進中!そんな「新生山の壽」を地酒屋こだまは応援しています。
そんな山の壽より新酒第一弾「グッドタイムズウインターセッション」が入荷しました。
軽快な微発泡と共に広がる爽やかな香り、華やかすぎないフルーティさを伴う
ジューシーな甘みがほとばしりますが、後口は音もなく消えていく潔さに杯が進みます。
甘みはありますがとってもすっきり軽快で、素敵なラベルも含めて新酒の楽しさを
詰め込んだような仕上がりです。乾杯にもぴったりですがこれは飲みすぎるなぁ(笑)
冷酒はもちろんお燗にしても楽しいお酒。気の合う仲間と大勢でわいわい楽しみたいお酒です。
ヤマノコトブキ グッドタイムズ ウインターセッション 2024/06BY(新酒) 1,870円(720ml) 3,740円(1800ml)
※おりは少なめですがおりがらみ(うすにごり)のお酒です(活性にごり)
※活性がやや強め(特に720ml)なので開栓には充分にご注意ください
※1800mlはガス抜き栓なので横置きはできません(漏れます)
*使用米:国産米 精米:55% 日本酒度・酸度:非公開 火入れ:なし(活性にごり) アルコール:14度
*酒質:軽快な微発泡、爽やかな香り、軽快でジューシーな美味しさのやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 豊国「純吟中取り生原酒」豊かな含み香にフルーティさが楽しめる、ジューシーな美味しさ!<11/12>
福島県の会津坂下町。有名な飛露喜さん、頑張り屋の天明さんと共に徒歩1分圏内に位置する豊国酒造。
杜氏の高久社長と息子の功嗣くんを中心に数人で醸す小さな小さな蔵の酒。
あくまで手造りにこだわり、小さなタンクと昔ながらの槽で柔らかく搾るお酒が魅力です。
六代目蔵元予定の功嗣くん、彼への代替わりを目指しながら少しずつ新しい風を取り入れて進むここ数年、
良い意味で田園風景を思わせるひなびた味わいが魅力で、かつ鑑評会受賞も多い実力蔵です。
そんな豊国よりジューシーな美味しさの「純米吟醸 中取り生原酒」が入荷しました。
穏やかな果実香がほんのり、程よく透明感のある旨みが柔らかく広がります。
いわゆる派手な香り系とは違い、上立ち香より旨みの方にフルーティな香りを感じる含み香の豊かなタイプ。
軽やかかつジューシーですが穏やかな酸が旨みを支え、豊国らしい蔵の個性もちゃんと感じさせ、
味わいは滑らかでしっかりした旨みが堪能できる、食中酒として完成度の高い純米吟醸と思います。
温度も万能で、夏を超え柔らかさも出て、これからの熟成もさらに楽しみな旨みの食中酒です。
豊国 純米吟醸 中取り生原酒 2023/05BY 1,760円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:福島県産 夢の香 精米:55% 日本酒度:±0 酸度:1.5
使用酵母:うつくしま夢酵母F7-01+香り系 アルコール:16度
*酒質:華やかすぎないフルーティさ、程よい濃密さのあるジューシな中~やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 不老泉「山廃”酒母四段”生原酒」穏やかな熟成香、ジューシーな酸と旨み、重すぎない旨さ!<11/12>
お取引前からずっと大好きなお酒でした。ご縁あって上原績(いさお)社長が店を訪ねてくださり、
さらに横坂安男杜氏と一緒に飲む機会があり、あれよあれよという間にご縁が深まり、
その年に蔵を訪ね、2017年よりお取引を開始させていただくことになりました(感無量です…)。
派手さを抑え山廃と天秤搾りでの昔ながらの造りにこだわるその姿勢と、何より旨さに惚れ込んでいます。
山廃らしいゴツいお酒からソフトでジューシーなお酒もあり、そのほとんどが蔵付き酵母で造られます。
首都圏でも既に名の知れたお酒ではありますが、大好きな不老泉をこだま流に楽しく伝えていきます。
そんな不老泉より酒母四段という耳慣れない造りをした「山廃無濾過生原酒」が入荷しました。
ほんのり穏やかな熟成香、ジューシーな酸味と優しい旨みが楽しめる美味しさです。通常の三段仕込の後に
酒母を添加する「酒母四段」というユニークかつレアな手法を採ったジューシーな美味しさの不老泉。
今期は例年より酸も甘みも穏やかでややこぢんまりした印象ですが、ほんのりビターな旨みと
僅かな蔵ぐせも楽しめます。温度も万能、和食から少し元気な味わいの洋食まで相性抜群です。
不老泉 山廃仕込 酒母四段 無濾過生原酒 2023/05BY 1,485円(720ml) 2,970円(1800ml)
*使用米:酒母:滋賀県産 山田錦(全体の6%)/もろみ:ほしじるし(全体の94%) 精米:65%
日本酒度:+4 酸度:2.5 アミノ酸度:1.8 酒母:山廃 酵母:蔵付酵母 アルコール:17度
*酒質:穏やかな熟成香、ジューシーな酸と旨み、重すぎない柔らかな旨さの中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来夏くらいまで
☆ 勢正宗「オータムカープ」穏やかな熟成香、濃醇でジューシーな旨みがしっかり楽しめます!<11/12>
長野県北部の中野市で約150石という超少量、勢(いきおい)正宗を醸す丸世酒造店。
こだま開店前に造りを教わりに通っていたため僕にとっては今も親戚のような温かい雰囲気の蔵は、
23BYに蔵に戻った息子の関晋司くんが27BYより製造責任者となり蔵を変革している真っ最中。
そんな姿を関康久社長が見守りながら家族と数人のお手伝いで手造りの酒を醸しています。
3BYから4BYにかけてはついに蔵の冷蔵化、麹室の新設、搾り機の変更があり、さらなる進化中。
古い蔵を活かしながら、要所要所をリファインさせていく晋司くんの背中が頼もしいここ数年です。
そんな勢正宗よりどっしりした旨さが魅力の「オータムカープ」が入荷しました。
甘さを感じる穏やかな香り、程よい厚みがあって旨味がありながら後口にしつこく残らないバランスが
魅力です。蔵のウリでもあるもち米四段仕込みならではの優しい旨みが、晩秋の濃いめの肴に
バッチリ合うのです。先行発売のイエローカープを凌ぐジューシーでしっかりした旨みがあり、
常温や熱めの燗で楽しめば丸世ワールド全開!個人的には味噌味や豚肉料理との相性が特に好きなお酒です。
勢正宗(いきおいまさむね)Autumn carp ひやおろし 純米吟醸火入れ 2023/05BY 1,815円(720ml) 3,245円(1800ml)
*使用米:信濃町産 ひとごこち+信濃町産 ひめのもち(熱掛四段仕込用もち米) 精米:59%
日本酒度:-8 酸度:1.6 アミノ酸度:1.4 使用酵母:長野D 火入れ:あり(一回) アルコール:16度
*酒質:程よい熟成感、やや重めでジューシーな旨み、柔らかな旨みが楽しめるやや甘口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ ささまさむね「初しぼり生原酒」優しいフルーティ香、ジューシーな美味しさが楽しめます!<11/12>
1818年(文政元年)福島県喜多方市にて創業、現在は鉄道の廃止で市街地の外れに位置する笹正宗酒造。
それからずっと地元向けの酒を造り続けて来ましたが、2015年に蔵に戻った岩田悠二郎くんが
「このままでは蔵に未来はない」との想いから杜氏の元で学び、未来を模索し始めました。
1986年生まれの彼は26BYから自身の造りをもスタートさせ、さらに数年前には社長に就任。
現在は兄の高太郎さんが造りを担当するようになって二人三脚で頑張っています。
もちろんまだまだの部分も多々ありますが、着実に結果も出してきてとても可能性を感じる僕なのです。
そんな笹正宗より新酒第一弾「特別純米”初しぼり”生原酒」が入荷しました。
優しいフルーティ香がほんのり、程よくジューシーな旨みが穏やかでソフトな酸とバランスします。
今期は香り系酵母のブレンドをやめ、うつくしま夢酵母単独で派手さのない、フルーティ過ぎない
美味しさを表現、ジューシーな旨みが広がります。フレッシュな味わいの中に僅かな複雑味もあり、
軽快ながらもしっかりした美味しさを楽しめる仕上がりです。まずは冷酒からお楽しみください。
ささまさむね 特別純米 初しぼり 生原酒 2024/06BY(新酒) 1,485円(720ml) 2,640円(1800ml)
*使用米:喜多方産 夢の香 精米:60% 日本酒度:-1 酸度:1.4 アルコール:15度
使用酵母:うつくしま夢酵母F7-01 加水・火入れ:なし(うすにごり生原酒)
*酒質:優しいフルーティ香、ジューシーな旨みが楽しめる、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗〇→◎
*販売予定期間:1月くらいまで
☆ 黒松仙醸こんな夜に「山女奔酒」フレッシュな微発泡、フルーティ&ジューシーな美味しさ!<11/8>
長野県伊那市高遠で酒を醸す「仙醸」生産石数約2000石と当店では決して少なくはないのですが、
その蔵の中で「手作りの麹と小タンクでの仕込み」に拘り約30石を醸す「こんな夜に」シリーズは、
こだま開店当初から造り手と二人三脚で取り組んだおかげで当店の大黒柱のひとつに成長しました。
仙醸を7期支えた安藤杜氏に変わって2017BYより、若い柳平勝人くんが醸造責任者となりました。
より仙醸らしい造りへと進化を感じさせるスタートをきり、年を追う毎に安定感が増しています。
そんな黒松仙醸より新酒第一弾「こんな夜に 山女 奔酒(はしりざけ)」が入荷しました。
山女の「微発泡うすにごり」がこの奔酒です。派手さのない程よくフルーティな香り、
ジューシーな甘みに今期は例年よりやや優しめの酸が利いていて今期も美味しいなぁ。
軽い微発泡による刺激がより爽やかな軽快さを演出し、その微炭酸が抜けてくると
さらなるジューシーさが楽しめるという贅沢な設計です。新酒ならではのフレッシュさがあって
軽快ですので、まずは冷酒でお楽しみいただきつつ、味の乗る春以降はお燗もお楽しみください。
黒松仙醸こんな夜に 山女 純米吟醸 奔酒 おりがらみ生原酒 2024/06BY(新酒) 1,760円(720ml) 3,300円(1800ml)
※やや活性があり噴き出す可能性がありますので、念のため開栓にはご注意ください
*使用米:信州産 美山錦 精米:55% 日本酒度:-4 酸度:1.6 アミノ酸度:0.9 使用酵母:長野D アルコール度:16度
*酒質:爽やかな微発泡と果実的な甘み&酸が印象的、フルーティな美味しさの中~やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇⇒◎
*販売予定期間:夏くらいまで
☆ 楽の世「山廃純米”ゆめまつり四段”生原酒」鮮烈な酸とジューシーな甘みの融合に目が覚める!<11/8>
愛知県江南市の布袋という小さな町で寛政2年創業と歴史ある蔵で極めて少量のみ生産(約30石程度)
という丸井合名。全量が山廃+熱掛四段仕込み、そして全てが濃醇旨口という極めて珍しいそのスタイル。
実は長野の今錦の蔵人時代からの盟友、伊沢広海くんが5年間在籍して僕との縁を繋いでくれました。
全量が山廃+熱掛四段仕込みという濃醇で旨すぎるお酒の個性とポテンシャル、
そして村瀬代表の寛容で人懐こいお人柄に惚れこんでお取引させて頂いております。
そんな楽の世より「ゆめまつり」という新品種を四段米に使った「山廃純米無濾過生原酒」が入荷です。
ほんのりと熟した果実香、口当たりはすっきり軽快と見せかけて、その後に楽の世らしい旨みが広がります。
抜けるような酸が爽やかで、熟したパイナップルを思わせるジューシーな甘みと相まってめっちゃ美味しい。
スタンダードな仕込みより軽めではありますがそこは楽の世、どっしり旨いです。
冷酒ではやや軽快に(やや、ね)、そして常温からお燗では深い旨みと余韻が楽しめます。
和食もいいけどイタリアンやエスニックなどスパイス料理と合わせたら特に楽しめると思います。
楽の世 山廃純米 ゆめまつり四段 無濾過生原酒 2023/05BY 1,870円(720ml) 3,630円(1800ml)
*使用米:山田錦+ゆめまつり(飯米) 精米:70% 仕込み:熱掛四段
酒母:山廃 使用酵母:7号(泡あり) アルコール:18度
*酒質:ほのかな果実香、鮮烈で爽やかな酸とジューシーな甘み、軽快ながらどっしり旨い、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 本金「山廃純米火入れ」穏やかな香り、ジューシーな酸と程よく厚みのある旨みがたまらない…<11/8>
甲州街道沿いに5蔵が並ぶ長野県上諏訪、中でもひと際小さな酒ぬのや本金(ほんきん)酒造は
特有の酸を生かした個性的な食中酒を昔ながらの手造りで年間で約300石程度を造っています。
難病ALSと闘いながら頑張る蔵元杜氏の宮坂恒太朗くん、それを支える奥さんのちとせちゃん、
右腕の今井くん、家族同然の蔵人たちで本金らしさを大切にしながら毎年進化を続けています。
地酒屋こだま開店当初から取り扱いしていますが年々人気が高まって僕も嬉しい限りです。
そんな本金より程よく厚みのある旨みがたまらない「山廃純米火入れ」が入荷しました。
柑橘系の香りがほんのり、火入れらしい柔らかな口当たりから鮮烈な酸と程よくジューシーな
旨みが広がります。適度に熟して厚みのある旨みへ成長したのでそれなりに飲み応えがあります。
いわゆる山廃感は控えめで、どなたでも飲みやすいタイプではありますが、これは旨いなぁ。
味のしっかりした和食(発酵系おつまみもお勧め!)から幅広い味わいの洋食まで、
冷酒ではキリッと軽快に、常温・お燗(が真骨頂です)では厚みのある旨みを堪能できます。
本金 山廃純米 火入 ~自然乳酸に愛をこめて~ 2023/05BY 1,870円(720ml) 3,740円(1800ml)
*使用米:諏訪産 美山錦 精米:59% 日本酒度:-9 酸度:2.7 アミノ酸度:1.3
酒母:山廃酛 使用酵母:協会7号(泡あり) アルコール:14度
*酒質:穏やかな香り、ジューシーな酸と程よく厚みのある旨みが楽しめる、やや甘口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 奥播磨「山廃純米強め生酒」二年の熟成を経て力強く柔らかく、複雑な米の旨みを楽しめます!<11/7>
姫路駅からバスで小一時間、安富町安志(あんじ)という山に囲まれた小さな町に蔵はあります。
明治17年(1884年)創業、仕込みは最大1,200キロ程度で現在約600石前後の造り。
伝説の高垣克正名杜氏引退後は下村元基(もとき)社長が造りをしていましたが今回ご縁あって
都美人を退職した山内杜氏が杜氏に就任したため新規お取引をさせていただくことになりました。
町内産の山田錦と夢錦、林田川の伏流水(軟水)、酵母は速醸が9号、山廃が7号(共に泡あり)、
そこに山内杜氏の「技」が加わった「これからの奥播磨」を僕なりにお伝えして参ります。
そんな奥播磨より二年の熟成を経てめっちゃ旨くなった「山廃純米”強め”生酒」が入荷しました。
穏やかな熟成香、柔らかな口当たりから力強く広がり旨み、おお…たしかに「強め」。程よい熟成感と
重すぎない複雑な旨みは、ほんの僅かな蔵ぐせも含んでじんわりと旨い。アルコールの強さに負けない
太い背骨を感じるドライな旨みは心地よい緊張感もあり、飾り気のない「米の旨み」をただただ
伝えてくれます。和食の中盤以降、もちろん洋食やスパイスを使った料理にも相性抜群と思います。
奥播磨 山廃純米 強め 生酒 二年熟成 2022/04BY 1,870円(720ml) 3,630円(1800ml)
*使用米:兵庫県産 夢錦 精米:60% 酸度:2.4 アミノ酸度:1.6 酒母:山廃酛 酵母:協会7号 アルコール:20度
*酒質:穏やかな熟成香、重すぎない複雑な旨みが力強く広がる、米の旨みを堪能できるやや辛口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:春くらいまで
☆ 天明「零号おりがらみ生原酒」柑橘系の香りと酸、フレッシュで軽快&ジューシーな美味しさ!<11/6>
福島は会津坂下(ばんげ)にある曙酒造。2011酒造年度よりお母様より杜氏の座をバトンタッチし、
ここ数年は鑑評会でも金賞の常連になりつつあり、ますます大活躍の若き蔵元杜氏鈴木孝市くんをトップに、
若手数名が造りに携わり頑張っています。特にここ数年は地元である「坂下産」の米へのこだわり、
「劣化を感じさせないクリアな酒質と後処理」へのあくなき探求をさらに深めているここ数年、
その酒質を実現するための蔵や人への設備投資を含めた進化はとどまることを知りません。
そんな天明より、毎年地酒屋こだまの新酒の皮切りとなる「零号おりがらみ生酒」が入荷しました。
爽やかな柑橘香、レモンやグレープフルーツなどを思わせるキュッとした酸も優しく、
透明感のある軽快でジューシーな甘みとのバランスに、彼の想いと技術の進化を感じます。
フレッシュで爽やかな酒質は新酒ならではの喜びに満ちていますが、硬さもなく旨みもしっかり。
8月に収穫される超早稲「瑞穂黄金」は飯米なのですが実は熟成も素晴らしく、
こだまでは毎年秋頃まで熟成販売をしております(720mlのみ在庫あり)ので伸び代もお楽しみに。
天明 零号 純米 中取り おりがらみ生酒 2024/06BY(新酒) 1,760円(720ml) 3,245円(1800ml)
1,815円(一年熟成720ml)
*使用米:2024年収穫 会津坂下産 瑞穂黄金 精米:65% 火入れ:なし(無濾過生原酒)
日本酒度:-6 酸度:1.6 使用酵母:F7-01+煌+K1001+自社酵母 アルコール:15度
*酒質:柑橘系の香りと酸が爽やか、軽快でジューシーなやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗〇⇒◎
*販売予定期間:来年秋くらいまで
☆ 米宗「生酛純米”夢吟香”無濾過生原酒」ギュッと詰まったひと癖ある旨みが楽しめる濃醇辛口!<11/5>
愛知県愛西市の田んぼに囲まれた青木酒造、15代目の若き蔵元杜氏青木拓磨くんは1989年生まれ。
「米宗(こめそう)」はもともと米問屋だった時代の屋号に由来するそうです。
年間の生産量は100石未満。2017年に蔵に戻り酒造りを学びなんと2019BYから杜氏を務めます。
キーワードは全量酵母無添加・生酛&山廃・完全発酵。フルーティなお酒なんかありませんし、
一般受けは全く(全く!笑)考えず、拓磨くん自身が大好きな味わいを極めようとする姿に共感し、
実際に蔵を訪ねた際にその姿勢に無限の可能性を感じて2022年より取扱いを開始しました。
そんな米宗より特に個性派の「生酛純米”夢吟香”無濾過生原酒」が入荷しました。
熟した少しウッディな香り、アタックの強い口当たりから旨みがパワフルに広がります。
日本酒度+17というキレッキレ感に加えアルコール度数21.9度という日本酒表記の限界値からも
伝わる力強さ、ひと癖ある旨みはウイスキーを思わせる含み香もあり、濃醇な旨みをこれでもか!と
味わえる辛口酒に仕上がっています。加水もお勧め。発酵系のおつまみなどとじっくり飲みたい個性派です。
米宗 生酛 純米 夢吟香 無濾過生原酒 2023/05BY 1,870円(720ml) 3,630円(1800ml)
*使用米:愛知県産 夢吟香 精米:70% 日本酒度:+17 酸度:2.7 アミノ酸度:2.9
酒母:生酛 酵母:無添加 アルコール:21.9度
*酒質:熟した香り、ギュッと詰まったひと癖ある旨みが力強く広がる、濃醇な旨みの辛口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 南遷「オーガニック山廃生酒」ジューシーな酸と濃醇な甘み、うっとりする極上スイーツ…<10/31>
奈良県吉野の美吉野醸造が醸す花巴(はなともえ)は杜氏の橋本晃明専務の想いを形にしたお酒です。
ご縁があって平成25年より取扱を開始しました。地酒を文化として捉え、地元での契約栽培米や
醸造用の樽をはじめとした吉野杉生産現場との連携など「蔵を中心にした地域活性」も視野に入れた活動、
29BYからはついに全量酵母無添加、そして全量契約栽培米とさらに目まぐるしい進化をしています。
僕も数年に一度ですが訪ねる度にその進化を目の当たりにしてめちゃめちゃ刺激を受けています。
こだまラインナップの中でも「唯一無二」という言葉がこれほど似合う蔵はない、素晴らしい個性蔵です。
そんな花巴より地元の有機栽培米を山廃+酵母無添加で造った「南遷」オーガニック生酒が入荷です。
熟した果実のような香り、ドライフルーツや梅酒を思わせる濃醇でうっとりする甘みに
柑橘系の酸が柔らかくバランス。日本酒の概念を超えた旨みが新しい世界観を見せてくれます。
常温やお燗はもちろん、レモンスライス&ロックなど日本酒の楽しみを広げてくれます。
スパイス料理、熟成系チーズやドライフルーツなどとも相性抜群、極上の甘みが楽しめるお酒です。
南遷(なんせん)PREMIUM ORGANIC 山廃生酒 2023/05BY 1,650円(500ml) 3,960円(1800ml)
*使用米:奈良県産 有機栽培米 精米:80% 日本酒度&酸度:非公開
酒母:山廃 酵母:無添加 仕込み:木桶+四段 アルコール:19度
*酒質:熟した果実のような香り、ジューシーな酸と濃醇な甘み、うっとりする深みの極上甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来夏くらいまで
☆ 居谷里「生酛純米火入原酒」ジューシーな酸と甘み、程よく厚みのある旨みが美味しいー!<10/31>
長野県大町市、黒部ダムや白馬への玄関口の美しい町で「米の旨みを生かした甘口の酒」を醸す北安醸造。
こだまと同い年で造り(と山と自転車)にストイックで、かつ7号酵母が得意な山崎杜氏と、
グローバルな視点を持つめちゃめちゃ社交的な伊藤社長を中心に蔵は回っています。
地酒屋こだま開店前からの長いお付き合いゆえ、いろいろ我侭な相談(こだまを代表する
オリジナル熟成酒の「米旨熟成」も北安大國なのです)をしながら販売させていただいています。
そんな北安より秋の豊穣を感じさせるジューシーな「居谷里(いやり)」生酛純米火入原酒が入荷です。
穏やかな果実香、ひと夏を越えて程よく厚みの出た旨みが広がります。あはは、美味しい。
熟した果実を思わせるジューシーな酸味と甘みが渾然一体となって思わず笑っちゃう美味しさ。
ほんのりウッディな香りも混じり、そこに複雑な旨みが絡んで秋の豊穣を感じさせます。
トマトやチーズなどを使った料理、特にしっかりめの肉料理とは相性抜群と思います。
昨年は正直ちょっと…(なので入れなかった…笑)でしたが、今年は居谷里らしいよい仕上がりです。
居谷里(いやり) 生酛純米 火入原酒 2023/05BY 1,705円(720ml) 3,410円(1800ml)
*使用米:長野県産 ひとごこち 精米:59% 使用酵母:自社酵母(7号系)
日本酒度:-17 酸度:2.6 火入れ:あり アルコール度:16度
*酒質:穏やかな果実香、ジューシーな酸と甘み、程よく厚みのある旨みが楽しめるやや甘口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 春心「アナザーシリーズ亀の尾生酒」店内常温熟成でクリアで柔らかな甘みに育てました!<10/24>
石川県小松市下粟津にて大正2年に創業した西出酒造。粟津温泉も近いのどかな町並みに蔵はあります。
一度は別資本への経営譲渡がありましたが、平成26年に代表&杜氏の西出裕恒くんが買戻しました。
白山の伏流水と古い蔵を生かして背伸びすることなく「この環境だからこそできる酒造り」に注力し、
信念を持って地元の米と向き合っています。その結果生まれる生酛と山廃、そして速醸の面白さ、
西出くんの考え方は独特かつユニーク、しかしその全てに必ず一本筋が通っていて話していても楽しい。
木槽で搾った柔らかな味と「自分にしかできない酒造り」を貫く裕恒くんの想いが最大の魅力です。
そんな春心の「アナザーシリーズ 亀の尾 生酒」を店内常温で熟成させたものを発売します。
穏やかな芳香、優しい口当たりからクリアな旨みが流れるように広がります。ま~るく広がる米の甘みを
穏やかな酸がまとめ、軽快ながらジューシーな旨みを楽しめます。店内常温で約6か月寝かせたことによる
柔らかな旨みに、亀の尾らしい青草を思わせる風味がほんのりと混ざる…ような気がします(笑)
癖の少ないナチュラルな美味しさはおつまみを選ばない、バランスのよい仕上がりです。
HARUGOKORO Another series 亀の尾 生酒 2023/05BY 2,200円(720ml) 4,400円(1800ml)
*使用米:契約栽培米 亀の尾 精米:60% 日本酒度:-4 酸度:1.8 アミノ酸度:1.3
酒母:速醸 酵母:蔵付き酵母(No.14) 熟成:店内常温で約6か月追熟 アルコール:14度
*酒質:穏やかな芳香、クリアで軽快、柔らかな甘みに青草っぽい風味がほんのり、柔らかな中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 初雪盃「純米秋あがり」豊かな含み香とジューシーな果実香、まったり美味しい仕上がり!<10/22>
愛媛は松山の南に位置する焼物で知られる町、砥部(とべ)の協和酒造が醸す初雪盃(はつゆきはい)。
六代目となる蔵元杜氏、三谷茂さんが約150石程度の少量を手造りで丁寧に醸しています。
古い蔵を改築し徹底した衛生管理の中でヤエガキという旧型搾り機を新設して柔らかな酒を搾るなど、
三谷くんならではの視点で未来に向けた酒造りに取り組んでいて、その酒質は柔らかな甘みを感じさせ、
熟成にも耐えるポテンシャルを持っていて、その進化はここ数年特に顕著に感じられます。
そんな初雪盃より、まったりジューシーな美味しさの「秋あがり」が入荷しました。
穏やかな果実香、すっきり軽快ながらまったりとした旨みがジューシーに広がります。
火入れ酒ならではの柔らかさがあり、果実を感じさせる含み香が豊かで、
少しだけ重さのある旨みをジューシーな酸が支え、秋の豊穣を思わせる酒質です。
冷酒では軽快に、常温からお燗ではややどっしりした旨みを楽しめます。
和食からやや重めの肉料理などにも合わせてみたい、初雪盃らしい秋の味わいです。
初雪盃(はつゆきはい)純米 秋あがり 2023/05BY 1,485円(720ml) 2,970円(1800ml)
*使用米:国産米 精米:70% 日本酒度:-11 酸度:2.5 火入れ:あり(一回) アルコール:15度
*酒質:穏やかな果実香、豊かな含み香とジューシーな旨み、まったり美味しいやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 永寶屋「純米八反錦火入れ」軽快で柔らか&まろやかな旨みが堪能できる素晴らしい辛口酒!<10/22>
福島県会津若松市でその全量を丁寧な槽(ふね)搾りで手造りの酒を醸し続ける鶴乃江酒造。
以前から「米の味がほっこり旨い酒」を醸してきましたが、石数が増えても変えない造りの丁寧さで
特にここ数年は数々の鑑評会でも金賞受賞の常連蔵へ成長していてその存在感は増すばかり。
昨年引退された坂井名杜氏から引き継いだ前島さん、ついに社長になった向井くん、
彼を支えている看板娘ゆりさんが中心となる、チームワーク抜群!の実力蔵なのです。
そんな鶴乃江より、旨い辛口といえばこれ!の「永寶屋」純米辛口火入れが入荷しました。
優しい芳香がふんわり、すっきりした口当たりから柔らかな旨みが軽快に広がります。
尖ったところがなく、穏やかな落ち着いた旨みは丁寧な火入れを感じさせますし、
後口のキレは確かに辛口なのですが、それよりも「旨さ」が前に出る、旨い辛口酒。
八反錦らしいどこか爽快な旨みは冷酒からお燗のどの温度帯でも楽しめますし、
鶴乃江ならではの優しい酸とまろやかな旨みは和食には万能、完成度の高いお酒です。
永寶屋(えいほうや)辛口純米 八反錦 火入れ 2023/05BY 1,650円(720ml) 3,190円(1800ml)
*使用米:広島県産 八反錦 精米:60% 日本酒度:+8 酸度:1.5 アルコール:16度
*酒質:ほのかな芳香、軽快で柔らか、まろやかな旨みを堪能できる中~やや辛口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 豊久仁「純米吟醸ひやおろし」穏やかフルーティ、まろやかジューシーで今期も旨いねぇ…!<10/18>
福島県の会津坂下町。有名な飛露喜さん、頑張り屋の天明さんと共に徒歩1分圏内に位置する豊国酒造。
杜氏の高久社長と息子の功嗣くんを中心に数人で醸す小さな小さな蔵の酒。
あくまで手造りにこだわり、小さなタンクと昔ながらの槽で柔らかく搾るお酒が魅力です。
六代目蔵元予定の功嗣くん、彼への代替わりを目指しながら少しずつ新しい風を取り入れて進むここ数年、
良い意味で田園風景を思わせるひなびた味わいが魅力で、かつ鑑評会受賞も多い実力蔵です。
そんな豊国よりまろやかで豊かな美味しさの「豊久仁」ひやおろしが入荷しました。
穏やかで控えめなフルーティ香と、柔らかな口当たりからじんわり広がる旨みが秋の酒を感じさせます。
今期は昨年並みにジューシーながらキリッと感があり、ひと夏を越えたまろやかな旨みを
優しい酸が支え、美山錦らしいほんのりビターで優しい余韻へと繋げてくれます。
冷酒ならやや軽めの味わいに、常温からお燗(がやっぱり真骨頂!)ならしっかりと、
和のテイストから洋のニュアンスまで、幅広い秋のおつまみと楽しめるよい仕上がりです。
豊久仁 純米吟醸 ひやおろし 2023/05BY 1,815円(720ml) 3,520円(1800ml)
※豊国酒造では県産米使用酒に豊国、県外米使用酒に豊久仁と銘柄を使い分けています
*使用米:美山錦 精米:55% 日本酒度:+1 火入れ:あり(熱酒瓶詰め急冷一回) アルコール:16度
*酒質:穏やかなフルーティ香、まろやかでジューシーな旨みが楽しめる中口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 不老泉「山廃木桶ひやおろし」柔らかくもしっかりした旨みがしみじみ旨い…いい仕上がり!<10/18>
お取引前からずっと大好きなお酒でした。ご縁あって上原績(いさお)社長が店を訪ねてくださり、
さらに横坂安男杜氏と一緒に飲む機会があり、あれよあれよという間にご縁が深まり、
その年に蔵を訪ね、2017年よりお取引を開始させていただくことになりました(感無量です…)。
派手さを抑え山廃と天秤搾りでの昔ながらの造りにこだわるその姿勢と、何より旨さに惚れ込んでいます。
山廃らしいゴツいお酒からソフトでジューシーなお酒もあり、そのほとんどが蔵付き酵母で造られます。
首都圏でも既に名の知れたお酒ではありますが、大好きな不老泉をこだま流に楽しく伝えていきます。
そんな不老泉より柔らかくもしっかりした旨さの「山廃木桶ひやおろし」が入荷しました。
穏やかな熟成香、ひやおろしらしい柔らかな旨さです。今期は山廃らしい一本筋の入った力強さと複雑な
旨みがあり、ここ数年の同スペックでは個人的に最も好きな仕上がり。程よく厚みのある旨みから
後口の優しい余韻へ、スッと切れていくあたりにも魅力を感じます。このしみじみとした旨さは
冷酒では堪能しづらいのでできれば常温からお燗でどうぞ。幅広いおつまみと楽しめると思います。
不老泉 山廃仕込 純米吟醸 木桶仕込 ひやおろし 2023/05BY 1,760円(720ml) 3,520円(1800ml)
*使用米:滋賀県産 玉栄 精米:55% 酒母:山廃 使用酵母:蔵付き酵母
日本酒度:+4 酸度:2.0 アミノ酸度:1.7 火入れ:あり アルコール:17度
*酒質:ほのかな熟成香、程よい厚みで力強さと柔らかさが共存、複雑な旨みの中口~やや辛口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 本金「純米吟醸雄町」穏やかなフルーティさ、軽快で柔らかで品のよい美味しさが楽しめる!<10/16>
甲州街道沿いに5蔵が並ぶ長野県上諏訪、中でもひと際小さな酒ぬのや本金(ほんきん)酒造は
特有の酸を生かした個性的な食中酒を昔ながらの手造りで年間で約300石程度を造っています。
難病ALSと闘いながら頑張る蔵元杜氏の宮坂恒太朗くん、それを支える奥さんのちとせちゃん、
右腕の今井くん、家族同然の蔵人たちで本金らしさを大切にしながら毎年進化を続けています。
地酒屋こだま開店当初から取り扱いしていますが年々人気が高まって僕も嬉しい限りです。
そんな本金より品のよいフルーティさが魅力の「純米吟醸 雄町」が入荷しました。
穏やかなフルーティ香、柔らかな口当たりから優しい旨みが広がります。
香り系酵母のブレンドで派手すぎないフルーティ香とジューシーな甘みを引き出しています。
今期はやや軽めでソフトな味わいながら、雄町らしさもありつつ、本金らしい品のよい旨みが
ちょっと上質な特別感を演出します。和食もいいし、軽めのフレンチなどにもお勧め。
普段のおかずとは違った、ちょっと贅沢なおつまみと合わせたくなる味わいです。
本金 純米吟醸 雄町 火入れ 2023/05BY 2,090円(720ml) 4,180円(1800ml)
*使用米:岡山県産 雄町 精米:55% 日本酒度:-1 酸度:1.8 アミノ酸度:1.1
使用酵母:協会1801号+1001号 火入れ:あり アルコール度:15度
*酒質:穏やかなフルーティ香、軽快なジューシーさ、柔らかで品のよい美味しさの中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 今錦「おたま&たま子ひやおろし」すっきり軽快で優しい旨み、田んぼ違いの美味しさです!<10/16>
今錦を造る米澤酒造は経営難から2014年に伊那食品工業が親会社となり新体制での造りとなりました。
2016年には木槽などを残した上で蔵も全面的に建て替え蔵人一丸となって造りに励んでいます。
地元に愛される企業として観光客も受け入れる体制作りに加え、冷蔵設備やパストライザーなど
未来に向けたツボを押さえた投資をする一方で、今錦の伝統的な酒造りは変えずに地元中川村の
棚田の保全なども含めた経営方針を打ち出し、坂口竣彌杜氏を筆頭に「らしさ」を追求して頑張っています。
そんな今錦より秋のお酒、おたまじゃくしとたま子「ひやおろし」が入荷しました。
同じ村内から収穫した美山錦の田んぼ違い(おたまは棚田、たま子は平地田)を表現しています。
落ち着いた穏やかな香り、ひやおろしらしい柔らかさの中に今期はすっきりとした旨みが軽快かつ
程よく広がり優しい余韻を残します。ほのかな甘みに柑橘を思わせる明るめの酸が印象的ですが、
今期は(大きくは変わりませんが)おたまじゃくしがややすっきりめ、たま子がやや甘めです。
冷酒だと良さが感じづらいと思いますのでできれば常温からお燗で、その軽快な旨みをお楽しみください。
今錦 おたまじゃくし 特別純米 ひやおろし 2023/05BY 1,595円(720ml) 3,080円(1800ml)
今錦 中川村のたま子 特別純米 ひやおろし 2023/05BY 1,540円(720ml) 2,970円(1800ml)
【おたま】*使用米:中川村飯沼地区 棚田産 美山錦 精米:59% 日本酒度:+2 酸度:1.7
*酒質:穏やかな香り、すっきり軽快で柔らかな旨みに優しい酸がバランスする中口
【たま子】*使用米:中川村産 美山錦 精米:59% 日本酒度:-1 酸度:2.0
*酒質:穏やかな香り、すっきり軽快な旨みに優しい酸が寄り添う、柔らかな中口
【共通】*使用酵母:9号 火入れ:あり(一回) アルコール:16度
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 若乃井「特別純米 秋宝」お洒落さ控えめの落ち着いた米の旨みがしみじみ…いいですねぇ…<10/16>
2011年にご縁をいただき、2014BYより取引開始。社長で杜氏の大沼秀和さんのユニークなキャラと
その穏やかな酒質は素晴らしいポテンシャルを持つ食中酒です。「すっきりしながらきちんと旨い」
そのバランスが素晴らしく、あえて言うと「優しくて地味な食中酒」ですがそれがまたいいのです。
搾ったお酒を地元飯豊町の「雪室」に貯蔵し、貯蔵方法を変えて季節毎にリリースするシリーズを軸に、
お刺身から唐揚げまで、幅広い料理に黙って寄り添い優しく合わせてくれる底力を持っています。
そんな若乃井より穏やかな旨みが沁みる「特別純米 秋宝(しゅうほう)」が入荷しました。
穏やかな香りとスッキリした口当たりでサラリと飲めますが、落ち着いた米の旨みが柔らかく感じられ、
その旨みを彩る優しい酸とのバランスを含めて今期もかなりいい仕上がり、旨いです。
程よく厚みのある旨み、余韻が心地よく、例年より冷やし気味にしても旨さを感じられます。
お洒落さ少なめの秋酒らしい旨みの酒ですが、穏やかに寄り添ってくれる食中系。冷酒でも
常温でもお燗でも、秋肴と一緒にゆるゆる飲んでいただくとこのお酒のよさが一層生きると思います。
若乃井 特別純米 秋宝(しゅうほう)雪室貯蔵 2023/05BY 1,430円(720ml) 2,860円(1800ml)
*使用米:山形県産 美山錦 精米:60% アルコール:15度
日本酒度:±0前後 酸度:1.4 アミノ酸度:1.4 火入れ:あり(一回)
*酒質:穏やかな香り、適度に熟した程よい厚み、柔らかな旨みがしみじみ楽しめる中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:1月くらいまで
☆ 花巴「山廃Jo生酒」常温熟成で蜂蜜のような濃醇な甘みに仕上げました…めっちゃ旨いよ!<10/11>
奈良県吉野の美吉野醸造が醸す花巴(はなともえ)は杜氏の橋本晃明専務の想いを形にしたお酒です。
ご縁があって平成25年より取扱を開始しました。地酒を文化として捉え、地元での契約栽培米や
醸造用の樽をはじめとした吉野杉生産現場との連携など「蔵を中心にした地域活性」も視野に入れた活動、
29BYからはついに全量酵母無添加、そして全量契約栽培米とさらに目まぐるしい進化をしています。
僕も数年に一度ですが訪ねる度にその進化を目の当たりにしてめちゃめちゃ刺激を受けています。
こだまラインナップの中でも「唯一無二」という言葉がこれほど似合う蔵はない、素晴らしい個性蔵です。
そんな花巴の「山廃Jo生酒」を約10ヵ月店内常温で寝かせてチューニングしたお酒を発売します。
熟した杏のような芳しい香り、鮮烈でパワフルな酸を支えるジューシーな米の旨味、アル添の
キレのよさがバランスよく後味をまとめます。果実的な酸も強いのですが甘みとのバランスが秀逸で
ただただ旨い。山廃+酵母無添加+アル添のよさを複合的に生かした「純米酒では表現困難」な世界。
地酒屋こだま独自の常温熟成による、春Ver.にはなかった蜂蜜のような濃醇な甘みをご堪能ください。
花巴 山廃 Jo 生酒 Kodama-Tuning 2023/05BY 1,540円(720ml) 3,080円(1800ml)
※2024年1月より約10ヵ月、店内常温(最高24度)で寝かせてポテンシャルを引き出した「Kodama-Tuning」です
※本数が少ないためお一人どちらか1本まででお願いします
*使用米:奈良県産 契約栽培酒米 精米:70% 日本酒度・酸度:非公開
原材料:米・米麹・醸造アルコール(米原料アルコール使用)
*酒母:山廃 酵母:無添加(蔵付き酵母) 火入れ・加水:なし アルコール:20度
*酒質:果実的な香りと酸が鮮烈、常温熟成による蜂蜜のような濃醇な甘みを楽しめる、やや甘口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ ささまさむね「純米吟醸」香りを抑えた透明感のある滑らかな旨みは彼らの新たな挑戦です!<10/11>
1818年(文政元年)福島県喜多方市にて創業、現在は鉄道の廃止で市街地の外れに位置する笹正宗酒造。
それからずっと地元向けの酒を造り続けて来ましたが、2015年に蔵に戻った岩田悠二郎くんが
「このままでは蔵に未来はない」との想いから杜氏の元で学び、未来を模索し始めました。
1986年生まれの彼は26BYから自身の造りをもスタートさせ、さらに数年前には社長に就任。
現在は兄の高太郎さんが造りを担当するようになって二人三脚で頑張っています。
もちろんまだまだの部分も多々ありますが、着実に結果も出してきてとても可能性を感じる僕なのです。
そんなささまさむねより地元産山田錦と兵庫県産愛山を使った「純米吟醸」が入荷しました。
ささまさむねシリーズ唯一(たぶん)の香り系ではない酵母での醸造です。穏やかで優しい立ち香、
すっきり軽快かつ透明感のある旨みがとても滑らかに広がり、静かな余韻へと繋がります。
フルーティないつものささまさむねとは全く方向性の違うとてもナチュラルな味わいで、個人的には
丁寧に誂えた和食と合わせたくなる、淡麗さのあるさらりと品のいいお酒。彼らの新しい挑戦、応援します。
ささまさむね 純米吟醸 2023/05BY 2,035円(720ml) 3,850円(1800ml)
*使用米:喜多方産 山田錦+兵庫県産 愛山 精米:50% 日本酒度:-2 酸度:1.6
使用酵母:うつくしま夢酵母F7-01(酢酸イソアミル系) 火入れ:あり アルコール:15度(原酒)
*酒質:穏やかで優しい香り、透明感のある軽快で滑らかな旨み、品のよい美味しさの中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗〇
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 東鶴「実のり」生酛純米、穏やかな熟成感、軽快ながらも複雑な旨みをじっくり楽しめます…<10/10>
佐賀県多久市は福岡から西へ唐津や伊万里へ向かう途中の内陸に位置する静かな町です。
平成20年度よりたった一人で造りを再開した野中保斉くんは当時28歳(若かった…笑)。
僅か25石(!)という極少の造りからのスタートでしたが、現在は社長兼杜氏という立場になり、
ここ数年は150石を超える造り(それでもまだまだ少ないですが)となり、
かつ酒質の進化が著しいここ数年、派手さが控えめの食中酒に徹している面にも共感しています。
そんな東鶴より穏やかな旨さの「実のり」生酛つくり純米酒が入荷しました。
優しい熟成香、柔らかな口当たりから広がる軽快かつまろやかな旨み、適度な熟成による
程よいふくらみと複雑な旨みからの優しい余韻へ繋がります。秋酒としても軽めの酒質ですが
今期は例年より「本格生酛感」を少しだけ感じる方向性へシフト(かどうかはともかくそう感じます)。
存在感のある酸も飲みづらさは控えめで、生酛らしいクリアな旨みとのバランスがとてもよいです。
冷酒も悪くないけど、常温からお燗ではさらに豊かな味わいが楽しめますのでお勧めです。
東鶴 実のり 生酛造り 純米酒 2023BY/05BY 1,760円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:雄町 精米:65% 日本酒度:+1 酸度:2.1 使用酵母:協会7号 火入れ:あり アルコール:16度
*酒質:穏やかな熟成香、存在感のある酸とクリアな旨み、軽快ながら複雑味を感じる中口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 裏篠峯「ろくまる晩秋旨酒」穏やかフルーティ、すっきり軽快+微ジューシーな美味しさ!<10/10>
奈良県御所(ごせ)市にて幅広い酒質を自由自在に操りながらも特有の酸に特徴のある酒を醸す千代酒造。
当店では主要銘柄「篠峯」や地元の山田錦だけで醸した「櫛羅」などでお馴染の人気蔵です。
社長&杜氏の堺さんの卓越した技術と努力により特にここ数年は酒質が劇的に進化し圧倒的な存在感を発揮、
あれよあれよという間にこだまを支えてくれる大黒柱のひとつに成長し、多くのファンを獲得しています。
堺さんはワイン醸造出身ということもあり、篠峯を語る上で外せないのは「酸」この最大の特徴を前提に、
多種の米と酵母を使い分け、その特徴を巧みに引き出す技術はこだま扱い蔵の中でも屈指と感じています。
そんな篠峯よりフルーティで楽しい「裏 篠峯」ろくまる純米吟醸雄町”晩秋旨酒”が入荷しました。
穏やかながらフルーティな香り、すっきりした旨みの中に熟した果実系のジューシーさが混じり、
軽快に駆け抜けます。ほんの僅かな微発泡がフレッシュさを演出し、軽快な甘みと酸のバランスが
「ずるい」美味しさ。フルーティさもありますがあくまで軽快で爽やか、飲み飽きづらいバランスがお見事。
和食はもちろん、洋食系との相性は特に抜群です。まずは冷酒から楽しんでみてください。
裏・篠峯 ろくまる 純米吟醸 晩秋旨酒 雄町 無濾過生原酒 2023/05BY 1,760円(720ml) 3,410円(1800ml)
*使用米:赤磐産 雄町 精米:60% 日本酒度:+3.5 酸度:1.9 アミノ酸度:0.9
使用酵母:明利系 濾過・火入れ:なし アルコール:15度
*酒質:穏やかなフルーティ香、すっきり軽快な旨みにジューシーさが混じる、爽やかな中口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 和田龍登水「山田錦ひやおろし」穏やかで柔らか、まろやかで重すぎない美味しさが魅力です!<10/9>
長野県上田市で極めて少量を生産する和田龍(わだりゅう)酒造。主要銘柄「和田龍」とは別に、
さらに自身のこだわりを投影した「和田龍登水(とすい・澄夫の字を分解して「登水」なのです)」。
和田龍登水はちょっと変わった経緯で造りをしておりまして、蔵のある上田から約40分かかる、
千曲市にある長野銘醸(実は和田さんの親戚なのです)の一部を借りてお酒を造っています。
和田澄夫さんの人柄をそのまま表したような優しい酒質が魅力で、その派手さを抑えた穏やかな酒質と
裏表のない和田さんの実直な人柄に惚れて、その熱い想いを伝えたくてお取り扱いしております。
そんな和田龍登水より、優しい美味しさの「山田錦ひやおろし」が入荷しました。
穏やかな香り、優しい口当たりからじんわり広がる米の旨味、後口の余韻がふんわり残ります。
ひと夏を越えた柔らかな旨みとそれを彩る穏やかな酸が今期もいいバランス。程よい厚みもあり、
山田錦らしい均整のとれた旨みが和田龍登水としてはちょっとスマートな美味しさ。重すぎないまろやかな
味わいは冷やしすぎずに常温からお燗で。基本は和食かな…優しいお料理と相性が良いと思います。
和田龍登水 山田錦 純米 ひやおろし 2023/05BY 1,980円(720ml) 3,520円(1800ml)
*使用米:山田錦 精米:59% 日本酒度:-1 酸度:1.9
使用酵母:きょうかい1401号 火入れ:あり(一回) アルコール:17度
*酒質:穏やかな香り、重すぎないまろやかな味わい、柔らかな旨みを楽しめる中口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 風が吹く”青”山廃純米中取り生、軽快ジューシーな旨みに優しい酸、滑らかな美味しさです!<10/9>
会津美里の白井酒造店、地元銘柄は萬代芳(ばんだいほう)。「風が吹く」は九代目蔵元の白井栄一さんが
平成17年度に立ち上げたブランドで、自然乳酸を生かした山廃と醸造用乳酸を使用した速醸があります。
ご縁あって2009年に蔵を初めて訪ね、2016年より取扱開始。地元有機栽培五百万石(一部福乃香)を使い、
山廃でも酸は抑えて柔らかく仕上げることを目標にするのでいわゆる「山廃風味」ではないのが最大の特徴。
田舎の農家の軒先のようなホッとする小さな蔵は現在300石後半という少量を手造りで醸しています。
穏やかで朗らかな中に実は頑固さを秘めた白井さんの想いを、じっくりと伝えている毎日です。
そんな風が吹くより滑らかで軽快ジューシーな美味しさの「山廃純米”青”中取り生酒」が入荷しました。
香りはあくまで控えめで爽やか、山廃を意識させないジューシーな酸に彩られた透明感、そして中取り
ならではの滑らかな旨みが魅力のお酒です。軽すぎず重すぎず、白井さんが目指す食中酒として
実にいいバランス。今期は柔らかさもあり開けたてでも美味しいですが、時を経てもいい感じに
育つのでゆっくり飲むのもお勧めです。和食から洋食まで、冷酒はもちろん常温からお燗でも楽しめます。
風が吹く 山廃仕込 ”青” 純米生酒 中取り 2023/05BY 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:会津産 有機栽培 五百万石(自然農法『風』の会) 精米:55% 日本酒度:+4 酸度:1.4
酒母:山廃 酵母添加:あり(うつくしま煌酵母) アルコール:17度
*酒質:穏やかな香り、軽快でジューシーな旨みに優しい酸、滑らかな旨みの中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 和饗「特別純米原酒ひやおろし」程よい熟成感、柔らかく深みのある複雑な旨みがたまらない…<10/9>
長野県塩尻市にて手造りの酒を醸す和饗(わきょう)酒造。昨年経営が変わって社名も変更になりました。
こだま開店時よりお取り引きさせていただいていて長いお付き合いになり、それは今も変わりません。
2014年に同じ長野県の某蔵で活躍していた森川貴之くん(彼とも前蔵の時から10年以上のお付き合い)が
杜氏に就任しすっかり蔵に溶け込み蔵のムードも変わりましたが、それは全て彼の努力があってのこと。
造りのベースから見直した森川杜氏の尽力で和饗は現在圧倒的な進化中、僕はそれを応援しています。
そんな和饗よりどっしりした旨味がたまらない「特別純米原酒 ひやおろし」が入荷しました。
穏やかな熟成香がほんのり、軽快な口当たりから広がる柔らかくて深い複雑な旨み、
どっしりした余韻が印象的です。9号酵母で過度なフルーティさを抑え、食事を引き立てる
程よい深みのバランスへ。洗練とは真逆の蔵ぐせ(個性)もしっかり纏いつつ、
柔らかな厚みを支える優しい酸、後口に残るビターな余韻がまたたまりません…。
幅広い秋の味覚に寄り添う、やや重めの食中酒に仕上がっています。
和饗(わきょう)特別純米原酒 ひやおろし 2023/05BY 1,760円(720ml) 3,520円(1800ml)
*使用米:長野県産 美山錦 精米:59% 日本酒度:+3 酸度1.9
使用酵母:協会901号 火入れ:あり(一回) アルコール:17度
*酒質:穏やかな熟成香、柔らかく深みのある旨み、流行を追わないややどっしりした旨口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 会津錦「こでらんに」本醸造生原酒、ジューシーで果実感のある甘みに優しい酸が絡みます!<10/9>
福島県喜多方市とは言っても喜多方駅から車で約30分、只見川に近い自然豊かな高郷町で
酒造好適米はあえて使わずに地元の食用米(主に天のつぶ)を100%使用して酒を醸している会津錦です。
小さな小さな蔵で、今期も若き蔵元杜氏の斎藤孝典くんがたった一人で造りを終えました。
地酒屋こだま開店前からなのでもう15年以上の付き合いになりますが、口数は少ないけど
笑顔の絶えない本当にいい男。まだまだ無名ですが洗練されすぎない旨味の酒を造っています。
そんな会津錦よりジューシーな美味しさが魅力の「こでらんに」本醸造無濾過生原酒が入荷しました。
ほのかな果実香、熟した果実を思わせるようなジューシーな旨みが楽しめます。
柔らかな口当たりから広がる甘みに低めの酸が滑らかに絡んで果実感を感じさせ、
純米のさすけねより一段上の厚みがあるにもかかわらずアルコール添加のキレもあり、
濃いのに飲み飽きづらい酒質。ほんのり香る蔵ぐせもどこかホッとする洗練されすぎない美味しさ。
幅広いおつまみに合いますし、冷酒はもちろん、お燗もジューシーでお勧めです。
会津錦 こでらんに 本醸造 無濾過生原酒 2023/05BY 1,485円(720ml) 2,970円(1800ml)
※こでらんに、とは「こたえられないほどいい」という意味の会津弁です
例えば温泉に入った時に「ああ~こでらんになぁ」なんて使うんだそうです
*使用米:喜多方産 天のつぶ 精米:70% 日本酒度:-3 酸度:1.2 濾過・火入れ・加水:なし アルコール度:16度
*酒質:穏やかな香り、ジューシーな旨みと滑らかな酸、果実味溢れるやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 山の壽「純米辛口ひやおろし」すっきり軽快ながらほのかな果実味や複雑味が楽しめる辛口酒!<10/4>
こだま開店から7年ほどは地酒屋こだま一店のみが東京の特約店として販売してきた福岡の山の壽。
大幅な人員刷新で28BYより蔵人が力を合わせて醸す蔵へと生まれ変わって酒質も変わりましたが、
蔵人が一丸となりフレッシュ&謙虚(ここ大事、本当に大事)に酒造を重ねてきた結果、
酒質が格段に、圧倒的に進化してきました。以前と違い「和を大切に楽しく」酒を醸す彼らですが
ここ数年は鑑評会でも金賞を取るなど大躍進中!そんな「新生山の壽」を地酒屋こだまは応援しています。
そんな山の壽よりすっきりした美味しさの「純米辛口 ひやおろし」が入荷しました。
穏やかな芳香、すっきり軽快な旨みが広がります。辛口らしいキリッとした味わいながら、
程よい厚みと”じゅわっ”とする果実味がほのかに感じられ、平凡な辛口とは一線を画す仕上がり。
冷酒では感じづらい秋酒ならではの複雑味も、常温やお燗でしたらしっかり楽しめます。
和食でも洋食でも幅広く、お刺身などの軽めのおつまみからちょっとした揚げものまで、
合わないおつまみを探すのが難しいくらい万能の酒質なのが凄いなぁ。美味しい辛口酒です。
山の壽 純米酒 辛口 ひやおろし 2023/05BY 1,375円(720ml) 2,750円(1800ml)
*使用米:福岡県産 夢つくし(飯米) 精米:65% 日本酒度:+8.5 酸度:非公開 火入れ:あり アルコール:15度
*酒質:穏やかな芳香、すっきり軽快ながらほのかな果実味や複雑味を楽しめる、やや辛口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 会津吉の川「純米原酒」穏やかなフルーティ香、すっきり優しい味わいはクオリティ高し…!<10/4>
吉の川というと新潟県に有名な大きな蔵がありますが、こちらは福島県喜多方市の小さな蔵元です。
この蔵で40年以上に渡り数多くの金賞を受賞、尊敬する造り手も多い川村利見杜氏が2019BYで引退し、
若き蔵元の冠木(かぶき)大輔くんがベテランの頭と一緒に勉強をしながら未来を模索中。
継承後も金賞など、コンスタントに受賞も続いていてひとまずはホッとしている自分がいます。
今後の吉の川がどう進化していくのか、大輔くんの活躍を僕はとても楽しみにしています。
そんな会津吉の川より穏やかな旨みが秋にぴったりの「純米原酒火入れ」が入荷しました。
熟したメロン系の穏やかな香り、柔らかな旨みが優しく広がり、後口はゆっくりキレていきます。
含み香がほんのりフルーティ、かつ米の旨みを程よく感じさせてくれる旨みのお酒。
派手さは控えめですが旨みのバランスがよく、秋の酒らしい厚みもあり、飲み飽きない仕上がりです。
うん、実に会津のお酒らしい味わいで、しかもかなりのクオリティです。
幅広いおつまみと合いますが、僕なら和食かな…秋の肴と一緒にじっくりお楽しみください。
会津吉の川 純米原酒 火入れ 2023/05BY 1,540円(720ml) 2,860円(1800ml)
*使用米:会津喜多方産 五百万石 精米:60% 日本酒度:-1 酸度:1.4
火入れ:あり(一回) 加水:なし アルコール:16度
*酒質:穏やかなフルーティ香、程よい厚みの旨味、柔らかな味わいが楽しめる中口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 稲里「純米 山ラベル」穏やかな香り、軽快で優しい米の旨み、しみじみ旨いジミウマ酒です!<10/3>
茨城県笠間市稲田にある磯蔵酒造、数年のお付き合いを経て2019BYよりお取り引き開始となりました。
「想いを共にできる仲間と仕事をしたい」という僕と似た価値観を持つ磯貴太(いそたかひろ)社長が
杜氏や蔵人と造るその酒は「地元の米の味を大切にした(ライスィと彼はよく言います)」腰の強い酒。
流行りに流されず、蔵の風味がそのまま伝わるような、派手さ控えめなしみじみ旨い食中酒を信念をもって
造り続けています。派手なお酒はありません(造りません)、とにかく「米の旨み」にこだわります。
今期2023BYより杜氏を筆頭に全員で造りに取り組む体制を組み、ただいま進化中の磯蔵酒造です。
そんな磯蔵酒造を代表する純米「山ラベル」火入れが入荷しました。
米を感じさせるほのかな香り、優しいですがしっかり感じる米の旨み、程よく膨らんだ後に
さらりと抜ける後味、個人的に「稲里の基本」と捉えているお酒です。穏やかな酸が旨みの輪郭を整え、
旨みの中に絡まってくる、洗練とは逆の蔵ぐせのあるひなびた旨みが「らしさ」を演出します。
できれば冷やさず、常温からお燗で旬の肴と一緒に楽しんでみてください。地味で旨い、しみじみ系です。
稲里 純米酒 山ラベル 火入れ 2023/05BY 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:地元産 ひたち錦 精米:65% その他データ:非公開 火入れ:あり アルコール:15度
*酒質:穏やかな香り、軽快ながらしっかり感じる米の旨み、しみじみ旨い中口~やや辛口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:基本的に通年
☆ 楽の世「山廃純米火入れ原酒」濃醇な旨みに鮮烈な酸、柔らかく複雑でどっしり旨いのです…!<10/3>
愛知県江南市の布袋という小さな町で寛政2年創業と歴史ある蔵で極めて少量のみ生産(約30石程度)
という丸井合名。全量が山廃+熱掛四段仕込み、そして全てが濃醇旨口という極めて珍しいそのスタイル。
実は長野の今錦の蔵人時代からの盟友、伊沢広海くんが5年間在籍して僕との縁を繋いでくれました。
全量が山廃+熱掛四段仕込みという濃醇で旨すぎるお酒の個性とポテンシャル、
そして村瀬代表の寛容で人懐こいお人柄に惚れこんでお取引させて頂いております。
そんな楽の世より、濃醇な旨みがたまらない「山廃純米火入れ原酒」が入荷しました。
熟した果実香がほんのりと、柔らかさのある力強い米の旨みをパワフル&ジューシーな酸が支え、
一体になって攻めてきます。とにかく濃醇でめちゃめちゃ旨い。アルコール感の強さもひと夏越えて
柔らかさに変わりつつあり、ジューシーな旨みを7号らしいトロピカルな酸がうまくまとめていて、
キレも決して悪くないので、濃いのに意外に飲み飽きません(旨くて止まらなくなる自分です)。
冷酒で飲むなら冷やしすぎず、やはり常温とお燗が真骨頂。どっしり旨い酒が飲みたいという方にお勧め!
楽の世 山廃純米 無濾過火入れ原酒 2023/05BY 1,870円(720ml) 3,630円(1800ml)
*使用米:山田錦+フクノハナ 精米:70% 使用酵母:7号(泡あり) 酒母:山廃 仕込み:熱掛四段 アルコール:18度
*酒質:熟しかけの果実香、濃醇な旨みと鮮烈な酸、柔らかく複雑な旨みのどっしり旨口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 志賀泉「月泉」純吟生原酒、フルーティで華やか、ジューシーな甘みと果実的な酸がたまらん!<10/2>
長野県信州中野の志賀泉酒造で平成14年から蔵に入り21年から杜氏となった若き蔵元、
中山佳紀くんと出逢ったのは僕が地酒屋こだまを始める数年前、平成18年頃のとある試飲会でした。
そのバランスのいい酒質と温和な人柄に惚れてご挨拶し、それからずっと注目して何度も何度も
蔵に足を運んでその進化を見守ってきた結果、27BYからお取引開始となりました。
フルーティな酒質を基軸に、飲みづらさの少ないお酒で様々な造りを試行錯誤していますが、
ここ数年のさらなる酒質の進化と、その実直な人柄で地酒屋こだまでもじわじわと人気が上がっています。
そんな志賀泉より秋のフルーティ酒「月泉」純米吟醸生原酒が入荷しました。
程よく華やかな香り、爽快な酸と軽快さ、そして今期は例年以上にジューシーな旨みが印象的。
甘さはあっても軽快で抜けがよく、くどさの無い仕上がりです。いわゆる香り系ですが癖も少ないため、
初心者から楽しめる味わいでありながら上級者をも唸らせるハイレベルなバランスと僕は感じます。
今年もかなり美味しいなぁ。冷酒またはお燗で、幅広い秋のおつまみと楽しんでみてください。
志賀泉 月泉(つきみ)純米吟醸 生原酒 2023/05BY 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:長野県産 ひとごこち 精米:58% 使用酵母:協会1801号
加水・火入れ:なし(瓶によりおりが絡みます) アルコール:15度
*酒質:フルーティで華やかな香り、ジューシーな甘みと果実的な酸が爽やかに楽しめる、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 大倉「特純秋あがり」熟した果実香から広がる濃醇で厚みのある旨み、ああこれこそ秋あがり…<10/1>
平成24年の初訪問から伺うこと3回、29年から取扱を開始させていただきました。
明治29年と比較的新しい創業ながら山廃にこだわり続け、現在は(照れ屋で人の好い)四代目蔵元の
大倉隆彦さんが杜氏を務め、少数精鋭で約300石を醸してます。最大の魅力はやはり山廃にあり、
パワフルな酸と太くて厚みのある旨みの中にも洗練された輝き、そしてたまにぶっ飛んだお酒を
世に出してくれる楽しさ、面白さが僕の伝えたい大倉の良さかなぁ…と今は思っています。
そんな大倉よりしっかり旨い秋のお酒「特別純米秋あがり」が入荷しました。
程よく熟した香りがしっかりと、大倉としては優しめのアタックから果実的な酸に彩られた
ジューシーな旨みが広がり、後口で程よくキレていきます。夏を越えてだいぶ柔らかく育ちました。
火入れ酒らしい柔らかさと程よい厚みのバランスが秋の豊穣を感じさせて実に旨いです。
軽めの秋酒はあまり…という方には特に飲んでいただきたい「しっかり旨い秋酒」。冷酒もいいけど、
常温から熱めのお燗が一番のお勧め。和洋食問わず、しっかりめの秋のおつまみとお楽しみください。
大倉 特別純米 秋あがり 2023/05BY 1,540円(720ml) 3,080円(1800ml)
*使用米:岡山県産 雄町 精米:60% 日本酒度:-1 酸度:2.5 使用酵母:協会701号
酒母:速醸酛 加水&火入れ:あり 熟成:瓶熟成(常温) アルコール:16-17度
*酒質:熟した果実香と濃醇な旨み、程よい厚みと深み、後口の余韻を楽しめる中~やや甘口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 水府自慢10号「ひたち錦」穏やかな果実香、程よくジューシーな旨みに優しい酸がアクセント!<10/1>
28BYより3期務めた盟友、菊池譲。彼一人が立て直したと言っても過言ではない「水府自慢10号」は
この明利酒類発祥の「10号酵母」を前面に押し出した爽やかな酒質を魅力の柱としています。
彼が去った後、この酒質の継承を前提に自身の酒造りを模索している今年52歳の平山尚(たかし)杜氏。
かなりの重責の中で行われている造りですが、実際かなりのクオリティで頑張っていると思います。
そんな平山杜氏の造りも今期で五年目、ひいき目無しに「かなりのレベル」まで来ていると僕は思います。
そんな水府自慢より、秋の豊穣を感じさせる「10号 ひたち錦」が入荷しました。
穏やかな果実香、滑らかな口当たりから柔らかな旨みがすっきりと広がります。
軽快ですがメロンやさくらんぼを思わせるような程よいジューシーさがあり、存在感がありつつも
ソフトな酸がそれを支えます。このスペックとしてはここ数年で一番の出来かも(個人の感想です)。
程よく熟した厚みが秋の豊穣さを感じさせてくれる、よい仕上がりと思います。
冷酒から常温、お燗まで温度も万能で、和食から洋食まで幅広く楽しめますよ。
水府自慢 10号 純米吟醸 ひたち錦 2023/05BY 1,540円(720ml) 3,080円(1800ml)
*使用米:茨城県産 ひたち錦 精米:50% 使用酵母:明利小川酵母(10号)
日本酒度・酸度:非公開 火入れ:あり アルコール:15度
*酒質:穏やかな果実香、程よく厚みのある軽快な旨みを、優しい酸と含み香が支える中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 奈良萬「純米ひやおろし」穏やかな香り、柔らかで程よく厚みのある旨みは秋のつまみに万能!<10/1>
奈良萬で有名な福島県喜多方の夢心酒造。喜多方では地元銘柄の「夢心」と言った方が通りがいいです。
奈良より移住して創業した東海林家のご先祖が創業時に「奈良屋」の屋号を使っていたらしく、さらに
初代が萬次郎さんというお名前だったそうで「奈良屋の萬次郎」略して「奈良萬」。現社長の伸夫さんが
立ちあげた会津産五百万石+うつくしま夢酵母による「本当の意味での地酒」に拘ったブランドなのです。
当店扱いの中では大きめの設備を「手作業の延長として」使い、緻密で高い完成度のお酒を生み出す蔵です。
そんな奈良萬より秋のお酒「純米酒 ひやおろし」が入荷しました。
熟したメロン&バナナを思わせる芳香がほんのり、そして口当たり柔らかくすっと入ってきますが、
口の中で広がる旨みはレギュラー純米のひとつ上をいく重さと余韻で秋酒らしさを表現します。
軽快ながらも程よく厚みのある「誰が飲んでも奈良萬と感じる」安定の旨さはさすが夢心と唸ります。
突出したところはありません(蔵元が狙っています)が合わない料理を探す方が難しいこの味わい。
和食は万能~軽めの洋食まで楽しめるこのお酒の真骨頂は冷酒ではなく、常温やお燗と僕は思います。
奈良萬 純米酒 ひやおろし 2023/05BY 1,650円(720ml) 2,970円(1800ml)
*使用米:会津産五百万石 精米:55% 日本酒度:+3 酸度:1.4
使用酵母:うつくしま夢酵母(F7-01) 火入れ:あり(瓶詰め時一回火入れ) アルコール:16度
*酒質:穏やかな香り、柔らかで程よく厚みのある旨みの中口~やや辛口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:12月くらいまで
☆ 大桂「発芽米みそ”芽(めばえ)”」力強さと柔らかな深みの融合、ほんのり感じる野性味が旨い!<9/27>
ご縁あって初めて訪ねたのがもう六年前のこと。味噌なんてどこでも同じでしょ?…とはさすがに思っては
いませんでしたがこちらの味噌を食べて一目惚れ、以来我が家になくてはならないお味噌となりました。
創業は1821年(文政四年)、現当主の小林大史さんで七代目になります。大桂の味噌は米・大豆・塩しか
使わない天然醸造。春に仕込んだものが夏の高温で発酵熟成し秋にお味噌になります。お味噌汁はもちろん、
そのまま食べても本当に美味しくて、僕はこの味噌と出会って初めて「味噌を舐め(食べ)ながら酒を飲む」
楽しさを覚えたくらいです。この味噌造りは日本酒と共通するものも多く、蔵を見学する度に新しい発見が
あります。日本酒に比べるとまだまだ勉強不足でお恥ずかしい限りではありますが、僕が美味しいと思う
大好きな「大桂商店の味噌」の魅力をこの2月からお伝えさせていただくようになりました。
今回は発芽米をふんだんに使った「芽(めばえ)」が入荷です。僅かに野性味を感じる芳醇な香り、甘みも
旨みもしっかり感じられ、少し力強さもありながら柔らかな深みも持ち合わせた、少し赤めのこしタイプの
味噌です。その味わいを生かして赤身肉など、熟成酒や赤ワインなどが合う料理とも相性がよさそうです。
大桂 発芽米みそ 芽(めばえ) 648円(500g)
*名称:米みそ 原材料名:米(国産)・大豆(国産)・塩
大豆:長野県産 なかせんなり 米:国産米(発芽米100%) 塩:天日塩
*販売予定期間:基本的には通年
☆ 弥右衛門「月あかり」純米にごり酒、とろとろジューシーな米の旨みが堪能できるにごり酒!<9/26>
福島・喜多方の中堅蔵、大和川酒造店で26BYより工場長となった若き蔵元杜氏、佐藤哲野(てつや)くん。
柔らかな酒質に定評のあるレギュラーの「弥右衛門」の揺ぎ無い安定感をベースに、
哲野くん自身のチャレンジである「彌右衛門/野恩」での生酛造りへの挑戦など、
大和川という比較的クリーンな蔵の特性を生かし、その歴史を真っ直ぐに継承しながら、
それとは別に自身の未来を模索しながら表現している彼の意欲作にも益々期待が膨らむこの数年です。
そんな弥右衛門よりとろとろジューシーな美味しさの「月あかり」純米にごり酒が入荷しました。
甘さを伴う穏やかな香り、優しい口当たりからジューシーに広がる米感たっぷりの甘みが美味しいなぁ。
甘みには程よい酸(酸味は少ないです)が上手に絡んで甘すぎない美味しさをアウトプット、
柔らかでとろとろな旨みが堪能できます。季節を問わず、時に冷酒やロック、時にお燗で
ゆるゆると楽しみたい、優しい味わいのにごり酒。常温だとちょっと甘さがダレがちです。
温度を変えて和食も洋食も、何ならエスニックまで楽しめそうな美味しさです。
弥右衛門 純米にごり酒 月あかり 2023/05BY 1,320円(720ml) 2,640円(1800ml)
*使用米:福島県産 夢の香 精米:65% 日本酒度:-15 酸度:2.0 火入れ:あり アルコール:16度
*酒質:穏やかな甘い香り、とろとろな米の甘みを楽しめる、優しくてジューシーな甘口
*お勧め温度:冷&ロック◎/常温△/燗◎
*販売予定期間:通年
☆ 北安大國「秋酒」純米吟醸酒、すっきり軽快ながら程よいジューシーさが楽しめる秋酒です!<9/26>
長野県大町市、黒部ダムや白馬への玄関口の美しい町で「米の旨みを生かした甘口の酒」を醸す北安醸造。
こだまと同い年で造り(と山と自転車)にストイックで、かつ7号酵母が得意な山崎杜氏と、
グローバルな視点を持つめちゃめちゃ社交的な伊藤社長を中心に蔵は回っています。
地酒屋こだま開店前からの長いお付き合いゆえ、いろいろ我侭な相談(こだまを代表する
オリジナル熟成酒の「米旨熟成」も北安大國なのです)をしながら販売させていただいています。
そんな北安大國より優しい味わいの秋のお酒「純米吟醸秋酒」が入荷しました。
優しく熟した香りがほんのり、すっきりした口当たりから広がるジューシーな旨みは軽快ですが、
後口の余韻に秋酒らしさを感じます。北安大國らしい甘みはさらりと爽やかに、
7号酵母由来の果実的な酸も優しいので「いわゆるどっしり」な秋酒とは違いますが、
優しい秋風を運んでくれるような軽やかかつ熟した旨さは和食はもちろん、軽めの洋食には特にぴったり。
温度もまぁまぁ万能、冷酒ではすっきり軽快に、常温からお燗ではジューシーさが前に出てきます。
北安大國(ほくあんだいこく)秋酒 純米吟醸酒 2023/05BY 1,595円(720ml) 2,970円(1800ml)
*使用米:信州産 ひとごこち 精米:55% 日本酒度:-3 酸度:1.7 酵母:協会701号 火入れ:あり アルコール:15度
*酒質:穏やかな香り、すっきり軽快ながら秋を感じさせる充実した旨みを楽しめる、やや甘口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 辰泉「秋上がり」すっきり軽快で派手さのない柔らかな旨み、優しい深みが楽しめる秋酒!<9/26>
福島県会津若松で手造りの酒を醸す辰泉(たついずみ)酒造。長年勤めた名杜氏引退の後、
杜氏を引き継いだのは社長の新城壯一さん。造りに対する頑固なストイックさとは裏腹の柔和な笑顔と
謙虚な姿勢にファンも多く、毎年確実に進化するその酒造りも今期で6年目となります。
その身上は会津産の米を使い、派手さのない「米の旨み」を出した酒質にあると僕は考えています。
派手さはないけれど「会津らしい、ホッとする美味しさ」から壯一さんの人柄が伝わるお酒です。
そんな辰泉よりすっきり軽快、穏やかな美味しさの「秋上がり」が入荷しました。
穏やかな香りがほんのり、口当たり柔らかく、中庸でバランスのよい旨みが広がる秋上がり。
今年も軽めながら、秋酒らしい熟成感を程よく感じられる仕上がりです。
派手さのないすっきりした旨みを優しい酸が支え、米の旨みが余韻として残る「米の旨みを感じる酒」。
できれば冷やしすぎず(冷酒だとめっちゃすっきりです)、常温からお燗でお楽しみください。
じわりと沁みて、しみじみ旨いホッとする味わいはやはり辰泉ならではと思います。
辰泉 純米酒 秋上がり 2023/05BY 1,540円(720ml) 3,025円(1800ml)
*使用米:会津産 夢の香(麹)+会津産 コシヒカリ(掛) 精米:63%
日本酒度:+1 酸度:1.4 火入れ:あり(一回) 貯蔵:瓶貯蔵&常温熟成 アルコール:15度
*酒質:すっきり軽快、派手さのない柔らかな旨み、優しい深みを楽しめる中~やや辛口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 廣戸川「純米吟醸火入れ」果実系の芳香、透明感と柔らかさ、派手さ控えめで上質な旨み…!<9/26>
福島県岩瀬郡天栄村は白河と郡山の中間辺りにある鏡石という無人駅より車で西に約20分。
見渡す限り田んぼで空の広い(笑)自然豊かな広い村、旨い米で有名な天栄村で酒を醸す小さな松崎酒造。
長年支えてくれたベテラン杜氏が震災で体調を崩し、廃業も考えた末に杜氏となった松崎祐行くん。
縁あってこだまは「特約店第一号」として震災後に松崎くんが自身の造りを開始した平成23年度の
お酒から東京でも先行して取扱いを開始し、特に当初は二人三脚でその造りを伝えてきたつもりです。
福島県天栄村産の夢の香に特にこだわる若き蔵元杜氏、松崎祐行くんの頑張りと進化を応援しています。
そんな廣戸川より派手さ控えめで上質な美味しさの「純米吟醸火入れ」が入荷しました。
マスカットや梨を思わせる芳香、すっきり広がる程よい透明感と柔らかみの同居した旨味。
きれいな旨みを優しい酸が彩ります。特別純米の延長にありながらワンランク上の上質さを感じさせます。
派手な香りに逃げず、廣戸川らしさを正面から見据えた廣戸川らしい純米吟醸酒。冷酒ですっきり、
常温やお燗でも柔らかく楽しめます。幅広いおつまみと合いますが、僕は和食が食べたくなりますね。
廣戸川 純米吟醸 夢の香 火入れ 2023/05BY 1,980円(720ml) 3,850円(1800ml)
*使用米:福島県産 夢の香 精米:50% 酸度:1.4 使用酵母:TM-1+煌酵母
火入れ:あり(瓶燗火入れ後急冷) アルコール:15度
*酒質:マスカット&梨系の芳香、程よい透明感と柔らかな旨み、派手さ控えめで上質な旨みの中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 花巴「山廃火入」程よい熟成感、力強い酸とドライでジューシー&複雑な旨みがたまらん…<9/20>
奈良県吉野の美吉野醸造が醸す花巴(はなともえ)は杜氏の橋本晃明専務の想いを形にしたお酒です。
ご縁があって平成25年より取扱を開始しました。地酒を文化として捉え、地元での契約栽培米や
醸造用の樽をはじめとした吉野杉生産現場との連携など「蔵を中心にした地域活性」も視野に入れた活動、
29BYからはついに全量酵母無添加、そして全量契約栽培米とさらに目まぐるしい進化をしています。
僕も数年に一度ですが訪ねる度にその進化を目の当たりにしてめちゃめちゃ刺激を受けています。
こだまラインナップの中でも「唯一無二」という言葉がこれほど似合う蔵はない、素晴らしい個性蔵です。
そんな花巴より秋の風物詩「山廃 火入れ」が入荷しました。
熟した柑橘系の香りにどきどき(笑)力強い酸に導かれ、ドライながら程よく濃醇な旨みが広がります。
シャープさも、柔らかさも、軽快ながら深みもある底力のある酒。後口のキレもいいので濃醇なのに
飲み飽きません。肉料理や出汁料理、そして珍味系などのアミノ酸が豊かな料理との相性は特に抜群です。
冷酒はもったいないね。常温からお燗で花巴らしい滋味溢れる旨みをお楽しみください。
花巴 山廃 火入 2023/05BY&2022/04BY 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml) 1,705円(720ml/2022BY)
※さらに一年寝かせた2022/04BYはより複雑で深い余韻がたまらない旨さ…こちらは720ml限定です
*使用米:奈良県産 契約栽培酒米 原材料:米・米麹 火入れ:あり(生貯蔵)
酒母:山廃酛 使用酵母:無添加 アルコール:17度 特定名称:なし(普通酒扱い)
*酒質:程よい熟成感、力強い酸とドライでジューシーな旨みが複雑に絡み合う、キレのある旨口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:春くらいまで
☆ 仙介「特別純米 秋あがり」すっきり軽快でドライな旨み、ほんのり枯れた感に秋を感じます…<9/19>
兵庫県神戸市で小仕込みで酒を醸す泉酒造。テクニカルで理論的な和氣杜氏と若い蔵人数人で
繊細な酒を醸す泉酒造は大震災での焼失を経て、数々の困難を乗り越え復活し約14年。
復活一年目からご縁があり、こだま創業時より扱う中で特に感じるのはここ数年の完成度の高さ。
蔵を訪れる度に「弱点を改善する設備投資」を的確に施していく蔵を僕は知りません。
蔵はこだま扱いの中でもトップクラスの清潔さと工夫に満ちていて、しかし造りはあくまで基本に忠実。
そんな伝統を大切に守りながらもアグレッシブに攻める和氣杜氏の姿勢にも共感し応援しています。
そんな仙介の「ひやおろし」が今期より特別純米「秋あがり」一火原酒にリニューアルしました。
香りはとても僅かにほんのり、すっきり軽快な旨みがスリムに広がります。
ドライな旨みは低めのアルコール度数も相まってソフトで優しいタッチ。
いわゆる秋あがり的などっしり系ではないので、すっきりした中に枯れ始めた旨みを見つけて
みてください。和食の前半のお刺身や天ぷらなどに、あまり冷やしすぎずにお楽しみください。
仙介(せんすけ)特別純米 秋あがり 一火原酒 2023/05BY 1,705円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:麹/兵庫県産山田錦 掛/兵庫県産五百万石 精米:65% アルコール度:15度
日本酒度:+5 酸度:2.3 アミノ酸度:1.0 火入れ:あり(瓶燗一回)
*酒質:すっきり軽快でドライな旨み、ほんのり枯れ始めた優しい味わいの、やや辛口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 大和屋善内「あきあがり」穏やかな芳香、軽快ながら程よい果実感のある旨みを楽しめます!<9/19>
そうそうたる蔵が立ち並ぶ福島県喜多方市、その中で酒造りをしている小さな峰の雪酒造場。
主要銘柄は「峰の雪」ですが若き蔵元杜氏、佐藤健信くんが新潟某蔵での修業後に蔵に戻り、想いを
込めて(初代の名を入れて)立ち上げたブランド「大和屋善内」も早いもので今期で12期目になります。
こだまではその一年目から扱っていますが、特にここ数年は酒質向上が著しく、
銘醸蔵の立ち並ぶ喜多方でも他蔵に勝るとも劣らぬレベルに進化していると僕は思っています。
近年では醪に果汁を混ぜて発酵させる「ハツユキソウ」シリーズなど、益々目が離せない蔵になっています。
そんな峰の雪より初代の名を冠した「大和屋善内 特別純米あきあがり」が入荷しました。
穏やかな芳香、柔らかく広がる旨みが秋を感じさせます。基本的には軽めですが、果実を煮詰めたような
ジューシーな甘みを伴う程よい厚みがあり、優しい酸と相まって心地よい旨みとなり穏やかな余韻へと
繋がります。冷酒だとこの良さが感じにくいかもしれませんので、できれば常温からお燗で。
幅広いおつまみと合いますが、個人的には旬のキノコや鹿肉などの”山の恵み”と合わせたくなります。
大和屋善内 特別純米 あきあがり 2023/05BY 1,430円(720ml) 2,860円(1800ml)
*使用米:福島県産 福乃香 精米:55% 火入れ:一回 日本酒度:+4 酸度:1.5 アミノ酸度:0.9 アルコール:15度
*酒質:穏やかな芳香、果実感のある甘みがほんのり、軽快ですが程よい厚みのある中口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 初雪盃「夏越し酒 月光」穏やかな果実香、すっきりしたジューシーさが軽快に広がります!<9/17>
愛媛は松山の南に位置する焼物で知られる町、砥部(とべ)の協和酒造が醸す初雪盃(はつゆきはい)。
六代目となる蔵元杜氏、三谷茂さんが約150石程度の少量を手造りで丁寧に醸しています。
古い蔵を改築し徹底した衛生管理の中でヤエガキという旧型搾り機を新設して柔らかな酒を搾るなど、
三谷くんならではの視点で未来に向けた酒造りに取り組んでいて、その酒質は柔らかな甘みを感じさせ、
熟成にも耐えるポテンシャルを持っていて、その進化はここ数年特に顕著に感じられます。
そんな初雪盃より秋のお酒「夏越し酒(なごしざけ)月光」が入荷しました。
穏やかな果実香、すっきりしたジューシーさが軽快に広がります。
今期は例年より甘みが控えめで、逆に甘すぎないキリッとした旨みが魅力。
熟成感も控えめで後口もさっぱり感があるので例年より軽めのおつまみとの相性が良好です。
甘すぎないこともあり常温でもダレないため温度も冷酒からお燗まで万能で、
お刺身をはじめとする和食から旬の素材を生かした軽めのイタリアンまで楽しめると思います。
初雪盃 純米吟醸 夏越し酒 月光 2023/05BY 1,815円(720ml) 3,630円(1800ml)
*使用米:国産米 精米:55% 日本酒度:-1 酸度:1.9 火入れ:あり(一回) アルコール:15度
*酒質:穏やかな果実香、すっきりしたジューシーさが軽快に広がる、中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 奥能登の白菊「本醸造+」震災で生き残った本醸造酒と純米酒をブレンド、めっちゃ旨いです…<9/13>
あの震災を生き残ったお酒の準備ができたのでリリースとなりました。
搾り終わってタンクに貯蔵中だった本醸造酒と純米酒が被災し、それらをまだ機能していた
サーマルタンク1本に合弁し、その後で白山市の吉田酒造店様に運んで火入れ・瓶詰めを行った商品です。
穏やかな芳香、まったりとした「あの味」が柔らかく広がります。あああーーー旨い。純米酒が
ブレンドされたことによって酒質に丸さが加わり、火入れにより全体のまとまりが出たように思います。
やや濃醇な「米味」を優しい酸が支えるしっかりした酒質です。やや甘めなのですっきり飲みたい方は
冷酒で、お酒自体の濃醇な旨みはやはり常温からお燗で真骨頂。飲めることに感謝の一本です。
※当店では今年いっぱいは1.8L/500円、720ml/250円(1本あたり)を、
たとえ偽善と言われても白藤酒造店さんに寄付させていただきます。
ただ、ほとんど利益が出ないので他のお酒も一緒に買ってくれると有り難いです…笑
義援金や復興支援は小さくても継続していかねばと思う地酒屋こだまであります。
奥能登の白菊 本醸造+(プラス)2023/05BY 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
※搾り終わってタンク貯蔵中だった本醸造と純米が被災し、それらをまだ機能していたサーマルタンク1本に合弁し、その後で
白山市の吉田酒造店様に運んで火入れ・瓶詰めを行った商品です(本醸造と純米のブレンドなので「本醸造」規格になります)
*使用米:国産米 精米:65% 原材料名:米・米麹・醸造アルコール 火入れ:あり(一回) アルコール:15度
*酒質:穏やかな芳香、まったりとした米の旨みを優しい酸が支える、程よく濃醇なやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 花泉「十ロ万」柔らかで複雑、深みのある旨みの熟成酒三年分を発売します!<9/11>
ひとつ前で紹介した他蔵の秋あがりにあたる花泉「十ロ万」ですが、
実は熟成も本当に素晴らしいので、さらに寝かせてふくよかな旨みに成長させた
6年&5年&4年熟成の十ロ万、三種類を独自に販売いたします。
十ロ万らしいマスカット系の香りに熟成香が混じり、すっきりした飲み口から
旨みが柔らかく広がり、複雑で濃醇さもありつつ重すぎない余韻が楽しめる仕上がりです。
火入れ酒なのでいわゆる生熟感はほとんど感じられず、
生酒ではないのでそれほどヘヴィな熟成でもなく「柔らかな熟成酒」です。
火落ちはもちろん、オリもほとんど出ていないキレイな冷蔵熟成ですので
熟成酒初心者の方でもお楽しみいただけると思います。冷やし過ぎは禁物ですが
温度は万能で幅広く楽しめる食中系。十ロ万のポテンシャルをあらためて思い知る
仕上がりと僕は思います。あなたの知らない十ロ万の世界かも…!
花泉 純米吟醸 十ロ万(とろまん)熟成酒 2019/01BY&2018/30BY&2017/29BY
3,960円(2019BY) 4,070円(2018BY) 4,180円(2017BY) ※1800ml限定販売
※基本的には2019→2018→2017の順に熟成感が出て重めになります
*使用米:全て南会津産 五百万石(麹)夢の香(掛)ヒメノモチ(四段) 精米:50%
酵母:うつくしま夢酵母F7-01 火入れ:あり(一回) アルコール度:15度
*酒質:ほんのり熟した香り、柔らかで複雑な旨みが楽しめる、深みのある中口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:在庫が無くなるまで
☆ 花泉「十ロ万」軽快ながら滑らかで柔らか、ジューシーな美味しさが楽しめる仕上がりです!<9/11>
雪深い南会津で伝統のもち米による熱掛四段仕込みを行う花泉酒造。蔵が生み出す柔らかな酸と甘みが
どのお酒にも生きていてまさに花泉でしか味わえない特徴的な味わいと、いつも笑顔の星社長が魅せる
明るいキャラ(ホントに素敵なオトコなのです…!)とが相まって根強いファンが年々増えています。
長年勤めた杜氏の引退に伴い2020BYより若手が杜氏になり、ますますお酒が進化しました。
伝統的なもち米熱掛四段仕込みを全てのお酒に採用しながら鑑評会でも好成績を収めたりするようになり、
もともと高い酒質自体がさらにワンランク上がった花泉酒造、今後もさらに期待が高まります。
そんな花泉より秋のロ万「十ロ万」が入荷です。僅かに熟した香りがほんのり、すっきり軽快な口当たりから
滑らかに広がる旨みに笑顔になります。酒質自体は軽快ですが、ひと夏を越えて熟成した程よい厚みがあり、
花泉らしいメロン、マスカット系の果実味と一体になった優しい酸がその旨みを支え、さらりとしつつも特に
今期はしっかりした余韻を感じさせるよい熟成です。冷酒では軽快ジューシーに、常温からお燗では潜んで
いる旨みがさらに前に出てきます。秋の豊穣に想いを馳せながら幅広い秋の肴と楽しみたい秋のロ万です。
花泉 純米大吟醸 十ロ万(とろまん)2023/05BY 2,100円(720ml) 3,750円(1800ml)
*使用米:全て南会津産 五百万石(麹)夢の香(掛)ヒメノモチ(四段) 精米:50%
酵母:うつくしま夢酵母(F7-01) 火入れ:あり(一回) アルコール度:15度
*酒質:軽快ながらも程よい厚み、滑らかで柔らかく、ジューシーな旨みを楽しめる中~やや甘口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ ささまさむね「五百万石」品よくフルーティ、滑らかでジューシーな美味しさが素晴らしい!<9/11>
1818年(文政元年)福島県喜多方市にて創業、現在は鉄道の廃止で市街地の外れに位置する笹正宗酒造。
それからずっと地元向けの酒を造り続けて来ましたが、2015年に蔵に戻った岩田悠二郎くんが
「このままでは蔵に未来はない」との想いから杜氏の元で学び、未来を模索し始めました。
1986年生まれの彼は26BYから自身の造りをもスタートさせ、さらに数年前には社長に就任。
現在は兄の高太郎さんが造りを担当するようになって二人三脚で頑張っています。
もちろんまだまだの部分も多々ありますが、着実に結果も出してきてとても可能性を感じる僕なのです。
そんな笹正宗より”かなりいい出来”の純米吟醸「五百万石」火入れが入荷しました。
穏やかですが洋梨や桃を思わせる華やかな香り、すっきり軽快でありながら豊かに広がる
フルーティな甘みが印象的です。酵母のブレンドにより「華やかすぎないバランス」を狙っていて、
よく表現できていると思います。程よい透明感と滑らかな酒質、そしてジューシーな甘みに果実的な
優しい酸が絡んで快感です。まずは冷酒かな、和食から洋食まで幅広いおつまみと楽しめるお酒です。
ささまさむね 純米吟醸 五百万石 火入れ原酒 2023/05BY 1,815円(720ml) 3,520円(1800ml)
*使用米:喜多方産 五百万石 精米:50% 日本酒度:-1 火入れ:あり(一回)
使用酵母:うつくしま夢酵母F7-01+協会1801号 アルコール:15度
*酒質:品のよいフルーティ香、滑らかで軽快ジューシーな旨みが楽しめる、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 平六醸造「Layer洋ナシ」洋ナシの軽快でナチュラル&ジューシーな美味しさが出た秀作です!<9/11>
岩手県は紫波でたった一人で醸造に取り組む平井佑樹さん。岩手の某蔵の直系として育ちながらも
紆余曲折あり、家族のルーツである紫波の日詰平井邸に蔵を構え、2024年から醸造を始めました。
新規ではほぼ取得不可能な清酒免許ではなく「その他の醸造酒」免許ゆえできることは限られますが、
逆に「清酒にできないこと」、例えば「紫波特産のもち米発芽玄米を麹にして酒母に使う」手法など
自由な発想での取り組みに惚れて2024年7月よりお取引きをさせていただくことになりました。
そんな平六醸造より、地元の洋ナシ果汁を使った新作「Layer 洋ナシ」が入荷しました。
洋ナシの香りがほんのり、ほんの僅かな苦みと共にジューシーな旨みが広がります。
日本酒の香りとも共通する部分のある洋ナシなので試験醸造を重ねた結果「らしさ」を残すため
発酵後半に果汁を加えた効果がうまく出ていて、洋ナシ感を出しつつ「米の酒」らしさをキープしている
バランス感覚(Layerリンゴもこれが凄かった…)に今回も脱帽です。フレッシュで瑞々しい美味しさは、
甘めの白ワインが合いそうな洋食と、幅広く楽しんでみたくなるよい仕上がりと思います。
平六(ひらろく)醸造 Layer 洋ナシ 2,200円(720mlのみ限定販売)
*原材料名:米・米麹・発芽玄米・洋ナシ果汁(全て岩手県産)精米:麹米50% 掛米90%(発芽玄米除く)
醸造用乳酸・酵素剤:無添加 濾過・火入れ:なし(無濾過生原酒) 分類:その他の醸造酒 アルコール:14度
*酒質:穏やかな洋ナシ香、軽快でナチュラル&ジューシーな美味しさが楽しめる、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗〇
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 此君「ふた夏越えのひやおろし」枯れた香りと味わい、まったり広がる旨みがたまりません…!<9/11>
25BYより取り扱いを開始し予想を遥かに上回る好評を得てこだまの誇るキレウマ酒のひとつに成長した
鳥取県倉吉の此君(しくん)は、43歳の髙田昌樹くんと家族だけで造る30石ほどの小さな小さな蔵の酒。
彼自身の造りは23BYから12年目。一年目からご縁があってそれからずっとのお付き合いになりますが
ずっと速醸一辺倒でしたが01BYからは醸造用乳酸を使わず乳酸菌を添加する「酸基醴酛」へ完全シフト。
以前からの荒削りさをキープしつつも、さらに無限の可能性を秘めて毎年進化しています。
以前はキレッキレでドライな酒質が看板でしたが、現在はソフトでジューシーな酒質を磨き上げています。
そんな此君より、通常のひやおろしよりさらに一年(ふた夏)寝かせたひやおろしが入荷しました。
枯れた熟成香、柔らかな口当たりからまったりとした旨みが広がります。ああ旨い。酸基醴酛をベースに
7号酵母ならではの酸がしっかり存在感を示し、熟成によって厚みを増したややドライな旨みとの
バランスが素晴らしい状態に育ちました。とはいえまだ二年足らずの熟成ですので重さは
さほどでないですがそれでもしっかり旨い。冷酒はもったいないので、常温からお燗でお楽しみください。
此君 ふた夏越えのひやおろし 純米吟醸 赤ラベル 無濾過原酒 2022/04BY 1,870円(720ml) 3,740円(1800ml)
*使用米:鳥取県産 玉栄 精米:55% 日本酒度:-1 酸度:2.0
酒母:酸基醴酛 使用酵母:701号 熟成:瓶内常温 アルコール:15度
*酒質: 程よく枯れた香り、熟成によりまったり広がる厚みのある旨み、重すぎない旨口
*お勧め温度:冷×/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 二世古「秋あがり特別純米原酒」クラシカルでしっかり旨い、炉端焼きに合わせたくなる辛口!<9/11>
友人の紹介で初めて平成25年に初めて蔵を訪ね、平成30年よりお取引を開始させていただきました。
札幌から約2時間半の倶知安、雄大な羊蹄山を一望できる素晴らしい大自然の中にあります。
冬は雪深く蔵の二階の窓まで雪で埋まる環境の中、羊蹄山と近隣の山からの湧水2種類を仕込みに使い、
若き蔵元杜氏の水口渉さんが伝統を継承しつつ、自らの造りを模索しながら進化しています。
現代的な酒ではありませんが「旧き良き」を生かした「らしい」酒造りを僕なりに伝えて参ります。
そんな二世古より秋のお酒「特別純米原酒 秋あがり」が入荷しました。
穏やかな香り、すっきりした口当たりから柔らかく、しかし太く広がる旨み、
秋の豊穣を感じさせる旨さです。データ上は辛口ながら程よく厚みのある味わいは秋あがりらしい
複雑味もあり、僕は冷やすのがもったいない(冷酒で飲みたければ気にせずにどうぞ…)。
クラシカル路線の延長にある中で、炉端焼きなどに合わせたくなる、いい意味での
古臭い野性味も少々あり、こだま辛口酒の中でも稀有な存在だと思います。しみじみ旨いです…
二世古 秋あがり 特別純米原酒 2023/05BY 1,870円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:北海道産 吟風 精米:60% 火入れ:あり 日本酒度:+9 酸度:1.7 アミノ酸度:1.1 アルコール:17度
*酒質:穏やかな香り、柔らかな中に複雑味と厚みを感じさせる、クラシカルなやや辛口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 奥播磨「播秋 山廃生酒」穏やかな香り、軽やかさと透明感しかし複雑味も楽しめる旨酒です!<9/11>
姫路駅からバスで小一時間、安富町安志(あんじ)という山に囲まれた小さな町に蔵はあります。
明治17年(1884年)創業、仕込みは最大1,200キロ程度で現在約600石前後の造り。
伝説の高垣克正名杜氏引退後は下村元基(もとき)社長が造りをしていましたが今回ご縁あって
都美人を退職した山内杜氏が杜氏に就任したため新規お取引をさせていただくことになりました。
町内産の山田錦と夢錦、林田川の伏流水(軟水)、酵母は速醸が9号、山廃が7号(共に泡あり)、
そこに山内杜氏の「技」が加わった「これからの奥播磨」を僕なりにお伝えして参ります。
そんな奥播磨より秋のお酒「播秋」山廃純米兵庫夢錦生酒が入荷しました。
穏やかな香り、柔らかな旨みがじんわりと広がります。いわゆる山廃的な飲みづらさはあまり無く、
軽やかさも透明感もありつつ、しかし山廃ならではの芳醇で複雑な旨みを楽しめます。甘みより旨みという
感じと、突出しない酸がそれにうまく絡んでいいバランス。熟成させたらいいだろうなーと思ってたら
蔵元完売だそうです。冷酒も悪くはないのですがやはり常温からお燗をお勧めします。
奥播磨 山廃純米 兵庫夢錦 播秋 生酒 20323/05BY 1,760円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:兵庫県産 夢錦 精米:60% 酒母:山廃酛 酵母:協会7号 アルコール:17度
*酒質:穏やかな香り、軽やかさと透明感、しかし複雑味もある、程よい深みの中口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:10月くらいまで
☆ 勢正宗「イエローカープ秋あがり」軽快でジューシーな旨みに優しい酸が絡む重すぎない旨さ!<9/10>
長野県北部の中野市で約150石という超少量、勢(いきおい)正宗を醸す丸世酒造店。
こだま開店前に造りを教わりに通っていたため僕にとっては今も親戚のような温かい雰囲気の蔵は、
23BYに蔵に戻った息子の関晋司くんが27BYより製造責任者となり蔵を変革している真っ最中。
そんな姿を関康久社長が見守りながら家族と数人のお手伝いで手造りの酒を醸しています。
3BYから4BYにかけてはついに蔵の冷蔵化、麹室の新設、搾り機の変更があり、さらなる進化中。
古い蔵を活かしながら、要所要所をリファインさせていく晋司くんの背中が頼もしいここ数年です。
そんな丸世より秋酒第一弾「イエローカープ 秋あがり」が入荷しました。
穏やかで円い果実香、柔らかな口当たりと共にジューシーに広がる米の旨み、軽快で爽やかな酸が
輪郭を形成し甘さとバランスします。ひと夏を越えた程よく厚みのある旨みながらもどこか軽やかさを
感じさせ、後口の余韻も程々に、意外に飲み飽きない仕上がりです。実りの秋を感じさせる程よい熟成は
できれば冷やしすぎずに、常温やお燗なら豊潤な旨さをよりお楽しみいただけると思います。
勢正宗 Yellow carp(イエローカープ)秋あがり 純米火入れ 2023/05BY 1,595円(720ml) 2,750円(1800ml)
*使用米:県産酒造好適米+信濃町産ひめのもち(熱掛四段用もち米) 精米:59% アルコール:14度
日本酒度:-1 酸度:1.4 アミノ酸度:0.9 使用酵母:長野C 火入れ:あり(一回)
*酒質:穏やかな熟成感、軽快でジューシーな旨みに優しい酸が絡む、重すぎないやや甘口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 志賀泉「エキスパートキノコ」フルーティでジューシーな甘みと滑らかな果実味が美味しい!<9/10>
長野県信州中野の志賀泉酒造で平成14年から蔵に入り21年から杜氏となった若き蔵元、
中山佳紀くんと出逢ったのは僕が地酒屋こだまを始める数年前、平成18年頃のとある試飲会でした。
そのバランスのいい酒質と温和な人柄に惚れてご挨拶し、それからずっと注目して何度も何度も
蔵に足を運んでその進化を見守ってきた結果、27BYからお取引開始となりました。
フルーティな酒質を基軸に、飲みづらさの少ないお酒で様々な造りを試行錯誤していますが、
ここ数年のさらなる酒質の進化と、その実直な人柄で地酒屋こだまでもじわじわと人気が上がっています。
そんな志賀泉より「キノコに合わせて楽しい」エキスパートキノコ生原酒が入荷しました。
フルーティな香り、ジューシーな甘みに果実的な酸が楽しめるお酒です。香りは派手さ控えめで品がよく、
甘みと酸のバランスが絶妙でとても滑らか、今期も初心者からベテランまで唸らせる
素晴らしい仕上がりと思います。せっかくなのでキノコに合わせて、特にバターやオリーブオイルなど
油脂を使ったキノコ料理とは相性抜群です。まずは冷酒を基本に、秋の食材と合わせてお楽しみください。
志賀泉 Expert Kinoko(エキスパートキノコ)純米吟醸 生原酒 2023/05BY 1,595円(720ml) 3,080円(1800ml)
※昭和31年から始まったエノキ茸栽培で出荷量日本一を誇るJA中野が市内にあるため
キノコを食べながら飲んで美味しいお酒を造りたいな…という発想から生まれたお酒です
*使用米:山田錦 精米:58% 日本酒度:-10 酸度:2.0 使用酵母:協会1801号+協会901号 アルコール:14度
*酒質:穏やかなフルーティ香、ジューシーな甘みと滑らかな果実味が軽快に楽しめる甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 本金「純米ひやおろし」程よい熟香、やや軽快ながらもジューシーな酸と旨みが楽しめます!<9/10>
甲州街道沿いに5蔵が並ぶ長野県上諏訪、中でもひと際小さな酒ぬのや本金(ほんきん)酒造は
特有の酸を生かした個性的な食中酒を昔ながらの手造りで年間で約300石程度を造っています。
難病ALSと闘いながら頑張る蔵元杜氏の宮坂恒太朗くん、それを支える奥さんのちとせちゃん、
右腕の今井くん、家族同然の蔵人たちで本金らしさを大切にしながら毎年進化を続けています。
地酒屋こだま開店当初から取り扱いしていますが年々人気が高まって僕も嬉しい限りです。
そんな本金より、秋の実りを感じさせる「純米ひやおろし」が入荷しました。
熟した果実を思わせる穏やかな香りは本金の王道を感じさせ、今期はややキリっとした
軽快な旨みながらも、ひと夏の熟成を経て程よい深みを感じさせる酒質に成長しました。
旨みにジューシーな酸がバランスして、やや軽めでキレもあり、秋を感じさせる仕上がりです。
冷酒ではやや軽くて個人的にはもったいないですが、常温からお燗では複雑な旨みを楽しめます。
酸も数値ほどではなくマイルドなので、和食から洋食まで幅広く楽しめる「ザ・食中酒」です。
本金 純米 ひやおろし 2023/05BY 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:信州諏訪産 美山錦 精米:59% 日本酒度:+3 酸度:2.3 アミノ酸度:1.1
使用酵母:協会701号 火入れ:あり(一回) 熟成:瓶貯蔵&蔵内常温 アルコール:16度
*酒質:程よく熟した香り、軽快な旨みにジューシーな酸、複雑な旨みとキレが楽しめる中口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:12月くらいまで
☆ 会津中将「特別純米ひやおろし」程よい熟成感、柔らかくて豊かな旨みを楽しめるこれぞ秋酒!<9/10>
福島県会津若松市でその全量を丁寧な槽(ふね)搾りで手造りの酒を醸し続ける鶴乃江酒造。
以前から「米の味がほっこり旨い酒」を醸してきましたが、石数が増えても変えない造りの丁寧さで
特にここ数年は数々の鑑評会でも金賞受賞の常連蔵へ成長していてその存在感は増すばかり。
昨年引退された坂井名杜氏から引き継いだ前島さん、ついに社長になった向井くん、
彼を支えている看板娘ゆりさんが中心となる、チームワーク抜群!の実力蔵なのです。
そんな会津中将より、秋の実りを感じさせる「特別純米ひやおろし」が入荷しました。
穏やかな熟成香、柔らかで程よく厚みのある旨み、ジューシーな酸がアクセントになる旨酒です。
ひやおろしの本来の定義に則った、火入れした後のタンク熟成→秋に火入れせずにそのまま瓶詰めする
ことで得られる「秋酒ならではのしっかりした旨み」が感じられて今年もやっぱり旨いです。
できれば一日で飲みきらず開栓後に日々少しずつ開いていく味わいをゆっくりお楽しみいただけたら
嬉しいね。冷酒では軽快に、もちろん常温やお燗なら最高。クオリティ高くもホッとする味わいです。
会津中将 特別純米 ひやおろし 2023/05BY 1,760円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:福島県産 五百万石(麹)福島県産 たかねみのり(掛) 精米:55% アルコール:16度
日本酒度:+2 酸度:1.6 火入れ:あり(一回) 熟成:タンク熟成→生詰め(要冷蔵)
*酒質:程よい熟成香、ジューシーな酸と柔らかな旨み、バランスに優れた旨みの中口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:12月くらいまで
☆ 会津錦「さすけね」純米無濾過生原酒、とろりとジューシー、今期もホッとする美味しさです…<9/6>
福島県喜多方市とは言っても喜多方駅から車で約30分、只見川に近い自然豊かな高郷町で
酒造好適米はあえて使わずに地元の食用米(主に天のつぶ)を100%使用して酒を醸している会津錦です。
小さな小さな蔵で、今期も若き蔵元杜氏の斎藤孝典くんがたった一人で造りを終えました。
地酒屋こだま開店前からなのでもう15年以上の付き合いになりますが、口数は少ないけど
笑顔の絶えない本当にいい男。まだまだ無名ですが洗練されすぎない旨味の酒を造っています。
そんな会津錦より会津弁から命名した「さすけね」純米無濾過生原酒が入荷しました。
ほのかで穏やかなメロン系の香り、トロリとジューシーな旨みが前に出て、優しい余韻に包まれます。
適度なクリア感もありますがキレイすぎずに、ほんのり感じる蔵ぐせにホッとする、そんな美味しさです。
甘みもしっかり感じますが、後口のキレもあって今期もいい出来ではないでしょうか。
温度も万能、料理も和洋問わず、ややしっかりめのおつまみとより相性がよいと思います。
ホッとする甘さ(旨さ)を堪能できる、個人的には会津錦を代表する一本だと思っています。
会津錦 さすけね 純米 無濾過生原酒 2023/05BY 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
※さすけね、とは「差し支えない、大丈夫」という意味の会津弁です
会津では「ごめんなさい…」「いやいやさすけねぇよ!」なんてあったかいやりとりが…
*使用米:喜多方産 天のつぶ(飯米) 精米:70% 日本酒度:-1 酸度:1.5 濾過・火入れ・加水:なし アルコール:16度
*酒質:メロン系のほのかな香り、トロリとジューシーな旨みが楽しめる、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 都美人「とり」山廃火入原酒二年熟成、穏やかな熟成香から柔らかく広がる複雑な旨み…旨い…<9/5>
兵庫県の淡路島、南あわじ市にて古くから山廃酒を中心に醸している都美人酒造。
平成19BYから就任した若き山内杜氏の醸す山廃の魅力に魅せられたのが今から約12年前のこと。
かつては大量生産していた大きな蔵で、今は量より質の小さな造りをしている蔵のお酒です。
京都生まれのせいかおっとりした印象とは裏腹の、熱い想いを込めて酒造りをする山内くん。
そんな彼の派手さはないけど際立つ酸が彩るじんわりした旨さと、柔らかな熟成が魅力のお酒です。
(2023BYより彼は姫路の下村酒造店-奥播磨に移籍しましたがこれからも彼のお酒を紹介していきます)
蔵内常温で約二年半寝かせた「山廃純米”とり”無濾過火入原酒2021」を入荷させました。
ほんのり琥珀色に色づき、穏やかな熟成香が芳しく広がります。柔らかな口当たりから
程よい重さを持って広がる旨みがたまらない旨さ。二年半の蔵内熟成で育った複雑な旨みが、
存在感のある酸と絡み合い、ビターなニュアンスを含んだ柔らかて深みのある旨さが楽しめます。
昆布締めや鯖の棒寿司、出汁を生かした料理や発酵系のおつまみとはベストフィット。冷やさずにどうぞ。
都美人 山廃純米「とり」五百万石 無濾過火入原酒 二年熟成 2021/03BY 1,870円(720ml) 3,300円(1800ml)
※古事記に道標として描かれる「とり」、都美人の道標になるよう願いを込めての命名です
*使用米:兵庫県豊岡産 五百万石 精米:65% 日本酒度:+2 酸度:2.4 アミノ酸度:2.2
使用酵母:きょうかい9号(泡あり) 熟成:瓶詰め後蔵内常温 杜氏:山内邦弘(前杜氏) アルコール:18度
*酒質:穏やかな熟成香、柔らかく広がる複雑で程よい重さの旨みに存在感のある酸が絡む、旨口
*お勧め温度:冷×/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 大倉「山廃ひとごこち麴四段生原酒」トロピカルな美味しさ全開!ジューシーで楽しいお酒!<8/29>
平成24年の初訪問から伺うこと3回、29年から取扱を開始させていただきました。
明治29年と比較的新しい創業ながら山廃にこだわり続け、現在は(照れ屋で人の好い)四代目蔵元の
大倉隆彦さんが杜氏を務め、少数精鋭で約300石を醸してます。最大の魅力はやはり山廃にあり、
パワフルな酸と太くて厚みのある旨みの中にも洗練された輝き、そしてたまにぶっ飛んだお酒を
世に出してくれる楽しさ、面白さが僕の伝えたい大倉の良さかなぁ…と今は思っています。
そんな大倉より、本領発揮!楽しい美味しさの「山廃特別純米ひとごこち」麹四段生原酒が入荷です。
ほのかに熟した果実香、米(ひとごこち)の特性を生かしてしっかり溶かし、
さらに麹四段でジューシーな甘みを引き出し、山廃による鮮烈で力強い果実系の酸を
バランスさせています。単純に甘いとか酸っぱいとかではない「目の覚めるような」鮮烈さのある
ジューシーな」味わいでとても楽しい、唯一無二の美味しさと思います。
トマトを使った洋食やイタリアン、BBQ、肉料理、エスニックとは特に相性抜群です。
大倉 山廃特別純米 ひとごこち 麹四段仕込み 直汲み 無濾過生原酒 2023/05BY 1,595円(720ml) 3,190円(1800ml)
*使用米:長野県産 ひとごこち 精米:70% 日本酒度:-23 酸度:5.8
酒母:山廃 酵母添加:あり(協会7号系) 仕込み:麹四段 アルコール:17度
*酒質:鮮烈な酸とトロピカルな甘みが炸裂する、ジューシーで楽しい美味しさのやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:10月くらいまで
☆ 黒松仙醸こんな夜に「雷鳥中取り火入れ」柑橘系の香りと酸が軽快で柔らかな旨みに絡みます!<8/29>
長野県伊那市高遠で酒を醸す「仙醸」生産石数約2000石と当店では決して少なくはないのですが、
その蔵の中で「手作りの麹と小タンクでの仕込み」に拘り約30石を醸す「こんな夜に」シリーズは、
こだま開店当初から造り手と二人三脚で取り組んだおかげで当店の大黒柱のひとつに成長しました。
仙醸を7期支えた安藤杜氏に変わり若い柳平勝人くんが醸造責任者となり今期で5期めとなります。
より仙醸らしい造りへと進化を感じさせるスタートをきり、年を追う毎に安定感が増しています。
そんな黒松仙醸より、シンプルな美味しさに定評のある「雷鳥」中取り火入れが入荷しました。
柑橘系のほのかな香り、すっきりした旨味に7号酵母由来のやはり柑橘系の酸がバランス、
尖ったところのない柔らかな旨みが特徴です。後口のキレもよく、程よい酸とほのかなフルーティさが
いわゆる「ただの辛口」とは一線を画す非凡さを主張し、適度に深みを感じさせます。
蕎麦やお刺身、天ぷらなどの和食にもぴったりですし、軽めの洋食にも抜群の相性を示します。
冷酒なら軽快に、常温からお燗ならその柔らかな旨みが程よくふくらむ、抜群の食中酒です。
黒松仙醸こんな夜に 雷鳥 純米 中取り火入れ 2023/05BY 1,540円(720ml) 2,750円(1800ml)
*使用米:信州産美山錦 精米:70% 日本酒度:+6 酸度:2.0 アミノ酸度:0.8
使用酵母:協会701号 火入れ:あり(一回) アルコール度:16度
*酒質:柑橘系の穏やかな香りと酸、軽快で柔らかな旨みが楽しめる、やや辛口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 仙介「BLUE 無濾過生原酒」フルーティでパワフル、ガツっと濃くてしっかり旨い夏酒です!<8/29>
兵庫県神戸市で小仕込みで酒を醸す泉酒造。テクニカルで理論的な和氣杜氏と若い蔵人数人で
繊細な酒を醸す泉酒造は大震災での焼失を経て、数々の困難を乗り越え復活し約14年。
復活一年目からご縁があり、こだま創業時より扱う中で特に感じるのはここ数年の完成度の高さ。
蔵を訪れる度に「弱点を改善する設備投資」を的確に施していく蔵を僕は知りません。
蔵はこだま扱いの中でもトップクラスの清潔さと工夫に満ちていて、しかし造りはあくまで基本に忠実。
そんな伝統を大切に守りながらもアグレッシブに攻める和氣杜氏の姿勢にも共感し応援しています。
そんな仙介より、フルーティでパワフルな旨さが魅力のBLUE「無濾過生原酒」が入荷しました。
カプロン酸エチル系のフルーティな香りが穏やかに、強めのアタックからジューシーな旨みが
濃醇に広がります。いわゆるフルーティな方向性ではなく「ガツっと濃い旨み」がぎっしり
詰まっている感じでなかなかパワフルですが、余韻は軽めでキレもよいので意外に飲み飽きません。
薬味を使った鰹のタタキ、揚げ物などとも相性抜群、濃いめの旨みが楽しめます。
仙介 特別純米 BLUE 無濾過生原酒 2023BY/05BY 1,760円(720ml) 3,465円(1800ml)
*使用米:麹米/兵庫県産 山田錦 掛米/兵庫県産 Hyogo Sake 85 精米:65% アルコール:16度
日本酒度:+4前後 酸度:1.6前後 アミノ酸度:1.1前後 濾過・火入れ・加水:なし
*酒質:穏やかですがフルーティな香り、ガツっと濃い旨みが力強く広がる、旨みの強いやや辛口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗◎
*販売予定期間:9月くらいまで
☆ 廣戸川「純米大吟醸火入れ」穏やかなフルーティさ、エレガントな美味しさが楽しめます!<8/29>
福島県岩瀬郡天栄村は白河と郡山の中間辺りにある鏡石という無人駅より車で西に約20分。
見渡す限り田んぼで空の広い(笑)自然豊かな広い村、旨い米で有名な天栄村で酒を醸す小さな松崎酒造。
長年支えてくれたベテラン杜氏が震災で体調を崩し、廃業も考えた末に杜氏となった松崎祐行くん。
縁あってこだまは「特約店第一号」として震災後に松崎くんが自身の造りを開始した平成23年度の
お酒から東京でも先行して取扱いを開始し、特に当初は二人三脚でその造りを伝えてきたつもりです。
福島県天栄村産の夢の香に特にこだわる若き蔵元杜氏、松崎祐行くんの頑張りと進化を応援しています。
そんな廣戸川より、穏やかなフルーティ感が抜群の「純米大吟醸 火入れ」が入荷しました。
芳しい果実香がほんのり、透明感溢れる旨味からほのかに残る品のある余韻へ。香り系酵母は
あえて使わず、純米大吟醸でも華やかさではなく「天栄村産夢の香」の旨味を引き出したエレガントな
甘みを大切にした、流行りとは逆行した松崎杜氏の想い溢れる作品です。今期は例年よりしっかりした
旨みが感じられる仕上がりです。冷酒からお燗まで、ちょっと上質な肴と合わせたくなるお酒です。
廣戸川 純米大吟醸 火入れ 2023/05BY 2,530円(720ml) 4,950円(1800ml)
*使用米:天栄村産 夢の香 精米:45% 酸度:1.4 酵母:TM-1+F7-01 火入れ:あり(一回) アルコール:15度
*酒質:華やかさ控えめなフルーティ香、透明感のあるエレガントな美味しさが楽しめる中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 篠峯「伊勢錦」純米無濾過生原酒、爽快な香りと酸、軽快でドライな美味しさがほとばしる!<8/27>
奈良県御所(ごせ)市にて幅広い酒質を自由自在に操りながらも特有の酸に特徴のある酒を醸す千代酒造。
当店では主要銘柄「篠峯」や地元の山田錦だけで醸した「櫛羅」などでお馴染の人気蔵です。
社長&杜氏の堺さんの卓越した技術と努力により特にここ数年は酒質が劇的に進化し圧倒的な存在感を発揮、
あれよあれよという間にこだまを支えてくれる大黒柱のひとつに成長し、多くのファンを獲得しています。
堺さんはワイン醸造出身ということもあり、篠峯を語る上で外せないのは「酸」この最大の特徴を前提に、
多種の米と酵母を使い分け、その特徴を巧みに引き出す技術はこだま扱い蔵の中でも屈指と感じています。
そんな篠峯より爽快フレッシュな美味しさの「伊勢錦」純米無濾過生原酒”中取り”が入荷しました。
穏やかな柑橘香、スッキリした口当たりで篠峯ならではの微炭酸と共にグレープフルーツ系の
シャープで爽快な酸がほとばしります。透明感溢れる繊細な旨みとバランスしてとっても爽快。
程よいミネラル感と共に軽快な旨みが駆け抜けます。キレもよく、陽射しの中でキンと冷やして飲んだら
気持ちいいよー。お刺身や天ぷら、そして白ワインが浮かぶ料理などと合わせたらより楽しいと思います。
篠峯 純米 伊勢錦 中取り 無濾過生原酒 2023/05BY 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:奈良県産 伊勢錦 精米:66% 使用酵母:協会6号
日本酒度:+7 酸度:2.1 アミノ酸度:0.9 アルコール:16度
*酒質:爽やかな柑橘系の香りと酸がほとばしる、すっきり軽快な美味しさのやや辛口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗〇⇒◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 媛一会「夏酒」生原酒、穏やかな果実香、キリッとドライ&ほんのりジューシーな美味しさ!<8/24>
愛媛県の東部、海に近い西条市で力強くも柔らかな酒を醸している武田酒造。
24BYより杜氏を担当する息子の武田昇三くんを中心に数人で仕込む300石ほどの小さな蔵です。
彼に出逢ったのはまさに杜氏になりたてくらいかなぁ。建築畑出身で蔵に戻ってから杜氏について
修行してきた武田くんが醸す酒とその優しい人柄に惚れ込んでから毎年の進化を見守っていますが、
蔵にある小さな槽で搾る「媛一会」を主に、年々進化するそのパワフルな酒質に魅力を感じています。
そんな媛一会より、夏にぴったりドライな旨みの「夏酒」無濾過生原酒が入荷しました。
穏やかな果実香、キリッと軽快に広がる旨みを果実系の優しい酸が支えてバランスします。
今期は昨年同様、ややドライ(辛口)ながらもジューシーな甘みもほんのり感じられる仕上がりで、
微かな苦みもアクセントになって、いわゆる食中酒にぴったりの酒質と思います。
和食の中盤以降はもちろん、イタリアンの前半~中盤にも活躍してくれるのではないでしょうか。
まずは冷酒から(実はお燗も旨いですが)、その爽やかな美味しさをお楽しみください。
媛一会(ひめいちえ)純米吟醸 夏酒 無ろ過生原酒 2023/05BY 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:愛媛県産 松山三井 精米:60% 日本酒度:+5 酸度:2.0
使用酵母:協会9号 濾過・加水・火入れ:なし アルコール:15度
*酒質:穏やかな果実香、キリッと軽快でドライな旨みながら、ほんのりジューシーな中口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗◎
*販売予定期間:9月くらいまで
☆ 米宗「山廃特純無濾過生原酒」力強さと優しさの共存する複雑な旨み、これはマジで旨い…!<8/22>
愛知県愛西市の田んぼに囲まれた青木酒造、15代目の若き蔵元杜氏青木拓磨くんは1989年生まれ。
「米宗(こめそう)」はもともと米問屋だった時代の屋号に由来するそうです。
年間の生産量は100石未満。2017年に蔵に戻り酒造りを学びなんと2019BYから杜氏を務めます。
キーワードは全量酵母無添加・生酛&山廃・完全発酵。フルーティなお酒なんかありませんし、
一般受けは全く(全く!笑)考えず、拓磨くん自身が大好きな味わいを極めようとする姿に共感し、
実際に蔵を訪ねた際にその姿勢に無限の可能性を感じて2022年より取扱いを開始しました。
そんな米宗よりめちゃ旨の「山廃山田錦特別純米無濾過生原酒」が入荷しました。
米の酒を感じさせる穏やかな香り、意外にも柔らかな口当たりから広がるジューシーな米味が
たまらない旨さです。例年以上に厚みのある旨みは意外に癖も少なく、どっしり複雑で重めの旨味で
ありながら後キレもよく、力強くもどこか優しい美味しさで(僕だけかもしれませんが)飲み飽きません。
発酵系おつまみや肉料理など、素材の本質に迫る料理と合わせたくなるめちゃ旨の仕上がりです。
米宗 山廃酛 特別純米 山田錦 無濾過生原酒 2023/05BY 1,980円(720ml) 3,850円(1800ml)
*使用米:愛知県産 山田錦 精米:60% 日本酒度:+4 酸度:3.2 アミノ酸度:3.0
酒母:山廃酛 酵母:無添加 アルコール:21.3度
*酒質:穏やかな香り、力強さと優しさの共存する厚みのある複雑な旨み、やや重めの中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 黒松仙醸こんな夜に「山椒魚生原酒」フルーティでジューシー、透明感と品のよい美味しさ!<8/22>
長野県伊那市高遠で酒を醸す「仙醸」生産石数約2000石と当店では決して少なくはないのですが、
その蔵の中で「手作りの麹と小タンクでの仕込み」に拘り約30石を醸す「こんな夜に」シリーズは、
こだま開店当初から造り手と二人三脚で取り組んだおかげで当店の大黒柱のひとつに成長しました。
仙醸を7期支えた安藤杜氏に変わり若い柳平勝人くんが醸造責任者となり今期で5期めとなります。
より仙醸らしい造りへと進化を感じさせるスタートをきり、年を追う毎に安定感が増しています。
そんな黒松仙醸こんな夜により、フルーティでエレガントな「山椒魚」無濾過生原酒が入荷しました。
程よく華やかで甘い吟醸香が穏やかに広がり、すっきりした口当たりから広がる透明感のある
ジューシーな甘み、低めの酸が滑らかでエレガントな美味しさを演出します。
フルーティ度はやや控えめでデータ値より甘みを感じますが後キレがいいので食中酒にも抜群の仕上がり。
フルーティな酒質ながら、金紋錦の特性を考えると熟成もかなり期待できる酒質です。
幅広いおつまみと合いますが、特にフレンチなどの油脂を使ったお料理と相性抜群ですよ。
黒松仙醸こんな夜に 山椒魚 純米吟醸 無濾過生原酒 2023/05BY 1,980円(720ml) 3,740円(1800ml)
*使用米:金紋錦 精米:50% 日本酒度:+4 酸度:1.4 アミノ酸度:0.9 使用酵母:M310 アルコール:16度
*酒質:穏やかですがフルーティな華やかさ、透明感のある品のよい美味しさの中~やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 十六代九郎右衛門「雄町13火入原酒」ベリー系のフルーティさ+ジューシーな美味しさ炸裂!<8/22>
長野県木曽郡木祖村、木曽川の源流に近い、標高約1000M近くの冷涼な地に建つ湯川酒造店。
酒造期は雪に包まれ朝晩は気温もマイナスに下がり、酒造りには少々過酷な環境ともなるこの地で、
慎一杜氏と尚子社長、そして頭の太田くんを中心に精密かつ和気藹々&緊張感ある酒造りの中で
毎年新たな酒米や生酛系酒母への移行、低アル酒への取り組みなど、加速度的な進化を続けています。
地酒屋こだま取り扱い蔵の中でもトップクラスの技術力で酒質も安定感抜群になって久しい蔵元です。
そんな九郎右衛門よりフルーティで軽快ジューシーな「雄町13火入原酒」が入荷しました。
ベリー系のほのかな香り、すっきりと広がるジューシーな旨み、すっとキレていく後口が爽快です。
造り手の意図で、生酛を意識させないジューシーな酸が甘みを支えているので、
初心者でも飲みやすい仕上がりでただただ素直に美味しい…!冷酒ですっきりと、
常温以上ではよりジューシーに、薄さを感じさせない酒質には透明感があり、
甘みと酸味がクリアに描かれて技術力の高さを感じさせます。この技術力、さすが…!
十六代九郎右衛門 生酛純米 赤磐雄町13 2023/05BY 1,947円(720ml) 3,894円(1800ml)
*使用米:岡山県赤磐産 雄町 精米:60% 日本酒度・酸度:非公開
酒母:生酛 使用酵母:吟醸系 火入れ:あり(一回) アルコール:13度(加水なし、原酒)
*酒質:ベリー系のフルーティな香りと酸、軽快でジューシー、生酛を感じさせない甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇
*販売予定期間:10月くらいまで
☆ 本金「諏訪 火入れ」本金の”本質”に触れることのできる、透明感のある軽快な美味しさです!<8/22>
甲州街道沿いに5蔵が並ぶ長野県上諏訪、中でもひと際小さな酒ぬのや本金(ほんきん)酒造は
特有の酸を生かした個性的な食中酒を昔ながらの手造りで年間で約300石程度を造っています。
難病ALSと闘いながら頑張る蔵元杜氏の宮坂恒太朗くん、それを支える奥さんのちとせちゃん、
右腕の今井くん、家族同然の蔵人たちで本金らしさを大切にしながら毎年進化を続けています。
地酒屋こだま開店当初から取り扱いしていますが年々人気が高まって僕も嬉しい限りです。
そんな本金より、本金の本質を感じることのできる「諏訪 火入れ」が入荷しました。
派手さのない穏やかな柑橘系の香り、透明感のあるスッキリした旨みを優しい酸が支え、
滑らかで軽快な美味しさが楽しめます。諏訪で生まれた7号酵母での純米吟醸造りですが、
今期も派手さのない素晴らしい仕上がりです。インパクト系ではない食中酒ですので
冷酒では軽快な美味しさを、常温やお燗だとさらに本質的な旨みを感じられます。
幅広いおつまみと楽しめる、本金の本質に触れることのできる僕が特に大好きな1本です。
本金 純米吟醸 諏訪 火入れ 2023/05BY 1,815円(720ml) 3,630円(1800ml)
*使用米:諏訪産 美山錦 精米:55% 日本酒度:-1 酸度:2.1 アミノ酸度:0.9
酵母:協会7号(諏訪・真澄発祥の酵母) 仕込み水:霧ヶ峰の伏流水 アルコール:15度
*酒質:穏やかな柑橘系の香り、透明感のある旨みと軽快な酸がバランス、滑らかな美味しさの中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 大倉「山廃純米陽の光」生原酒、半年ほど常温熟成をかけたのでしっかり飲み頃になりました!<8/17>
平成24年の初訪問から伺うこと3回、29年から取扱を開始させていただきました。
明治29年と比較的新しい創業ながら山廃にこだわり続け、現在は(照れ屋で人の好い)四代目蔵元の
大倉隆彦さんが杜氏を務め、少数精鋭で約300石を醸してます。最大の魅力はやはり山廃にあり、
パワフルな酸と太くて厚みのある旨みの中にも洗練された輝き、そしてたまにぶっ飛んだお酒を
世に出してくれる楽しさ、面白さが僕の伝えたい大倉の良さかなぁ…と今は思っています。
そんな大倉より山廃純米「陽の光」今期は酒質が軽かったので店内常温で約半年寝かせて味を乗せました。
穏やかな果実香、力強い酸に支えられたジューシーで濃醇な旨みが広がります。
アタックも強めでパワフル、力強い旨みを果実的な酸が彩り、程よい厚みと複雑さのある旨みが
飲み応えに繋がり、余韻もしっかり出てきました。冷酒(だとやや軽めですが)でも常温でもお燗でも、
ラムなどの赤身肉の料理や、チーズを使ったイタリアンなど、やや重めの赤ワインが合いそうな
料理にもぴったりです。熟成も楽しみたいポテンシャルを持ったお酒です。
大倉 山廃純米 陽の光 直汲み 無濾過生原酒 2023/05BY 1,375円(720ml) 2,750円(1800ml)
※今期は酒質が軽かったため店内常温で約半年寝かせて味を乗せてのリリースです(本来は3月頃の発売)
*使用米:蔵元自家栽培米 ひのひかり 精米:70% 日本酒度:+5 酸度:2.6
酒母:山廃酛 使用酵母:協会701号 アルコール:17度
*酒質:力強い酸とジューシーで複雑な旨み、どっしり濃醇な旨口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:9月くらいまで
☆ 山の井「60火入れ」穏やかな香り、一歩引いた品のよい美味しさが魅力の、優しいお酒です!<8/16>
福島県南会津、会津田島駅にほど近い地にて伝統の酒造りを続ける会津酒造。
主要銘柄は「金紋会津」で地元に向けた伝統的なお酒を中心に造ってきた蔵ですが、
若き蔵元杜氏、渡部景大(わたなべけいた)くんが新しいコンセプトと共に立ち上げた
ブランドがこの「山の井」。爽やかな香りとお米の旨みを低めのアルコール度数で表現した
日本酒初心者でも親しみやすい「飲みやすくわかりやすく美味しい」お酒を目指しています。
既に公表されていますが、今年は生涯の伴侶も得てますます頑張る山の井を応援したいと思っています。
そんな山の井より、穏やかで優しい美味しさの「山の井 60火入れ」が入荷しました。
桃や梨を思わせる穏やかな果実香がほのかに、すっきりした口当たりからさらりと解けるような甘みが
軽快です。ほんの僅かなジューシーさを優しい酸が支えるキレイな酒質、超軟水の井戸水を感じさせる
滑らかで品のいい美味しさは透明感があり、冷酒からお燗まで楽しめます。生酒のような主張はなく
火入れならではの一歩引いた美味しさは、幅広いおつまみに寄り添う穏やかで優しいお酒です。
山の井 60 火入れ 2023/05BY 1,540円(720ml) 3,080円(1800ml)
※純米造りですが純米酒表記はありません(山の井シリーズ共通)
*使用米:南会津産 夢の香 精米:60% 日本酒度・酸度:非公開 火入れ:あり(一回) アルコール:15度
*酒質:穏やかな優しい香り、軽快で透明感のある、品のいい美味しさのやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:秋くらいまで
☆ 自然郷「BIO中取り無濾過原酒」穏やかな香り、軽快でジューシー、滑らかな美味しさです!<8/16>
福島県の中通り、西白河の矢吹という町、ほぼ駅前に大木代吉本店はあります。
震災で甚大な被害を受けた後、復活の狼煙を上げた頃に知り合ってその酒質を観察していましたが
毎年の進化、特に2015年以降の凄まじい進化に心揺さぶられ、2018年から取引開始となりました。
社長&造り手でもある五代目当主、大木雄太さんの描き出す透明感、爽やかな軽快感、甘酸のバランス、
そして伝統を踏襲しながらも好奇心全開で新しいことに取り組む自由な発想、
そして酒質についてはストイックな追及をし続ける姿勢に無限の可能性を感じています。
そんな自然郷より特別純米「BIO中取り」無濾過原酒を発売します。
穏やかな柑橘系の香り、スッキリした口当たりながらジューシーな甘味が爽やかに広がります。
中取りならではの滑らかな旨味をラムネ系の爽やかな酸がサポートします。BIO共通の生酛系の仕込み
ですがいかにもなタイプではなく、軽めでフルーティさもあっていい意味で飲みやすい酒質なので
4ヶ月ほど常温で寝かせて少しだけ厚みを持たせてみました。幅広いおつまみと合わせてみてください。
自然郷 特別純米 BIO 中取り無濾過原酒 2023/05BY 1,760円(720ml) 3,245円(1800ml)
*使用米:夢の香 精米:60% 日本酒度:-4 火入れ:あり(1回/瓶燗急冷) 濾過・加水:なし アルコール:15度
*酒質:穏やかな香り、軽快でジューシーな旨みが滑らかに広がる、中~やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:10月くらいまで
☆ 天明「さらさら純米生酒」穏やかな果実香、すっきり軽快&ジューシーで爽やかな美味しさ!<8/16>
福島は会津坂下(ばんげ)にある曙酒造。今期の造りでついに13年目(早いなぁ!)、
鑑評会でも金賞の常連になりつつありますます大活躍、若き蔵元杜氏鈴木孝市くんをトップに、
若手数名が造りに携わり頑張っています。特にここ数年は地元である「坂下産」の米へのこだわり、
「劣化を感じさせないクリアな酒質と後処理」へのあくなき探求をさらに深めているここ数年、
その酒質を実現するための蔵や人への設備投資を含めた進化はとどまることを知りません。
そんな曙酒造より天明の夏酒第二弾、さらさら純米「生酒」の発売です(第一弾は火入れ)。
ほのかな果実香、軽快な口当たりからすっきり広がるジューシーな旨み、
優しく残る後口の余韻が魅力です。雑味が少なくて滑らかで、洋梨のような含み香のある旨みは
優しい酸に彩られて、飲み飽きしづらい軽快なジューシーさが楽しめます。
さらさら純米火入れより一段上の飲み応えも楽しめる仕上がりで今期も美味しいなぁ。
甘すぎずにさらさら飲めますので和洋問わず、夏の幅広いおつまみとお楽しみください。
天明 さらさら純米 lovery summer 生 天体観測 2023/05BY 1,705円(720ml) 3,080円(1800ml)
*使用米:酒造好適米 精米:80% 使用酵母:福島県酵母+自社酵母
日本酒度:-3 酸度:2.0 アミノ酸度:1.4 アルコール:14度
*酒質:穏やかな果実香、すっきり軽快、爽やかでジューシーな味わいの中~やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗◎
*販売予定期間:9月くらいまで
☆ 十六代九郎右衛門「夏生原酒2022」地酒屋こだま一年熟成を”店頭販売限定”で発売します!<8/10>
長野県木曽郡木祖村、木曽川の源流に近い、標高約1000M近くの冷涼な地に建つ湯川酒造店。
酒造期は雪に包まれ朝晩は気温もマイナスに下がり、酒造りには少々過酷な環境ともなるこの地で、
慎一杜氏と尚子社長、そして頭の太田くんを中心に精密かつ和気藹々&緊張感ある酒造りの中で
毎年新たな酒米や生酛系酒母への移行、低アル酒への取り組みなど、加速度的な進化を続けています。
地酒屋こだま取り扱い蔵の中でもトップクラスの技術力で酒質も安定感抜群になって久しい蔵元です。
そんな九郎右衛門の、地酒屋こだまの冷蔵庫で一年寝かせて”うふふ”な美味しさに育てた
「夏生原酒」を本数限定、店頭販売限定(少ししか無いのでごめん…)にて発売いたします。
夏酒って夏にしか飲まれないイメージがありますがぜんぜんそんなことなくて(だいたい人間が勝手に
オマエは夏酒だ!と決めただけで同じように造られているのです)熟成でどんどん伸びるポテンシャルを
持っているのです。今回はそんな楽しみを味わっていただきたくて冷蔵でキレイに育てた九郎右衛門です。
透明感の中にじゅわっと広がる旨みと酸、そして後口の余韻に注目してお楽しみいただければ幸いです。
十六代九郎右衛門 純米 夏生原酒 Kodama Tuning 一年熟成 2022/04BY 1,815円(720ml専用商品)※8/12完売しました
※8/10開店時より発売、店頭販売限定、予約不可、テイスティング無しでお願いします
※全部で12本しかないのでお一人1本まででお願いします
※開けたては軽快ですが日が経つにつれ厚みと余韻が出て真価を発揮しますので少し時間を掛けて飲んでみてください
*使用米:長野県八重原「太陽と大地」契約栽培米 ひとごこち 精米:60% 酒母:生酛 アルコール:16度
*酒質:爽やかなメロン香、クリアで軽快なジューシーさに、熟成による程よい厚みが加わった、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
☆ 弥右衛門「純米吟醸生原酒」芳醇な香り、滑らかで柔らかな旨み、うーんこれは凄い酒だ…!<8/9>
福島・喜多方の中堅蔵、大和川酒造店で26BYより工場長となった若き蔵元杜氏、佐藤哲野(てつや)くん。
柔らかな酒質に定評のあるレギュラーの「弥右衛門」の揺ぎ無い安定感をベースに、
哲野くん自身のチャレンジである「彌右衛門/野恩」での生酛造りへの挑戦など、
大和川という比較的クリーンな蔵の特性を生かし、その歴史を真っ直ぐに継承しながら、
それとは別に自身の未来を模索しながら表現している彼の意欲作にも益々期待が膨らむこの数年です。
そんな大和川より芳しき旨酒「弥右衛門 純米吟醸無濾過生原酒」が入荷しました。
穏やかですが芳醇な吟醸香、柔らかな口当たりから、これまた穏やかに広がる程よく濃醇な旨みに
思わず笑顔になります。米の甘みを優しい酸が支えた、流れるような滑らかな酒質が印象的で、
過度な派手さを抑えて食中を意識した造り手の意図が伝わってきます。うーん、これは美味しい…!
冷酒でも常温でも、そしてお燗でも、飲み手を選ばず幅広い肴と楽しめる仕上がり。
丁寧な和食から、濃すぎない洋食まで楽しめる、本当に素晴らしいクオリティと思います。
弥右衛門 純米吟醸 無濾過生原酒 2023/05BY 1,760円(720ml) 3,520円(1800ml)
*使用米:自社田産 夢の香 精米:55% 日本酒度:+2 酸度:1.6 アルコール:16度
*酒質:穏やかですが芳醇な香り、滑らかで柔らかく広がる旨み、ハイクオリティな美味しさの中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 鳴海「青ラベルうすにごり生酒」爽やかな柑橘系の香りと酸、これは軽やかで美味しいわぁ…!<8/7>
千葉県勝浦市で慶応三年創業の東灘醸造。地元酒の「東灘」と首都圏向けの「鳴海(なるか)」で
知られる、六代目の君塚敦社長を含めた約3人体制で約200石を造っている小さな酒蔵です。
令和2年の杜氏の交代に地酒屋こだまが関わったご縁もあってお取引の開始となりました。
勝浦は鳴海(なるか)神社、勝浦灯台、勝浦漁港(鰹の水揚げ量は関東一)など豊かな自然に恵まれた町、
菊池杜氏も「新鮮な魚に合うお酒」を意識して、酸のある軽快な酒質に力を入れています。
初めて蔵を訪ねた際に触れて感じた勝浦の風情を含めて、僕は鳴海を伝えていきたいと思ってます。
そんな鳴海より、すっきりめちゃめちゃ美味しい「青ラベルうすにごり生原酒」が入荷しました。
ほのかな柑橘系の香りと酸が軽快な旨味を支えます。瓶内二次発酵による微発泡が強めですので開栓には
ご注意ください。香りも酸もとても素直な味わいで、舌をくすぐる微発泡+ドライでほんのりジューシーな
旨みで爽快なのど越しがたまりません。約半年の熟成で「暑い夏に冷やして飲むと気持ちのいい」
バランスに育ちました。これは美味しい…いい出来です。もちろんお燗もお勧めですよ。
鳴海 特別純米【青ラベル】うすにごり生原酒 2023/05BY 1,650円(720ml) 3,080円(1800ml)
※瓶内二次発酵による発泡あり、噴き出しますので開栓にはご注意ください
*使用米:富山県産 五百万石 精米:60% 使用酵母:協会6号 酒母:生酛 加水・火入れ:なし(生原酒) アルコール:14度
*酒質:爽やかな柑橘系の香り、微発泡とすっきり軽快な美味しさが印象的な中~やや辛口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗◎
*販売予定期間:秋くらいまで
☆ 和田龍登水「山田錦」無濾過生原酒、和田龍らしさ全開、間違いなくここ数年でベストな出来!<8/6>
長野県上田市で極めて少量を生産する和田龍(わだりゅう)酒造。主要銘柄「和田龍」とは別に、
さらに自身のこだわりを投影した「和田龍登水(とすい・澄夫の字を分解して「登水」なのです)」。
和田龍登水はちょっと変わった経緯で造りをしておりまして、蔵のある上田から約40分かかる、
千曲市にある長野銘醸(実は和田さんの親戚なのです)の一部を借りてお酒を造っています。
和田澄夫さんの人柄をそのまま表したような優しい酒質が魅力で、その派手さを抑えた穏やかな酒質と
裏表のない和田さんの実直な人柄に惚れて、その熱い想いを伝えたくてお取り扱いしております。
そんな和田龍登水より「山田錦」無濾過生原酒が入荷しました。
和田龍登水らしい穏やかな香り、優しい口当たりから滑らかに広がる旨み、後口の程よい余韻からのキレ。
すっきりしつつ端正な旨みが広がり、シリーズ随一と言える「山田錦ならではの均整のとれた
バランスの旨み」がしっかりと表現されていて、ここ数年で間違いなくベストな出来と思います。
重すぎない味わいの中に程よい抜けもあり、丁寧な和食などと合わせて魅力を引き出したいお酒です。
和田龍登水 山田錦 純米 無濾過生原酒 2023/05BY 1,980円(720ml) 3,520円(1800ml)
*使用米:山田錦 精米:59% 日本酒度:-1 酸度:1.9 使用酵母:きょうかい1401号 アルコール:17度
*酒質:穏やかな香り、均整の取れたバランスよい米の旨みを楽しめる、柔らかな旨みの中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 風が吹く「福乃香」生酒、穏やかなフルーティ感と滑らかな美味しさが際立つ、よい仕上がり!<8/6>
会津美里の白井酒造店、地元銘柄は萬代芳(ばんだいほう)。「風が吹く」は九代目蔵元の白井栄一さんが
平成17年度に立ち上げたブランドで、自然乳酸を生かした山廃と醸造用乳酸を使用した速醸があります。
ご縁あって2009年に蔵を初めて訪ね、2016年より取扱開始。地元有機栽培五百万石(一部福乃香)を使い、
山廃でも酸は抑えて柔らかく仕上げることを目標にするのでいわゆる「山廃風味」ではないのが最大の特徴。
田舎の農家の軒先のようなホッとする小さな蔵は現在300石後半という少量を手造りで醸しています。
穏やかで朗らかな中に実は頑固さを秘めた白井さんの想いを、じっくりと伝えている毎日です。
今まで五百万石のみだった”風が吹く”に一昨年から新しい仲間「福乃香」が加わりました。
穏やかですが華やかな香り、ジューシーかつ滑らかな旨みが広がります。味わいに含まれる香りも
ややカラフルで、梨やリンゴなど多彩な香りを含んだフルーティさを楽しめます。
今までの赤ラベルとほぼ同スペックながら、福乃香ならではの甘みのニュアンスにぽってりした
丸さを感じます。和食はもちろん、オイリーな料理との相性がより楽しそうです。
風が吹く 純米吟醸 "黄" 福乃香 生酒 2023/05BY 1,705円(720ml) 3,410円(1800ml)
*使用米:会津産 有機栽培 福乃香(自然農法『風』の会) 精米:55%
日本酒度:+3 酸度:1.4 酒母:速醸 酵母:M310 アルコール:17度
*酒質:穏やかですが華やかな香り、多彩な香りを含むフルーティな美味しさが楽しめる中~やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗◎
*販売予定期間:10月くらいまで
☆ 東鶴「蝉しぐれスパークリング生」爽やかな香りと酸、キメ細かな微発泡がめっちゃ美味しい!<8/2>
佐賀県多久市は福岡から西へ唐津や伊万里へ向かう途中の内陸に位置する静かな町です。
平成20年度よりたった一人で造りを再開した野中保斉くんは当時28歳(若かった…笑)。
僅か25石(!)という極少の造りからのスタートでしたが、現在は社長兼杜氏という立場になり、
ここ数年は150石を超える造り(それでもまだまだ少ないですが)となり、
かつ酒質の進化が著しいここ数年、派手さが控えめの食中酒に徹している面にも共感しています。
そんな東鶴より夏の爽快なしゅわしゅわ活性にごり「蝉しぐれスパークリング生」が入荷しました。
程よい香り、微発泡と共に軽快な甘みが爽やかに広がります。麹の一部に黒麹を使うことで
甘みに爽快な酸をバランスさせていますがとてもナチュラル。今期より酵母を変更し、
後口の苦みの解消など工夫と進化が見られます。活性が強いので気をつけて開栓し、
キメの細かい泡をお楽しみください。軽やかな旨みなので幅広い料理に合いますし、
キンキンに冷やして野外のBBQにもサイコーです。あ、冷酒のみならずお燗も旨いですよ。
東鶴(あずまつる)蝉しぐれ スパークリング生 2023/05BY 1,870円(720ml専用商品)
※活性あり、噴き出しますので開栓にはご注意ください
*使用米:山田錦(等外米) 精米:55% 日本酒度:-8 酸度:2.5 使用酵母:佐賀酵母F401(9号系) アルコール:14度
原材料:米・米麹(等外米使用のため純米規格ですが特定名称表示していません)
*酒質:爽やかな香りと酸味、キメの細かな微発泡、軽快でジューシーな美味しさのやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温×/燗◎
*販売予定期間:10月くらいまで
☆ 岩手「平六醸造」新規取引を開始、既成概念に囚われない自由で楽しい美味しさを伝えたい!<7/25>
岩手県は紫波でたった一人で醸造に取り組む平井佑樹さん。岩手の某蔵の直系として育ちながらも
紆余曲折あり、家族のルーツである紫波の日詰平井邸に蔵を構え、2024年から醸造を始めました。
新規ではほぼ取得不可能な清酒免許ではなく「その他の醸造酒」免許ゆえできることは限られますが、
逆に「清酒にできないこと」、例えば「紫波特産のもち米発芽玄米を麹にして酒母に使う」手法など
自由な発想での取り組みに惚れて2024年7月よりお取引きをさせていただくことになりました。
まずは2種類からスタートです。右の「Re:vive 空我-くうが-」は僕が平六醸造の基本と考えるお酒。
派手さ皆無、米の旨みを優しく伝えてくれる柔らかで軽快な旨みの中口で、発芽玄米由来か90%低精米の
由来か、複雑な旨みが奥底に感じられ「合わないおつまみが見つからない」お酒。左の「layer リンゴ」は
途中に紫波産リンゴ果汁を加えて発酵させ、穏やかな香りとジューシーな旨み+リンゴの香り、
とてもナチュラルな美味しさのやや甘口で、平井さんのセンスを感じさせる仕上がりとなっています。
僕が初めて惚れたクラフトサケ(今後増やす予定はありません)、ぜひ体験してみてください。
平六(ひらろく)醸造 Re:vive 空我-くうが- 1,980円(720ml専用商品)※写真右
平六(ひらろく)醸造 layer リンゴ 2,200円(720ml専用商品)※写真左
【空我】 *原材料名:米・米麹・発芽玄米(全て岩手県産) 精米:麹米50% 掛米90%(発芽玄米除く)
醸造用乳酸・酵素剤:無添加 濾過・火入れ:なし(無濾過生原酒) 分類:その他の醸造酒 アルコール:14度
*酒質:派手さ皆無、米の旨みを優しく伝えてくれる、柔らかで軽快な旨みの中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:通年
【リンゴ】*原材料名:米・米麹・発芽玄米・リンゴ果汁(全て岩手県産) 精米:麹米50% 掛米90%(発芽玄米除く)
醸造用乳酸・酵素剤:無添加 濾過・火入れ:なし(無濾過生原酒) 分類:その他の醸造酒 アルコール:14度
*酒質:穏やかな香り、ジューシーな旨み+リンゴの香り、とてもナチュラルな美味しさのやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗〇
*販売予定期間:秋くらいまで
☆ 会津錦「純米吟醸にじのきらめき」穏やかな香り、優しくて軽快な旨みが爽やかな美味しさ!<7/24>
福島県喜多方市とは言っても喜多方駅から車で約30分、只見川に近い自然豊かな高郷町で
酒造好適米はあえて使わずに地元の食用米(主に天のつぶ)を100%使用して酒を醸している会津錦です。
小さな小さな蔵で、今期も若き蔵元杜氏の斎藤孝典くんがたった一人で造りを終えました。
地酒屋こだま開店前からなのでもう15年以上の付き合いになりますが、口数は少ないけど
笑顔の絶えない本当にいい男。まだまだ無名ですが洗練されすぎない旨味の酒を造っています。
そんな会津錦より新しい飯米「にじのきらめき」を使った純米吟醸が入荷しました。
穏やかな果実香がほんのり、優しい口当たりから軽快でジューシーな旨みが広がります。
僅かではありますが含み香に(会津錦には珍しい)イチゴ系の香りがあって、
そのキュートな甘みと果実的な酸がうまく絡んで爽やかに楽しめます。
データ値(-8)ほど甘くは感じないので幅広いおつまみに合わせられる懐の深さがあります。
冷酒でさっぱりと、常温やお燗で柔らかな旨みをお楽しみください。
会津錦 純米吟醸 にじのきらめき 2023/05BY 1,540円(720ml) 3,080円(1800ml)
*使用米:福島県産 にじのきらめき(飯米) 精米:60% 日本酒度:-8 酸度:1.5 火入れ:あり アルコール:14度
*酒質:穏やかな香り、優しくて軽快な旨み、程よくジューシーな中~やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗〇
*販売予定期間:秋くらいまで
☆ 十六代九郎右衛門「山廃美山錦13生原酒」爽快な香りと酸、軽快でジューシー、完成度高し…<7/24>
長野県木曽郡木祖村、木曽川の源流に近い、標高約1000M近くの冷涼な地に建つ湯川酒造店。
酒造期は雪に包まれ朝晩は気温もマイナスに下がり、酒造りには少々過酷な環境ともなるこの地で、
慎一杜氏と尚子社長、そして頭の太田くんを中心に精密かつ和気藹々&緊張感ある酒造りの中で
毎年新たな酒米や生酛系酒母への移行、低アル酒への取り組みなど、加速度的な進化を続けています。
地酒屋こだま取り扱い蔵の中でもトップクラスの技術力で酒質も安定感抜群になって久しい蔵元です。
そんな九郎右衛門より瑞々しい美味しさが魅力の「山廃美山錦13生原酒」が入荷しました。
ほのかなラムネ系の爽やかな香りからスッキリ軽やかな旨みをシャープな酸が支えます。
山廃仕込みですが飲みづらさは少なく、軽いのにどこかピシッと一本筋の入ったしっかり旨い酒。
低アルの割には飲み応えも感じさせ、ジューシーさもあるのにキレもよく、驚くべきクオリティ。
湯川慎一杜氏の技術力の高さを窺わせます。暑い時に冷酒で飲むと気持ちいいですが温度も万能。
味わいの美味さはもちろん、造りの上手さにも思わず唸ってしまう、凄い低アル生原酒です。
十六代九郎右衛門 山廃純米 美山錦13 生原酒 2023/05BY 1,628円(720ml) 3,256円(1800ml)
*使用米:長野県アスパラマル契約栽培 美山錦 精米:65% 日本酒度・酸度:非公開
酒母:山廃酛 酵母添加:あり(使用酵母は非公開) アルコール:13度(加水なし、生原酒)
*酒質:爽快な香りと酸、軽快でジューシーな美味しさの中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:秋くらいまで
☆ 志賀泉「夏泉活性にごり」軽快フルーティ&ジューシー、微発泡と広がる爽やかな美味しさ!<7/23>
長野県信州中野の志賀泉酒造で平成14年から蔵に入り21年から杜氏となった若き蔵元、
中山佳紀くんと出逢ったのは僕が地酒屋こだまを始める数年前、平成18年頃のとある試飲会でした。
そのバランスのいい酒質と温和な人柄に惚れてご挨拶し、それからずっと注目して何度も何度も
蔵に足を運んでその進化を見守ってきた結果、27BYからお取引開始となりました。
フルーティな酒質を基軸に、飲みづらさの少ないお酒で様々な造りを試行錯誤していますが、
ここ数年のさらなる酒質の進化と、その実直な人柄で地酒屋こだまでもじわじわと人気が上がっています。
そんな志賀泉より毎年大人気の純米吟醸「夏泉 活性にごり」が入荷しました。
フルーティな香りに少しラムネ系のニュアンスが混ざり、程よくしゅわしゅわ微発泡と共に
ジューシーな甘みが軽快に広がり美味しい!(としか言いようがない…笑)フレッシュな苦みと
爽やかな酸が旨みを支えて、甘すぎずさらりと飲めます。よく冷やして(お燗も美味しいよ!)
BBQやパーティのみならず、日常の幅広い夏のおつまみとお楽しみください。
志賀泉 夏泉(なつみ)活性にごり 純米吟醸 生原酒 2023/05BY 1,540円(720ml) 2,970円(1800ml)
※活性が強く噴き出しますので(特に一升瓶は)開栓にご注意ください!
*使用米:山田錦 精米:50% 日本酒度・酸度:非公開
使用酵母:協会1801号 加水・火入れ:なし(生原酒) アルコール:13度
*酒質:軽快フルーティ&ジューシー、しゅわしゅわが気持ちよい、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗◎
*販売予定期間:10月くらいまで
☆ 豊国「純米吟醸 夏霞」穏やかな香り、すっきりしつつジューシーな旨みが絡むうすにごり!<7/23>
福島県の会津坂下町。有名な飛露喜さん、頑張り屋の天明さんと共に徒歩1分圏内に位置する豊国酒造。
杜氏の高久社長と息子の功嗣くんを中心に数人で醸す小さな小さな蔵の酒。
あくまで手造りにこだわり、小さなタンクと昔ながらの槽で柔らかく搾るお酒が魅力です。
六代目蔵元予定の功嗣くん、彼への代替わりを目指しながら少しずつ新しい風を取り入れて進むここ数年、
良い意味で田園風景を思わせるひなびた味わいが魅力で、かつ鑑評会受賞も多い実力蔵です。
そんな豊国より、夏にぴったりの軽快うすにごり「純米吟醸 夏霞」が入荷しました。
穏やかな香り、すっきりした口当たりからジューシーに広がる爽やかな甘みが印象的です。
尖ったところがなく優しいまろやかな酒質で、ほんのり感じるメロンや桃系の含み香が
ジューシーさをさらに少しだけカラフルにしてくれます。派手さ控えめなので和食はもちろん、
それほど重くない洋食にも寄り添ってくれる、穏やかな食中酒的ポジションのお酒。
冷酒ですっきりと、常温からお燗では少し厚みのある味わいを楽しんでみてください。
豊国 純米吟醸 夏霞 2023/05BY 1,815円(720ml) 3,520円(1800ml)
*使用米:五百万石 精米:55% 日本酒度:+2 酸度:1.6 火入れ:あり(一回) アルコール:17度
*酒質:穏やかな香り、すっきりしつつジューシーな旨みが楽しめる、滑らかな旨みの中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:9月くらいまで
☆ 峰の雪「純米酒 ヤマユキ」すっきり滑らか、軽快でほんのりジューシーな美味しさが魅力!<7/23>
そうそうたる蔵が立ち並ぶ福島県喜多方市、その中で酒造りをしている小さな峰の雪酒造場。
主要銘柄は「峰の雪」ですが若き蔵元杜氏、佐藤健信くんが新潟某蔵での修業後に蔵に戻り、想いを
込めて(初代の名を入れて)立ち上げたブランド「大和屋善内」も早いもので今期で12期目になります。
こだまではその一年目から扱っていますが、特にここ数年は酒質向上が著しく、
銘醸蔵の立ち並ぶ喜多方でも他蔵に勝るとも劣らぬレベルに進化していると僕は思っています。
近年では醪に果汁を混ぜて発酵させる「ハツユキソウ」シリーズなど、益々目が離せない蔵になっています。
そんな峰の雪より夏に軽快な美味しさが楽しめる「純米酒 ヤマユキ」が入荷しました。
穏やかな香り、さっぱりした口当たりから滑らかな旨みが軽快に流れていきます。すっきりしていながら
ジューシーな甘みを感じ、ほのかな苦みが後口を引き締めるので、低アル13度でも薄さを感じることは
少ないと思います。香りも派手さ控えめで穏やか、さらりと楽しめるのでお寿司や天ぷら等の和食から
軽めの洋食まで楽しめそうな仕上がり。軽快な美味しさ、冷酒を基本にお楽しみください。
峰の雪 純米酒 ヤマユキ 2023/05BY 1,430円(720ml) 2,860円(1800ml)
※一昨年までの「ハツユキソウ クリア」が名称を変えてのリニューアルです
*使用米:喜多方産 五百万石(麹)会津産 天のつぶ(掛) 精米:60%
日本酒度:±0 酸度:1.5 アミノ酸度:0.8 火入れ:あり(一回) アルコール:13度
*酒質:穏やかな香り、すっきり滑らか、軽快でほんのりジューシーな中口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗〇
*販売予定期間:10月くらいまで
☆ 太陽「生酛 野条穂 生原酒」ドライでジューシー、濃醇で複雑な旨み、凄みを感じさせる旨さ…<7/18>
兵庫県明石市で淡麗辛口全盛時でさえ自身の酒造りを貫き通し「淡麗辛口に反旗を翻す」をモットーに
酒を醸し続けてきた素敵な蔵元です(初めてお酒を知って蔵を訪ねたのが2007年、衝撃でした…笑)。
一部(神稲に使用する野条穂)を除き全量兵庫県産山田錦で濾過も火入れも加水もしないという清々しさ。
媚びを売ることの無い太陽ならではの力強く、濃醇でキレのある、圧倒的な存在感を感じさせる旨さは
江井ヶ島という海まで徒歩5分の立地や、いろいろなことがあった歴史を背景に存在する「土地の味」
六代目田中忍社長とたった一人の蔵人+奥さまがの超少数精鋭で約100石の少量を大切に醸しています。
そんな太陽から、2019BYに山田錦で約百年ぶりに復活させた太陽「生酛生原酒」が入荷です。
2020BYからは復活米の野条穂で醸しています。少し熟した柑橘系の香り、パンチもあり力強く広がる
ドライかつジューシー、複雑で濃醇な旨み。うーん、旨いっ。今期の野条穂は力があるなぁ。
キリッとした中に凄みを感じさせる仕上がり。もつ鍋やすき焼き、鰻の蒲焼などと合わせたら悶絶の相性。
いや、それにしても旨い…すげー旨い…。太陽の哲学を感じまくれる1本だと思います。
太陽 生酛 純米 無濾過生原酒 2023/05BY 2,035円(720ml) 4,070円(1800ml)
*使用米:兵庫県産 野条穂 精米:60% 日本酒度・酸度:非公開 酒母:生酛 酵母添加:なし アルコール:19度
*酒質:少し熟した穏やかな香り、ドライかつジューシーで複雑な旨み、深みを感じる濃醇やや辛口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 辰泉「夏のキレ☆カラ」すっきり軽快、爽やかで優しい旨みにキレが光る、秀逸な辛口酒です!<7/18>
福島県会津若松で手造りの酒を醸す辰泉(たついずみ)酒造。長年勤めた名杜氏引退の後、
杜氏を引き継いだのは社長の新城壯一さん。造りに対する頑固なストイックさとは裏腹の柔和な笑顔と
謙虚な姿勢にファンも多く、毎年確実に進化するその酒造りも今期で6年目となります。
その身上は会津産の米を使い、派手さのない「米の旨み」を出した酒質にあると僕は考えています。
派手さはないけれど「会津らしい、ホッとする美味しさ」から壯一さんの人柄が伝わるお酒です。
そんな辰泉よりすっきり軽快、キレのよい純米吟醸「夏のキレ☆カラ」が入荷しました。
ほのかな芳香、すっきりと広がる軽快な旨みが魅力です。味わいは確かに辛口なのですが、
柔らかく広がる旨みに優しい酸が彩りを与えていて、これが実に美味しいのです。
冷酒でも悪くないですがやや凡庸にも感じるのでできれば冷やしすぎずに、常温からお燗で。
米の甘みをほんのり感じさせる美味しさはさっぱり系料理にも合いますし、
こってり系料理も後キレで脂を切ってくれる秀逸な食中酒です。
辰泉 純米吟醸 辰ラベル No.4 夏のキレ☆カラ 2023/05BY 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:会津産 五百万石 精米:55% 日本酒度:+10 酸度:1.6
濾過&加水:なし 火入れ:あり(一回) アルコール度:16度
*酒質:ほのかな芳香、すっきり軽快かつ柔らかな米の旨み、キレのある爽やかな辛口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗〇→◎
*販売予定期間:8月くらいまで
☆ 仙介「純米 ROCK 無濾過生原酒」ロックだけではもったいない、濃醇な旨みとキレのお酒!<7/17>
兵庫県神戸市で小仕込みで酒を醸す泉酒造。テクニカルで理論的な和氣杜氏と若い蔵人数人で
繊細な酒を醸す泉酒造は大震災での焼失を経て、数々の困難を乗り越え復活し約14年。
復活一年目からご縁があり、こだま創業時より扱う中で特に感じるのはここ数年の完成度の高さ。
蔵を訪れる度に「弱点を改善する設備投資」を的確に施していく蔵を僕は知りません。
蔵はこだま扱いの中でもトップクラスの清潔さと工夫に満ちていて、しかし造りはあくまで基本に忠実。
そんな伝統を大切に守りながらもアグレッシブに攻める和氣杜氏の姿勢にも共感し応援しています。
そんな仙介よりなんだか楽しいラベルの「純米 ROCK」無濾過生原酒が入荷しました。
蔵としては「ROCK専用酒」としてますがいやいやどうして、ROCKだけではもったいないポテンシャル。
カプロン酸エチル系のフルーティさに加えてどこかラムネを感じる爽やかな香り、麹歩合を増やして
(プラス2%の22%)より強調されたジューシーな旨みが広がりつつ、後口がスッと切れる潔さ。
ラベルの良し悪しはとりあえずさておき(笑)温度を問わず楽しめる個性ある夏酒です。
仙介 純米 ROCK 無濾過生原酒 2023/05BY 1,650円(720ml) 3,190円(1800ml)
*使用米:兵庫県産 山田錦 精米:70% 日本酒度・酸度:非公開 麹歩合:22%(仙介としては2%多め) アルコール:16度
*酒質:穏やかですがフルーティな香り、ガツっと濃い旨みが力強く広がる、旨みの強いやや辛口
*お勧め温度:ロック◎/冷◎/常温〇/燗〇
*販売予定期間:9月くらいまで
☆ 若乃井「特別純米 夏宝」すっきり軽快でぐいぐい飲める、派手さのない美味しさが光ります!<6/27>
2011年にご縁をいただき、2014BYより取引開始。社長で杜氏の大沼秀和さんのユニークなキャラと
その穏やかな酒質は素晴らしいポテンシャルを持つ食中酒です。「すっきりしながらきちんと旨い」
そのバランスが素晴らしく、あえて言うと「優しくて地味な食中酒」ですがそれがまたいいのです。
搾ったお酒を地元飯豊町の「雪室」に貯蔵し、貯蔵方法を変えて季節毎にリリースするシリーズを軸に、
お刺身から唐揚げまで、幅広い料理に黙って寄り添い優しく合わせてくれる底力を持っています。
そんな若乃井より爽やかな夏の美味しさ「特別純米 夏宝(かほう)」が入荷しました。
オレンジ系の穏やかな香り、すっきりした旨みが軽快に、そして少しだけ爽やかに広がります。
少し重めだった昨年に比べ今期はとても夏宝らしい仕上がりで、生貯蔵らしい米の旨みを優しい酸が彩り、
滑らかに流れるような酒質が夏にぴったり。派手さのない香りと相まって、夏のつまみを引き立てる
よいバランスです。冷酒から常温、お燗まで温度も万能、夏野菜や鶏料理などを引き立てる名脇役。
基本は和の味わいにお勧めしたいですが、軽めの洋食にも合わせられるポテンシャルを持っています。
若乃井 特別純米 夏宝(かほう)生貯蔵酒 2023/05BY 1,430円(720ml) 2,860円(1800ml)
*使用米:山形県産 美山錦 精米:60% 火入れ:あり(一回/生貯蔵酒)
日本酒度:±0前後 酸度:1.4 アミノ酸度:1.4 アルコール:15度
*酒質:派手さのない穏やかな香り、すっきり軽快な美味しさが楽しめる、ザ・食中酒な中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:10月くらいまで
☆ 二世古「生酛グリーンラベル火入れ」柑橘系の酸とドライな旨みが融合、軽快でキレよい旨さ!<6/26>
友人の紹介で初めて平成25年に初めて蔵を訪ね、平成30年よりお取引を開始させていただきました。
札幌から約2時間半の倶知安、雄大な羊蹄山を一望できる素晴らしい大自然の中にあります。
冬は雪深く蔵の二階の窓まで雪で埋まる環境の中、羊蹄山と近隣の山からの湧水2種類を仕込みに使い、
若き蔵元杜氏の水口渉さんが伝統を継承しつつ、自らの造りを模索しながら進化しています。
現代的な酒ではありませんが「旧き良き」を生かした「らしい」酒造りを僕なりに伝えて参ります。
そんな二世古より「生酛+白麹」のグリーンラベル火入れが入荷しました。
穏やかな香り、すっきり軽快な旨みに、白麹と6号酵母由来のトーンの高い柑橘系の酸がバランスします。
今期は香りにも味わいにもウッディなニュアンスが僅かに混ざって個性を主張、
ドライな旨みに酸が絡んでシャープさとキレのよさを演出します。
生酛らしい抜けのよさもあり例年よりキリッとした旨さですが、後口の程よい余韻も心地よし。
個人的には洋食より和食を、冷酒よりは常温からお燗で楽しみたい仕上がりです。
二世古 生酛純米 グリーンラベル 火入れ 2023/05BY 1,870円(720ml) 3,190円(1800ml)
*使用米:北海道産 きたしずく 精米:60% 日本酒度:+3 酸度:1.9 アミノ酸度:1.3
酒母:生酛 酵母添加:あり(協会601号) 麹:一部に白麹使用 アルコール:15度
*酒質:穏やかな香り、柑橘系の酸とドライな旨みが融合、軽快でキレのよい旨さの中口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 稲里「颯爽涼酒」穏やかな香り、すっきり軽快、派手さのないドライな美味しさが魅力です!<6/26>
茨城県笠間市稲田にある磯蔵酒造、数年のお付き合いを経て2019BYよりお取り引き開始となりました。
「想いを共にできる仲間と仕事をしたい」という僕と似た価値観を持つ磯貴太(いそたかひろ)社長が
杜氏や蔵人と造るその酒は「地元の米の味を大切にした(ライスィと彼はよく言います)」腰の強い酒。
流行りに流されず、蔵の風味がそのまま伝わるような、派手さ控えめなしみじみ旨い食中酒を信念をもって
造り続けています。派手なお酒はありません(造りません)、とにかく「米の旨み」にこだわります。
今期2023BYより杜氏を筆頭に全員で造りに取り組む体制を組み、ただいま進化中の磯蔵酒造です。
そんな稲里より、派手さのないドライな美味しさが魅力の「颯爽涼酒」が入荷しました。
穏やかな香り、すっきり軽快な旨みがさらりと流れます。程よく透明感のあるキリッとした旨みを
優しい酸が支え、ドライながらほのかな米の甘みを感じさせる稲里流夏酒。いわゆる流行りの
爽やかさではなく、派手さを抑えたほのぼの系の穏やかな爽やかさが夏のつまみにぴったりです。温度も
万能で個人的には和食かな(軽めの洋食もアリ)。夏野菜や鶏料理などが相性良さそうな軽快な夏酒です。
稲里 颯爽涼酒 試験醸造シリーズ第五弾 2023/05BY 1,760円(720ml専用商品)
*使用米:茨城県笠間産 吟のさと 精米:65% その他データ:非公開 火入れ:あり アルコール:15度
*酒質:穏やかな香り、すっきり軽快でドライな旨みが楽しめる、中~やや辛口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:8月くらいまで
☆ 奥能登の白菊×永平寺白龍「共同醸造セット」酵母の違いによる味わいの違いが楽しめます!<6/25>
Makuakeさん企画「能登の酒を止めるな!」で福井県吉田郡の「シンフォニー吉田酒造」様に
白藤酒造店杜氏の白藤喜一さんが自ら出向いて共同で醸造したお酒です(セットのみの販売です)。
<左>オリジナルレシピ再現酒 とっても白藤さんらしい穏やかな果実香、すっきり軽快ですが
ジューシーな米の旨みが広がります。タッチが優しくてさらっとした中に「これぞ奥能登の白菊」という
味わいがしっかり息づいています。いつもの奥能登の白菊と比べる…のは意味があるのかわかりませんが、
全体的にソフトなのはこの吉田酒造さんの水の性質なのでしょう。しみじみ旨い食中酒です。
<右>コラボレーション醸造酒 派手さはないですが華やかなフルーティ香が穏やかに広がります。
ソフトなタッチから「甘・酸」を感じるやや現代的なジューシーさが広がります。あはは、これは面白い。
このコラボが無ければきっと生まれてはこなかったであろう味わいで、明確な違いを感じられる仕上がり。
優しい味わいはやはり共通で、和食より洋食などと合わせたくなる美味しさです。
同じお米でも蔵の目指す方向(酵母)でこんなに味が違うという楽しさ、是非味わってみてください。
奥能登の白菊×永平寺白龍 共同醸造セット(能登の酒を止めるな!企画)2023/05BY 4,400円(720ml×2本のセット販売のみ)
*使用米:五百万石73%+山田錦27% 精米:55% 火入れ:あり アルコール:15度
<左>奥能登の白菊オリジナルレシピ再現酒 特別純米酒 使用酵母:金沢酵母
*酒質:いつもの奥能登の白菊特別純米酒をソフトにした優しい美味しさの中~やや辛口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
<右>奥能登の白菊×永平寺白龍コラボレーション醸造酒 使用酵母:福井酵母FK-801C
*酒質:穏やかなフルーティ香、ソフトで軽快なジューシーさが楽しい、中~やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗〇
*販売予定期間:秋くらいまで
☆ 黒松仙醸こんな夜に「鹿 生酒」今期のジューシーな美味しさは赤身肉と相性抜群と思います!<6/21>
長野県伊那市高遠で酒を醸す「仙醸」生産石数約2000石と当店では決して少なくはないのですが、
その蔵の中で「手作りの麹と小タンクでの仕込み」に拘り約30石を醸す「こんな夜に」シリーズは、
こだま開店当初から造り手と二人三脚で取り組んだおかげで当店の大黒柱のひとつに成長しました。
仙醸を7期支えた安藤杜氏に変わり若い柳平勝人くんが醸造責任者となり今期で5期めとなります。
より仙醸らしい造りへと進化を感じさせるスタートをきり、年を追う毎に安定感が増しています。
そんな黒松仙醸より、ジューシーな美味しさが魅力の「こんな夜に 鹿 無濾過生酒」が入荷しました。
オレンジ系の穏やかな香り、柔らかな口当たりから広がる軽快ながらもジューシーな甘みには
程よい透明感があり、果実的な酸がバランスしてとっても美味しいです。特に今期は例年より
果実味のあるジューシーさに加えて少々のトロピカル感も味わえる楽しい仕上がりです。
温度も万能で和から洋まで幅広いおつまみと合いますが、特に赤身系の肉料理(牛・羊・馬・鹿)に
合わせると楽しい、「重すぎない、凝縮味のあるお酒」として僕はお勧めしています。
黒松仙醸こんな夜に 鹿 特別純米 無濾過生酒 2023/05BY 1,595円(720ml) 2,970円(1800ml)
*使用米:長野県産 ひとごこち 精米:60% 使用酵母:協会1501号
日本酒度:±0 酸度:1.4 アミノ酸度:1.2 アルコール:16度
*酒質:穏やかな香り、程よくジューシーな甘みと果実的な酸が魅力的な中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:秋くらいまで
☆ 豊国「純米袋取り生原酒」柔らかでジューシーな米の旨み、この蔵の実力を堪能できる美味さ!<6/20>
福島県の会津坂下町。有名な飛露喜さん、頑張り屋の天明さんと共に徒歩1分圏内に位置する豊国酒造。
杜氏の高久社長と息子の功嗣くんを中心に数人で醸す小さな小さな蔵の酒。
あくまで手造りにこだわり、小さなタンクと昔ながらの槽で柔らかく搾るお酒が魅力です。
六代目蔵元予定の功嗣くん、彼への代替わりを目指しながら少しずつ新しい風を取り入れて進むここ数年、
良い意味で田園風景を思わせるひなびた味わいが魅力で、かつ鑑評会受賞も多い実力蔵です。
そんな豊国より定番かつ僕が最も「らしい」と考えている「純米 袋取り生原酒」が入荷しました。
派手さのない穏やかな香り、すーっと入ってきてふんわりと広がる旨み、後口も優しい余韻です。
槽搾り(袋取り)らしい柔らかな旨みは広がり過ぎず、軽快ですが米のジューシーな旨み全開で、
今年もかなりいい仕上がりと思います。というかこのクオリティはなかなか無いと思います。
まずは冷酒から常温からお飲みいただき、夏過ぎにはより燗映えもしてくると思います。
煮物などの和風のおつまみと合わせていただきたい、隠れた?実力酒。美味いですよー。
豊国 純米 袋取り 生原酒 2023/05BY 1,595円(720ml) 2,970円(1800ml)
*使用米:福島県産 夢の香 精米:60% 日本酒度:-2 酸度:1.5 アルコール度:16度
*酒質:穏やかな香りと柔らかな米の旨み、蔵の実力を堪能できる、ホッとする味わいの中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 十六代九郎右衛門「山廃純米雄町生原酒」ジューシーで果実味溢れる、瑞々しい美味しさです!<6/19>
長野県木曽郡木祖村、木曽川の源流に近い、標高約1000M近くの冷涼な地に建つ湯川酒造店。
酒造期は雪に包まれ朝晩は気温もマイナスに下がり、酒造りには少々過酷な環境ともなるこの地で、
慎一杜氏と尚子社長、そして頭の太田くんを中心に精密かつ和気藹々&緊張感ある酒造りの中で
毎年新たな酒米や生酛系酒母への移行、低アル酒への取り組みなど、加速度的な進化を続けています。
地酒屋こだま取り扱い蔵の中でもトップクラスの技術力で酒質も安定感抜群になって久しい蔵元です。
そんな九郎右衛門より、ジューシーな美味しさが炸裂!「山廃雄町」生原酒が入荷しました。
穏やかな香り、ジューシーで厚みのある旨みを果実を思わせるような酸が支えてバランスします。
クラシカルな「いわゆる山廃」的な飲みにくさを解消しつつ、明確に山廃らしさを表現することを目標に
湯川慎一杜氏が「いわゆる山廃」が苦手という方にもぜひ飲んで貰いたいという想いで造りました。
雄町らしい濃醇な旨み、透明感と軽快さとジューシーさが押し寄せるという贅沢な美味しさなのです。
冷酒はもちろん、お燗もたまらない酒質で温度を選びません。今期も本当に美味しい…流石です。
十六代九郎右衛門 山廃純米 赤磐雄町 生原酒 2023/05BY 1,947円(720ml) 3,894円(1800ml)
*使用米:岡山県赤磐産 雄町 精米:60% 日本酒度・酸度・使用酵母など:非公開 アルコール:16度
*酒質:穏やかな果実香、ジューシーな旨みと果実的な酸、元気で瑞々しい美味しさのやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:9月くらいまで
☆ 和田龍登水「ひとごこち」純米無濾過生原酒、穏やかな香りと柔らかな旨みで今期も美味しい!<6/14>
長野県上田市で極めて少量を生産する和田龍(わだりゅう)酒造。主要銘柄「和田龍」とは別に、
さらに自身のこだわりを投影した「和田龍登水(とすい・澄夫の字を分解して「登水」なのです)」。
和田龍登水はちょっと変わった経緯で造りをしておりまして、蔵のある上田から約40分かかる、
千曲市にある長野銘醸(実は和田さんの親戚なのです)の一部を借りてお酒を造っています。
和田澄夫さんの人柄をそのまま表したような優しい酒質が魅力で、その派手さを抑えた穏やかな酒質と
裏表のない和田さんの実直な人柄に惚れて、その熱い想いを伝えたくてお取り扱いしております。
そんな和田龍登水より契約栽培のひとごこちを使った「純米無濾過生原酒」が入荷しました。
和田龍登水らしい穏やかな香り、優しい口当たりから柔らかな旨みが軽快に広がります。
程よい透明感があり、押しつけがましくない旨みを優しい酸が支え、米の旨味と甘みを嚙み締めるような
ホッとする味わいはこれぞ和田龍登水。まだ少しフレッシュさはありますが昨年に続いて今期もよい
出来ではと思います。温度帯を問わず、和食全般を幅広く支えてくれる優秀な食中酒に仕上がっています。
和田龍登水 ひとごこち 純米 無濾過生原酒 2023/05BY 1,980円(720ml) 3,520円(1800ml)
*使用米:東御市八重原「太陽と大地」産 契約栽培 ひとごこち 精米:59%
日本酒度:+3 酸度:1.7 使用酵母:きょうかい1401号 アルコール:15度
*酒質:穏やかな香り、程よくクリア、米の旨味を嚙み締めるような、優しい旨さの中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 花巴「Splash」柑橘系の酸ときめ細かな微発泡、イタリアンや夏のBBQにも最高の美味しさ!<6/13>
奈良県吉野の美吉野醸造が醸す花巴(はなともえ)は杜氏の橋本晃明専務の想いを形にしたお酒です。
ご縁があって平成25年より取扱を開始しました。地酒を文化として捉え、地元での契約栽培米や
醸造用の樽をはじめとした吉野杉生産現場との連携など「蔵を中心にした地域活性」も視野に入れた活動、
29BYからはついに全量酵母無添加、そして全量契約栽培米とさらに目まぐるしい進化をしています。
僕も数年に一度ですが訪ねる度にその進化を目の当たりにしてめちゃめちゃ刺激を受けています。
こだまラインナップの中でも「唯一無二」という言葉がこれほど似合う蔵はない、素晴らしい個性蔵です。
そんな花巴よりシュワシュワ発泡&柑橘系にごりが楽しい「Splash」が入荷しました。
瓶内二次発酵のきめ細かな泡がとっても爽やか。飲みにくい系の山廃とは全く逆方向で、
鮮烈かつ柑橘を思わせるジューシーな酸と甘みがとっても美味しくて、日本酒が苦手な方にも
ぜひチャレンジして欲しいお酒。発泡はかなり強めですのでよく冷やして気を付けて開けてください。
この爽やかな美味しさはイタリアンや夏のBBQなどにもぴったり、楽しいですよ。
花巴 Splash(スプラッシュ) 2023/05BY 2,200円(720ml専用商品)
※活性がとても強いので開栓には充分ご注意ください(開栓に5分以上かかることがあります)
※今期よりデザインが変更され、特定名称(純米大吟醸)が無くなりました
*使用米:奈良県産 契約栽培米 精米:50% 日本酒度・酸度:非公開
酒母:山廃酛 酵母:無添加(蔵付き) 火入れ:なし(活性にごり) アルコール:17度
*酒質:柑橘系の酸とシュワシュワ微発泡が爽快、ジューシーでキレのよいやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温×/燗〇⇒◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 鷹の夢「オール名古屋純米生原酒」瑞々しくてジューシーな旨みが軽快に広がって美味しい…!<6/13>
明治20年創業の山盛酒造は愛知県名古屋市大高(おおだか)という町にあります。
名古屋駅から電車で15分ほど南下した、海と陸の要所だった歴史を持つ静かな町に佇む美しい蔵。
六代目予定・今年41歳の山盛岳志くんが蔵に戻り、鈴木麻理杜氏の元で学びながら醸す鷹の夢。
派手さを追わず柔らかな米の旨味+ドライな酸とキレに酒の良さ&面白さを、
そして何よりも彼の明るい人柄に惚れ、可能性を感じて26BYより取り扱っています。
そんな鷹の夢より、軽快で瑞々しくジューシーな「オール名古屋」純米生原酒が入荷しました。
メロン系の穏やかな香り、程よくジューシーな旨み、爽快な酸と後口のキレが心地よいです。
搾りたての硬さも取れて、開けたてから柔らかな美味しさが広がります。
軽快な旨みを、穏やかかつ存在感のある酸が支えて輪郭を形成し、シャープさを感じさせて
食中酒として抜群。今年もかなり美味しいなぁ…!よい出来と思います。
まずは魚料理かな…もっと味が乗ったら肉料理も試したいポテンシャルです。
鷹の夢 純米 ALL NAGOYA 生原酒 2023/05BY 1,540円(720ml) 3,080円(1800ml)
*使用米:愛知県名古屋市産 夢吟香 精米:60% 日本酒度:-2 酸度:2.2 アミノ酸度:1.6
使用酵母:FIA-2(愛知県名古屋市産酵母) アルコール:17度
*酒質:穏やかなメロン系の香り、軽快ながら瑞々しくジューシー、キレのいい中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗〇→◎
*販売予定期間:秋くらいまで
☆ 不老泉「特純中汲み生原酒」力強さと柔らかさの共存、しっかり旨くしっかりキレる旨い酒!<6/12>
お取引前からずっと大好きなお酒でした。ご縁あって上原績(いさお)社長が店を訪ねてくださり、
さらに横坂安男杜氏と一緒に飲む機会があり、あれよあれよという間にご縁が深まり、
その年に蔵を訪ね、2017年よりお取引を開始させていただくことになりました(感無量です…)。
派手さを抑え山廃と天秤搾りでの昔ながらの造りにこだわるその姿勢と、何より旨さに惚れ込んでいます。
山廃らしいゴツいお酒からソフトでジューシーなお酒もあり、そのほとんどが蔵付き酵母で造られます。
首都圏でも既に名の知れたお酒ではありますが、大好きな不老泉をこだま流に楽しく伝えていきます。
そんな不老泉よりバランスのよい旨さで幅広い料理と合う「特別純米中汲み」生原酒が入荷しました。
熟した果実の穏やかな香り、フレッシュで程よくジューシーな旨み、パンチもありますが中汲みらしい
滑らかさがあるので力強さと柔らかさを感じます。山廃ではありませんが蔵付き酵母を使っているため
不老泉の山廃的な味わいの延長にあり、かつ重すぎずに後口のキレもいいので幅広い料理と相性が
よさそうです。魚料理全般から重すぎない肉料理まで、全ての温度帯で楽しめる旨い食中酒です。
不老泉 特別純米 中汲み 無濾過生原酒 2023/05BY 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:滋賀県産 山田錦 精米:60% 日本酒度:+3 酸度:1.9 アミノ酸度:1.5
酒母:速醸 使用酵母:蔵付き分離(7号系) アルコール:17度
*酒質:穏やかな香り、滑らかな旨みを存在感のある酸が支える、力強い旨みの中~やや辛口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:10月くらいまで
☆ 奥能登の白菊「純米吟醸」穏やかな香り、滑らか&しっかりした旨味を楽しめます!<6/1>
生き残ったお酒「その2」の発売です。1月1日に発生したあの震災からレスキューされた純米吟醸酒。
酒蔵としての機能を失ってしまった白藤酒造店に残された、搾る直前だった4本のうち2本の醪。
山形の鈴木酒造店(磐城壽)、福島の高橋庄作酒造店(会津娘)が二日連続で駆けつけて
その醪を羽咋市の御祖酒造(遊穂)へ運んで搾られたお酒の第二弾です。
穏やかな香り、いつもの滑らかさに加えて程よく厚みのあるしっかりした余韻。
まだ酒質が少し若いのでできればゆっくりと飲んでください。
それにしてもこのお酒が飲めることにただただ感激。多くの方々の想いがぎっしり詰まった味わいです。
※当店では今年いっぱいは1.8L/500円、720ml/250円(1本あたり)を、
たとえ偽善と言われても白藤酒造店さんに寄付させていただきます。
(あまり利益ないので他のお酒も一緒に買ってくれると有り難いです…笑)
義援金や復興支援は小さくても継続していかねばと思う地酒屋こだまであります。
奥能登の白菊 純米吟醸 Rescued 火入れ 2023/05BY 2,530円(720ml) 5,060円(1800ml)
※申し訳ありませんがお一人どちらか1本まででお願いします
*使用米:五百万石64%+山田錦36% 精米:55% 火入れ:あり アルコール:16度
酒質:穏やかな香り、滑らかなタッチ+程よい熟成感を伴ったしっかりした旨味が楽しめるやや旨口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:7月くらいまで(2024.06.01発売-)
☆ 奈良萬「夏季限定純米生貯蔵酒」穏やかな香りと軽快でジューシー、柔らかな美味しさです!<5/30>
奈良萬で有名な福島県喜多方の夢心酒造。喜多方では地元銘柄の「夢心」と言った方が通りがいいです。
奈良より移住して創業した東海林家のご先祖が創業時に「奈良屋」の屋号を使っていたらしく、さらに
初代が萬次郎さんというお名前だったそうで「奈良屋の萬次郎」略して「奈良萬」。現社長の伸夫さんが
立ちあげた会津産五百万石+うつくしま夢酵母による「本当の意味での地酒」に拘ったブランドなのです。
当店扱いの中では大きめの設備を「手作業の延長として」使い、緻密で高い完成度のお酒を生み出す蔵です。
そんな奈良萬より夏季限定商品、「純米 生貯蔵酒」が入荷しました。
穏やかな香り、すっきりと軽快ですが、程よくジューシーなメロン&バナナ系の香りを含んだ
旨みが存在感を放ちます。柔らかな旨みでバランスがいいのが最大の持ち味。
低めのアルコール度数(15度)ながら物足りなさはほとんど感じず、程よい余韻も楽しめます。
レギュラーの奈良萬純米酒に比べてワンランク上の旨味と爽快感が楽しいこのお酒、
冷酒や常温はもちろん、お燗でもじっくり楽しめる素晴らしいクオリティです。
奈良萬 純米(夏季限定)生貯蔵酒 2023/05BY 1,560円(720ml) 2,970円(1800ml)
*使用米:会津産五百万石 精米:55% 日本酒度:+3 酸度:1.2
使用酵母:うつくしま夢酵母(F7-01) 火入れ:一回 アルコール度:15度
*酒質:メロン&バナナ系の香りがほんのり、すっきり軽快で柔らかな旨みの中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:9月くらいまで
☆ 会津吉の川「しぼりたて生原酒」濃醇でどっしりした旨み、ロックやソーダ割りも楽しいよ!<5/29>
吉の川というと新潟県に有名な大きな蔵がありますが、こちらは福島県喜多方市の小さな蔵元です。
この蔵で40年以上に渡り数多くの金賞を受賞、尊敬する造り手も多い川村利見杜氏が三年前に引退し、
若き蔵元の冠木(かぶき)大輔くんがベテランの頭と一緒に勉強をしながら未来を模索中。
継承後も金賞など、コンスタントに受賞も続いていてひとまずはホッとしている自分がいます。
今後の吉の川がどう進化していくのか、大輔くんの活躍を僕はとても楽しみにしています。
そんな会津吉の川よりこだまの「フツーじゃない普通酒」のひとつ、しぼりたて生原酒が入荷しました。
穏やかな香り、とろみのある濃醇で太い旨み、後にしっかり残る余韻が最大の魅力です。
柔らかく厚みのあるジューシーな旨味と後口のキレのおかげで高いアルコール度数をあまり意識させません。
今でも充分に旨いですが熟成でさらに良さが出るので当店では寝かせながら通年販売しています。
冷酒はもちろんですが、日本酒ハイボールやロック、そして加水して度数を落としたお燗もお勧め。
いわゆる「アル添+四段仕込み」の甘みがしっかり生きたクオリティの高い濃醇旨口酒です。
会津吉の川 しぼりたて生原酒(普通酒)2023/05BY 1,595円(720ml) 2,695円(1800ml)
*使用米:喜多方産 五百万石(麹) 喜多方産 チヨニシキ(掛) 精米:68% アルコール:20度
日本酒度:-2 酸度:1.8 原材料:米・米麹・醸造アルコール(特定名称外、いわゆる普通酒)
*酒質:芳醇な香り、濃醇でジューシーな旨み、どっしりした重さのやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 三千櫻「夏のにごり」フルーティでしゅわしゅわ、ジューシーな美味しさが夏にぴったりです!<5/28>
岐阜県中津川で酒を醸していた三千櫻(みちざくら)酒造が2020年11月に北海道上川郡東川町へ
移転しました。スキンヘッドでお馴染みの山田社長兼杜氏、蔵人の佐藤さんが家族ごと移住し、
新天地での酒造りを始めました。蔵も新設で環境も大きく変わり全てがゼロからのスタート、
まだまだ暗中模索の毎日ですが三期目の今年は酒質が格段にアップしました。
酒造りにはやっぱり「水」が重要なんだなとあらためて思わせる今日この頃、個人的な呟きですが
一&二年目はどうなることかと(ごめん!笑)思っていた僕自身が驚くほど、かなりの進化を感じています。
そんな三千櫻より、飲んで楽しいフルーティでしゅわしゅわの「夏のにごり」が入荷しました。
今期も発売です。派手すぎないフルーティな香り、シュワシュワ舌をくすぐる強めの微発泡、
ジューシーながらキレのいい旨みが爽快です。今期は香りに華やかさもあって味わいも少し甘めですが、
余韻と旨みの太さがしっかりしているのは東川町の水質ゆえ…なのかもと感慨深くなります。
キンキンに冷やしてのBBQや、ご自宅や持ち寄りでのパーティ等でもきっと盛り上がりますよー。
三千櫻 夏のにごり(純米生原酒)2023/05BY 2,500円(720ml専用商品)
※活性が強いため噴き出します、開栓には充分ご注意ください
*使用米:きたしずく 精米:45% 日本酒度・酸度:非公開
活性:あり(やや強めです) 加水:なし(生原酒) アルコール:14度
*酒質:きめ細かな微発泡、フルーティな香りとジューシーな旨みのやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温×/燗〇
*販売予定期間:8月くらいまで
☆ 初雪盃「夏に楽しむ夏純生」果実味溢れるジューシーな甘みと酸がとっても爽やかな美味しさ!<5/23>
愛媛は松山の南に位置する焼物で知られる町、砥部(とべ)の協和酒造が醸す初雪盃(はつゆきはい)。
六代目となる蔵元杜氏、三谷茂さんが約150石程度の少量を手造りで丁寧に醸しています。
古い蔵を改築し徹底した衛生管理の中でヤエガキという旧型搾り機を新設して柔らかな酒を搾るなど、
三谷くんならではの視点で未来に向けた酒造りに取り組んでいて、その酒質は柔らかな甘みを感じさせ、
熟成にも耐えるポテンシャルを持っていて、その進化はここ数年特に顕著に感じられます。
そんな初雪盃よりジューシーな美味しさが楽しい「夏に楽しむ夏純生」が入荷しました。
穏やかな香り、すっきりした口当たりの後にジューシーに広がる旨みが印象的です。
果実味溢れるジューシーな甘みと酸、微かな苦みが全体をまとめてくれている、
とても初雪盃らしい仕上がりです。甘みはありますが意外にキレもありくどさは皆無です。
さっぱりした夏酒では物足りないという方、ジューシーなお酒が好きな方には特にお勧めです。
和食ならややしっかりめのおつまみと、そして洋食との相性はかなり幅広く抜群ですよ。
初雪盃(はつゆきはい)夏に楽しむ夏純生 2023/05BY 1,705円(720ml) 3,410円(1800ml)
*使用米:国産米 精米:70% 日本酒度:-1 酸度:2.6 アミノ酸度:1.2 火入れ・加水:なし アルコール:16度
*酒質:穏やかな香り、果実味溢れる軽快な甘みと酸がとってもジューシーな美味しさのやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗◎
*販売予定期間:8月くらいまで
☆ <2024.05.18>生き残ったお酒と、レスキューされたお酒と…(奥能登の白菊&輪島物語)
右:奥能登の白菊 特別純米酒 火入れ 2022/04BY
1,760円/720ml 3,520円/1800ml(05.29完売)
あの震災を生き残った特別純米酒。
穏やかな香りから軽快に広がる旨み。
一年の熟成で適度な深みと柔らかさを身に纏い優しい余韻を残す
まさに奥能登の白菊らしい味わい…しみじみ旨いです。
左:輪島物語 純米酒 Rescued 火入れ 2023/05BY
1,870円/720ml(05.26完売) 3,740円/1800ml
あの震災からレスキューされた純米酒。
酒蔵としての機能を失ってしまった白藤酒造店に残された搾り直前だった4本のうち
2本の醪(もろみ)。山形の鈴木酒造店(磐城壽)、福島の高橋庄作酒造店(会津娘)が
駆けつけてその醪を羽咋市の御祖酒造(遊穂)へ運び搾られたお酒。
フレッシュながら柔らかな旨み…なんて言葉が陳腐に感じられる
多くの方々の想いがぎっしり詰まった味わい。
限られた本数しかありませんので今回は店頭販売のみ(当店を懇意にしてくださっている飲食店さんはご相談ください)。
申し訳ありませんがお一人どれか1本まででお願いします。
当店では今年いっぱいは1.8L/500円、720ml/250円(1本あたり)をたとえ偽善と言われても
売上の中から(当たり前ですが仕入れ価格とは別に)白藤酒造店さんに寄付させていただきます。
(とはいえあまり利益がないので他のお酒も一緒に買ってくれると有り難いです…)←偽善(笑)
義援金や復興支援は(たとえ小さくても)継続していかねばと思う地酒屋こだまなのであります。
☆ 会州一「純米吟醸 無濾過生原酒」透明感のあるフルーティ&エレガントな味わいをどうぞ…!<5/17>
びっくりするほど小さな敷地で酒を醸すその訳は、寛永20年創業でありながら平成17年に一度蔵を閉じ、
19年より同じ場所にもとの約1/25という極小蔵を新設し酒を醸しているという会津若松の山口合名会社。
春から秋は田んぼも手掛けるベテランの櫻井杜氏と蔵元の山口佳男さん&奥さまが中心になり、
藏を閉じる前とは方向性の違うクオリティの高い酒ばかり、200石程度を醸す小さな小さな蔵です。
軽快な酒質を得意としていて、近年では鑑評会での受賞をはじめ評価もうなぎ上りの会州一なのです。
そんな会州一より、エレガントなフルーティさが楽しめる「純米吟醸無濾過生原酒」が入荷しました。
梨やベリー系の華やかな香りが穏やかに、その気になれば純米大吟醸も名乗ることのできる
精米50%の磨きがもたらす透明感、繊細で雑味のないエレガントな旨みが魅力です。
會州一ならではの軽快感もありつつ、品のいいゴージャス感と程よくジューシーな旨味が味わえるという、
とても贅沢な味わいで、今年も素晴らしいバランスに仕上がっていると思います。
まずは冷酒でお楽しみください。和食のみならず、重すぎないフレンチとの相性も抜群と思います。
会州一(會州一) 純米吟醸 無濾過生原酒 2023/05BY 2,035円(720ml) 3,960円(1800ml)
*使用米:会津産 夢の香 精米:50% 日本酒度:-0.3 酸度:1.5
使用酵母:うつくしま夢酵母F7-01+うつくしま煌酵母G-31 アルコール:16度
*酒質:華やかかつ穏やかな香り、透明感のあるフルーティな味わい、エレガントな美味しさの中口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇
*販売予定期間:秋くらいまで
☆ 北安大國「純米吟醸夏酒」爽やかな酸味と軽快でジューシーな甘みがとてもよいバランスです!<5/16>
長野県大町市、黒部ダムや白馬への玄関口の美しい町で「米の旨みを生かした甘口の酒」を醸す北安醸造。
こだまと同い年で造り(と山と自転車)にストイックで、かつ7号酵母が得意な山崎杜氏と、
グローバルな視点を持つめちゃめちゃ社交的な伊藤社長を中心に蔵は回っています。
地酒屋こだま開店前からの長いお付き合いゆえ、いろいろ我侭な相談(こだまを代表する
オリジナル熟成酒の「米旨熟成」も北安大國なのです)をしながら販売させていただいています。
そんな北安大國より軽快でさっぱりした美味しさが魅力の「純米吟醸 夏酒」が入荷しました。
爽やかな柑橘系の香りがほんのり、すっきりした旨みが軽快に広がります。
レモンやリンゴを思わせる爽やかな酸味にジューシーな甘みがバランスしますがあくまで軽快なので、
暑い日にさらりと飲める夏酒らしい仕上がり。今期は全体的にR酵母の特徴もよく出ていて
甘くてもキレのよい美味しさ。よ~く冷やして、和食から洋食まで夏の幅広いおつまみと
合いますが、やはり酸味を利かせた軽めの料理とは特に抜群の相性だと思います。
北安大國(ほくあんだいこく)夏酒 純米吟醸酒 2023/05BY 1,595円(720ml) 2,970円(1800ml)
*使用米:信州産 山恵錦 精米:55% 日本酒度:-10 酸度:3.1
酵母:長野R(リンゴ酸高生成酵母) 火入れ:あり アルコール:15度
*酒質:レモンやリンゴを思わせる爽やかな酸味と軽快なジューシーさ、さっぱり飲めるやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇
*販売予定期間:8月くらいまで
☆ 今錦「純米吟醸山恵錦生酒」穏やかなフルーティ香、柔らかくてまろやかな美味しさです!<5/16>
今錦を造る米澤酒造は経営難から2014年に伊那食品工業が親会社となり新体制での造りとなりました。
2016年には木槽などを残した上で蔵も全面的に建て替え蔵人一丸となって造りに励んでいます。
地元に愛される企業として観光客も受け入れる体制作りに加え、冷蔵設備やパストライザーなど
未来に向けたツボを押さえた投資をする一方で、今錦の伝統的な酒造りは変えずに地元中川村の
棚田の保全なども含めた経営方針を打ち出し、坂口竣彌杜氏を筆頭に「らしさ」を追求して頑張っています。
そんな今錦より柔らかなフルーティさが魅力の「純米吟醸山恵錦」生酒が入荷しました。
梨などを思わせるフルーティな香りが穏やかに、槽搾りらしいアタックの柔らかな旨みが
軽快かつジューシーに広がります。今期は長野C酵母由来のふんわりフルーティなニュアンスが
よく出ていて、優しい酸のおかげでまろやかな美味しさにバランスしています。
透明感よりはまったりとした美味しさで、それでも抜けは悪くないのでホッとする味わい。
常温だと少しダレ気味になりやすい酒質なのでまずは冷やして、この豊かな美味しさを楽しんでください。
今錦 純米吟醸 山恵錦 生酒 2023/05BY 1,980円(720ml) 3,630円(1800ml)
*使用米:長野県産 山恵錦 精米:55% 使用酵母:長野C アルコール:16度
*酒質:穏やかなフルーティ香、柔らかくまったりしたジューシーさを楽しめる、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇
*販売予定期間:秋くらいまで
☆ 笹の誉「BEAT SWEET8」山廃+低アル…なんてどうでもよくなるジューシーな美味しさ!<5/16>
長野県の松本駅より車で15分ほどの島内(しまうち)という豊かな田園地区に笹井酒造はあります。
全ての仕込みを大吟醸クラスの小仕込み(総米3~400Kg)に加え、ほぼ全量袋吊りという
少々ストイックというかややクレイジーともいえる造りをしているのが蔵元杜氏の笹井康夫くん。
小回りが利く中で様々な挑戦をしていますが、米の甘味をしっかり伝えることを大切に、
特にここ数年はほぼ全量を山廃で仕込むという挑戦をしつつ、生酒をメインで出荷しています。
そんな笹の誉より山廃+低アルという意欲的な新商品「BEAT SWEET8」生酒が入荷しました。
ほんのり穏やかな果実香、すっきり軽快ですがとってもジューシーな甘みにとっても果実的な酸が
絡んでたまらない美味しさ。おりがらみでガス感はほとんどありませんが、この美味しさは
特に暑い日に冷やして飲んだらたまらないと思います(いい意味で米ジュース…笑)。
山廃とか低アルとか難しいことは抜きにして、軽いですが薄さを感じさせない楽しい美味しさ。
低アルにありがちな弱点も少なくてこれはよい仕上がり。乾杯にもお勧めです。
笹の誉 山廃純米吟醸生酒 ひとごこち BEAT SWEET8 2023/05BY 1,760円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:長野県産 ひとごこち 精米:55% 酒母:山廃酛 使用酵母:AK-1(秋田花酵母) アルコール:8度
*酒質:穏やかな香り、軽快かつジューシーな甘みに果実的な酸が甘酸っぱく絡んで楽しい、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗◎
*販売予定期間:8月くらいまで
☆ 此君「純米黒ラベル無濾過原酒」軽快でソフト、ジューシーな旨みと果実的な酸が楽しめます!<4/30>
25BYより取り扱いを開始し予想を遥かに上回る好評を得てこだまの誇るキレウマ酒のひとつに成長した
鳥取県倉吉の此君(しくん)は、43歳の髙田昌樹くんと家族だけで造る30石ほどの小さな小さな蔵の酒。
彼自身の造りは23BYから12年目。一年目からご縁があってそれからずっとのお付き合いになりますが
ずっと速醸一辺倒でしたが01BYからは醸造用乳酸を使わず乳酸菌を添加する「酸基醴酛」へ完全シフト。
以前からの荒削りさをキープしつつも、さらに無限の可能性を秘めて毎年進化しています。
以前はキレッキレでドライな酒質が看板でしたが、現在はソフトでジューシーな酒質を磨き上げています。
そんな此君よりソフトでジューシーな「純米”黒ラベル”無濾過火入れ原酒」が入荷しました。
穏やかな果実香、優しい口当たりから軽快に広がるジューシーな甘み、さらりと抜ける後口が爽やかです。
酸基醴酛らしい乳酸のニュアンスに601酵母らしい柑橘系のニュアンスが混じり、優しい甘みといい
バランスを保ちます。ほんの僅かに混じる「木」っぽい含み香が複雑味に繋がって楽しさを倍増させます。
初心者でも楽しめそうなソフトな味わいは、幅広いおつまみと気軽に楽しめそうです。
此君 純米 黒ラベル 無濾過原酒 2023/05BY 1,705円(720ml) 3,410円(1800ml)
*使用米:鳥取県産 玉栄 精米:70% 日本酒度:-3 酸度:1.9 使用酵母:601
酒母:酸基醴酛(さんきあまざけもと) 火入れ:あり アルコール:13度
*酒質:穏やかな果実香、軽快でソフト、ジューシーな旨みと果実的な酸が楽しめるやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:6月くらいまで
☆ 太陽「神稲/野条穂」無濾過生原酒、ドライでシャープ、繊細で豪快な力強い旨み、ああ旨い…<4/26>
兵庫県明石市で淡麗辛口全盛時でさえ自身の酒造りを貫き通し「淡麗辛口に反旗を翻す」をモットーに
酒を醸し続けてきた素敵な蔵元です(初めてお酒を知って蔵を訪ねたのが2007年、衝撃でした…笑)。
一部(神稲に使用する野条穂)を除き全量兵庫県産山田錦で濾過も火入れも加水もしないという清々しさ。
媚びを売ることの無い太陽ならではの力強く、濃醇でキレのある、圧倒的な存在感を感じさせる旨さは
江井ヶ島という海まで徒歩5分の立地や、いろいろなことがあった歴史を背景に存在する「土地の味」
六代目田中忍社長とたった一人の蔵人+奥さまがの超少数精鋭で約100石の少量を大切に醸しています。
そんな太陽より復活米「野条穂」を使った純米吟醸「神稲(くましね)」無濾過生原酒が入荷しました。
9号酵母由来の自然な吟醸香、繊細さと透明感を纏いつつも力強さ溢れる旨み、旨味と酸味のバランスが
秀逸で、ドライで豪快な余韻がまた印象的。今期は開栓直後から例年以上に濃醇な旨みがしっかり
感じられて旨いなぁ…!もちろん開栓後の伸びも抜群ですし、熟成にも向いた酒質なのでこれからが
さらに楽しみです。冷酒、常温、熱めのお燗と温度も万能、米の底力を感じまくれるお酒です。
太陽 純米吟醸 神稲(くましね)無濾過生原酒 野条穂 2023/05BY 2,035円(720ml) 4,070円(1800ml)
※蔵元自らも復活に携わり2009/21BYの初醸造より少しずつ増やしてきた野条穂を使っています
*使用米:明石産 野条穂 精米:60% 使用酵母:9号系 日本酒度・酸度:非公開 アルコール度:19度
*酒質:ドライでシャープ、力強さと厚みのある旨み、深みとキレを感じるパワフルな濃醇辛口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 会州一「特別純米夢の香無濾過生原酒」穏やかな香り、程よく厚みのある旨み、よい出来です!<4/18>
びっくりするほど小さな敷地で酒を醸すその訳は、寛永20年創業でありながら平成17年に一度蔵を閉じ、
19年より同じ場所にもとの約1/25という極小蔵を新設し酒を醸しているという会津若松の山口合名会社。
春から秋は田んぼも手掛けるベテランの櫻井杜氏と蔵元の山口佳男さん&奥さまが中心になり、
藏を閉じる前とは方向性の違うクオリティの高い酒ばかり、200石程度を醸す小さな小さな蔵です。
軽快な酒質を得意としていて、近年では鑑評会での受賞をはじめ評価もうなぎ上りの会州一なのです。
そんな会州一より特別純米「夢の香」無濾過生原酒が入荷しました。
メロン系の穏やかな香り、軽快ながらもジューシーな旨みがしっかり広がります。
控えめながらも力強さもあり、優しい酸とバランスして穏やかな余韻へと繋がります。
華やかさではなく「米の酒」感を出しつつ、少しだけお洒落さも混ぜ込んだ、実に福島酒らしい味わい。
冷酒ではすっきり軽快に、常温やお燗ではふくよかな旨みが楽しめます。
個人的には和食やおばんざいが食べたくなる、そんな美味しさです。
会州一(かいしゅういち) 特別純米 夢の香 無濾過生原酒 2023/05BY 1,760円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:会津産 夢の香 精米:55% 日本酒度:-0.3 酸度:1.4
使用酵母:うつくしま夢酵母(F7-01) 濾過・火入れ・加水:無し アルコール:16度
*酒質:穏やかな香り、軽快でジューシー、程よく厚みのある旨みが楽しめる、中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:夏くらいまで
☆ 楽の世「山廃純米無濾過生原酒」熟した果実香、力強い酸とジューシーな旨みが攻めてくる!<4/6>
愛知県江南市の布袋という小さな町で寛政2年創業と歴史ある蔵で極めて少量のみ生産(約30石程度)
という丸井合名。全量が山廃+熱掛四段仕込み、そして全てが濃醇旨口という極めて珍しいそのスタイル。
実は長野の今錦の蔵人時代からの盟友、伊沢広海くんが5年間在籍して僕との縁を繋いでくれました。
全量が山廃+熱掛四段仕込みという濃醇で旨すぎるお酒の個性とポテンシャル、
そして村瀬代表の寛容で人懐こいお人柄に惚れこんでお取引させて頂いております。
そんな楽の世よりどっしり旨い、山廃純米無濾過生原酒が入荷しました。
ほのかなパイナップル系の香り、果実的な酸と濃醇な旨みが力強く広がります。
フレッシュでジューシーな旨みにどっしりした余韻が楽しめます。
今期はワイルド&パワフルが例年より控えめで、少しだけ軽快な仕上がりですが
それでも充分に濃醇で旨い…!キレもよく意外に飲み飽きません。冷酒からお燗まで、
もちろん熟成でも面白くなるポテンシャルを秘めています。開栓後も伸びますのでゆっくりどうぞ。
楽の世 山廃純米 無濾過生原酒 2023/05BY 1,870円(720ml) 3,630円(1800ml)
*使用米:山田錦+フクノハナ 精米:70% 酒母:山廃 使用酵母:7号泡あり 仕込み:熱掛四段 アルコール:18度
*酒質:熟した果実香、力強い酸と濃醇な旨みが攻めてくる、どっしりした旨口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆奥能登の白菊「純米吟醸 by 湯川酒造店」優しさと希望を感じる素晴らしい出来栄えと思います!<4/5>
言い方は悪いですが、本当は生まれなければよかったお酒なのかも知れません。
でも”なんて美味しいんだ”…そう、こんなことが無ければ味わうことのできなかったお酒です。
白藤酒造店のレシピ(お米・酵母・麹菌)そのままで湯川酒造店の水と技術で醸しました。
(それにしても一発勝負でこの酒質を出せる湯川慎一チームは本当に凄いとあらためて思いました)
悲しい気持ちを希望にかえてくれる、そんなお酒になったと(贔屓目なしに)思います。
熟した梨を思わせる芳しい香り、すっきり軽快な旨みがエレガントに広がります。
トータルバランスでは奥能登の白菊”純米吟醸”の印象を保ちながら、旨みの果実感や
程よい厚みに九郎右衛門らしさがちらちら顔を出し、奥能登の白菊の滑らかさに少しだけ
立体感を感じる美味しさに思わず笑顔になる素晴らしい出来栄え、これぞコラボの醍醐味です。
こんなこと普通はできないよ…本当にありがとう、ただただ感謝の味わいです。
白藤酒造店、そして湯川酒造店とお取り引きできていることを光栄に思える、そんな一本です。
奥能登の白菊 純米吟醸 by 十六代九郎右衛門 2023/05BY 2,530円(720ml限定商品)
※本数に限りがありますのでお一人1本まででお願いできれば幸いです
※予約・取り置きは承っておりません、ご了承ください
*使用米:五百万石(64%)+山田錦(36%) 精米:55% 日本酒度・酸度:非公開 火入れ:あり アルコール:15度
*酒質:品のよい芳香、すっきり軽快で果実感も感じる旨み、優しい気持ちになれる中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:5月くらいまで ※申し訳ございません、4/13に完売しました
※東京都では伊勢五本店さん(文京区)、中川商店さん(武蔵野市)でも取り扱いがあります
※その他の販売店はこちらをご覧ください
【湯川酒造店より】
能登半島地震を受けて1/31に石川県輪島市の白藤酒造店へ生活用水を約1,000Lお届けいたしました。その際に、製造が
止まってしまっている原料米があればお預かりさせていただきたい旨を申し出たところ1,000kgの原料米をお預けいただきました。
2月5日から麹造りをスタートし、2月8日に酒母仕込、2月22日に本仕込となりました。
この商品は石川県内の白藤酒造店既存取引先の一部(約20軒)、長野県内の湯川酒造店既存取引先の一部(約10軒)、
両県外については、共通の取引先(約4軒)を予定しています。湯川酒造店からは
この商品の売上のうち瓶・キャップ・ラベル代、酒販店への発送運賃、酒税を除いた全額を白藤酒造店へ寄付いたします。
尚、取扱い酒販店さんにおいても利益率を縮小させていただくことでご協力いただいています。
酒蔵を含めた地域の復旧復興には長い時間がかかることが想定されていますので、できるだけ早いタイミングで
「奥能登の白菊 純米吟醸」を商品化して、商品の流通および売上計上し、復旧復興の足掛かりにしていただきたいと考えています。
【白藤酒造店より】
断水が続く当地に、蔵の清掃や片付けに使えるよう生活用水を届けてくださった湯川酒造店の湯川社長。
空いた荷台に、年明けからの仕込みに使われるはずだった精米済みの酒米1tを載せて持ち帰り、
湯川酒造店で醸造することをご提案くださいました。
オンラインで仕込配合や醸造のイメージを共有し、2月5日から仕込みスタート。
2月22日の留日には現地に出向いて仕込みに参加することが叶いました。
丁寧に造られた麹と、抜け掛けにて仕上がった蒸米。
なぜ長野県の木祖村にいるのかという事由も忘れ、久しぶりの動く酒蔵の雰囲気に胸を躍らせました。
毎日動向をシェアしていただき、発酵は順調に進んでおります。海側の当蔵と山のなかの湯川酒造店。標高差は900メートル以上。
この環境だけとってもお酒の味わいに違いをもたらすことは確実ですが、それがとても楽しみです。
☆ 水府自慢「10号ピンク」ラムネ系の香りとジューシーな甘み、今期も完成度の高い美味しさ!<4/2>
28BYより3期務めた盟友、菊池譲。彼一人が立て直したと言っても過言ではない「水府自慢10号」は
この明利酒類発祥の「10号酵母」を前面に押し出した爽やかな酒質を魅力の柱としています。
彼が去った後、この酒質の継承を前提に自身の酒造りを模索している今年52歳の平山尚(たかし)杜氏。
かなりの重責の中で行われている造りですが、実際かなりのクオリティで頑張っていると思います。
そんな平山杜氏の造りも今期で五年目、ひいき目無しに「かなりのレベル」まで来ていると僕は思います。
そんな水府自慢より完成度の高い美味しさの「10号ピンク」低アル原酒が入荷しました。
ほのかなラムネ系の香り、火入れですがフレッシュな微発泡を僅かに感じさせ、一気に広がる
ジューシーな美味しさに笑顔になります。いわゆる低アル原酒ですが透明感溢れる旨みに
果実系の酸が絡み、軽快なのにしっかりジューシーな甘みがめちゃめちゃ美味しい~。
滑らか&すっきりで飲み飽きませんが、バランスが秀逸なので物足りなさは少ないと思います。
乾杯にもぴったり!個人的に、かなり完成度の高い低アル原酒と思います。
水府自慢 10号 ピンクラベル 純米大吟醸 無濾過火入れ(低アル)原酒 2023/05BY 1,980円(720ml) 3,850円(1800ml)
※味がしっかり乗って余韻の深みを味わえる一年熟成も720mlのみ在庫ございます
※開栓後は早めに飲みきる方がこのお酒のよさが生きると思います(開栓後の熟成もそれなりにイケます)
*使用米:あきた酒こまち 精米:50% 使用酵母:明利小川酵母(10号)
日本酒度・酸度:非公開 火入れ:あり(一回) アルコール:13度(原酒)
*酒質:ほのかなラムネ系の香り、すっきりした透明感が溢れる、軽快でジューシーなやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗◎
*販売予定期間:秋くらいまで
☆ 鏡山「生酛無垢生酒」三年熟成、ほのかな熟成感、柔らかで滑らか、深い旨みが楽しめます!<3/15>
埼玉県川越市の小さな小さな蔵で、若い力が結集して「個性ある酒」を醸している小江戸鏡山酒造。
小さな仕込みタンクと、道具としか言いようのない古典的な搾り機(大変なんだこれが!笑)を使って
丁寧な酒造りを続けています。02BYより40歳の山田杜氏に加えて30代の蔵人2名の新体制で
これまでの造りを踏襲しつつ新しいことに挑戦中ですが、どんな酒にも「鏡山らしさ」が息づいていて
伝統的な技術を基本に「新しい鏡山」へ向かって挑戦を始めている点を現在は特に評価しています。
そんな鏡山より「生酛無垢生酒 三年熟成」が入荷しました。そのポテンシャルをさらに開花させたくて
蔵元に冷蔵熟成をお願いして独自に販売をしている、通称「Kodama Tuninng」です。
ほのかな柑橘系の香りに熟成香が混じります。ジューシーな酸+熟成で得た厚みのある旨みとの
バランスを狙いました。まろやか、かつ滑らかな舌触り、カラメル系の熟成味も程よく混じって
重すぎない深みが楽しめます。クラシカルな生酛ではなくいわゆるモダン系生酛寄りの味わいですが、
鏡山生酛の真価を引き出した仕上がりと自負しています。冷酒からお燗までお勧めです。
鏡山 純米 生酛無垢 生酒 ~Kodama Tuning~ 三年熟成 2020/02BY 2,090円(720ml) 4,180円(1800ml)
※そのポテンシャルをさらに開花させたくて 蔵元に冷蔵熟成をお願いして独自に販売をしている「Kodama Tuninng」です
*使用米:埼玉県産 彩のみのり 精米:60% 使用酵母:KT901 アルコール:15度
酒質:ほのかな熟成香、柔らかな熟成感と厚み、優しい酸と複雑な旨みの、重すぎない旨口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 分福「純米九号酵母」生原酒、透明感ある旨みを爽やかな酸が彩る、軽快な美味しさです!<3/5>
大塚駅から電車で二時間弱、暑いので有名な群馬県館林市ある分福(ぶんぶく)酒造。
僕がアマチュアの頃からずっとお世話になってきた兄貴分、毛塚征幸社長が造りも担っています。
流行りの酒質を安易に追わず、とにかく米の旨味を追求する不器用なその姿勢、
とにかく曲がったことが大嫌いであちこちで衝突してしまう(笑)性格の熱さにも共感して、
こだま開店時から取り扱いを開始し「酸が高すぎない濃醇系」好きに熱い支持を受けています。
オーソドックスな造りながら古さのない「米の旨みを引き出した酒質」が最大の魅力と僕は考えています。
そんな分福より通常の仕込みとは違う酵母を使用したシャープな味わいが楽しめる生原酒が入荷です。
9号酵母らしい柑橘系の香りがほんのり、すっきりした口当たりから程よく膨らむ旨みと後口のキレが
魅力です。軽快ながらもしっかりした旨みが感じられ、爽やかな酸が輪郭を彩り、
新酒らしい僅かな苦みもアクセントになる上々の仕上がり。通常の分福と比べるとシャープな味わいで、
幅広いおつまみに合いますがあえて言うならいつもの分福は肉、この分福は魚、なんてイメージです。
分福 純米 九号酵母 生原酒 2023/05BY 1,760円(720ml) 3,080円(1800ml)
*使用米:国産米 精米:65% 使用酵母:協会901号 日本酒度:+2 酸度:2.0
火入れ:なし 加水:なし アルコール度:17度
*酒質:ほのかな柑橘系の香りと酸、透明感のある旨みを爽やかな酸が彩る、軽快な旨さの中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:夏くらいまで
☆ 奥能登の白菊「倒壊から生き残ったお酒」3種類を大切に再販させていただきます…<2/24>
2/6の朝、白藤さんから「冷蔵庫を整理してたら地酒屋こだまさん取り置き分が奇跡的に助かって
いました」と嬉しすぎる一報があり、その後何回かに分けて地酒屋こだまにお酒が無事に届きました。
合計3種類、一升と四合合わせて全部で102本。よくぞ、よくぞ助かってくれました…神様ありがとう。
そんなお酒たちを販売するにあたり当店では「白藤酒造店応援金」を上乗せして販売いたします。
ご賛同いただける方のみお買い求めくださりますようお願いします。たくさん買っていただきたいのですが
基本的には店頭販売のみでお一人(または一店舗)一種類のみ、かつ一升または四合どちらか1本までです。
通販は①当店と三回以上②半年以内のお取引がある(①②両方の条件を満たす)飲食店様のみ対応します。
ご希望の飲食店様は直接ご相談ください。(その場合も一種類のみ、1本まででお願いします)
どんなに仲の良い飲食店様でも長期の取り置きは承れません、ご容赦願います。
大切なお酒、大切に売らせていただきます。なにとぞご理解のほど、よろしくお願いいたします。
(ちなみにこのお酒たちが全部売れても当店の利益は”ほぼ”無いので
もしよかったら他のお酒も一緒に買っていただけたら嬉しいなぁ)←独り言
①純米活性にごり(濃厚とろとろ、バランスのよいジューシーな甘みのやや甘口)冷酒かお燗向き
四合1,705円+お客様からの応援金250円=販売価格1,955円 ※完売しました(3/1)
一升3,410円+お客様からの応援金500円=販売価格3,910円 ※完売しました(2/28)
②本醸造活性にごり(濃厚とろとろ、純米よりさらにどっしりジューシーな甘口)冷酒かお燗向き
四合1,485円+お客様からの応援金250円=販売価格1,735円 ※完売しました(3/2)
一升2,970円+お客様からの応援金500円=販売価格3,470円 ※完売しました(3/20)
③本醸造そのまんま(濃醇な旨みと後口のキレをもつ、力強い旨みのやや甘口)冷酒でも常温でもお燗でも
四合1,430円+お客様からの応援金250円=販売価格1,680円 ※完売しました(3/15)
一升2,860円+お客様からの応援金500円=販売価格3,360円 ※完売しました(3/21)
※地酒屋こだまでは奥能登の白菊四合瓶1本につき250円を、一升瓶1本につき500円を応援金として支出します
※わかりやすくいうと四合瓶1本につき500円が、一升瓶1本につき1,000円が白藤酒造店さんへの応援金となります
SNSでも告知しましたが2/24より店頭販売を開始いたしました。
開店前に行列ができるなどたいへん多くのご来店があり、数は少なくなりましたが2/26現在まだ全ての在庫がございます。
ご予約やお取り置きは承っておりません、ご了承ください。
地酒屋こだまはこれからも白藤酒造店さんを応援して参ります。
☆ 我が家でも六年前からずっと愛用している信州上田「大桂味噌」の取り扱いを開始いたします!<2/3>
ご縁あって初めて訪ねたのがもう六年前のこと。味噌なんてどこでも同じでしょ?…とはさすがに思っては
いませんでしたがこちらの味噌を食べて一目惚れ、以来我が家になくてはならないお味噌となりました。
創業は1821年(文政四年)、現当主の小林大史さんで七代目になります。大桂の味噌は米・大豆・塩しか
使わない天然醸造。春に仕込んだものが夏の高温で発酵熟成し秋にお味噌になります。お味噌汁はもちろん、
そのまま食べても本当に美味しくて、僕はこの味噌と出会って初めて「味噌を舐め(食べ)ながら酒を飲む」
楽しさを覚えたくらいです。この味噌造りは日本酒と共通するものも多く、蔵を見学する度に新しい発見が
あります。日本酒に比べるとまだまだ勉強不足でお恥ずかしい限りではありますが、僕が美味しいと思う
大好きな「大桂商店の味噌」の魅力をこれからお伝えしていきたいと思います。
大桂の味噌は8種類ほどあるのですが、当店では僕が特に好きなこの3種類からスタートします。
それぞれに特徴があり、使う大豆や米、塩や造り手の意図で味わいはかなり違うものになります。
当店では店頭試食もできますので、よかったら試食の上でお買い求めください。
大桂 粒味噌(スタンダード) 810円(800g)
大桂 吟醸仕込み 誉 756円(400g)
大桂 奏龍(なきりゅう)大吟醸 雅 756円(400g)
【共通項】
*名称:米みそ 原材料名:米(国産)・大豆(国産)・塩
【粒味噌】大豆:長野県産 なかせんなり 米:長野県産米 塩:並塩(粗塩)
【 誉 】大豆:北海道産 とよまさり(20%脱皮研磨) 米:長野県産米 塩:沖縄シママース塩
【 雅 】大豆:長野県上田市武石地区契約栽培 こうじいらず 米:長野県産米 塩:天日塩
*販売予定期間:基本的には通年の予定
☆ 春心「生酛つくり純米」2種、米の特性を生かした複雑な「米ジューシー」がたまらんのです…<1/25>
石川県小松市下粟津にて大正2年に創業した西出酒造。粟津温泉も近いのどかな町並みに蔵はあります。
一度は別資本への経営譲渡がありましたが、平成26年に代表&杜氏の西出裕恒くんが買戻しました。
白山の伏流水と古い蔵を生かして背伸びすることなく「この環境だからこそできる酒造り」に注力し、
信念を持って地元の米と向き合っています。その結果生まれる生酛と山廃、そして速醸の面白さ、
西出くんの考え方は独特かつユニーク、しかしその全てに必ず一本筋が通っていて話していても楽しい。
木槽で搾った柔らかな味と「自分にしかできない酒造り」を貫く裕恒くんの想いが最大の魅力です。
今回は「生酛つくり」で米違いの二種、共に火入れの一年熟成が入荷です。程よく熟した香り、
すっきり軽快な口当たりから程よく厚みのある旨みが広がります。酒質は滑らかで意外に軽快さも
ありますが低精米由来の複雑な旨みが味わえ、特に温めた際に「ああ、米の酒だ…」となること請け合い。
五百万石はビター感が、コシヒカリは米ジューシーな甘みがより特徴的。冷蔵庫には入れず常温からお燗で、
開けたてより数日後~数か月後のまとまりを楽しみに、幅広いおつまみとゆったりお楽しみください。
春心 生酛つくり純米酒 五百万石 火入れ 2022/04BY 2,145円(720ml) 4,180円(1800ml)
春心 生酛つくり純米酒 コシヒカリ 火入れ 2022/04BY 1,980円(720ml) 3,960円(1800ml)
【五百万石】
*使用米:石川県産五百万石(地元ジャパンファーム契約栽培米) 精米:80%
酒母:生酛 酵母:無添加 火入れ:あり アルコール:17度
※開栓直後はちょっと強い(≒硬い)ので開栓して翌日以降に飲むのがお勧めです
*酒質:程よい熟成香、軽快で滑らか、かつ複雑な米の旨みとビター感が楽しめる中口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:春くらいまで
【コシヒカリ】
*使用米:五百万石(麹米)20%+コシヒカリ(掛米)80% ※共に地元ジャパンファーム契約栽培米
精米:70% 酒母:生酛 酵母:無添加 火入れ:あり アルコール:15度
※開栓直後はちょっと強い(≒硬い)ので開栓して翌日以降に飲むのがお勧めです
*酒質:程よい熟成香、軽快で滑らか、かつ複雑な米のジューシーな旨みが楽しめる中口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:春くらいまで
☆ 奥能登の白菊「本醸造活性にごり」ジューシーでとろとろ、冷酒もお燗も抜群の美味しさ!<12/31>
石川県輪島市にて江戸時代末期に創業した白藤(はくとう)酒造店。
現在は九代目の白藤喜一(きいち)さん・暁子さんご夫婦が酒を醸しています。
20年程前の出逢いから三度目、2020年の蔵元訪問でついにお取引開始となりました。
2007年の能登半島地震で蔵が甚大な被害を受けた為一部を残しほぼ新築した小さな蔵。
派手さ控えめ、米の旨みを大切に、槽で搾る柔らかな酒質に僕は惚れ込んでいます。
個人的にこの蔵の本醸造、純米スペックが好きなのでそれを中心にご紹介していきます。
今期の新酒第一弾、とろとろの美味しさが楽しめる「本醸造 活性にごり」が入荷しました。
穴開き栓のため発泡は強くはありませんが開栓にはご注意ください。もろみ量もかなり多く、
今期はジューシーな甘みもありますが甘すぎず、適度な酸と僅かな微炭酸、アル添ならではの
キレと相まってバランスがよく、すいすい飲めてしまいます。地元酒らしい
ひなびた風味が味わえるきめ細かなとろとろにごり、幅広い冬のおつまみとお楽しみください。
奥能登の白菊 本醸造 活性にごり酒 2023/05BY(新酒) 1,485円(720ml) 2,970円(1800ml)
※申し訳ございません、1/5に完売しました(再入荷の目途は現在のところ立っていません)
※活性があるので開栓にはご注意ください、またガス抜き栓なので横置きできません
*使用米:国産米 精米:65% 原材料:米・米麹・醸造アルコール(本醸造)
日本酒度・酸度:非公開 アルコール:18度
*酒質:穏やかな微発泡と香り、ジューシーで濃醇な美味しさが楽しめる、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗◎
*販売予定期間:春くらいまで
☆ 若竹屋「坐」純米無濾過生原酒、熟した果実香から広がる複雑な旨みが楽しめるお酒です!<11/1>
福岡県久留米市田主丸(たぬしまる)は水のキレイな河童伝説の里(駅舎が河童なのも楽しいのです)。
元禄時代(1699年)創業の若竹屋酒造場、こだま開店直前に蔵にお邪魔したのがご縁で取扱開始しました。
この蔵特有の酸が印象的な酒質、そしてご案内いただいた横尾杜氏の柔和で丁寧なお人柄に一目惚れ。
還暦過ぎとは思えない柔軟な発想とセンスで実に面白い酒をこの世に送り続けてくれる横尾杜氏のお酒を
紹介して参ります(正確には2021BYでご引退されましたがアドバイザー的立場と理解しています)。
そんな若竹屋より個性溢れる旨さの「純米 坐 無濾過生原酒」が入荷しました。
熟した果実香がほんのり、口に含むと9号酵母由来の柑橘系の酸に加えて
若竹屋らしい存在感のある酸が、程よく熟して厚みの出始めた旨みとバランスします。
今期は例年に比べてややジューシーな美味しさが印象的で、程よい柔らかさの中に
若竹屋らしい蔵ぐせもほんのり感じさせます。温度は万能で、和食なら牛蒡や生姜など、
洋食なら軽くスパイスを使うのもお勧め。地味旨ないいお酒と思います。
若竹屋 坐(ざ)純米 無濾過生原酒 2022/04BY 1,485円(720ml) 2,970円(1800ml)
*使用米:福岡県産 夢一献 精米:70% 使用酵母:9号 アルコール:17度
*酒質:熟した果実香、程よく複雑な米の旨みが楽しめる中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 星自慢「三年熟成 無濾過生原酒」柔らかく複雑…これぞ米の旨み…素晴らしい熟成です…!<10/28>
福島県喜多方市で大正8年に創業した喜多の華酒造場は喜多方では最も新しい蔵で、
現在はマシンガントークで有名な(笑)杜氏を兼任する星敬志社長が愛娘の里英さんに
技術を伝えている真っ最中。伝統を継承しながら県産米と県産酵母にこだわった
「派手さのない滋味深い酒」を醸しています。蔵もあまり広くはなく搾りも槽がひとつだけ、
設備的な縛りのある中で、未来に向けた酒造りを模索している情熱を応援しています。
そんな喜多の華よりとんでもなく旨いお酒、蔵で寝ていたこのお酒を入荷させました。
蔵の冷蔵庫で約三年、熟成がとても素晴らしいので分けていただいた「星自慢 無濾過生原酒」です。
優しい熟成香がほんのり、濃醇に広がる柔らかかつジューシーな米の旨味と余韻、これは旨い…!
もともとバランスのよさが魅力ですが、熟成により複雑な旨みに成長しました。
福島酒らしく酸はあくまで優しく、しかし存在感があり、旨みに寄り添って全体をまとめてます。
幅広いおつまみと合いますが、個人的にはしっかりした味わいの和食がお勧めです。マジで旨いよ…
星自慢 特別純米 三年熟成 無濾過生原酒 2019/01BY 1,760円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:五百万石(麹)/タカネミノリ(掛) 精米:麹50% 掛55%
日本酒度:-1 酸度:1.7 使用酵母:9号系 貯蔵:冷蔵 アルコール:18度
*酒質:程よい熟成感、柔らかく複雑ですが濃醇すぎず重すぎず、ジューシーで深みのある旨みの旨口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
★ 新酒と共に酒粕も入荷しておりますよー!<2023年1月>
当店には一年を通じて季節毎にいろいろな酒粕が入荷いたします。
今は新酒と共に入荷するフレッシュな酒粕を中心に、一年(以上)寝かせて柔らかくなった練粕もございます。美味しいのはもちろん栄養も豊富な酒粕、申し訳ないけど近所のスーパーで売ってるのとはたぶん味が全く(ホントに全く…!)違います。そのままでも、焼いても調味料としても、粕漬けに使っても、お客様によれば顔パックにも効果があるようです。美味しくて健康や美容にも役に立つ万能な酒粕をご家庭でも是非お試しください。
弥右衛門(福島・喜多方)新酒板粕 432円/500g
鏡山(埼玉)新酒(おからのような)酒粕 540円/400g
白露垂珠(山形)吟醸練粕(熟成粕) 540円/1Kg
*保存は(酒粕によりますが)冷蔵庫に入れておけば半年以上は大丈夫です(冷凍も可能です)
*練粕などは冷蔵庫に入れておけば数年の熟成で(色が濃くなりますが)さらに旨みが増します
★ 笑亀「貴魂」常温~お燗向けに白&黒の二年熟成を発売します!<1/22>
長野県塩尻市にて手造りの酒を醸す笑亀(しょうき)酒造。杜氏を兼任していた丸山大輔社長に代わって長野の某蔵で活躍していた森川貴之くんが26BYより杜氏に就任しました(彼とは前蔵の時から10年以上のお付き合いなのです)。すっかり蔵に溶け込み蔵のムードも変わりました。造りのベースから見直した森川杜氏の力量のおかげで笑亀は現在、圧倒的な進化を遂げています。貴魂の中でも特に常温からお燗向けの白と黒、それぞれ蔵内の常温でじっくり寝かせた約2年熟成を発売いたします。生酛で仕込んだ白は驚くほど柔らかな酸と、生酛ならではの抜けのよいクリアな旨みがいいバランス。さらに熟成による程よく複雑、しかし軽快な旨みが素晴らしく、キレもよいので杯が止まりません。そしてコハク酸を突出させた黒は驚くほど鮮烈な酸と複雑で厚みのある旨みが印象的で、温めるとさらに濃醇さを感じさせる旨みへと昇華し、その個性を発揮していきます。あはは、どちらもいわゆる地味&滋味系の笑っちゃう旨さ。杯に注いだ時の仄かな琥珀色も美しく柔らかで穏やかな熟成を感じさせます。どちらも冷酒厳禁、幅広いおつまみとお楽しみください。
笑亀 貴魂(きこん) 純米生酛「白」二年熟成 2019/01BY 1,650円(720ml)3,080円(1.8L)
笑亀 貴魂(きこん) 純米 「黒」二年熟成 2019/01BY 1,540円(720ml)2,860円(1.8L)
*白 使用米:塩尻市野村農場契約栽培米 美山錦 精米:59%
テーマ:生酛の乳酸菌による乳酸の深い酸 アルコール:16度
酒質:柔らかな酸と軽快&クリアで抜けのよい旨み、程よい深みの旨口
お勧め温度:冷×/常温○/燗◎
*黒 使用米:塩尻市野村農場契約栽培米 美山錦 精米:59%
テーマ:コハク酸の幅のある酸 アルコール:15度
酒質:鮮烈な酸と複雑で密度のある旨み、深みと濃醇さの旨口
お勧め温度:冷×/常温△~○/燗◎
*共通 濾過:なし 火入れ:あり 熟成温度:蔵内で常温熟成
販売予定期間:夏くらいまで
★福島・喜多方の「弥右衛門」の「新酒酒粕」今年も入荷してます!<1/5>
福島・喜多方の中堅蔵、大和川酒造店で26BYより工場長(杜氏)となった若き蔵元、佐藤哲野(てつや)くん。柔らかな酒質に定評のあるレギュラーの「弥右衛門」の揺ぎ無い安定感をベースに、哲野くん自身のチャレンジである「彌右衛門/野恩」での生酛造りへの挑戦など、大和川の歴史を継承しながら自身を表現し未来を模索している彼の意欲作にも益々期待が膨らむこの数年なのです。そんな大和川にも新酒の季節がやってきました。今回は新酒の入荷と全く同時に、搾りたての新酒の香りをふんだんに含んだ酒粕(板粕)の発売です。実はこれ、地酒屋こだまの定番の酒粕でとっても美味しいのです。甘酒や粕汁はもちろん、軽く炙って醤油や味噌、ちょっとお洒落にオリーブオイル&塩を塗って食べても、揚げ物の中身に入れても、もちろんそのまま食べても美味しい!申し訳ないけどスーパーで売ってる酒粕には戻れなくなります(笑)
弥右衛門 新酒(純米酒)の酒粕 432円(500g)
*その他複数蔵の酒粕が入荷しております、お尋ねください
*柔らかく寝かせた「練り粕」もございます(山形・竹の露製、540円/1Kg)
*販売予定期間:10月くらいまで
*お酒と一緒に発送も可能です
★ 笑亀の味噌麹仕込み、個性派三姉妹Ver.が圧倒的に旨くなった!<10/26>
長野県塩尻市にて手造りの酒を醸す笑亀(しょうき)酒造。杜氏を兼任していた丸山大輔社長に代わって長野の某蔵で活躍していた森川貴之くんが26BYより杜氏に就任しました(彼とは前蔵の時から10年以上のお付き合いなのです)。すっかり蔵に溶け込み蔵のムードも変わりました。造りのベースから見直した森川杜氏の力量のおかげで笑亀は現在、圧倒的な進化を遂げています。そんな森川くんが昨年から挑戦している「清酒用麹ではなく味噌用麹を使った三姉妹のお酒」。長女の「どみそ」は味噌麹+味噌麹甘酒四段でどっしり旨み系に、二女の「きもと」は味噌麹+生酛でクリアな酸と軽快な複雑味に、三女の「こはく」は味噌麹+コハク酸高生成酵母でジューシーな酸と甘みの出汁旨系に、それぞれ全く異なる楽しさを発信します。決してゲテモノ系ではなく、僕が驚くレベルで昨年より圧倒的に高い完成度となりました、ぜひお試しを。
味其(みその)三姉妹 くせものじゃ 一女 どみそ 2020/02BY 味噌麹+味噌麹甘酒四段でどっしり旨み系
味其(みその)三姉妹 くせものじゃ 二女 きもと 2020/02BY 味噌麹+生酛でクリアな酸と軽快な旨み系
味其(みその)三姉妹 くせものじゃ 三女 こはく 2020/02BY 味噌麹+コハク酸酵母でジューシー旨み系
価格は全商品共通:825円(300ml) 1,650円(720ml) 3,300円(1.8L)
*使用米:地元産こしひかり 精米:70% 日本酒度・酸度:非公開
酒母:一女&三女:速醸 二女:生酛 麹:全て味噌麹 火入れ:あり アルコール:15度
*お勧め温度:冷×/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆日本酒の酸を表現したくて~森川貴之杜氏が立ち上げた6年目の「貴魂」
さらに進化・深化して、今年も発売いたします!<8/18>
長野県塩尻市にて手造りの酒を醸す笑亀(しょうき)酒造。杜氏を兼任していた丸山大輔社長に代わって長野の某蔵で活躍していた森川貴之くんが26BYより杜氏に就任しました(彼とは前蔵の時から10年以上のお付き合いなのです)。すっかり蔵に溶け込み蔵のムードも変わりました。造りのベースから見直した森川杜氏の力量のおかげで笑亀は現在、圧倒的な進化を遂げています。そんな彼が27BYから立ち上げて6年目の「貴魂(きこん/貴之の魂)」は副題を「日本酒の酸を表現したくて」。それぞれのカラーにテーマを持たせ、それぞれ違う酸を表現するというめちゃめちゃ楽しい(けど醸造上はめちゃめちゃ難しい…笑)試みを続けて、毎年確実に進化しています。もし可能なら飲み比べ(300mlセットがお勧め)するとより理解できる世界と思います。
白・・・生酛の乳酸菌による乳酸の深い酸 798円(300ml) 1,595円(720ml) 2,970円(1.8L)
黄・・・クエン酸を生成する麹を使ったシャープな酸 770円(300ml) 1,540円(720ml) 2,915円(1.8L)
赤・・・吟醸香とリンゴ酸の爽やかな酸 880円(300ml) 1,760円(720ml) 3,190円(1.8L)
黒・・・コハク酸の幅のある酸 743円(300ml) 1,485円(720ml) 2,750円(1.8L)
毎年試行錯誤しながらですが、今期はそれぞれの酸のニュアンスを前面に押し出しながらもある程度バランスの取れた造りに感じます。流石だね、森川くん。バランスが取れているとは言え、やはりちょっとフツーのお酒ではないかも知れません。しかし、特にお料理好きの方ならそれぞれの酒質に合う料理のアイディアが湧きまくってしまうような新たな刺激を持っています。詳しいレビューは下のリンク先をご覧いただければと思います。
*使用米:塩尻市野村農場契約栽培米 美山錦 精米:59% その他データ:非公開
濾過:なし 火入れ:あり アルコール:16度(黒のみ15度)
*酒質:白:鮮烈な酸とクリアな旨みの中口 黄:鮮烈な酸とほのかな甘みの中口
赤:ジューシーな酸と旨みのやや甘口 黒:濃醇でしっかりした旨みの中口
*お勧め温度 白&黒:冷〇/常温◎/燗◎ 黄&赤:冷◎/常温◎/燗〇
*販売予定期間:年末くらいまで
★ 城川郷「尾根越えて」一年の熟成によりまろやかな深みに成長…!<6/8>
愛媛県西予市の山間に中城本家酒造があります。スキンヘッドのゴツい見た目と裏腹に(笑)繊細で優しい現在40歳の若き蔵元、中城文吾くんが酒を醸しています。愛媛県産の米と愛媛酵母、裏山からの湧水にこだわり、ほぼ家族だけで造る約150石という極少量の酒。彼の目指すところでもある少し華やかな香り、透明感のある米の旨味、酸を突出させない柔らかかつ滑らかな酒質に僕は注目しています。そんな城川郷を代表する「尾根越えて」一年熟成を発売します。梨やリンゴを思わせるやや華やかで甘い香りが印象的。スッキリした飲み口、透明感のあるクリアさに加え、ジューシーな旨みが柔らかく、そして深く広がります。丁寧な火入れによるきれいさと滑らかさが相まって優しく飲める仕上がりですが、一年熟成によるまろやかさと余韻が魅力的…!冷酒ですっきり、常温やお燗では豊かな旨みがじっくり楽しめる幅の広い食中酒です。
城川郷 特別純米 尾根越えて 一年熟成 2019/01BY
1,595円(720ml)3,080円(1.8L)
*実は昨年の造りより、家庭の事情で文吾くんが蔵を離れました。
現在は文吾くんの前に造りを担当されていた文吾くんのお父さまが製造責任者を務め、
ご家族がそれを支えている状況です。近いうちに再度蔵を訪ね、お話を伺ってくる予定です。
肝心のお酒のクオリティに関しては全く問題なく、美味しいお酒を造っておられます。
*使用米:麹 山田錦/掛 松山三井 精米:麹50%/掛58% 使用酵母:愛媛酵母
日本酒度:+2 酸度:1.45火入れ:あり アルコール:15度
*酒質:フルーティで軽快ジューシーな中口~やや甘口 お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:ほぼ通年
☆暑い夏に一服の清涼、日本酒ベースのリキュールなんていかが?<8/18>
今さら言うまでもなく今年は暑い(熱い!笑)夏。各蔵から発売している冷酒向けの夏酒はもちろん、ちょっと濃いめのお酒をロックやソーダ割りで楽しんだり、暑い夏だからこそ熱めのお燗を楽しんだり、人それぞれの楽しみ方がある夏の日本酒(だからこそ楽しい♪)ですが、そんな中でちょっと一服の清涼を運んでくれるのがこの「日本酒ベースのリキュール」。リキュールというと蒸留酒のイメージがあるかも知れませんが、こだまでは蒸留酒ではなく日本酒をベースにしたリキュール(税法上、日本酒に果汁などを混ぜるとリキュールになります)をいくつか扱っています。特徴としては低め(だいたい10度前後が多いです)のアルコール度数で優しく飲めることが挙げられます。各蔵が地元の特産物を使ったりして味わいに楽しさを出していることも魅力。ロックやソーダ割りなどで身体にも柔らかく、この夏の+αのお楽しみにどうぞ♪
天明 Snowdrop(ヨーグルト) 1,738円(720ml)
会津酒造 愛のシトラス(柑橘類) 1,760円(500ml)
会津酒造 うめ酒 1,100円(500ml)
不老泉の梅酒 1,485円(500ml)
仙介 泉媛(ゆず酒) 1,430円(720ml)
☆ ひやおろし、について思うこと *地酒屋こだま店主の個人的主観です
日本酒業界で秋の風物詩と言われる「ひやおろし」
日本酒は古来「貯蔵前(搾った後)」と「貯蔵後(出荷の前)」の二回、
酒質の安全性を保つために「火入れ」と呼ばれる熱殺菌をしてきましたが
火入れを重ねるとどうしても風味が落ちやすいため二回目の火入れを省略し
「外気温と同程度になった頃に(冷えたまま)瓶に詰める(卸す)」ことから
「ひやおろし」という名称ができたと言われています(諸説あります)。
別の呼び方だと「生詰め(なまづめ)」(生じゃないのにこれも変なネーミングだよねぇ!苦笑)。
ともあれ、夏の熟成を経てまろみと旨みを得たお酒を「より旨く味わう」ための先人の知恵だったのです。
余談ですが同じような秋の酒として「秋あがり」という言葉もあります。
こちらは特に定義はなくて、ひやおろしと同じ経過のもの(生詰め)、
熱処理してない生酒、生で貯蔵して出荷前に火入れをした生貯蔵、などなど
どれも「秋になって味が乗った(上がった)お酒」にこの名称を用いているようです。
さてその「ひやおろし」ですが、年々発売時期が前倒しになって(どっかのバーゲンセールみたいw)
最近は蔵によっては8月から発売とかトンチンカンなことをする蔵も出てくる始末。
我先に、の気持ちはわからなくもないのですが季節感を大切にするはずの風物詩に対しての冒涜というか、
実に粋でない、かっこ悪い行為
と僕は感じています。
どんなに早くてもせいぜい9/9の重陽の節句から発売、という感じがギリギリセーフ。
・・・いやごめん、やっぱりそれでも早いように思うのですが(苦笑)
・・・まぁその辺は蔵の自由なので勝手にやってくれればいいけどね(笑)
という訳で別に「ひやおろし」がなくてもしっかり寝かせた旨いお酒がいっぱいある地酒屋こだまとしては
ひやおろしらしい酒質に育ったものから少しずつ「ひやおろし」を発売させていきます。
特に今年は世の中にはびこる未熟なひやおろしに気付いて欲しい気持ちからのささやかな抵抗として
ふた夏越え、み夏越えのひやおろしから先行販売しております(笑)
その結果、当年もののひやおろしは販売しないことも多々ありますが気になる方は直接お尋ねください。
(流行先取りのお洒落なお客さまは他所のお店さまで買ってください・・・)
・・・なんて天の邪鬼なことを性懲りもなく毎年呟いているのですが、
嬉しいことに「熟成不足だなぁ」と思うお酒は(当店取扱酒に限らず)毎年確実に減って来ました。
蔵の方でも「早く出す分しっかり熟成させる」ことに取り組んできた成果だと感じていますし
その点には大いに敬意を表したいと思います。その上で・・・
★ひやおろしって冷酒で飲むより常温やお燗の方が旨いものが多いよ!
★お酒単体で美味い!ってタイプはけっこう少なくて肴と合わせて映えるお酒が多いよ!
★焦って飲まず、10月を過ぎて秋が深まった頃からの方がひやおろしの真価が味わえるよ!
この二点は覚えておいて損はないと思いますよー。
ちなみに今年のこだま扱いのひやおろしはめちゃめちゃ旨い酒が多いから期待してねー♪
これから深まっていく秋を楽しみましょう♪(今年は秋が早いのがせめてもの救いです・・・)
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