当店に入荷したお酒ほぼ全てをご紹介しております。
当店の場合は蔵元から発売されていても、味乗りの状態や季節感を考えて発売を遅らせるものが多々あります。
その場合は遠慮なく他店さまにてお求めいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
【BYについて】
お酒の紹介にくっついてる「BY」は醸造年度(Brewery Year/Brewing Year)の略です。
読み方は「びーわい」が一般的と思います。
日本酒の場合、7/1から始まり6/30に終わるのがひとつの年度(酒造年度)です。
たとえば(細かい規定は省いて)わかりやすく言うと
2023年7/15から2024年6/30に搾られたもの⇒2023BY(2023年度醸造)となります。
さらに簡単な覚え方は「お米が収穫された年」と考えてみてください(一部古米使用酒を除く)。
まぁ、要するに、
2023BY/05BY⇒最新酒造年度のお酒(新酒)
2022BY/04BY⇒だいたい1年熟成のお酒
2019BY/01BY⇒だいたい4年熟成のお酒
と考えていただければ間違いではない(わかりやすい)と思います。
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【そんなこだまの新入荷予定】*予定だから遅れても怒らないでね(笑)
☆ 志賀泉(長野)雪泉活性にごり生原酒2023(12/12頃予定)
☆ 稲里(茨城)初しぼりにごり生酒2023(12/13頃予定)
★ご要望にお応えして「熟成酒のご案内」ページも作りました
ライトなものからこだまらしいガッツリまで!新入荷情報には
載らないものが多いです。よかったらこちらからどうぞ!
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<お勧め温度のご説明>
保存温度ではなく「この温度で飲んでいただきたい」温度です
店主が思う「お酒の良さを明確に感じることができる」温度をご提案しています
美味しいのはもちろん「お酒の本質に触れることができるかどうか」という視点です
◎:超お勧めです ○:まぁまぁいいよね
△:ぎりぎり…悪くはないけど… ×:お酒がかわいそう…
○⇒◎:まだ若いからまぁまぁだけど熟成して味が乗ったら超お勧めになるよ
とはいえ最終的にはご自身の好きな温度で飲んでくださいね(好みは十人十色です…)
☆ 此君「純米吟醸”赤ラベル”生原酒」軽快でジューシーな甘みさえ感じる辛口、これが此君…!<12/10>
取り扱いを開始して8年、予想を遥かに上回る好評を得てこだまの誇るキレウマ酒のひとつに成長した
鳥取県倉吉の此君(しくん)は、43歳の髙田昌樹くんと家族だけで造る30石ほどの小さな小さな蔵の酒。
彼自身の造りは23BYから12年目。一年目からご縁があってそれからずっとのお付き合いになりますが
ずっと速醸一辺倒でしたが01BYからは醸造用乳酸を使わず乳酸菌を添加する「酸基醴酛」へ完全シフト。
以前からの荒削りさをキープしつつも、さらに無限の可能性を秘めて毎年進化しています。
以前はキレッキレでドライな酒質が看板でしたが、現在はソフトでジューシーな酒質を磨き上げています。
そんな此君の新酒第一弾、純米吟醸「赤ラベル」無濾過生原酒が入荷しました。
穏やかな柑橘系の香り、優しい口当たりから軽快な旨みが広がります。データ上はいわゆる辛口ですが
辛さや強さはほぼ感じず、程よくジューシーな甘みがスリムに広がって、さらりとした後キレに繋がる
辺りに「ああ、確かに辛口かも」と感じられる、なかなかユニークな酒質。低めの度数で飲みやすさもあり、
今の此君が目指している方向性がうまく表現できている気がします。冷酒からお燗まで温度も万能です。
此君 純米吟醸 赤ラベル 無濾過生原酒 2023/05BY(新酒) 1,925円(720ml) 3,630円(1800ml)
*使用米:鳥取県産 玉栄 精米:55% 日本酒度:+9 酸度:2.3
酒母:酸基醴酛(さんきあまざけもと) 使用酵母:701号 アルコール:15度
*酒質:柑橘系の香り、ジューシーな酸と優しい甘みを感じさせる、飲みやすさのある中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:2月くらいまで
☆ 風が吹く「山廃純吟中取り生酒」フルーティで滑らか&ジューシー、エレガントな美味しさ!<12/10>
会津美里の白井酒造店、地元銘柄は萬代芳(ばんだいほう)。「風が吹く」は九代目蔵元の白井栄一さんが
平成17年度に立ち上げたブランドで、自然乳酸を生かした山廃と醸造用乳酸を使用した速醸があります。
ご縁あって2009年に蔵を初めて訪ね、2016年より取扱開始。地元有機栽培五百万石(一部福乃香)を使い、
山廃でも酸は抑えて柔らかく仕上げることを目標にするのでいわゆる「山廃風味」ではないのが最大の特徴。
田舎の農家の軒先のようなホッとする小さな蔵は現在300石後半という少量を手造りで醸しています。
穏やかで朗らかな中に、実は頑固さを秘めた白井さんの想いを、一生懸命に伝えている毎日です。
今回の発売は「金ラベル中取り」緑ラベルと同じお酒を中取り(搾りの過程で最初と最後を除いた
「キレイでバランスのいい」と言われる部分だけを詰める手法)したお酒です。
華やかな香りが穏やかに広がり、透明感のある甘味が滑らかですが、今期はやや力強さを感じる仕上がり。
白井さんの意図で「いわゆる山廃っぽさ」を抑えた酒質に仕上げていて中取りらしい滑らかな美しさ、
エレガントな美味しさが楽しめます。和食にも合いますがオイルを使った洋食との相性は特に抜群です。
風が吹く 山廃仕込<金>純米吟醸生酒 中取り 2022/04BY 1,815円(720ml) 3,630円(1800ml)
*使用米:会津産 有機栽培 五百万石(自然農法『風』の会) 精米:50%
日本酒度:±0 酸度:1.5 酒母:山廃 酵母添加:あり(M310) アルコール:16度
*酒質:フルーティで程よい華やかさ、滑らかでジューシー、エレガントな美味しさの中~やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗〇⇒◎
*販売予定期間:4月くらいまで
☆ 今錦「純米槽場詰め生原酒」穏やかな香り、軽快ジューシー&柔らかな美味しさは完成度高し!<12/9>
今錦を造る米澤酒造は経営難から2014年に伊那食品工業が親会社となり新体制での造りとなりました。
2016年には木槽などを残した上で蔵も全面的に建て替え蔵人一丸となって造りに励んでいます。
地元に愛される企業として観光客も受け入れる体制作りに加え、冷蔵設備やパストライザーなど
未来に向けたツボを押さえた投資をする一方で、今錦の伝統的な酒造りは変えずに地元中川村の
棚田の保全なども含めた経営方針を打ち出し、坂口竣彌杜氏を筆頭に「らしさ」を追求して頑張っています。
そんな今錦より新酒第一弾「純米しぼりたて”槽場詰め”生原酒」が入荷しました。
昔ながらの槽(ふね)で搾ったお酒を槽場で1本ずつ瓶詰め(大変な作業…汗)したお酒です。
リンゴ&メロン系の香りがほんのり、槽搾りならではの柔らかかつフレッシュな旨みがほとばしります。
透明感のある旨みにジューシーな酸がバランスし、うっすら絡んだオリがふんわりした甘みを感じさせる、
完成度の高い仕上がりと思います。槽場詰めの醍醐味を楽しめるフレッシュな美味しさです。
優しいだけではなく力強さもあるので季節の鍋料理などにも最適、ぜひとも幅広いお料理とどうぞ。
今錦 純米 しぼりたて 槽場詰め 無濾過生原酒 2023/05BY(新酒) 1,595円(720ml) 2,970円(1800ml)
*使用米:中川村産 契約栽培美山錦 精米:70% 日本酒度:±0 酸度:1.9
使用酵母:7号 濾過・火入れ・加水:なし(槽場詰めのため少々オリあり) アルコール:18度
*酒質:穏やかな香り、軽快で程よくジューシー、柔らかな旨みが楽しめる中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗〇→◎
*販売予定期間:夏くらいまで
☆ 鳴海「特別純米白ラベル直詰め」柑橘+αの特徴的な酸と軽快な甘みが爽やかな美味しさです!<12/9>
千葉県勝浦市で慶応三年創業の東灘醸造。地元酒の「東灘」と首都圏向けの「鳴海(なるか)」で
知られる、六代目の君塚敦社長を含めた約3人体制で約200石を造っている小さな酒蔵です。
令和2年の杜氏の交代に地酒屋こだまが関わったご縁もあってお取引の開始となりました。
勝浦は鳴海(なるか)神社、勝浦灯台、勝浦漁港(鰹の水揚げ量は関東一)など豊かな自然に恵まれた町、
菊池杜氏も「新鮮な魚に合うお酒」を意識して、酸のある軽快な酒質に力を入れています。
初めて蔵を訪ねた際に触れて感じた勝浦の風情を含めて、僕は鳴海を伝えていきたいと思ってます。
そんな鳴海の新酒第二弾、地元産ふさこがねを使った「白ラベル直詰め生酒」が入荷しました。
ハイトーンな柑橘系の香りがほのかに、直詰めらしい僅かなガス感、すっきりと軽快な旨みが特徴です。
例年よりは少しだけ甘みを残したドライすぎない旨みに爽快な酸+ヨーグルト系の特徴的な酸が
優しくバランスします。今期はさらりと軽快ながらも硬さが少なく、ジューシーで優しい甘みが
感じられる仕上がりです。お刺身や天ぷらなど魚を使った和食から、軽めの洋食などにもお勧めです。
鳴海(なるか)特別純米【白ラベル】直詰め生酒 2023/05BY(新酒) 1,650円(720ml) 3,080円(1800ml)
*使用米:千葉県産 ふさこがね 精米:77% 使用酵母:協会7号 酒母:生酛 火入れ:なし アルコール:14度(生原酒)
*酒質:柑橘+ヨーグルト系の香りと酸が特徴的、軽快でジューシー、優しい旨みの中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗〇→◎
*販売予定期間:1月くらいまで
☆ 花泉「ZEROMAN生酒」穏やかな香り、すっきり軽快な中に奥床しい甘みが今期の魅力です!<12/8>
雪深い南会津で伝統のもち米による熱掛四段仕込みを行う花泉酒造。蔵が生み出す柔らかな酸と甘みが
どのお酒にも生きていてまさに花泉でしか味わえない特徴的な味わいと、いつも笑顔の星社長が魅せる
明るいキャラ(ホントに素敵なオトコなのです…!)とが相まって根強いファンが年々増えているのです。
長年勤めた杜氏の引退に伴い2020BYより若手が杜氏になり、ますますお酒が進化しました。
もともと高い酒質自体がさらにワンランク上がった花泉、今後もさらに期待が高まります。
そんなロ万の新酒第一弾「ZEROMAN(ゼロ万)」レギュラーロ万のフレッシュな新酒生酒です。
穏やかな香り、硬さのない柔らかな旨みが今年もお見事。新酒ですが柔らかさも感じさせます。
ここ二年ほどは花泉の最大の特徴のひとつ「もち米四段仕込みの柔らかな甘み」が前面に出た仕上がり
でしたが、今期は一歩引いた優しい甘さが特徴で、軽快ですっきりした味わいの中にキレイな甘みが広がる、
繊細で優しい味わい。温度が低すぎると良さが感じずらいのでお酒が育つまでは常温からお燗で、
春以降はどの温度帯でも、月日と共に開いていく飲み飽きない美味しさをご堪能ください。
花泉 ZEROMAN(ゼロ万)純米吟醸 生酒 2023/05BY(新酒) 1,650円(720ml) 3,000円(1800ml)
*使用米:麹米 五百万石/掛米 夢の香/四段米 ヒメノモチ(全て会津産米) 精米:60%
使用酵母:うつくしま夢酵母(F7-01) 日本酒度・酸度:非公開 アルコール:15度
*酒質:穏やかな香り、すっきり軽快、キレイな甘みが優しく繊細に広がる中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:秋くらいまで
☆ ささまさむね「特別純米にごり」フルーティ&ジューシーで柔らかな甘みが今年も美味しいー!<12/8>
1818年(文政元年)福島県喜多方市にて創業、現在は鉄道の廃止で市街地の外れに位置する笹正宗酒造。
それからずっと地元向けの酒を造り続けて来ましたが、2015年に蔵に戻った岩田悠二郎くんが
「このままでは蔵に未来はない」との想いから杜氏の元で学び、未来を模索し始めました。
1986年生まれの彼は26BYから自身の造りをもスタートさせ、さらに数年前には社長に就任。
現在は兄の高太郎さんが造りを担当するようになって二人三脚で頑張っています。
もちろんまだまだの部分も多々ありますが、着実に結果も出してきてとても可能性を感じる僕なのです。
今期の新酒第二弾、フルーティで美味しい「特別純米にごり生原酒」の発売です。桃や梨を思わせる
フルーティな香りがほんのり、ほんの僅かな微発泡(瓶により強弱がある可能性あり、気をつけて
開けてください)と共に広がる軽快でジューシーな旨みがたまりません。優しい酸が果実感たっぷりの
甘みとバランスして今年もかなりの美味しさに仕上がってます。飲む人を選びませんので
パーティ等でも喜ばれそう。まずは冷酒が基本ですが、お燗もめちゃめちゃ美味しいですよ。
ささまさむね 特別純米 にごり生原酒 2023/05BY(新酒) 1,540円(720ml) 2,970円(1800ml)
※瓶により活性があり噴き出す可能性があります、念のため開栓にはご注意ください
※720mlは密栓ですが1800mlはガス抜き栓なので横置きはできません
*使用米:福島喜多方産 夢の香 精米:60% 酸度:1.7 アルコール:15度
使用酵母:うつくしま夢酵母F7-01+協会1801号 火入れ&加水:なし(生原酒)
*酒質:フルーティな香り、ジューシーで柔らかな美味しさが楽しめるやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗◎
*販売予定期間:1月くらいまで
☆ 弥右衛門「純米活性にごり生酒」元気な微発泡、ジューシーな甘み、楽しく飲めるにごり酒!<12/5>
福島・喜多方の中堅蔵、大和川酒造店で26BYより工場長となった若き蔵元杜氏、佐藤哲野(てつや)くん。
柔らかな酒質に定評のあるレギュラーの「弥右衛門」の揺ぎ無い安定感をベースに、
哲野くん自身のチャレンジである「彌右衛門/野恩」での生酛造りへの挑戦など、
大和川という比較的クリーンな蔵の特性を生かし、その歴史を真っ直ぐに継承しながら、
それとは別に自身の未来を模索しながら表現している彼の意欲作にも益々期待が膨らむこの数年です。
今回の発売は爽やかな微発泡が楽しめる「純米活性にごり」です。
ほのかなリンゴ・梨系の香り、ジューシーな米の甘みと酸がバランスした瑞々しさは
普段日本酒を飲み慣れない方にもお勧め。にごりの量も多めで新酒のフレッシュさと元気さ、そ
して米の甘みを堪能できる、日本酒に慣れてない方にも楽しんで貰える美味しさです。
爆発ほどではありませんがかなり活性(噴き出し)があるので開栓にはご注意ください。
甘さはありますが意外にダレないので、味が濃いめのお料理全般におススメです。燗も旨いっすよ。
弥右衛門 純米 活性にごり生 2023/05BY(新酒) 1,760円(720ml専用商品)
※活性強めですので開栓には充分ご注意ください(噴き出します)
*使用米:福島県産 夢の香 精米:65% 日本酒度:-15 酸度:2.3
火入れ:なし 活性:あり(噴き出し注意) 栓:密栓 アルコール:17度
*酒質:強いしゅわしゅわ活性と、ジューシーな甘みが堪能できる、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗◎
*販売予定期間:3月くらいまで
☆ 天明「壱号おりがらみ生原酒」ふんわりソフトな果実味と柔らかな旨みで今期もいい仕上がり!<12/5>
福島は会津坂下(ばんげ)にある曙酒造。今期の造りでついに12年目(早いなぁ!)、
鑑評会でも金賞の常連になりつつありますます大活躍、若き蔵元杜氏鈴木孝市くんをトップに、
若手数名が造りに携わり頑張っています。特にここ数年は地元である「坂下産」の米へのこだわりと
「劣化を感じさせないクリアな酒質と後処理」へのあくなき探求をさらに深めているここ数年、
その酒質を実現するための蔵や人への設備投資を含めた進化はとどまることを知りません。
そんな天明より地元産五百万石を主原料に使った「壱号おりがらみ」が入荷です。
梨や林檎を思わせる穏やかな芳香と果実味、ふんわりした優しい甘味が魅力の壱号です。
特に今期は軽やかで滑らかさが際立ち、堅さの無いすっきりキレイな旨みが印象的で、
昨年と同様、品のよいエレガントな仕上がりに感じます。零号のインパクトある旨みに対し
「バランスと優しい味わい」が壱号の真骨頂、天明らしい1本と僕は思うのです。
温度も万能で、幅広いおつまみと楽しめます。今期もよい仕上がりと思います。
天明 壱号 特別純米 無濾過中取り生原酒 おりがらみ 2023/05BY(新酒) 1,650円(720ml) 3,190円(1800ml)
*使用米:会津坂下産 山田錦(麹)+会津産 五百万石(掛) 精米:麹50% /掛70%
使用酵母:協会1001号+うつくしま夢酵母F7-01+自社酵母 日本酒度:-1 酸度:1.5 アルコール:16度
*酒質:穏やかな果実香、すっきり軽快なジューシーさを楽しめるやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗〇⇒◎
*販売予定期間:2月くらいまで
☆ 会津中将「純米無濾過初しぼり」フレッシュで瑞々しいジューシーな美味しさが楽しめます!<12/5>
福島県会津若松市でその全量を丁寧な槽(ふね)搾りで手造りの酒を醸し続ける鶴乃江酒造。
以前から「米の味がほっこり旨い酒」を醸してきましたが、石数が増えても変えない造りの丁寧さで
特にここ数年は数々の鑑評会でも金賞受賞の常連蔵へ成長していてその存在感は増すばかり。
昨年引退された坂井名杜氏から引き継いだ前島さん、ついに社長になった向井くん、
彼を支えている看板娘ゆりさんが中心となる、チームワーク抜群!の実力蔵なのでです。
毎年12月に発売の新酒第一弾「純米 初しぼり無濾過生原酒」の発売です。
穏やかなメロン系の果実香、槽搾りならではの柔らかな旨みが楽しめます。
フレッシュで瑞々しく、透明感のある軽快な甘みを優しい酸が彩り、滑らかに清らかに流れていきます。
今期は透明感もありつつ、瑞々しいジューシーな旨みが例年以上に印象的です。
軽めのおつまみからやや重めのおつまみまで、和洋問わずに楽しめる美味しさの「初しぼり」は
まずは冷酒から、酒質が成長して1月を過ぎたらお燗もより旨くなりますので是非お試しください。
会津中将 生純米原酒 無濾過初しぼり 2023/05BY(新酒) 1,760円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:会津産 五百万石 精米:60% 日本酒度:+3 酸度:1.5 使用酵母:TM-1 アルコール:17度
*酒質:メロン系の穏やかな香り、瑞々しく軽快、柔らかくジューシーな旨みの中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗〇→◎
*販売予定期間:5月くらいまで
☆ 奥播磨「純米おりがらみ生酒」山内杜氏の新酒第一弾、軽快ながらふんわりジューシーな旨み!<12/5>
姫路駅からバスで小一時間、安富町安志(あんじ)という山に囲まれた小さな町に蔵はあります。
明治17年(1884年)創業、仕込みは最大1,200キロ程度で現在約600石前後の造り。
伝説の高垣克正名杜氏引退後は下村元基(もとき)社長が造りをしていましたが今回ご縁あって
都美人を退職した山内杜氏が杜氏に就任したため新規お取引をさせていただくことになりました。
町内産の山田錦と夢錦、林田川の伏流水(軟水)、酵母は速醸が9号、山廃が7号(共に泡あり)、
そこに山内杜氏の「技」が加わった「これからの奥播磨」を僕なりにお伝えして参ります。
そんな奥播磨の新酒第一弾「純米おりがらみ生酒」は穏やかなリンゴ+柑橘系の香り、
すっきり軽快な旨みを爽やかな酸が彩ります。酒質自体はやや辛口ですがふわっとした旨みがあり、
米の甘みも程よく広がって軽めながらジューシーささえ感じさせます。新酒らしいフレッシュさと
僅かな苦みもいいアクセントになり、山内杜氏の新酒第一弾としてもいいスタートなのではないでしょうか。
冷酒からお燗まで、特に魚介料理や鶏肉料理などには万能の相性だと思います。
奥播磨 純米おりがらみ 生酒 2023/05BY(新酒) 1,760円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:兵庫県産 夢錦 精米:60% 日本酒度:+7.8 酸度:2.0 アミノ酸度:1.2
酒母:速醸 酵母:協会9号 アルコール:17度
*酒質:穏やかな香り、軽快ながらジューシーな旨みも感じさせる、やや辛口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗〇→◎
*販売予定期間:1月くらいまで
☆ 北安大國「しぼりたて無濾過生原酒」フレッシュ&ジューシーで濃醇な美味しさがたまらん!<12/3>
長野県大町市、黒部ダムや白馬への玄関口の美しい町で「米の旨みを生かした甘口の酒」を醸す北安醸造。
こだまと同い年で造り(と山と自転車)にストイックで、かつ7号酵母が得意な山崎杜氏と、
グローバルな視点を持つめちゃめちゃ社交的な伊藤社長を中心に蔵は回っています。
地酒屋こだま開店前からの長いお付き合いゆえ、いろいろ我侭な相談(こだまを代表する
オリジナル熟成酒の「米旨熟成」も北安大國なのです)をしながら販売させていただいています。
そんな北安大國の新酒第一弾「しぼりたて無濾過生原酒」が入荷です。こだま安旨酒ランキングでは
常時TOP3に君臨するお酒です。純米酒じゃないのか…と思った方にもお勧めしたいクオリティ。
濃醇で甘めですが嫌味じゃなく、さらにアル添のおかげでキレもよく、ナチュラルな香り、
柑橘系のジューシーさ、アル添19度を感じさせないバランスも特筆もので、技術力の高さを感じさせます。
濃くて旨いお酒が好きな方には特にお勧めの、純米では表現できない「アル添酒の良さ」を
体現している一本です。まずは冷酒から、鍋料理などと合わせると本当に美味しいですよー。
北安大國 しぼりたて 無濾過生原酒 2023/05BY(新酒) 1,210円(720ml) 2,420円(1800ml)
*使用米:ひとごこち+一般米 精米:70% 日本酒度:-6 酸度:1.4 使用酵母:協会901号
原材料:米・米麹・醸造アルコール(特定名称外、普通酒) アルコール度:19度
*酒質:穏やかな香り、ジューシーで濃い旨みからのキレを楽しめる、濃醇なやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗〇⇒◎
*販売予定期間:来秋くらいまで
☆ 廣戸川「純米にごり生酒」爽やかな微発泡、フルーティでジューシーな美味しさが素晴らしい!<12/1>
福島県岩瀬郡天栄村は白河と郡山の中間辺りにある鏡石という無人駅より車で西に約20分。
見渡す限り田んぼで空の広い(笑)自然豊かな広い村、旨い米で有名な天栄村で酒を醸す小さな松崎酒造。
長年支えてくれたベテラン杜氏が震災で体調を崩し、廃業も考えた末に杜氏となった松崎祐行くん。
縁あってこだまでは震災後に松崎くんが自身の造りを開始した平成23年度のお酒から、
特約店第一号として東京でも先行して取扱いを開始、二人三脚でその造りを伝えてきたつもりです。
福島県天栄村産の夢の香に特にこだわる若き蔵元杜氏、松崎祐行くんの頑張りと進化を応援しています。
そんな廣戸川より「純米にごり酒」の発売、廣戸川としては「わかりやすい美味しさ」に特化したお酒です。
ほのかなフルーティ香、優しい酸とバランスした軽快な甘みがジューシー。
フレッシュな苦味も新酒らしく、さらに今期は昨年の欠点を修正して(さすがだなぁ…!)
開栓直後からしっかり美味しいのが素晴らしくて、昨年を凌ぐ上々の仕上がりではないでしょうか。
まずは冷酒からお飲みいただき、もう少しお酒が育つとお燗もさらに旨くなりますので是非。
廣戸川 純米 にごり生酒 2023/05BY(新酒) 1,760円(720ml) 3,520円(1800ml)
※活性強めです、開栓にはご注意ください(1800mlはガス抜穴付栓なので横置きはできません)
※数が少ない為720ml/1800mlどちらか、お一人1本迄でお願いします(取り置きは承れません)
※今期は店頭販売のみとさせていただきます(当店と取引のある飲食店さんは個別対応いたします)
*使用米:福島県産 夢の香 精米:60% 日本酒度:非公開 酸度:1.9
酵母:TM-1+煌901-A113 アルコール:16度
*酒質:穏やかなフルーティ香、軽快でジューシー、果実味を感じさせる美味しさのやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで ※12/3に一旦完売、次回は12/22頃の入荷予定
☆ 天明「荒セメ閏号」華やかな香りと透明感溢れるジューシーな甘みはエレガントの一言です…<12/1>
福島は会津坂下(ばんげ)にある曙酒造。今期の造りでついに12年目(早いなぁ!)、
鑑評会でも金賞の常連になりつつありますます大活躍、若き蔵元杜氏鈴木孝市くんをトップに、
若手数名が造りに携わり頑張っています。特にここ数年は地元である「坂下産」の米へのこだわりと
「劣化を感じさせないクリアな酒質と後処理」へのあくなき探求をさらに深めているここ数年、
その酒質を実現するための蔵や人への設備投資を含めた進化はとどまることを知りません。
ふだんは香りを抑えている天明が4年に一度リリースする香り華やか甘めジューシー系の「閏号」発売です。
今期も3回(第二弾:中取り、第三弾:火入れ)に分けて発売する、その第一弾です
こだま扱い酒としてはトップクラスの華やかで甘い香り、透明感溢れるジューシーな甘みを
果実的な酸が彩り、荒セメとは思えない滑らかな舌触りで後口までキレイに抜けていきます。
エレガント、そしてビューティフル。このスペックと味でこの価格もちょっと凄いね。
年末のパーティや、お正月のお酒にもぴったり。ちょっと特別な時間の演出にもぜひどうぞ。
天明 荒セメ閏号 1401D+1D REUNION 純米大吟醸 生原酒 2023/05BY(新酒) 2,750円(720ml) 5,500円(1800ml)
※今期も3回(第二弾:中取り、第三弾:火入れ)に分けて発売する第一弾です
※当店入荷本数が限られますのでお一人2本まででお願いします
*使用米:兵庫県産 山田錦 精米:30% 日本酒度:-6 酸度:1.4 使用酵母:協会1801号
濾過・火入れ・加水:なし 荒ばしり(搾りの最初部分+セメ(搾りの最終部分)ブレンド アルコール:16度
*酒質:華やかフルーティな香り、透明感溢れるジューシーな甘み、エレガントな美味しさのやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇
*販売予定期間:12月中旬くらいまで
☆ 奈良萬「純米おりがらみ生」メロン系の香り、軽快で爽やか&ジューシーな美味しさです!<11/30>
奈良萬で有名な福島県喜多方の夢心酒造。喜多方では地元銘柄の「夢心」と言った方が通りがいいです。
奈良より移住して創業した東海林家のご先祖が創業時に「奈良屋」の屋号を使っていたらしく、さらに
初代が萬次郎さんというお名前だったそうで「奈良屋の萬次郎」略して「奈良萬」。現社長の伸夫さんが
立ちあげた会津産五百万石+うつくしま夢酵母による「本当の意味での地酒」に拘ったブランドなのです。
当店扱いの中では大きめの設備を「手作業の延長として」使い、緻密で高い完成度のお酒を生み出す蔵です。
奈良萬シリーズで毎年最初に出荷される元気なお酒「おりがらみ生酒」の発売です。
開けたてはごく僅かですが微発泡が爽やかで、メロンを思わせるほのかな香り、
軽快でジューシーな旨味を支える微かな苦みが新酒らしさを感じさせます。
初めは軽快ですが熟成が進み味が乗るに従ってどんどん増していくその旨味を、
その変化と共に感じていただけたら幸いです(当店では夏くらいまでは販売しています)。
冷酒はもちろん、春を過ぎて味が乗ったらお燗もかなり美味しいですよ。
奈良萬 純米 おりがらみ 生酒 2023/05BY(新酒) 1,650円(720ml) 2,970円(1800ml)
※強くはありませんがやや活性がありますので開栓にはご注意ください
*使用米:会津産五百万石 精米:55% 日本酒度:+3 酸度:1.6 アルコール度:17度
*酒質:僅かな微発泡とメロン系の香り、爽やかで軽快ながらジューシーな旨みが楽しめる中口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇⇒◎
*販売予定期間:夏くらいまで
☆十六代九郎右衛門「ひとごこち生原酒&スノーウーマン」フルーティ&ジューシーで美味しい!<11/30>
長野県木曽郡木祖村、木曽川の源流に近い、標高約1000M近くの清涼な地に建つ湯川酒造店。
酒造期は雪に包まれ朝晩は気温もマイナスに下がり、酒造りには少々過酷な環境ともなるこの地で、
慎一杜氏と尚子社長、そして頭の太田くんを中心に精密かつ和気藹々&緊張感ある酒造りの中で
毎年新たな酒米や生酛系酒母への移行、低アル酒への取り組みなど、加速度的な進化を続けています。
地酒屋こだま取り扱い蔵の中でもトップクラスの技術力で酒質も安定感抜群になって久しい蔵元です。
九郎右衛門の新酒第一弾「純吟ひとごこち生原酒」とその活性にごり「スノーウーマン」が入荷しました。
フルーティで華やかな香り、濃醇でジューシーな甘味に優しい酸が寄り添い、フレッシュでめちゃめちゃ
美味しいです。開けたては僅かな微発泡感があり、程よい透明感がありつつ、厚みのある旨みが広がります。
今期は華やかフルーティ度が例年よりさらにアップして(個人的には)振り切った感じがします。
スノーウーマンは(やや弱めながらも)発泡がありますので念のため開栓にはご注意ください。
どちらもフルーティなお酒がお好きでしたらとにかく一度は飲んで欲しい、楽しいお酒です。
十六代九郎右衛門 純米吟醸 ひとごこち 無濾過生原酒 2023/05BY(新酒) 1,749円(720ml) 3,498円(1800ml)
十六代九郎右衛門 純米吟醸 活性にごり生原酒 スノーウーマン 2023/05BY(新酒) 1,749円(720ml) 3,498円(1800ml)
※スノーウーマンは活性があり瓶によっては吹き出します、春以降は強くなりますので開栓にはご注意ください
*使用米:信州松本 梓の郷島内ふぁ~む契約栽培米 ひとごこち 精米:55% 日本酒度&酸度:非公開 アルコール:16度
*酒質:フルーティで華やかな香り、ジューシーな美味しさを堪能できる、やや甘口 ※カプロン酸エチル系です
*お勧め温度(無濾過生原酒):冷◎/常温△/燗〇
*お勧め温度(スノーウーマン):冷◎/常温△/燗◎
*販売予定期間:2月くらいまで
☆ 篠峯「純米生原酒&うすにごり」爽快な酸と透明感のある、ドライでフレッシュな美味しさ!<11/29>
奈良県御所(ごせ)市にて幅広い酒質を自由自在に操りながらも特有の酸に特徴のある酒を醸す千代酒造。
当店では主要銘柄「篠峯」や地元の山田錦だけで醸した「櫛羅」などでお馴染の人気蔵です。
社長&杜氏の堺さんの卓越した技術と努力により特にここ数年は酒質が劇的に進化し圧倒的な存在感を発揮、
あれよあれよという間にこだまを支えてくれる大黒柱のひとつに成長し、多くのファンを獲得しています。
堺さんはワイン醸造出身ということもあり、篠峯を語る上で外せないのは「酸」この最大の特徴を前提に、
多種の米と酵母を使い分け、その特徴を巧みに引き出す技術はこだま扱い蔵の中でも屈指と感じています。
毎年大好評、価格とのパフォーマンスに優れたフレッシュな生原酒2種類の発売です。
穏やかな柑橘系の香り、僅かな微発泡とシャープなキレ、爽やかな酸と軽快な旨味を楽しめます。
今期は開けたては少しシャープですが透明感のあるドライで程よい旨みがあり、無濾過生原酒はさらなる
透明感、うすにごりはドライな中におりが優しい甘みを感じさせます。新酒ならではのほんのりした苦味も
含めてフレッシュで爽快な美味しさです。まずは冷酒で軽めの料理とお楽しみください。
篠峯 純米 無濾過生原酒 2023/05BY(新酒) 1,375円(720ml) 2,750円(1800ml)
篠峯 純米 うすにごり生原酒 2023/05BY(新酒) 1,375円(720ml) 2,750円(1800ml)
*使用米:富山県産 雄山錦+北海道産 北雫 精米:70% 使用酵母:明利系+協会701号
日本酒度:+3 酸度:2.1 アミノ酸度:1.1 アルコール:17度
*酒質(無濾過生原酒):爽快な酸と透明感のあるドライな旨み、軽快な美味しさの中~やや辛口
*酒質(うすにごり) :爽快な酸とおりの絡んだドライな旨み、軽快な美味しさの中~やや辛口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗〇
*販売予定期間:2月くらいまで
☆ 鏡山「純米搾りたて生原酒」フルーティでジューシー、余韻までしっかり美味しい新酒です!<11/28>
埼玉県川越市の小さな小さな蔵で、若い力が結集して「個性ある酒」を醸している小江戸鏡山酒造。
小さな仕込みタンクと、道具としか言いようのない古典的な搾り機(大変なんだこれが!笑)を使って
丁寧な酒造りを続けています。02BYより40歳の山田杜氏に加えて30代の蔵人2名の新体制で
これまでの造りを踏襲しつつ新しいことに挑戦中ですが、どんな酒にも「鏡山らしさ」が息づいていて
伝統的な技術を基本に「新しい鏡山」へ向かって挑戦を始めている点を現在は特に評価しています。
鏡山の新酒第一弾は例年通り、この「純米新酒搾りたて生原酒」からスタートです。
鏡山らしい華やかでフルーティな香り、口に含むと米の旨味と共に甘すぎない甘味が程よくふくらみます。
例年通りジューシーな甘みと優しい酸が印象的で、今期は初めて少しだけ低アルにしましたが
薄さは全く感じず(ホントに15度!?って蔵に電話しました…笑)しっかり旨いです。
開栓直後は新酒らしい苦みもあるので、開栓してからも焦らずにゆっくりと飲んでください。
まずは冷酒から、洋食との相性は特に抜群。旨みがさらに乗ったらお燗もより旨くなりますよ。
鏡山 純米酒 新酒搾りたて 生酒 2023/05BY(新酒) 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:埼玉県産 さけ武蔵 精米:60% 使用酵母:埼玉G
日本酒度・酸度:非公開 火入れ:なし(生酒) アルコール度:15度
*酒質:華やかでフルーティな香り、程よくジューシーな旨みが楽しめる、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇⇒◎
*販売予定期間:春くらいまで
☆ 黒松仙醸こんな夜に「雷鳥 奔酒」柑橘系の爽やかな酸、軽快でジューシーな美味しさです!<11/28>
長野県伊那市高遠で酒を醸す「仙醸」生産石数約2000石と当店では決して少なくはないのですが、
その蔵の中で「手作りの麹と小タンクでの仕込み」に拘り約30石を醸す「こんな夜に」シリーズは、
こだま開店当初から造り手と二人三脚で取り組んだおかげで当店の大黒柱のひとつに成長しました。
仙醸を7期支えた安藤杜氏に変わり若い柳平勝人くんが醸造責任者となり今期で5期めとなります。
より仙醸らしい造りへと進化を感じさせるスタートをきり、年を追う毎に安定感が増しています。
そんな黒松仙醸より新酒第二弾「雷鳥・奔酒(はしりざけ)おりがらみ生原酒」が入荷です。
雷鳥・生の数量限定バージョンがこの奔酒と呼ばれる”うすにごり”なのです。
シリーズ随一のスッキリ系でシャープな酒質ですが、微発泡が爽やかで(念のため開栓注意!)
穏やかな柑橘系の香りと酸、そして旨味がバランス良く広がり、後口はキレもありつつ旨みも残します。
酸と甘みのバランスが秀逸で和食から洋食まで幅広く楽しめる味わい。
まずは冷酒からお試しいただき、夏を超えて厚みが出るとお燗も旨くなってきます。
黒松仙醸こんな夜に 雷鳥 純米「奔酒」おりがらみ無濾過生原酒 2023/05BY 1,540円(720ml) 2,750円(1800ml)
※やや活性あり、瓶により噴き出す可能性がありますので開栓にはご注意ください
*使用米:信州産美山錦 精米70% 日本酒度:+6 酸度:2.0 アミノ酸度:0.8 使用酵母:協会701号 アルコール:16度
*酒質:僅かな微発泡と柑橘系の香り、シャープな旨みが爽やかな美味しさの中~やや辛口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇⇒◎
*販売予定期間:夏くらいまで
☆ 山の壽「しぼりたてなま」穏やかな柑橘香と透明感のあるスリムな旨み、この辛口は旨いっ!<11/28>
こだま開店から6年前までは地酒屋こだま一店のみが東京の特約店として販売してきた福岡の山の壽。
大幅な人員刷新で28BYより蔵人が力を合わせて醸す蔵へと生まれ変わって酒質も変わりましたが、
蔵人が一丸となりフレッシュ&謙虚(ここ大事、本当に大事)に酒造を重ねてきた結果、
酒質が格段に、圧倒的に進化してきました。以前と違い「和を大切に楽しく」酒を醸す彼らですが
ここ数年は鑑評会でも金賞を取るなど大躍進中!そんな「新生山の壽」を地酒屋こだまは応援しています。
そんな山の壽より地元の飯米「夢つくし」を使った新作「純米辛口しぼりたてなま」が発売です。
酵母由来の柑橘系の香りが穏やかに、すっきりした飲み口からスリムに広がる旨みはとても滑らかで
意外なまでの透明感を伴って流れていきます。清涼な清水を飲み干すような快感、穏やかな酸に
輪郭を彩られ、意外に複雑な旨みがなんともたまりません。やや淡麗よりでありつつ存在感を明確に
主張する「旨い辛口」山の壽の新作は、地酒屋こだまの定番辛口のひとつになる予感のクオリティです。
先日蔵を訪ねた際にはお刺身やもつ鍋との相性抜群、あっという間に空になったことをお伝えしておきます。
山の壽 純米酒 辛口 しぼりたて なま 2023/05BY(新酒) 1,375円(720ml) 2,750円(1800ml)
*使用米:福岡県産 夢つくし(飯米) 精米:65%
日本酒度・酸度:非公開 使用酵母:非公開(not 香り系) アルコール:15度
*酒質:穏やかな香り、滑らかで透明感のある旨みがたまらない、やや辛口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗〇→◎
*販売予定期間:来秋くらいまで
☆ 花泉「ロ万 Revolution 秋」透明感とジューシーさの両立、このバランスは凄いと思う…!<11/25>
雪深い南会津で伝統のもち米による熱掛四段仕込みを行う花泉酒造。蔵が生み出す柔らかな酸と甘みが
どのお酒にも生きていてまさに花泉でしか味わえない特徴的な味わいと、いつも笑顔の星社長が魅せる
明るいキャラ(ホントに素敵なオトコなのです…!)とが相まって根強いファンが年々増えているのです。
長年勤めた杜氏の引退に伴い2020BYより若手が杜氏になり、ますますお酒が進化しました。
もともと高い酒質自体がさらにワンランク上がった花泉、今後もさらに期待が高まります。
お待たせいたしました、春Ver.も好評をいただいた今期の「ロ万 Revolution」”秋”生原酒の発売です。
フレッシュなメロン系の香り、軽快に広がる旨みが爽やかな美味しさです。
ジューシーで程よい厚みの旨みにも透明感があって、余韻の甘みも本当にキレイなのです。
ロ万ならではのしっかりした甘さがあるのに後口がダレないのもこのお酒の凄さかなぁ。
このバランスは唯一無二、冷酒からお燗まで抜群の旨さです。本日の開店(11時)から発売します。
本数はそれなりに余裕があります(11月中は売り切れないと思います)ので焦らずにご来店ください。
花泉 純米吟醸「ロ万 Revolution」秋 生原酒 2022/04BY 1,870円(720ml) 3,520円(1800ml)
※本数に限りがありますのでお一人(四合、一升いずれか)1本まででお願いします
※このお酒を創り出した革命君の齋藤さんについて2021年にnoteに書きましたので
ご存じない方はぜひお読みになった上で「ロ万 Revolution」を楽しんでみてください
*使用米:会津産 酒造好適米+ヒメノモチ(四段) 精米:55% 日本酒度&酸度:非公開
使用酵母:うつくしま夢酵母F7-01 アルコール:16度
*酒質:芳しいメロン系の香り、透明感とジューシさが両立した旨みの、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:12月中旬くらいまで(2023.11.25 11:00より発売-)
☆ 大和屋善内「しぼりたて生原酒」フレッシュでフルーティでジューシー!今期も美味しいぞ!<11/24>
そうそうたる蔵が立ち並ぶ福島県喜多方市、その中で酒造りをしている小さな峰の雪酒造場。
主要銘柄は「峰の雪」ですが若き蔵元杜氏、佐藤健信くんが新潟某蔵での修業後に蔵に戻り、想いを
込めて(初代の名を入れて)立ち上げたブランド「大和屋善内」も早いもので今期で12期目になります。
こだまではその一年目から扱っていますが、特にここ数年は酒質向上が著しく、
銘醸蔵の立ち並ぶ喜多方でも他蔵に勝るとも劣らぬレベルに進化していると僕は思っています。
近年では醪に果汁を混ぜて発酵させる「ハツユキソウ」シリーズなど、益々目が離せない蔵になっています。
若き蔵元杜氏、佐藤健信くん12期目の大和屋善内はしぼりたて新酒「うすにごり生原酒」からスタート。
爽やかで程よい果実系の香りと、ジューシーな甘味が穏やかな酸味とうまくバランスしています。
うん、今年も美味しいね。スッキリ軽快なのにジューシーな美味しさ、かつスムースな旨みが爽やかで、
今期も硬さを感じさせないかなりのクオリティ。近年の健ちゃんの進化には目を見張るばかりです。
まずは冷酒から、和洋問わず幅広いおつまみと、そのフレッシュな美味しさを楽しんでみてください。
大和屋善内 純米生原酒 しぼりたて新酒 2023/05BY(新酒) 1,375円(720ml) 2,750円(1800ml)
*使用米:会津喜多方産 五百万石 精米:60% 日本酒度:-2 酸度:1.5 アミノ酸度:0.8 アルコール:15度
*酒質:フルーティな香りが優しく、軽快でジューシーな美味しさのやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗〇→◎
*販売予定期間:4月くらいまで
☆ 大和川「火入れ三年熟成」柔らかく厚みのある旨みたっぷりの辛口、いい酒に育ちました…!<11/23>
福島・喜多方の中堅蔵、大和川酒造店で26BYより工場長となった若き蔵元杜氏、佐藤哲野(てつや)くん。
柔らかな酒質に定評のあるレギュラーの「弥右衛門」の揺ぎ無い安定感をベースに、
哲野くん自身のチャレンジである「彌右衛門/野恩」での生酛造りへの挑戦など、
大和川という比較的クリーンな蔵の特性を生かし、その歴史を真っ直ぐに継承しながら、
それとは別に自身の未来を模索しながら表現している彼の意欲作にも益々期待が膨らむこの数年です。
そんな大和川酒造店の原点、かつ真逆の二つの造り(カスモチ原酒=甘口/純米辛口)を融合したお酒です。
約三年の熟成により素晴らしいお酒に育ちました。穏やかな熟成香がほんのりと香り、
柔らかで厚みのある旨みに恍惚となります。「厚みのある旨み≒甘さ+後口のキレ≒辛さ」という
相反する要素が絶妙に絡み、さらに約三年の熟成による深みも加わり旨い辛口酒に仕上がっています。
旨い酒に育ったなぁ…冷酒でやや軽めに、常温~お燗で深みのある旨味をお楽しみください。
大和川 -Yamatogawa- 火入れ 2020/02BY(約三年熟成) 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
※純米酒に該当しますが特定名称表示はありません(普通酒)
*使用米:自社田産 夢の香 精米:60% 日本酒度:+8 酸度:1.7
麹歩合:35% 火入れ:あり(一回) アルコール:16度
*酒質:穏やかな熟成香、柔らかくて厚みのある旨み、甘みからキレに流れていく旨口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 分福「純米直汲み生原酒」ほんのりフルーティ、フレッシュでジューシーな旨みが楽しめる!<11/22>
大塚駅から電車で二時間弱、暑いので有名な群馬県館林市ある分福(ぶんぶく)酒造。
僕がアマチュアの頃からずっとお世話になってきた兄貴分、毛塚征幸社長が造りも担っています。
流行りの酒質を安易に追わず、とにかく米の旨味を追求する不器用なその姿勢、
とにかく曲がったことが大嫌いであちこちで衝突してしまう(笑)性格の熱さにも共感して、
こだま開店時から取り扱いを開始し「酸が高すぎない濃醇系」好きに熱い支持を受けています。
オーソドックスな造りながら古さのない「米の旨みを引き出した酒質」が最大の魅力と僕は考えています。
そんな分福より毎年最初にリリースする待望の新酒、フレッシュな「直汲み(うすにごり)」が発売です。
穏やかなフルーティな香りがほのかに、すっきりした口当たりから分福らしい厚みのある旨みが
柔らかく、そして力強く広がります。フレッシュでジューシー!今期も美味いなぁ。
ほのかなリンゴ系の香りが潜んでいて爽やかさもありつつ、まだ軽快ですが
お燗でも旨くなるしっかりした米の旨みを感じさせます。濃いめの肴とも相性いいと思いますよ。
分福 純米 直汲み生原酒 2023/05BY(新酒) 1,760円(720ml) 3,080円(1800ml)
※直汲みのうすにごりですがガス感はほとんどありません
*使用米:国産米 精米:60% 日本酒度:+1 酸度:1.6 アルコール度:17度
*酒質:ほんのりフルーティ、フレッシュで軽快、かつ米の旨みを感じさせる中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来秋くらいまで
☆ 米宗「速醸純米初しぼり」熟した果実的な香りと酸、ジューシーな旨みがいい仕上がりです!<11/21>
愛知県愛西市の田んぼに囲まれた青木酒造、15代目の若き蔵元杜氏青木拓磨くんは1989年生まれ。
「米宗(こめそう)」はもともと米問屋だった時代の屋号に由来するそうです。
年間の生産量は100石未満。5年前に蔵に戻り酒造りを学び令和1年度から杜氏を務めます。
キーワードは全量酵母無添加・生酛&山廃・完全発酵。フルーティなお酒なんかありませんし、
一般受けは全く(全く!笑)考えず、拓磨くん自身が大好きな味わいを極めようとする姿に共感し、
実際に蔵を訪ねた際にその姿勢に無限の可能性を感じて2022年より取扱いを開始しました。
そんな米宗より新酒第一弾「速醸純米 初しぼり無濾過生原酒」が入荷しました。
少し熟を感じる果実香、すっきりした口当たりから程よくジューシーに広がる旨みを果実的な酸が支えます。
あれ?普通に旨い…(笑)昨年は個性的な味わいでそれはそれで楽しかったのですが、
今期は(米宗にしては)まとまっていて、でも米宗らしい旨みと酸の力強さがあってかなり旨いです。
新酒なので重さはありませんが、季節の鍋料理(魚介でも肉でも!)なんかと楽しく飲みたいなぁ。
米宗(こめそう)速醸純米 初しぼり 無濾過生原酒 2023/05BY(新酒) 1,650円(720ml) 3,190円(1800ml)
*使用米:愛知県産 夢吟香+愛知県産 若水 精米:70% 酒母:速醸酛 酵母:蔵付き酵母
日本酒度:±0 酸度:3.2 アミノ酸度:2.6 アルコール:18度
*酒質:熟した果実を思わせる芳香と、ジューシーな酸に彩られた、軽快かつ深みのある旨口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:3月くらいまで
☆ 鳴海「初しぼり」96%精米の黄金色、柑橘系の香りとすっきり軽快な鳴海の新酒第一弾!<11/21>
千葉県勝浦市で慶応三年創業の東灘醸造。地元酒の「東灘」と首都圏向けの「鳴海(なるか)」で
知られる、六代目の君塚敦社長を含めた約3人体制で約200石を造っている小さな酒蔵です。
令和2年の杜氏の交代に地酒屋こだまが関わったご縁もあってお取引の開始となりました。
勝浦は鳴海(なるか)神社、勝浦灯台、勝浦漁港(鰹の水揚げ量は関東一)など豊かな自然に恵まれた町、
初めて蔵を訪ねた際に触れて感じたその風情を含めて、僕は鳴海を伝えていきたいと思ってます。
そんな鳴海より新酒第一弾「初しぼり」…なんですがこれがちょっと変わっておりまして、
なんと食米を精米96%というほぼ玄米での造り、色も搾りたての概念から離れた濃い黄金色という(笑)
今期も楽しませてくれそうな、自由な発想の菊池杜氏の鳴海はここからスタートです。
穏やかな柑橘系の香り、すっきりした軽快な旨みに爽やかな酸が乗り、低精米らしい香ばしい
穀物的な旨みもほんのり混ざります。菊池杜氏らしいドライな旨みながら味幅を感じて面白い仕上がり。
昆布締めしたお刺身やお寿司もよさそう。冷酒だけでなくお燗(激ウマ!)も試してもらいたいお酒です。
鳴海(なるか)初しぼり 純米生原酒 2023/05BY(新酒) 1,650円(720ml) 3,080円(1800ml)
*使用米:千葉県産 ふさこがね 精米:96% 使用酵母:酵母無添加 酒母:生酛 火入れ:なし アルコール:14度(生原酒)
*酒質:穏やかな柑橘系の香り、すっきり軽快な旨みに爽やかな酸、キレのいい中~やや辛口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:1月くらいまで
☆ 若竹屋「馥郁元禄之酒」芳しい熟成香、圧倒的な深みと複雑味にしばし呆然…旨い熟成酒…<11/18>
福岡県久留米市田主丸(たぬしまる)は水のキレイな河童伝説の里(駅舎が河童なのも楽しいのです)。
元禄時代(1699年)創業の若竹屋酒造場、こだま開店直前に蔵にお邪魔したのがご縁で取扱開始しました。
この蔵特有の酸が印象的な酒質、そしてご案内いただいた横尾杜氏の柔和で丁寧なお人柄に一目惚れ。
長年活躍された横尾杜氏は2020BYで引退(現在は京都の蔵でご指導されてます)されましたが
そのイズムを引き継いだ製造責任者の太田さんが頑張っておられるので継続してご紹介して参ります。
今回は元禄自体の酒造りを再現、数年分のタンクをブレンドして発売している「馥郁元禄之酒」が入荷です。
カラメル・珈琲・熟した果実などの複雑な熟成香が豊かに、柔らかな口当たりから広がるのは
まろやかで濃醇な米の甘み、深みがあり複雑でどっしりした米の旨みにうっとり、
いつの間にか喉を過ぎて深い余韻に浸っています。ああ…旨い。圧倒的な旨さです。
いわゆる古酒ですが(紹興酒的な)ワイルドさもありつつ(シェリー酒的な)エレガントさが素晴らしい。
肉料理やチーズと一緒に、いろいろな温度で深遠なる世界をお楽しみください。
若竹屋伝兵衛 馥郁元禄之酒(熟成酒) 2,090円(720ml) 4,180円(1800ml)
※元禄時代の酒造りを記した文献に沿って再現した結果生まれたお酒です
※複数年度のタンクをブレンドして深みを出すと同時に毎年同じ味わいを表現しています
*使用米:福岡県産 夢一献 精米:85% 火入れ:あり アルコール:17度
*酒質:複雑な熟成香、柔らかで深みのある甘み、複雑な旨みを楽しめる濃醇な旨口
*お勧め温度:冷(というよりロックやハイボール)◎/常温◎/お燗◎
*販売予定期間:ほぼ通年
☆ 東鶴「冬支度おりがらみ生酒」フレッシュでクリア、ジューシーな味わいはさらに進化中!<11/17>
佐賀県多久市は福岡から西へ唐津や伊万里へ向かう途中の内陸に位置する静かな町です。
平成20年度よりたった一人で造りを再開した野中保斉くんは当時28歳(若かった…笑)。
僅か25石(!)という極少の造りからのスタートでしたが、現在は社長兼杜氏という立場になり、
ここ数年は150石を超える造り(それでもまだまだ少ないですが)となり、
かつ酒質の進化が著しいここ数年、派手さが控えめの食中酒に徹している面にも共感しています。
そんな東鶴より新酒第一弾「冬支度おりがらみ生酒」が入荷しました。
フルーティな香りがほんのり、ほんの僅かに微炭酸があり軽快でジューシーな旨みが程よく、
東鶴らしい優しい酸がそれを支えています。新酒らしい、ほとばしるようなフレッシュさと
昨年よりさらにジューシーさが増して、もう単純にめちゃめちゃ美味しいー。
ヤブタに加え昨年から仕込み蔵もついに冷蔵化、酒質がさらにクリアで滑らかになり、
バランスのいい旨みの輪郭もはっきりしてきました。友人達とわいわい飲んだら楽しそうなお酒です。
東鶴 冬支度おりがらみ生酒 純米 2023/05BY(新酒) 1,540円(720ml) 2,970円(1800ml)
*使用米:雄山錦 精米:60% 日本酒度: -3 酸度:1.6 使用酵母:SAWA-1(佐賀県酵母) アルコール:16度
*酒質:ほんのりフルーティ、フレッシュでジューシー、爽快な美味しさのやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇→◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ ささまさむね「特純初しぼり生」フルーティでジューシー、ささまさむねらしい楽しいお酒!<11/17>
1818年(文政元年)福島県喜多方市にて創業、現在は鉄道の廃止で市街地の外れに位置する笹正宗酒造。
それからずっと地元向けの酒を造り続けて来ましたが、2015年に蔵に戻った岩田悠二郎くんが
「このままでは蔵に未来はない」との想いから杜氏の元で学び、未来を模索し始めました。
1986年生まれの彼は26BYから自身の造りをもスタートさせ、さらに数年前には社長に就任。
現在は兄の高太郎さんが造りを担当するようになって二人三脚で頑張っています。
もちろんまだまだの部分も多々ありますが、着実に結果も出してきてとても可能性を感じる僕なのです。
そんな笹正宗酒造より新酒第一弾「ささまさむね」特別純米”初しぼり”生原酒が届きました。
立ち香は穏やかでフルーティ、程よくジューシーな旨みが柑橘系のソフトな酸とバランスします。
香り系の酵母に穏やかな酸を加味する酵母の組み合わせでフルーティ過ぎない美味しさを表現、
適度な透明感もありつつジューシーな旨みが広がり楽しい味わいです。今期は味わいの中に少しの複雑味と
余韻に少しビターな飲み応えがあるのが例年にない特徴かな。まずは冷酒からお楽しみください。
ささまさむね 特別純米「初しぼり」生原酒 2023/05BY(新酒) 1,320円(720ml) 2,640円(1800ml)
*使用米:喜多方産 夢の香 精米:60% 日本酒度:-3.7 酸度:1.5 アルコール:15度
使用酵母:うつくしま夢酵母F7-01+協会1801号 加水・火入れ:なし(生原酒)
*酒質:穏やかなフルーティ香、ジューシーな旨みが楽しめる、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇→◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 花巴「速醸うすにごり生酒」柑橘系の香りと酸が爽やか&軽快、ジューシーな美味しさです!<11/16>
奈良県吉野の美吉野醸造が醸す花巴(はなともえ)は杜氏の橋本晃明専務の想いを形にしたお酒です。
ご縁があって平成25年より取扱を開始しました。地酒を文化として捉え、地元での契約栽培米や
醸造用の樽をはじめとした吉野杉生産現場との連携など「蔵を中心にした地域活性」も視野に入れた活動、
29BYからはついに全量酵母無添加、そして全量契約栽培米とさらに目まぐるしい進化をしています。
こだまラインナップの中でも「唯一無二」という言葉がこれほど似合う蔵はない、素晴らしい個性蔵です。
そんな花巴より新酒第一弾、速醸でも酵母無添加の「速醸うすにごり生酒」が届きました。
穏やかな柑橘系の香り、軽快でジューシーな甘みをこれまた柑橘系の酸が迎えてくれます。
山廃や水酛が主役のこの蔵で「酵母添加は無しのまま、あえて醸造用乳酸を使って」
優しい素直な酸を表現している、といえばわかりやすいでしょうか(なかなかユニークな試みです)。
花巴らしい酸もいつもより少しマイルドに、フレッシュで軽快な新酒らしさと相まって爽やかで美味しい~。
軽快な美味しさは料理を選びませんが、やはり酸味を生かした料理との相性が特に抜群です。
花巴 速醸 うすにごり生酒 2023/05BY(新酒) 1,650円(720ml) 2,970円(1800ml)
*使用米:奈良県産 契約栽培酒米 精米:70% 日本酒度・酸度:非公開
酒母:速醸 酵母:無添加(蔵付き酵母) 火入れ・加水:なし アルコール:16度
※純米で造られていますが「純米」表記はありません
*酒質:柑橘系の香りと酸が爽やか、軽快でフレッシュな美味しさの、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗◎
*販売予定期間:春くらいまで
☆ 自然郷「馥郁純米」ほんのり華やかベリー系、軽快で爽やかな美味しさは流石の仕上がり!<11/16>
福島県の中通り、西白河の矢吹という町、ほぼ駅前に大木代吉本店はあります。
震災で甚大な被害を受けた後、復活の狼煙を上げた頃に知り合ってその酒質を観察していましたが
毎年の進化、特に2015年以降の凄まじい進化に心揺さぶられ、2018年から取引開始となりました。
社長&造り手でもある五代目当主、大木雄太さんの描き出す透明感、爽やかな軽快感、甘酸のバランス、
そして伝統を踏襲しながらも好奇心全開で新しいことに取り組む自由な発想、
そして酒質についてはストイックな追及をし続ける姿勢に無限の可能性を感じています。
そんな自然郷の新酒第一弾、ちょっとだけ華やかな「馥郁純米」が届きました。
いつもの自然郷に比べると華やかなベリー系の香りがほんのりと混ざりますがとっても爽やかです。
フレッシュで軽快な甘みを彩るライチっぽい酸とのバランスは相変わらずお見事。
さらりと滑らかで、ジューシーだけど甘すぎず、後口もすっと抜けていきます。
飲みやすいけれど物足りなさを感じることの少ない、初心者にも勧めやすい絶妙なバランスと思います。
自然郷 馥郁純米 無濾過原酒 2023/05BY(新酒) 1,760円(720ml) 3,190円(1800ml)
*使用米:夢の香 精米:60% 火入れ:あり(一回/瓶燗急冷) 濾過&加水:なし(無濾過原酒) アルコール:15度
*いつもの自然郷より少しカプロン酸エチル(香り)系です
*酒質:ほんのり華やかベリー系、軽快で爽やかな美味しさの、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温/〇/燗〇
*販売予定期間:12月くらいまで
☆ 都美人「山廃純米”とり”生原酒」ジューシーな米の旨みを力強い酸が導くめちゃ旨酒!<11/16>
兵庫県の淡路島、南あわじ市にて古くから山廃酒を中心に醸している都美人酒造。
平成19BYから就任した若き山内杜氏の醸す山廃の魅力に魅せられたのが今から約9年前のこと。
かつては大量生産していた大きな蔵で、今は量より質の小さな造りをしている蔵のお酒です。
京都生まれのせいかおっとりした印象とは裏腹の、熱い想いを込めて酒造りをする山内くん。
そんな彼の派手さはないけど際立つ酸が彩るじんわりした旨さと、柔らかな熟成が魅力のお酒です。
そんな都美人を代表するお酒、山廃純米「とり」無濾過生原酒を半年ほど寝かせて発売します。
優しい柑橘系の香りが穏やかに、ジューシーな酸とバランスした力強い旨みが印象的です。
蔵出しから約半年の熟成で角は取れましたがパンチもあり、パワフルで程よくジューシーな旨みが
魅力です。特に注目は年々UPしている(65%精米という前提での)透明感と、数値ほどは
感じさせないバランスの取れた酸。いわゆる「山廃ガッツリ系」として高い完成度を誇る、
都美人を代表する一本です。温度も万能、めっちゃ旨くなりましたのでこれからが飲み頃です。
都美人 山廃純米「とり」五百万石 無濾過生原酒 2022/04BY 1,760円(720ml) 3,190円(1800ml)
※720mlのみ、さらに味乗りして飲み頃の2021/03BYも在庫ございます(ご指定ください)
*使用米:兵庫県豊岡産 五百万石 精米:65% 日本酒度:+2 酸度:2.8 アミノ酸度:2.0
使用酵母:きょうかい9号(泡あり) アルコール:18度
※古事記に道標として描かれる「とり」、都美人の道標になるよう願いを込めての命名です
*酒質:優しい柑橘系の香り、程よくジューシーな旨みに力強い酸、ややしっかりめの旨口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来夏くらいまで
☆ 山の壽「THE KAN」今期は冷酒から旨い、穏やかな香りと滑らかでしっかり旨い辛口です!<11/15>
こだま開店から6年前までは地酒屋こだま一店のみが東京の特約店として販売してきた福岡の山の壽。
大幅な人員刷新で28BYより蔵人が力を合わせて醸す蔵へと生まれ変わって酒質も変わりましたが、
蔵人が一丸となりフレッシュ&謙虚(ここ大事、本当に大事)に酒造を重ねてきた結果、
酒質が格段に、圧倒的に進化してきました。以前と違い「和を大切に楽しく」酒を醸す彼らですが
ここ数年は鑑評会でも金賞を取るなど大躍進中!そんな「新生山の壽」を地酒屋こだまは応援しています。
そんな山の壽よりこれからの季節にぐっと美味しくなる「THE KAN」が届きました。
ほのかな芳香、優しい口当たりから旨味が柔らかく膨らみ、滑らかに流れていきます。
後口のキレに辛口らしさを感じますが、米の甘さが穏やかに広がる旨い辛口です。
特筆すべきは柔らかで滑らかなその旨み。尖ったところも古臭さも無い旨さに、技術の高さを感じます。
そして今期は冷酒でも旨いのにびっくり。もちろん常温&お燗ではさらなる旨みが楽しめます。
これは旨いなぁ…山の壽らしい、端正で実に旨い辛口酒だと思います。
山の壽 THE KAN 純米酒 山田錦 燗上がり 辛口 2022/04BY 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:山田錦 精米:65% その他データ:非公開 火入れ:あり アルコール:15度
*酒質:穏やかな香り、辛いだけではなく米由来の甘みを楽しめる、柔らかな旨みのやや辛口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 風が吹く「純米大吟醸<紫>生酒」品のあるフルーティさと透明感溢れる旨みがエレガント…<11/14>
会津美里の白井酒造店、地元銘柄は萬代芳(ばんだいほう)。「風が吹く」は九代目蔵元の白井栄一さんが
平成17年度に立ち上げたブランドで、自然乳酸を生かした山廃と醸造用乳酸を使用した速醸があります。
ご縁あって2009年に蔵を初めて訪ね、2016年より取扱開始。地元有機栽培五百万石(一部福乃香)を使い、
山廃でも酸は抑えて柔らかく仕上げることを目標にするのでいわゆる「山廃風味」ではないのが最大の特徴。
田舎の農家の軒先のようなホッとする小さな蔵は現在300石後半という少量を手造りで醸しています。
穏やかで朗らかな中に、実は頑固さを秘めた白井さんの想いを、一生懸命に伝えている毎日です。
そんな白井酒造店より「風が吹く 純米大吟醸<紫ラベル>生酒」が入荷しました。
穏やかなフルーティ香、いつもの純米吟醸系よりさらに一段滑らかな口当たりから透明感溢れる旨みが
広がります。含み香にも豊かなフルーティさがありますが派手さはなく、とってもエレガントな印象。
少しだけ残るほのかな苦みも、お料理と合わせればいいアクセントになると思います。
冷酒かぬる燗で、和食でも洋食(フレンチ系が特にお勧め)でも丁寧なお料理と一緒に楽しみたいお酒です。
風が吹く 純米大吟醸<紫>生酒 2022/04BY 2,090円(720mlのみの販売)
*使用米:会津産 有機栽培 五百万石(自然農法『風』の会) 精米:45%
日本酒度:±0 酸度:1.4 酒母:速醸 酵母:M310 アルコール:16度
*酒質:品のあるフルーティ香、透明感溢れる旨みに豊かな香り、エレガントな美味しさの中口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇
*販売予定期間:12月くらいまで
☆ 篠峯「純米超辛生酒」柑橘系の香りと酸が爽やか、シャープでドライな旨みが駆け抜ける!<11/14>
奈良県御所(ごせ)市にて、幅広い酒質を自由自在に操りながらも特有の酸に特徴のある酒を醸す千代酒造。
当店では主要銘柄「篠峯」や地元の山田錦だけで醸した「櫛羅」などでお馴染の人気蔵です。
社長&杜氏の堺さんの卓越した技術と努力により特にここ数年は酒質が劇的に進化し圧倒的な存在感を発揮、
あれよあれよという間にこだまを支えてくれる大黒柱のひとつに成長し、多くのファンを獲得しています。
堺さんはワイン醸造出身ということもあり、篠峯を語る上で外せないのは「酸」この最大の特徴を前提に、
多種の米と酵母を使い分け、その特徴を巧みに引き出す技術はこだま扱い蔵の中でも屈指と感じています。
そんな篠峯より欠品していた「超辛無濾過生原酒」の新酒が届きました。
穏やかな香りにグレープフルーツ系の爽やかな酸が躍る、こだま定番のドライ(辛口)酒。
いわゆる淡麗辛口とはちょっと違った透明感のあるシャープな旨みに鮮烈な酸がバランス、軽快ながら
飲み応えも感じさせキレもよし、本当に旨い辛口酒です。春まではスッキリ爽やかですがそれ以降は
旨みに少しだけ厚みが出てお燗も楽しめます。和食はもちろん、軽めのイタリアンとの相性も抜群ですよ。
篠峯 純米 山田錦 超辛 無濾過生原酒 2023/05BY(新酒) 1,540円(720ml) 3,080円(1800ml)
*使用米:山田錦 精米:66% 日本酒度:+11 酸度:2.0 アミノ酸度:1.0 使用酵母:協会9号 アルコール度:16度
*酒質:すっきり軽快、柑橘系の酸が爽やか、シャープな旨みの辛口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗〇⇒◎
*販売予定期間:秋くらいまで
☆ 弥右衛門「純米しぼりたて」フレッシュだけど柔らかな旨みの辛口酒は今期もいい仕上がり!<11/14>
福島・喜多方の中堅蔵、大和川酒造店で26BYより工場長となった若き蔵元杜氏、佐藤哲野(てつや)くん。
柔らかな酒質に定評のあるレギュラーの「弥右衛門」の揺ぎ無い安定感をベースに、
哲野くん自身のチャレンジである「彌右衛門/野恩」での生酛造りへの挑戦など、
大和川という比較的クリーンな蔵の特性を生かし、その歴史を真っ直ぐに継承しながら、
それとは別に自身の未来を模索しながら表現している彼の意欲作にも益々期待が膨らむこの数年です。
そんな大和川より新酒第一弾「弥右衛門しぼりたて生原酒」が入荷しました。
新酒らしいフレッシュさもありながら、弥右衛門らしい柔らかな酒質です。
すっきりした中に適度に広がるややシャープな旨みを穏やかな酸が支え、後口はさらりとキレていきます。
ほのかな香りに程よくクリアな旨味で、最後まで飲み飽きずいつの間にか空いてしまいます。
奇をてらわずに食事との相性を重視した、弥右衛門の実直さが伝わる実力派純米酒。
魚料理や焼鳥などのベーシックな和食、鍋料理に寄り添い、盛り上げてくれるお酒です。
弥右衛門 純米 しぼりたて 生酒 2023/05BY(新酒) 1,430円(720ml) 2,860円(1800ml)
※新酒酒粕も同時入荷していますのでぜひどうぞ(432円/500g)
*使用米:自社田産 夢の香(麹)+自社田産 里山のつぶ(掛) 精米:夢の香50% 里山のつぶ60%
使用酵母:TUA 日本酒度:+8 酸度:1.5 アルコール:16度
*酒質:軽快でクリアな旨み、フレッシュですが柔らかな旨みのやや辛口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗〇→◎
*販売予定期間:4月くらいまで
☆ 仙介「純吟おりがらみ生原酒」フルーティ&ジューシー、フレッシュ&軽快で美味しい~!<11/14>
兵庫県神戸市で小仕込みで酒を醸す泉酒造。テクニカルで理論的な和氣杜氏と若い蔵人数人で
繊細な酒を醸す泉酒造は大震災での焼失を経て、数々の困難を乗り越え復活し約14年。
復活一年目からご縁があり、こだま創業時より扱う中で特に感じるのはここ数年の完成度の高さ。
蔵を訪れる度に「弱点を改善する設備投資」を的確に施していく蔵を僕は知りません。
そんな伝統を大切に守りながらもアグレッシブに攻める和氣杜氏の姿勢にも共感し応援しています。
そんな泉酒造より新酒「仙介純米吟醸おりがらみ無濾過生原酒」が入荷しました。
甘めのフルーティ香から広がる軽快かつジューシーな旨みが魅力です。
旨みの中にもリンゴや梨などを思わせる含み香とジューシーな酸がとてもいいバランスで、
甘すぎないので食中酒にも向く素晴らしい仕上がり。搾りたてのフレッシュさがとても軽快で、
フルーティなお酒がお好きでしたら楽しく飲めること請け合いです。
まずはよく冷やした冷酒から、和食もいいけど洋食にはより合うと思います。
仙介 純米吟醸 おりがらみ 無濾過生原酒 2023/05BY(新酒) 1,870円(720ml) 3,685円(1800ml)
*使用米:兵庫県産山田錦 精米:60% 使用酵母:非公開(香り系)
日本酒度:+0.5 酸度:1.5 アミノ酸度:1.1 アルコール度:16度
*酒質:フルーティな香りとフレッシュ&軽快なジューシーさが楽しめる、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 媛一会「純米吟醸 UK-7」柑橘系の香りと酸、透明感のあるすっきり軽快な旨みが魅力的…!<11/9>
愛媛県の東部、海に近い西条市で力強くも柔らかな酒を醸す武田酒造。
24BYより杜氏を担当する息子の武田昇三くんを中心に数人で仕込む300石ほどの小さな蔵です。
彼に出逢ったのはまさに杜氏になりたてくらいかなぁ。建築畑出身で蔵に戻ってから杜氏について
修行してきた武田くんが醸す酒とその優しい人柄に惚れ込んでから毎年の進化を見守っていますが、
蔵にある小さな槽で搾る「媛一会」を主に、年々進化するそのパワフルな酒質に魅力を感じています。
そんな武田酒造より透明感と柔らかさが印象的な、媛一会「純米吟醸 UK-7」が入荷しました。
7号酵母由来の柑橘系のほのかな香り、口の中ですっきりした旨みと爽やかな酸味が一体となって流れます。
名前の「UK-7」は「うちぬき」の水と「協会7号」酵母で醸したことを表しています。
蔵に湧く伏流水よりやや軟らかい、その水の特性を生かした透明感のある旨みは
冷酒ですっきり、常温やお燗ではややしっかりした旨みが魅力です。
和食全般はけっこう万能で、洋食なら魚料理との相性が抜群と思います。
媛一会 純米吟醸 泉水仕込み UK-7 火入れ 2022/04BY 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:愛媛県産 松山三井 精米:60% 日本酒度:+2 酸度:2.0 酒母:速醸 火入れ:あり
使用水:西条市の石鎚山伏流水「泉水 うちぬき」 使用酵母:協会7号 アルコール:15度
*酒質:柑橘系の香りと酸がすっきりした旨みを彩る、落ち着いた旨さで食事に寄り添う中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:春くらいまで
☆ 北安大國「潤燗」火入れ熟成、優しい味わいの中に複雑かる充実した旨み、しみじみ旨いわぁ…<11/8>
長野県大町市、黒部ダムや白馬への玄関口の美しい町で「米の旨みを生かした甘口の酒」を醸す北安醸造。
こだまと同い年で造り(と山と自転車)にストイックで、かつ7号酵母が得意な山崎杜氏と、
グローバルな視点を持つめちゃめちゃ社交的な伊藤社長を中心に蔵は回っています。
地酒屋こだま開店前からの長いお付き合いゆえ、いろいろ我侭な相談(こだまを代表する
オリジナル熟成酒の「米旨熟成」も北安大國なのです)をしながら販売させていただいています。
そんな北安よりお燗(または常温)で飲んで旨い「潤燗火入れ熟成」が入荷しました。
優しい柑橘系の香りに混じるほのかな熟成香、意外に軽めなタッチから
ジューシーに広がる旨みは重すぎることなく、数値以上に感じる酸が爽やかさを演出します。
酒質自体は軽めですが途中から複雑な旨みが顔を出し、しっかりした余韻へと繋ぎます。
冷酒ではなく、やはり常温から燗酒にすると特に充実した旨みを楽しめる設計です。
ぜひ常温からお燗で秋冬の幅広いお料理とお楽しみください。しみじみ旨いお酒です。
北安大國(ほくあんだいこく)純米酒 潤燗 火入れ熟成 2021/03BY 1,430円(720ml) 2,750円(1800ml)
*使用米:ひとごこち+山恵錦+一般米 精米:70% 日本酒度:+1 酸度:1.9
使用酵母:K701号+K901号 酒母:速醸 火入れ:あり アルコール:16度
*酒質:ほのかな熟成感、軽めですが優しい中に複雑な旨み、しみじみ旨い中口
*お勧め温度:冷×/常温◎/燗◎
*販売予定期間:春くらいまで
☆ 黒松仙醸こんな夜に「山女奔酒」爽やかな微発泡と果実的な酸と甘みがジューシーで美味しい!<11/7>
長野県伊那市高遠で酒を醸す「仙醸」生産石数約2000石と当店では決して少なくはないのですが、
その蔵の中で「手作りの麹と小タンクでの仕込み」に拘り約30石を醸す「こんな夜に」シリーズは、
こだま開店当初から造り手と二人三脚で取り組んだおかげで当店の大黒柱のひとつに成長しました。
仙醸を7期支えた安藤杜氏に変わり若い柳平勝人くんが醸造責任者となり今期で5期めとなります。
より仙醸らしい造りへと進化を感じさせるスタートをきり、年を追う毎に安定感が増しています。
そんな仙醸より新酒第一弾「山女奔酒」、山女の活性うすにごりが発売となりました。
程よくフルーティな香り、ジューシーな甘みに果実的な酸が利いて今期も美味しいなぁ。
軽い微発泡による刺激がより爽やかな軽快さを演出し、その微炭酸が抜けてくると
さらなるジューシーさが楽しめるという贅沢な設計です(ガスが抜けた頃はお燗がお勧めです)。
新酒ならではのフレッシュさがあって軽快ですので、まずは冷酒でお楽しみいただきつつ、
春以降はぜひお燗もお楽しみください。幅広いおつまみと合いますが洋食とは特に楽しいと思いますよ。
黒松仙醸こんな夜に 山女 純米吟醸 奔酒(はしりざけ)おりがらみ生原酒 2023/05BY 1,760円(720ml) 3,300円(1800ml)
※やや活性があり噴き出す可能性がありますので開栓にはご注意ください
*使用米:信州産 美山錦 精米:55% 日本酒度:-4 酸度:2.0 アミノ酸度:0.9 使用酵母:長野D アルコール度:16度
*酒質:爽やかな微発泡と果実的な甘み&酸が印象的、フルーティな美味しさの中~やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇⇒◎
*販売予定期間:秋くらいまで
☆ 花泉「裏ロ万」優しい芳香と柔らかな旨み、穏やかな余韻がとってもいい仕上がりと思います!<11/7>
雪深い南会津で伝統のもち米による熱掛四段仕込みを行う花泉酒造。蔵が生み出す柔らかな酸と甘みが
どのお酒にも生きていてまさに花泉でしか味わえない特徴的な味わいと、いつも笑顔の星社長が魅せる
明るいキャラ(ホントに素敵なオトコなのです…!)とが相まって根強いファンが年々増えているのです。
長年勤めた杜氏の引退に伴い2020BYより若手が杜氏になり、ますますお酒が進化しました。
もともと高い酒質自体がさらにワンランク上がった花泉、今後もさらに期待が高まります。
この「裏ロ万」はその年毎に違う複数のタンクのお酒を黄金比率(星誠代表談…笑)でブレンドしています。
芳香がほんのり、軽快で柔らかな旨味を優しい酸が輪郭を彩り、穏やかな余韻へ繋がるお酒です。
味わいが毎年少しずつ違うのも魅力ですがそれは(毎年飲んでないとわからない)僅かなもの。
今期は昨年並みに柔らかな旨み(余韻が旨い…)で開栓直後から旨いですが、
時間を掛ければさらに柔らかな旨みが楽しめますので焦らずゆっくりどうぞ。
飲み飽きない味わいは冷酒も悪くないけど、やっぱり常温からお燗がお勧めかなー。
花泉 純米吟醸 裏ロ万 一回火入れ 2022/04BY 1,700円(720ml) 3,000円(1800ml)
※その年毎に違う複数のタンクのお酒を黄金比率(星誠代表談…笑)でブレンドしたお酒です
*原材料:麹/会津産五百万石+夢の香 掛/会津産五百万石+夢の香 四段/ヒメノモチ(もち米)
精米:55% 酵母:うつくしま夢酵母F7-01 火入れ:あり(一回) アルコール:15度
*酒質:軽快で柔らかな旨み、穏やかな余韻が楽しめる中口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:12月くらいまで
☆ 今期も新酒第一号は天明「零号おりがらみ」フレッシュで柑橘を感じる爽やかな美味しさです!<11/1>
福島は会津坂下(ばんげ)にある曙酒造。今期の造りでついに12年目(早いなぁ!)、
鑑評会でも金賞の常連になりつつありますます大活躍、若き蔵元杜氏鈴木孝市くんをトップに、
若手数名が造りに携わり頑張っています。特にここ数年は地元である「坂下産」の米へのこだわりと
「老ねのないクリアな酒質」へのあくなき探求をさらに深めているここ数年、
その酒質とその実現のための蔵の設備投資を含めた進化はとどまることを知りません。
そんな天明から新酒第一号「零号おりがらみ」が入荷しました(早いなぁー!笑)。
爽やかな柑橘香、レモンやGフルーツなどを思わせるキュッとした酸も優しく、
軽快でジューシーな甘みとのバランスに彼の想いの進化を感じます。
フレッシュで爽やかな酒質は新酒ならではの喜びに満ちていますが、硬さもなく旨みもしっかり。
8月に収穫される超早稲「瑞穂黄金」は飯米なのですが熟成も素晴らしく、
こだまでは毎年秋頃まで熟成販売をしておりますので伸び代もお楽しみに。
天明 零号 純米 中取り おりがらみ生酒 2023/05BY(新酒) 1,595円(720ml) 3,080円(1800ml)
※720mlのみ、2021/02BY(二年熟成)も在庫ございます
*使用米:2023年収穫 会津坂下産 瑞穂黄金 精米:65% 火入れ:なし(無濾過生原酒)
日本酒度:-3.89 酸度:1.8 使用酵母:F7-01+煌+K1001+自社酵母 アルコール:16度
*酒質:柑橘系の酸が爽やか、ジューシーなやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗〇⇒◎
*販売予定期間:来年末くらいまで
☆ 若竹屋「坐」純米無濾過生原酒、熟した果実香から広がる複雑な旨みが楽しめるお酒です!<11/1>
福岡県久留米市田主丸(たぬしまる)は水のキレイな河童伝説の里(駅舎が河童なのも楽しいのです)。
元禄時代(1699年)創業の若竹屋酒造場、こだま開店直前に蔵にお邪魔したのがご縁で取扱開始しました。
この蔵特有の酸が印象的な酒質、そしてご案内いただいた横尾杜氏の柔和で丁寧なお人柄に一目惚れ。
還暦過ぎとは思えない柔軟な発想とセンスで実に面白い酒をこの世に送り続けてくれる横尾杜氏のお酒を
紹介して参ります(正確には2021BYでご引退されましたがアドバイザー的立場と理解しています)。
そんな若竹屋より個性溢れる旨さの「純米 坐 無濾過生原酒」が入荷しました。
熟した果実香がほんのり、口に含むと9号酵母由来の柑橘系の酸に加えて
若竹屋らしい存在感のある酸が、程よく熟して厚みの出始めた旨みとバランスします。
今期は例年に比べてややジューシーな美味しさが印象的で、程よい柔らかさの中に
若竹屋らしい蔵ぐせもほんのり感じさせます。温度は万能で、和食なら牛蒡や生姜など、
洋食なら軽くスパイスを使うのもお勧め。地味旨ないいお酒と思います。
若竹屋 坐(ざ)純米 無濾過生原酒 2022/04BY 1,485円(720ml) 2,970円(1800ml)
*使用米:福岡県産 夢一献 精米:70% 使用酵母:9号 アルコール:17度
*酒質:熟した果実香、程よく複雑な米の旨みが楽しめる中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 奥能登の白菊「八反錦特別純米原酒」柔らかく厚みのある旨みがおつまみを呼びます…旨い!<10/31>
石川県輪島市にて江戸時代末期に創業した白藤(はくとう)酒造店。
現在は九代目の白藤喜一(きいち)さん・暁子さんご夫婦が酒を醸しています。
20年程前の出逢いから三度目、2020年の蔵元訪問でついにお取引開始となりました。
2007年の能登半島地震で蔵が甚大な被害を受けた為一部を残しほぼ新築した小さな蔵。
派手さ控えめ、米の旨みを大切に、槽で搾る柔らかな酒質に僕は惚れ込んでいます。
そんな奥能登の白菊より八反錦を使った「特別純米」火入れ原酒が届きました。
穏やかな熟成香がほんのり、柔らかな口当たりから旨みがじゅわっと広がります。ああ旨い。
程よい厚みで濃さもしっかりあるのにどこか軽快なのは八反錦の為せる技か、
重すぎずに楽しめるややどっしり系。冷酒では軽くなるのでできれば常温からお燗がお勧めです。
輪島の酒らしく白身魚の刺身から干物などの魚介類全般、重すぎない肉料理(ローストビーフもお勧め)
まで、和でも洋でも幅広く楽しめるポテンシャルを持つ旨酒なのです。
奥能登の白菊 特別純米 火入れ原酒 八反錦 2022/04BY 1,980円(720ml) 3,960円(1800ml)
※720mlのみですが2019/01BY(三年熟成)も在庫ございます
*使用米:八反錦 精米:55% 日本酒度:+0.5 酸度:1.5
使用酵母:KZ(金沢酵母) 火入れ:一回 熟成:瓶熟成 アルコール:17度
*酒質:柔らかく程よい厚みの旨み、どっしりしつつ重すぎない旨口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 星自慢「三年熟成 無濾過生原酒」柔らかく複雑…これぞ米の旨み…素晴らしい熟成です…!<10/28>
福島県喜多方市で大正8年に創業した喜多の華酒造場は喜多方では最も新しい蔵で、
現在はマシンガントークで有名な(笑)杜氏を兼任する星敬志社長が愛娘の里英さんに
技術を伝えている真っ最中。伝統を継承しながら県産米と県産酵母にこだわった
「派手さのない滋味深い酒」を醸しています。蔵もあまり広くはなく搾りも槽がひとつだけ、
設備的な縛りのある中で、未来に向けた酒造りを模索している情熱を応援しています。
そんな喜多の華よりとんでもなく旨いお酒、蔵で寝ていたこのお酒を入荷させました。
蔵の冷蔵庫で約三年、熟成がとても素晴らしいので分けていただいた「星自慢 無濾過生原酒」です。
優しい熟成香がほんのり、濃醇に広がる柔らかかつジューシーな米の旨味と余韻、これは旨い…!
もともとバランスのよさが魅力ですが、熟成により複雑な旨みに成長しました。
福島酒らしく酸はあくまで優しく、しかし存在感があり、旨みに寄り添って全体をまとめてます。
幅広いおつまみと合いますが、個人的にはしっかりした味わいの和食がお勧めです。マジで旨いよ…
星自慢 特別純米 三年熟成 無濾過生原酒 2019/01BY 1,760円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:五百万石(麹)/タカネミノリ(掛) 精米:麹50% 掛55%
日本酒度:-1 酸度:1.7 使用酵母:9号系 貯蔵:冷蔵 アルコール:18度
*酒質:程よい熟成感、柔らかく複雑ですが濃醇すぎず重すぎず、ジューシーで深みのある旨みの旨口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 勢正宗「オータムカープ」程よい熟成感、どっしりジューシーな甘みが秋の肴を引き立てる!<10/27>
長野県北部の中野市で約150石という超少量、勢(いきおい)正宗を醸す丸世酒造店。
こだま開店前に造りを教わりに通っていたため僕にとっては今も親戚のような温かい雰囲気の蔵は、
23BYに蔵に戻った息子の関晋司くんが27BYより製造責任者となり蔵を変革している真っ最中。
そんな姿を関康久社長が見守りながら家族と数人のお手伝いで手造りの酒を醸しています。
3BYから4BYにかけてはついに蔵の冷蔵化、麹室の新設、搾り機の変更があり、さらなる進化中。
古い蔵を活かしながら、要所要所をリファインさせていく晋司くんの背中が頼もしいここ数年です。
そんな丸世より、晩秋を感じさせるややどっしり旨口の「オータムカープひやおろし」が入荷しました。
甘さを感じる穏やかな香り、程よい厚みがあって旨味がありながら後口にしつこく残らないバランスが魅力。蔵のウリでもあるもち米四段仕込みならではの優しい旨みが、晩秋の濃いめの肴にバッチリ合うのです。
特に今期はイエローカープを凌ぐジューシーでしっかりした旨みがあり、冷酒では軽やかですが
常温や熱めの燗で楽しめば丸世ワールド全開!個人的には味噌味や豚肉料理との相性が特に好きなお酒です。
勢正宗 Autumn carp(ひやおろし/純米吟醸 火入れ)2022/04BY 1,760円(720ml) 3,080円(1800ml)
*使用米:飯綱町なかまた農園産 ひとごこち&信濃町産 ひめのもち(熱掛四段仕込用もち米)
精米:59% 日本酒度:-6 酸度:1.6 アミノ酸度:1.4 使用酵母:長野D 火入れ:あり(一回) アルコール:16度
*酒質:程よい熟成感、やや重めでジューシーな旨み、柔らかな旨みが楽しめるや甘口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 本金「山廃純米 愛酸々 番外品」甘酸っぱい美味しさが好きな方にはお勧め、楽しいお酒です<10/25>
甲州街道沿いに5蔵が並ぶ長野県上諏訪、中でもひと際小さな酒ぬのや本金(ほんきん)酒造は
特有の酸を生かした個性的な食中酒を昔ながらの手造りで年間で約150石程度を造っています。
難病ALSと闘いながら頑張る蔵元杜氏の宮坂恒太朗くん、それを支える奥さんのちとせちゃん、
右腕の今井くん、家族同然の蔵人たちで本金らしさを大切にしながら毎年進化を続けています。
地酒屋こだま開店当初から取り扱いしていますが年々人気が高まって僕も嬉しい限りです。
そんな本金から「ちょっと変だけど楽しいお酒」が発売になりました。
今期の山廃は想定外に酸が出てしまい(醸造学的には失敗とも言えますが…笑)
その酸をあえて積極的に生かして「面白いお酒」に仕上げた「番外品」の発売です。
ヨーグルトや柑橘を思わせる鮮烈な酸の香り、しかし口に含むと意外にナチュラルに
ジューシーな甘みとバランスして…あれ?…好みによりますが、仮に失敗作だとしても美味しいです(笑)
和食にはお勧めしづらいですがイタリアンやエスニックなどとかなり相性がよさそうな「楽しいお酒」です。
本金 山廃純米「番外品」愛酸々(あいさんさん)無濾過生原酒 2022/04BY 1,650円(720ml) 3,190円(1800ml)
*使用米:信州諏訪産 美山錦 精米:60% 日本酒度:-22 酸度:5.1 アミノ酸度:2.0
酒母:山廃酛 使用酵母:協会7号(泡あり) アルコール:13度 ※いわゆるジアセチル系です
*酒質:ヨーグルトや柑橘を思わせる鮮烈な酸がジューシーな甘みとマッチする、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:12月くらいまで
☆ 笹の誉「純米大吟醸 風穴貯蔵」穏やかな香り、米の旨みをしっかり味わえる仕上がりです!<10/24>
長野県の松本駅より車で15分ほどの島内(しまうち)という豊かな田園地区に笹井酒造はあります。
全ての仕込みを大吟醸クラスの小仕込み(総米3~400Kg)に加え、ほぼ全量袋吊りという
少々ストイックというかややクレイジーともいえる造りをしているのが蔵元杜氏の笹井康夫くん。
小回りが利く中で様々な挑戦をしていますが、米の甘味をしっかり伝えることを大切に、
特にここ数年はほぼ全量を山廃で仕込むという挑戦をしつつ、生酒をメインで出荷しています。
今回は松本市稲核(いなこき)風穴で4月から9月まで貯蔵した純米大吟醸「風穴貯蔵」の発売です。
穏やかな柑橘系の香り、柔らかくも力強い旨みが広がります。おお、ちょっと無骨な旨み。
一般的な純米大吟醸のフルーティな香りではなくクラシカル(食中酒を狙った造り)の延長で、
これまた一般的な山廃的な酸ではなく極めてナチュラルに旨みを受け止める「笹の誉らしい」酒質です。
日本酒度データ値は-4ですが、甘いとかジューシーというより米の旨みを楽しめる系で、
ほんのり漂うウッディな香りと媚びない旨さは幅広いおつまみを引き立ててくれると思います。
笹の誉 山廃純米大吟醸 風穴貯蔵 2022/04BY 1,980円(720ml) 3,630円(1800ml)
※蔵から車で約30分、松本市稲核(いなこき)風穴で4月から9月まで貯蔵しました
*使用米:長野県産 美山錦 精米:49% 日本酒度:-4 酸度:2.0 火入れ:一回 アルコール:16度
*酒質:穏やかな香り、米の旨みをしっかり味わえる、重すぎない中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 楽の世「山廃純米火入れ原酒」程よい熟成感に酸と旨みが炸裂!柔らかくて濃醇でめちゃ旨!<10/21>
愛知県江南市の布袋という小さな町で寛政2年創業と歴史ある蔵で極めて少量のみ生産(約30石程度)
という丸井合名。全量が山廃+熱掛四段仕込み、そして全てが濃醇旨口という極めて珍しいそのスタイル。
実は長野の今錦の蔵人時代からの盟友、伊沢広海くんが5年間在籍して僕との縁を繋いでくれました。
全量が山廃+熱掛四段仕込みという濃醇で旨すぎるお酒の個性とポテンシャル、
そして村瀬代表の寛容で人懐こいお人柄に惚れこんでお取引させて頂いております。
そんな楽の世より、ひと夏を越えて柔らかく熟した「山廃純米火入れ原酒」入荷しました。
熟した果実香、柔らかで力強い米の旨みをパワフル&ジューシーな酸が支え、一体になって攻めてきます。
とにかく濃醇でめちゃめちゃ旨い。いや、マジでめちゃめちゃ旨い(個人的感想)。
ひと夏越えて柔らかさをまとったジューシーな旨みを7号らしいトロピカルな酸がうまくまとめていて、
キレも悪くないので濃いのに意外に飲み飽きません。冷酒なら冷やしすぎず、常温とお燗が真骨頂。
今期も楽の世らしさ全開で旨いなぁ…とにかくどっしりした旨い酒が飲みたいという方にお勧めです。
楽の世 山廃純米 無濾過火入れ原酒 2022/04BY 1,870円(720ml) 3,630円(1800ml)
*使用米:国産米 精米:70% 日本酒度:-2 酸度:2.9
酒母:山廃 使用酵母:7号(泡あり) 仕込み:熱掛四段 アルコール:18度
*酒質:酸と旨みが炸裂、程よい熟成感、柔らかく濃醇などっしり旨口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 志賀泉「エキスパートキノコ」フルーティな香り、例年以上にジューシーな甘みが炸裂…!<10/21>
長野県信州中野の志賀泉酒造で平成14年から蔵に入り21年から杜氏となった若き蔵元、
中山佳紀くんと出逢ったのは僕が地酒屋こだまを始める数年前、平成18年頃のとある試飲会でした。
そのバランスのいい酒質と温和な人柄に惚れてご挨拶し、それからずっと注目して何度も何度も
蔵に足を運んでその進化を見守ってきた結果、27BYからお取引開始となりました。
フルーティな酒質を基軸に、飲みづらさの少ないお酒で様々な造りを試行錯誤していますが、
ここ数年のさらなる酒質の進化と、その実直な人柄で地酒屋こだまでもじわじわと人気が上がっています。
そんな志賀泉より、昭和31年から始まったエノキ茸栽培で出荷量日本一を誇るJA中野が市内にあるため
「キノコに合うお酒を造りたいな」という発想から生まれたお酒「エキスパートキノコ」が発売です。
フルーティな香りが穏やかに、今年は例年以上にジューシーな甘みに爽快な酸がバランス、美味しいねぇ!
バターやオリーブオイルなど油脂を使ったキノコ料理とは特に相性抜群です。
まずは冷酒を基本に、和洋問わず、少ししっかりめの秋の食材と合わせてお楽しみください。
志賀泉 Expert Kinoko(エキスパートキノコ)純米吟醸 生原酒 2022/04BY 1,595円(720ml) 3,080円(1800ml)
*使用米:山田錦+ひとごこち 精米:58% 日本酒度:-14 酸度:2.1 アミノ酸度:1.0
使用酵母:協会1801号+協会901号 アルコール:14度
*酒質:フルーティな香り、軽やかでジューシーな甘みが楽しめる甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 今錦「おたまじゃくし&中川村のたま子」ひやおろし、すっきり柔らかな旨さがしみじみ…!<10/20>
今錦を造る米澤酒造は経営難から2014年に伊那食品工業が親会社となり新体制での造りとなりました。
2016年には木槽などを残した上で蔵も全面的に建て替え蔵人一丸となって造りに励んでいます。
地元に愛される企業として観光客も受け入れる体制作りに加え、冷蔵設備やパストライザーなど
未来に向けたツボを押さえた投資をする一方で、今錦の伝統的な酒造りは変えずに地元中川村の
棚田の保全なども含めた経営方針を打ち出し、坂口竣彌杜氏を筆頭に「らしさ」を追求して頑張っています。
そんな今錦より秋のお酒が2種類、おたまじゃくしとたま子「ひやおろし」が届きました。
同じ村内から収穫した美山錦の田んぼ違い(おたまは棚田、たま子は平地田)を表現しています。
落ち着いた穏やかな香り、ひやおろしらしい柔らかさの中に今期はすっきした旨みが軽快かつ程よく
広がり優しい余韻を残します。ほのかな甘みに柑橘を思わせる明るめの酸が印象的ですが、
今期は(大きくは変わりませんが)おたまじゃくしがややすっきりめ、たま子がやや甘めです。
どちらもできれば冷やさずに、ひとも常温からお燗で、その軽快な旨みをお楽しみください。
今錦 おたまじゃくし 特別純米 ひやおろし 2022/04BY 1,595円(720ml) 3,080円(1800ml)
今錦 中川村のたま子 特別純米 ひやおろし 2022/04BY 1,540円(720ml) 2,970円(1800ml)
【おたまじゃくし】
*使用米:中川村飯沼地区 棚田産 美山錦 精米:59% 日本酒度:+2 酸度:1.7
使用酵母:協会9号 火入れ:あり(一回) アルコール:16度
*酒質:すっきり軽快な旨みに柑橘系の優しい酸が寄り添う、柔らかな中口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
【中川村のたま子】
*使用米:中川村産 美山錦 精米:59% 日本酒度:-1 酸度:2.0
使用酵母:9号 火入れ:あり(一回) アルコール:16度
*酒質:すっきり軽快ながら、柔らかな旨みと穏やかな酸がバランスする中口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 会津錦「Ku-クウ-純米原酒」穏やかな香りとホッとする旨味が米のお酒を感じさせます…<10/19>
福島県喜多方市とは言っても喜多方駅から車で約30分、只見川に近い自然豊かな高郷町で
酒造好適米はあえて使わずに地元の食用米(天のつぶ)を100%使用して酒を醸している会津錦です。
小さな小さな蔵で、今期も若き蔵元杜氏の斎藤孝典くんがたった一人で造りを終えました。
地酒屋こだま開店前からなのでもう15年以上の付き合いになりますが、口数は少ないけど
笑顔の絶えない本当にいい男。まだまだ無名ですが洗練されすぎない旨味の酒を造っています。
そんな会津錦より秋のお酒(と勝手に僕が思っている…笑)純米原酒「Ku-クウ-」が入荷しました。
穏やかな香りがほんのり、火入れ酒らしい柔らかな旨みが広がります。
酵母が醸し出すメロン系の含み香、尖ったところのない旨みを優しい酸が支えていいバランス。
ひと夏を越えて柔らかさが増し、冷酒ではすっきりですが常温やお燗ではより米の旨みを感じられます。
ラベルのご飯を食べるお侍さんに「喰う」米で日常に根差すお酒をという想いを込めています。
合わないおつまみの無いタイプです。ご飯代わりに、日常のお惣菜を含めた幅広いおつまみとぜひ。
会津錦 ku-クウ- 純米原酒 2022/04BY 1,540円(720ml) 3,080円(1800ml)
*使用米:喜多方産 天のつぶ(飯米) 精米:70% 日本酒度:-1 酸度:1.5
使用酵母:うつくしま夢酵母 F7-01 火入れ:あり(一回) アルコール:15度
*酒質:穏やかな香りと米の旨み、ホッとする柔らかな美味しさの中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 十六代九郎右衛門 純米吟醸美山錦「IWC2023 Champion sake」数量限定で発売です…!<10/19>
長野県木曽郡木祖村、木曽川の源流に近い、標高約1000M近くの清涼な地に建つ湯川酒造店。
酒造期は雪に包まれ朝晩は気温もマイナスに下がり、酒造りには少々過酷な環境ともなるこの地で、
慎一杜氏と尚子社長、そして頭の太田くんを中心に精密かつ和気藹々&緊張感ある酒造りの中で
毎年新たな酒米や生酛系酒母への移行、低アル酒への取り組みなど、加速度的な進化を続けています。
地酒屋こだま取り扱い蔵の中でもトップクラスの技術力で酒質も安定感抜群になって久しい蔵元です。
そんな湯川酒造店が先日7月に開催されたIWC(インターナショナルワインチャレンジ)で
Champion Sake(世界一、一点のみ)に輝いてしまったものだからさぁ大変。
蔵はもちろん問い合わせ殺到で大パニック、うちも急激に九郎右衛門が売れてプチパニック(笑)
しばらく商品は入荷しないわ、新発売になるとあっという間に完売するわでまぁ大変でした。
今回はその「Champion Sake」を獲ったお酒「そのもの」の発売です。
量が少ないので375mlの専用クリアケース入りのみ、お一人1本まででお願いします。
十六代九郎右衛門 純米吟醸 美山錦 IWC2023 Champion sake 2022/04BY 3,410円(375ml)※専用クリアケース付
※内容量は375mlです
※申し訳ございませんがお一人1本までの販売となります ※申し訳ございません、10/22に完売しました
*使用米:アスパラマル(株)契約栽培 美山錦 精米:55% 日本酒度・酸度:非公開 火入れ:あり アルコール:16度
*酒質:程よい香り、透明感のある旨みに優しい酸が寄り添う、派手さのない旨みの中~やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 風が吹く「福乃香」純米吟醸生酒、多彩な香りを楽しめるフルーティな美味しさがいいねー!<10/18>
会津美里の白井酒造店、地元銘柄は萬代芳(ばんだいほう)。「風が吹く」は九代目蔵元の白井栄一さんが
平成17年度に立ち上げたブランドで、自然乳酸を生かした山廃と醸造用乳酸を使用した速醸があります。
ご縁あって2009年に蔵を初めて訪ね、2016年より取扱開始。地元有機栽培五百万石(一部福乃香)を使い、
山廃でも酸は抑えて柔らかく仕上げることを目標にするのでいわゆる「山廃風味」ではないのが最大の特徴。田舎の農家の軒先のようなホッとする小さな蔵は現在300石後半という少量を手造りで醸しています。
穏やかで朗らかな中に、実は頑固さを秘めた白井さんの想いを、一生懸命に伝えている毎日です。
五百万石のみだった風が吹くに新しい仲間「福乃香」が加わりました。
穏やかですが華やかな香り、ジューシーかつ滑らかな旨みが広がります。
味わいに含まれる香りもややカラフルで、梨やリンゴなど多彩な香りを含んだフルーティさを楽しめます。
今までの赤ラベルとほぼ同スペックながら、甘みのニュアンスにぽってりした丸さを感じます。
和食はもちろん、オイリーな料理との相性がより楽しそうです。
風が吹く 純米吟醸<黄>福乃香 生酒 2022/04BY 1,705円(720ml) 3,410円(1800ml)
*使用米:会津産 有機栽培 福乃香(自然農法『風』の会) 精米:55%
日本酒度:+2 酸度:1.6 酒母:速醸 酵母:M310 アルコール:16度
*酒質:穏やかですが華やかな香り、多彩な香りを含むフルーティな美味しさが楽しめる中~やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 不老泉「総の舞」山廃純米吟醸生原酒、程よくジューシー、軽快ながら深みのある旨さです!<10/17>
お取引前からずっと大好きなお酒でした。ご縁あって上原績(いさお)社長が店を訪ねてくださり、
さらに横坂安男杜氏と一緒に飲む機会があり、あれよあれよという間にご縁が深まり、
その年に蔵を訪ね、2017年よりお取引を開始させていただくことになりました(感無量です…)。
派手さを抑え山廃と天秤搾りでの昔ながらの造りにこだわるその姿勢と、何より旨さに惚れ込んでいます。
首都圏でも既に名の知れたお酒ではありますが、大好きな不老泉をこだま流に楽しく伝えていきます。
そんな不老泉より、夏の間に横坂杜氏が育てた「総の舞(ふさのまい)」を使ったお酒の入荷です。
ほのかな果実香、程よいジューシーさ、今期は後口の余韻がすっきり抜けていきます。
開栓直後も旨いですが日が経つ毎にさらに伸びる酒質です(冷蔵庫に戻して貰えれば半年以上は伸びます)。
山廃ならではの酸と旨みに加えて、約半年の熟成で程よい厚みの旨みに成長しました。
他の好適米に比べると少しライト&ジューシーなのが総の舞の特徴かも知れません。
温度は問わず、不老泉としてはやや軽快&ジューシーな旨さをお楽しみください。
不老泉 山廃純米吟醸 総の舞(ふさのまい)無濾過生原酒 2022/04BY 1,925円(720ml) 3,850円(1800ml)
※この「総の舞」は横坂杜氏が夏の間に育てたお米です
*使用米:滋賀県産 山田錦(酒母/総米の6%)千葉県産 総(ふさ)の舞(横坂杜氏栽培米)
精米:55% 日本酒度:+2 酸度:2.1 アミノ酸度:2.0 酒母:山廃 使用酵母:蔵付き酵母 アルコール:17度
*酒質:穏やかな香り、程よくジューシーな旨みと酸のバランス、軽快ながら複雑味のある中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来夏くらいまで
☆ 若竹屋「Debut」無濾過生原酒、ライチ系の香りと酸が鮮烈、ジューシーで楽しいお酒です!<10/15>
福岡県久留米市田主丸(たぬしまる)は水のキレイな河童伝説の里(駅舎が河童なのも楽しいのです)。
元禄時代(1699年)創業の若竹屋酒造場、こだま開店直前に蔵にお邪魔したのがご縁で取扱開始しました。
この蔵特有の酸が印象的な酒質、そしてご案内いただいた横尾杜氏の柔和で丁寧なお人柄に一目惚れ。
還暦過ぎとは思えない柔軟な発想とセンスで実に面白い酒をこの世に送り続けてくれる横尾杜氏のお酒を
紹介して参ります(正確には2021BYでご引退されましたがアドバイザー的立場と理解しています)。
そんな若竹屋よりとっても個性的で楽しいお酒「Debut(デビュー)」が入荷しました。
明治時代に日本で初めて採取された種麹と酵母を使い、若竹屋創業の1699という数字を刻んだこのお酒。
柑橘+ライチ系(この酵母、ライチ系の香りが出ることが多いような気がしています)の
爽やかな香りがほんのり、少しだけ熟した果実を思わせるジューシーな旨みに鮮烈な酸がバランスします。
この酵母+蔵特有の楽しい酸と、軽快ながら複雑な旨みを楽しめるなかなかの個性派です。
和食も意外に合いますし、特に白ワインが合う料理とは相性が良いと思います。
若竹屋 Debut(デビュー)純米 無濾過生原酒 2022/04BY 1,540円(720ml) 3,080円(1800ml)
*使用米:福岡県産 レイホウ 精米:70% アルコール:17度
酵母:サッカロマイセス・サケ・ヤベ(明治28年に矢部規矩治博士により日本で初めて分離された清酒酵母)
種麹:アスペルギルス・オリゼー(明治9年に日本で初めて分離・培養)
*酒質:ライチを思わせる爽やかな香りと酸が特徴的、ジューシーな美味しさを楽しめる中~やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 花泉「しもふりロ万」メロン系の香りいっぱい、ジューシーで滑らかな美味しさがたまらん!<10/14>
雪深い南会津で伝統のもち米による熱掛四段仕込みを行う花泉酒造。蔵が生み出す柔らかな酸と甘みが
どのお酒にも生きていてまさに花泉でしか味わえない特徴的な味わいと、いつも笑顔の星社長が魅せる
明るいキャラ(ホントに素敵なオトコなのです…!)とが相まって根強いファンが年々増えているのです。
長年勤めた杜氏の引退に伴い2020BYより若手が杜氏になり、ますますお酒が進化しました。
もともと高い酒質自体がさらにワンランク上がった花泉、今後もさらに期待が高まります。
雪深い南会津に「霜が降る頃」に発売することからネーミングされた「しもふりロ万」の発売です。
搾った直後に火入れをして氷温でじっくり寝かせたお酒です。約半年の熟成で旨味をグッと乗せた
ジューシーな味わい、そしてメロン系の香りがいっぱいの芳醇な甘味が魅力です。
今期もしっかり味が乗りつつ滑らかさが際立ち、ジューシーですが濃すぎない仕上がり。
冷酒でも十二分に美味しいですが、お燗もめちゃ旨!なのでぜひともお試しください。
ちょっと濃いめのお料理や、その甘みを生かしてフルーツを使ったお料理にも相性抜群です。
花泉 純米吟醸 しもふりロ万 うすにごり原酒 一回火入れ 2022/04BY 1,800円(720ml) 3,300円(1800ml)
※雪深い南会津に「霜が降る頃」に発売することから「しもふりロ万」とネーミングされています
*使用米:会津産五百万石(麹)会津産夢の香(掛)ヒメノモチ(四段) 精米:55%
使用酵母:うつくしま夢酵母F7-01 その他データ:非公開 火入れ:一回 アルコール:16度
*酒質:メロン系の香りとジューシーで滑らかな旨みが楽しめる、やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 媛一会「純米吟醸 夏越酒」穏やかな熟成香と今期は柔らかくて厚みのある旨みが楽しめます!<10/13>
愛媛県の東部、海に近い西条市で力強くも柔らかな酒を醸す武田酒造。
24BYより杜氏を担当する息子の武田昇三くんを中心に数人で仕込む300石ほどの小さな蔵です。
彼に出逢ったのはまさに杜氏になりたてくらいかなぁ。建築畑出身で蔵に戻ってから杜氏について
修行してきた武田くんが醸す酒とその優しい人柄に惚れ込んでから毎年の進化を見守っていますが、
蔵にある小さな槽で搾る「媛一会」を主に、年々進化するそのパワフルな酒質に魅力を感じています。
そんな媛一会の秋酒「純米吟醸 無濾過瓶火入れ 夏越酒」が届きました。
穏やかな熟成香、柔らかくて厚みのある旨みが広がります。
酸は数値ほど感じない優しいタッチで、ひと夏を越えた柔らかな旨みに寄り添います。
今期は例年に比べるとやや重めのしっかりした旨みが楽しめる仕上がりで
「秋酒らしさ」を堪能できると思います。冷酒ではやや軽めに、常温からお燗ではややどっしりめに、
和食にも合いますが、特に赤ワインが合う料理との相性はかなり楽しいと思います。
媛一会(ひめいちえ)純米吟醸 夏越酒 無ろ過瓶火入 2022/04BY 1,760円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:愛媛県産 松山三井 精米:60% 日本酒度:+2 酸度:2.0
使用酵母:愛媛酵母EK-1 火入れ:あり 濾過:なし アルコール:15度
*酒質:穏やかな熟成香、柔らかくて厚みのある旨みが楽しめる旨口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 奈良萬「純米ひやおろし」穏やかな香り、柔らかくて程よい厚みの旨味がしみじみ旨いです…<10/13>
奈良萬で有名な福島県喜多方の夢心酒造。喜多方では地元銘柄の「夢心」と言った方が通りがいいです。
奈良より移住して創業した東海林家のご先祖が創業時に「奈良屋」の屋号を使っていたらしく、さらに
初代が萬次郎さんというお名前だったそうで「奈良屋の萬次郎」略して「奈良萬」。現社長の伸夫さんが
立ちあげた会津産五百万石+うつくしま夢酵母による「本当の意味での地酒」に拘ったブランドなのです。
当店扱いの中では大きめの設備を「手作業の延長として」使い、緻密で高い完成度のお酒を生み出す蔵です。
そんな奈良萬の秋のお酒「純米ひやおろし」が入荷しました。
熟したメロン&バナナを思わせる芳香がほんのり、そして口当たり柔らかくすっと入ってきますが、
口の中で広がる旨みはレギュラー純米のひとつ上をいく重さと余韻で秋酒らしさを表現します。
軽快ながらも程よく厚みのある「誰が飲んでも奈良萬と感じる」安定の旨さはさすが夢心と唸ります。
和食は万能ですし、軽めの洋食まで楽しめるポテンシャルを持ったこのお酒。
冷酒も悪くはないですが、やはり真骨頂は冷酒ではなく常温やお燗と僕は思います。
奈良萬 純米酒 ひやおろし 2022/04BY 1,650円(720ml) 2,970円(1800ml)
*使用米:会津産五百万石 精米:55% 日本酒度:+3 酸度:1.4
使用酵母:うつくしま夢酵母(F7-01) 火入れ:あり(瓶詰め時一回火入れ) アルコール:16度
*酒質:穏やかな香り、柔らかで程よく厚みのある旨みの中口~やや辛口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:12月くらいまで
☆ 東鶴「実のり 生酛純米」穏やかな香りと軽快ながらしっかり旨い実力酒、今期も旨いです…<10/13>
佐賀県多久市は福岡から西へ唐津や伊万里へ向かう途中の内陸に位置する静かな町です。
平成20年度よりたった一人で造りを再開した野中保斉くんは当時28歳。
僅か25石(!)という極少の造りからのスタートでしたが、現在は社長兼杜氏という立場になり、
ここ数年は150石を超える造り(それでもまだまだ少ないですが)となり、
かつ酒質の進化が著しいここ数年、派手さが控えめの食中酒に徹している面にも共感しています。
そんな東鶴より秋のお酒「実のり 生酛造り純米酒」が届きました。
穏やかな香り、柔らかな口当たりから広がる軽快かつまろやかな旨み、
重さは控えめな酒質ですが適度な熟成による程よいふくらみと優しい余韻。
今期も旨いなぁ、いい仕上がりです。酸も存在感ありますが強烈ではなく
ヨーグルトを思わせるジューシーな酸で、生酛らしいクリアな旨みとのバランスがとてもよいです。
冷酒も悪くないですし、常温からお燗ではさらに豊かな味わいが楽しめます。
東鶴 実のり 生酛造り 純米酒 2022BY/04BY 1,760円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:雄町 精米:65% 日本酒度:+1 酸度:2.1 使用酵母:協会7号 火入れ:あり アルコール:16度
*酒質:穏やかな香り、ジューシーな酸と旨みのバランス、やや軽快な中口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 花巴「山廃純米原酒 追加一年熟成」これだこれ!この味を出したくて一年寝かせました…!<10/12>
奈良県吉野の美吉野醸造が醸す花巴(はなともえ)は杜氏の橋本晃明専務の想いを形にしたお酒です。
ご縁があって平成25年より取扱を開始しました。地酒を文化として捉え、地元での契約栽培米や
醸造用の樽をはじめとした吉野杉生産現場との連携など「蔵を中心にした地域活性」も視野に入れた活動、
29BYからはついに全量酵母無添加、そして全量契約栽培米とさらに目まぐるしい進化をしています。
こだまラインナップの中でも「唯一無二」という言葉がこれほど似合う蔵はない、素晴らしい個性蔵です。
今回は通常の「山廃純米火入れ原酒」に加え、それを常温でさらに一年寝かせたこのお酒を発売します。
芳しい熟成香が優しくも力強く立ち上ります。この味わいが出したくて一年間常温で育てました。
口当たりは柔らかく、しかし当年ものとは比較にならないほど複雑な旨みが広がります。
旨い…!としか言いようのないこの味わい。花巴のポテンシャルをかなり引き出せた気がしています。
厚みがあるのに重すぎず、軽ささえも感じつつ重厚な旨みを堪能できるこのバランス。
絶対に冷やさず、開けてから数か月ぐんぐん伸びる味わいをお楽しみください。
花巴 山廃純米 火入原酒 追加一年熟成 2021/03BY 3,520円(1800ml専用商品)
※2022年9月に蔵元から当店へ入荷後、こだま店内(最高20℃程度)で寝かせてそのポテンシャルを引き出しました
*使用米:奈良県産 契約栽培酒米 精米:70% 日本酒度・酸度:非公開
酒母:山廃酛 使用酵母:無添加 火入れ:あり(タンク貯蔵前一回) アルコール:17度
*酒質:程よい熟成感、力強い酸とジューシーで複雑な旨み、どこか軽快なのに重厚さのある旨口
*お勧め温度:冷×/常温◎/燗◎
*販売予定期間:春くらいまで
☆ 花巴「山廃純米 秋あがり」程よい熟成感、力強い酸とドライな旨みが複雑に絡み合う…!<10/12>
奈良県吉野の美吉野醸造が醸す花巴(はなともえ)は杜氏の橋本晃明専務の想いを形にしたお酒です。
ご縁があって平成25年より取扱を開始しました。地酒を文化として捉え、地元での契約栽培米や
醸造用の樽をはじめとした吉野杉生産現場との連携など「蔵を中心にした地域活性」も視野に入れた活動、
29BYからはついに全量酵母無添加、そして全量契約栽培米とさらに目まぐるしい進化をしています。
こだまラインナップの中でも「唯一無二」という言葉がこれほど似合う蔵はない、素晴らしい個性蔵です。
そんな花巴より秋のお酒「山廃純米火入れ原酒 秋あがり」が入荷しました。
熟した柑橘+乳酸系の香りにどきどき(笑)力強い酸に導かれ、ドライながら程よく濃醇な
旨みが広がります。シャープさもあり、柔らかさもあり、軽快ながら深みもあり。後口のキレもいいので
濃醇なのに飲み飽きません。肉料理や出汁料理、そして珍味系などのアミノ酸が豊かな料理との相性は
特に抜群です。できれば冷やさず、常温からお燗で花巴らしい滋味溢れる旨みをお楽しみください。
(同時にさらに一年間熟成をかけた同スペックも発売します、次の入荷情報をご覧ください)
花巴 山廃純米 火入原酒 秋あがり 2022/04BY 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
※さらに一年、こだま店内常温で寝かせた同スペック商品もございます(ひとつ上をご覧ください)
*使用米:奈良県産 契約栽培酒米 精米:70% 日本酒度・酸度:非公開
酒母:山廃酛 使用酵母:無添加 火入れ:あり(タンク貯蔵前一回) アルコール:18度
*酒質:程よい熟成感、力強い酸とドライでジューシーな旨みが複雑に絡み合う、キレのある旨口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:春くらいまで
☆ 白露垂珠「月夜にひとめぼれ」穏やかな香りと柔らかな旨み、繊細ながらも豊かな味わい…<10/11>
出逢いの衝撃は今も忘れません。こだま開店の少し前に「改良信交」を使った熟成酒を飲んで
そのポテンシャルの高さにぶっ飛んでから数年後の2012年からお付き合いさせていただいてます。
山形県鶴岡市の田んぼに囲まれた羽黒町で酒を醸す竹の露。地元向けのお酒を大切に守りながら
首都圏を見据えたクオリティの高い酒も醸造し、数年前より羽黒町産米100%での酒造りになりました。
僕はこの蔵の熟成酒のポテンシャルの高さにヤラれてるのでその辺りもお伝えすべく取り組んでいます。
そんな竹の露より秋のお酒、飯米”ひとめぼれ”を使った「月夜にひとめぼれ」が入荷しました。
穏やかな果実香、優しい口当たりからすっきり広がる旨みが心地よいお酒です。
ひと夏を越えた旨みがまろやかで柔らかく、ほんのり感じるビターニュアンスが全体を引き締めて
おつまみとの相性をアップさせてくれます。どっしりまでいかない適度な厚みはとても品がよく、
白露垂珠ならではの穏やかな味わいながら意外にしっかり主張もしてきます。
僕は和食一択かなぁ、旨いつまみが食べたくなる、繊細ながらも豊かな味わいのお酒です。
はくろすいしゅ 月夜にひとめぼれ 純米吟醸 2022/04BY 2,090円(720ml) 3,520円(1800ml)
*使用米:鶴岡産 ひとめぼれ 精米:55% 日本酒度:-2.8 酸度:1.6 アミノ酸度:1.4 火入れ:あり アルコール:15.5度
*酒質:穏やかなフルーティさ、透明感のある甘み、軽快でエレガントな旨みのやや甘口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 初雪盃「夏越し酒 月光」蜜柑を思わせる香りと酸がジューシーな甘みとマッチ、美味しいー!<10/11>
愛媛は松山の南に位置する焼物で知られる町、砥部(とべ)の協和酒造が醸す初雪盃(はつゆきはい)。
六代目となる蔵元杜氏、三谷茂さんが約150石程度の少量を手造りで丁寧に醸しています。
古い蔵を改築し徹底した衛生管理の中でヤエガキという旧型搾り機を新設して柔らかな酒を搾るなど、
三谷くんならではの視点で未来に向けた酒造りに取り組んでいて、その酒質は柔らかな甘みを感じさせ、
熟成にも耐えるポテンシャルを持っていて、その進化はここ数年特に顕著に感じられます。
そんな初雪盃より秋のお酒「夏越し酒(なごしざけ)」が入荷しました。
どこか蜜柑を思わせるフルーティな香り(さすが愛媛?笑)と果実的な酸が、
初雪盃らしいとってもジューシーな甘みとバランスして今年も美味しいねぇ…!
ひと夏を越えた柔らかな旨みですが、いわゆる秋酒的な熟成感は控えめで飲みやすく、
どこかしら軽やかさもありつつ、米の旨み(ジューシーな甘み)をしっかり堪能できる仕上がりです。
冷酒では軽快に、常温やお燗ではしっかりした味わいが楽しめる、楽しいお酒です。
初雪盃(はつゆきはい)純米吟醸 夏越し酒 月光 2022/04BY 1,760円(720ml) 3,520円(1800ml)
*使用米:国産米 精米:55% 日本酒度:-11 酸度:1.7 火入れ:あり アルコール:15度
*酒質:蜜柑を思わせる香りとジューシーな酸、滑らかな甘みが楽しめるやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 豊久仁「純米吟醸ひやおろし」穏やかなフルーティさにジューシーな旨みが今期は楽しめます!<10/5>
福島県の会津坂下町。有名な飛露喜さん、頑張り屋の天明さんと共に徒歩1分圏内に位置する豊国酒造。
杜氏の高久社長と息子の功嗣くんを中心に数人で醸す小さな小さな蔵の酒。
あくまで手造りにこだわり、小さなタンクと昔ながらの槽で柔らかく搾るお酒が魅力です。
六代目蔵元予定の功嗣くん、彼への代替わりを目指しながら少しずつ新しい風を取り入れて進むここ数年、
良い意味で田園風景を思わせるひなびた味わいが魅力で、かつ鑑評会受賞も多い実力蔵です。
そんな豊国より美山錦を使った「豊久仁」純米吟醸ひやおろしが届きました。
(ちなみに県外米を使った時に使う名称が「豊久仁」で、県産米を使った場合は「豊国」となります)
穏やかで控えめなフルーティ香と、柔らかな口当たりからじんわり広がる旨みが秋の酒を感じさせます。
今期は昨年に比べると少しジューシーな旨みがあり、ひと夏を越えたまろやかな旨みを優しい酸が支え、
美山錦らしいビターで優しい余韻へと繋がります。冷酒ならやや軽めに、常温からお燗ならしっかりと、
和のテイストから洋のニュアンスまで、今期は幅広いおつまみと楽しみたいよい仕上がりです。
豊久仁 純米吟醸 ひやおろし 2022/04BY 1,815円(720ml) 3,520円(1800ml)
*使用米:美山錦 精米:55% 日本酒度:-4 火入れ:あり(熱酒瓶詰め急冷一回) アルコール:16度
*酒質:穏やかなフルーティ香、まろやかでジューシーな旨みがしっかり楽しめる中~やや甘口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 水府自慢10号「ひたち錦」例年よりしっかりした旨みを優しい酸と含み香が支える意欲作!<10/4>
28BYより3期務めた盟友、菊池譲。彼一人が立て直したと言っても過言ではない「水府自慢10号」は
この明利酒類発祥の「10号酵母」を前面に押し出した爽やかな酒質を魅力の柱としています。
彼が去った後、この酒質の継承を前提に自身の酒造りを模索している今年52歳の平山尚(たかし)杜氏。
かなりの重責の中で行われている造りですが、実際かなりのクオリティで頑張っていると思います。
そんな平山杜氏の造りも今期で四年目、ひいき目無しに「かなりのレベル」まで来ていると僕は思います。
そんな水府自慢より秋のお酒「10号純米ひたち錦」が届きました。
穏やかな香り、柔らかな旨みが楽しめます。今期は例年とは少し造りを変えて
例年よりしっかりした旨みを感じさせる酒質です。常温だと意外にまったり感が前に出るので
(それはそれで旨いのですが)冷酒にするとけっこういいバランス、かつ旨みも引っ込みません。
意識させませんが存在感のある優しい酸とほのかな含み香が全体をまとめています。
和食から洋食まで幅広く楽しめますし、もちろんお燗も抜群の仕上がりです。
水府自慢 10号 純米吟醸 ひたち錦 2022/04BY 1,540円(720ml限定商品)
*使用米:茨城県産 ひたち錦 精米:50% 使用酵母:明利小川酵母(10号)
日本酒度・酸度:非公開 火入れ:あり アルコール:15度
*酒質:穏やかな香り、程よく厚みのあるしっかりした旨みを、優しい酸と含み香が支える中口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで(2023.10.04発売-)
☆ 花巴「南遷」山廃純米生原酒、熟した果実香と濃醇ジューシーな甘みに酸が優しく絡む新世界…<10/4>
奈良県吉野の美吉野醸造が醸す花巴(はなともえ)は杜氏の橋本晃明専務の想いを形にしたお酒です。
ご縁があって平成25年より取扱を開始しました。地酒を文化として捉え、地元での契約栽培米や
醸造用の樽をはじめとした吉野杉生産現場との連携など「蔵を中心にした地域活性」も視野に入れた活動、
29BYからはついに全量酵母無添加、そして全量契約栽培米とさらに目まぐるしい進化をしています。
こだまラインナップの中でも「唯一無二」という言葉がこれほど似合う蔵はない、素晴らしい個性蔵です。
今回の発売は地元の有機栽培米を山廃+酵母無添加で造ったお酒「南遷」山廃純米 無濾過生原酒です。
その良さを引き出すため半年ほど常温で熟成させてこだま好みの味わいにチューニングしました。
熟した果実のような香り、ドライフルーツや梅酒を思わせる濃醇でうっとりする甘みに
柑橘系の酸が柔らかくバランス。日本酒の概念を超えた深い旨みが新しい世界観を見せてくれます。
常温やお燗はもちろん、レモンスライス&ロックなど日本酒の楽しみを広げてくれます。
スパイス料理、熟成系チーズやドライフルーツなどとも相性抜群、いろいろお楽しみください。
花巴 南遷(なんせん)PREMIUM ORGANIC 山廃純米 無濾過生原酒 ~Kodama Tuning~ 2022/04BY
1,650円(720ml) 3,630円(1800ml)
※さらに一年寝かせた2021/03BYも1800mlのみ在庫あり(3,740円/注文時にご指定ください)
*使用米:奈良県産 有機栽培米 精米:80% 日本酒度&酸度:非公開 酒母:山廃 酵母:無添加
仕込み:四段 アルコール:18度 貯蔵:2023年4月まで冷蔵、5月以降常温(最高20℃)で熟成
*酒質:熟した果実のような香り、ジューシーな酸と濃醇な甘み、うっとりする深みの極上甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで(2023.10.05発売-)
☆ 裏・篠峯「晩秋旨酒」フルーティ&ジューシーなのに軽快で爽やか、今期も”ずるい”仕上がり!<10/4>
奈良県御所(ごせ)市にて、幅広い酒質を自由自在に操りながらも特有の酸に特徴のある酒を醸す千代酒造。
当店では主要銘柄「篠峯」や地元の山田錦だけで醸した「櫛羅」などでお馴染の人気蔵です。
社長&杜氏の堺さんの卓越した技術と努力により特にここ数年は酒質が劇的に進化し圧倒的な存在感を発揮、
あれよあれよという間にこだまを支えてくれる大黒柱のひとつに成長し、多くのファンを獲得しています。
堺さんはワイン醸造出身ということもあり、篠峯を語る上で外せないのは「酸」この最大の特徴を前提に、
多種の米と酵母を使い分け、その特徴を巧みに引き出す技術はこだま扱い蔵の中でも屈指と感じています。
毎年大人気、赤磐雄町を使った「裏・篠峯」ろくまる純米吟醸”晩秋旨酒”の発売です。
フルーティな香り、スッキリしつつも熟した果物のようなジューシーな旨みを堪能できるお酒です。
ほんの僅かな微発泡がフレッシュさを演出し、軽快な甘みと酸のバランスは「ずるい」美味しさ。
やや華やかなフルーティ系ですがあくまで軽快なバランスが秀逸で、爽やかで飲み飽きづらいのが凄い。
和食はもちろん洋食系との相性は特に抜群。まずは冷酒から楽しんでみてください。
裏・篠峯 ろくまる 純米吟醸 晩秋旨酒 雄町 無濾過生原酒 2022/04BY 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:赤磐産 雄町 精米:60% 日本酒度:+3 酸度:1.9 アミノ酸度:1.0
使用酵母:明利系 濾過・火入れ:なし アルコール:16度
*酒質:やや華やかな香り、フルーティでジューシーながら軽快な旨みのやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 若乃井「秋宝」特別純米酒、穏やかな香りと適度に熟した柔らかな旨みがしみじみ沁みるんだ…<10/4>
ご縁をいただいてから9年、取引開始から6年目。社長で杜氏の大沼秀和さんのユニークなキャラと
その穏やかな酒質は素晴らしいポテンシャルを持つ食中酒です。「すっきりしながらきちんと旨い」
そのバランスが素晴らしく、あえて言うと地味な酒ですがそれがまたいいのです。
搾ったお酒を地元飯豊町の「雪室」に貯蔵し、貯蔵方法を変えて季節毎にリリースするシリーズを軸に、
お刺身から唐揚げまで、幅広い料理に黙って寄り添い優しく合わせてくれる底力を持っています。
そんな若乃井より、秋のお酒「秋宝(しゅうほう)」が入荷しました。
穏やかな香りとスッキリした口当たりでサラリと飲めますが、落ち着いた米の旨みが柔らかく感じられ、
その旨みを彩る優しい果実系の酸とのバランスを含めて今期もかなりいい仕上がり!
程よく厚みのある旨み、余韻が心地よく、秋酒らしい旨みの酒ですが派手さの無さと相まって
ずっと飲み続けたくなる、穏やかに寄り添ってくれるいわゆる食中系です。冷酒もいいけど
常温からお燗で秋肴と一緒にゆるゆる飲んでいただけると、このお酒のよさが一層生きると思います。
若乃井 特別純米 秋宝(しゅうほう)雪室貯蔵 2022/04BY 1,430円(720ml) 2,860円(1800ml)
*使用米:山形県産 美山錦 精米:60% 日本酒度:±0前後 酸度:1.4 アミノ酸度:1.4
火入れ:あり(一回) アルコール:15度
*酒質:穏やかな香り、適度に熟した柔らかな旨みの中口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 十六代九郎右衛門「生酛金紋錦13」柑橘系の香りと酸が爽やか~、軽快で滑らかな美味しさ!<10/1>
長野県木曽郡木祖村、木曽川の源流に近い、標高約1000M近くの清涼な地に建つ湯川酒造店。
酒造期は雪に包まれ朝晩は気温もマイナスに下がり、酒造りには少々過酷な環境ともなるこの地で、
慎一杜氏と尚子社長、そして頭の太田くんを中心に精密かつ和気藹々&緊張感ある酒造りの中で
毎年新たな酒米や生酛系酒母への移行、低アル酒への取り組みなど、加速度的な進化を続けています。
地酒屋こだま取り扱い蔵の中でもトップクラスの技術力で酒質も安定感抜群になって久しい蔵元です。
そんな九郎右衛門より柑橘っぽい爽やかさが印象的な「金紋錦13」が入荷しました。
トーン高めの柑橘系の爽やかな香り、柔らかくジューシーに広がる軽快な旨み、後口も爽やかにキレます。
ラベルにはありませんが「4MMP」を意識した造りで(興味ある人は調べてみて…)
金紋錦由来のものとの相乗効果で後口に「青っぽいニュアンス」が感じられて楽しいです。
九郎右衛門に共通ですが「いわゆる生酛」の生酛感は全くなく、それを意識させず飲みやすい仕上がり。
今期は滑らかさもUP!薄さも感じさせず、爽やかに軽快に広がる美味しさは流石の仕上がりと思います。
十六代九郎右衛門 生酛純米 金紋錦13 2022/04BY 1,947円(720ml) 3,894円(1800ml)
*使用米:長野県産 金紋錦 精米:65% 日本酒度・酸度:非公開
酒母:生酛 火入れ:あり(一回) アルコール:13度(加水なし、原酒)
*酒質:柑橘を思わせる香りと酸、軽快で爽やか、滑らかな旨みのやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗〇
*販売予定期間:12月くらいまで
☆ 会津吉の川「純米原酒」柔らかで程よい厚みの旨みがたまらん…これはかなりのクオリティ…!<10/1>
吉の川というと新潟県に有名な大きな蔵がありますが、こちらは福島県喜多方市の小さな蔵元です。
この蔵で40年以上に渡り数多くの金賞を受賞、尊敬する造り手も多い川村利見杜氏が三年前に引退し、
若き蔵元の冠木(かぶき)大輔くんがベテランの頭と一緒に勉強をしながら未来を模索中。
継承後も金賞など、コンスタントに受賞も続いていてひとまずはホッとしている自分がいます。
今後の吉の川がどう進化していくのか、大輔くんの活躍を僕はとても楽しみにしています。
そんな会津吉の川より僕が勝手に吉の川の秋のお酒と位置付けている「純米原酒火入れ」が入荷しました。
熟したメロン系の穏やかな香り、柔らかな旨みが程よく広がり後口はゆっくりキレていきます。
含み香がほんのりフルーティ、かつ米の旨みをしっかり感じさせてくれる旨みのお酒。
派手さは控えめですが旨みのバランスがよく、秋の酒らしい厚みもあり、飲み飽きない仕上がりです。
うん、かなりのクオリティ。言い過ぎかも…ですが廣戸川特別純米や奈良萬純米酒に引けを取らない出来。
何でも合いますが僕なら和食かな…秋のおつまみ一緒にとじっくりお楽しみください。
会津吉の川 純米原酒 火入れ 2022/04BY 1,430円(720ml) 2,860円(1800ml)
*使用米:会津喜多方産 五百万石 精米:60% 日本酒度:+1 酸度:1.4
火入れ:あり(一回) 加水:なし アルコール:16度
*酒質:穏やかな香り、程よい厚みの旨味がたまらない、柔らかな味わいの中口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎ ※味乗りがよりしっかりした2020/02BYも1800mlのみ在庫あり
*販売予定期間:来春くらいまで
☆ 弥右衛門「純米辛口ひやおろし」すっきり軽快、さっぱりした美味しさが楽しめるザ・辛口酒!<9/29>
福島・喜多方の中堅蔵、大和川酒造店で26BYより工場長となった若き蔵元杜氏、佐藤哲野(てつや)くん。
柔らかな酒質に定評のあるレギュラーの「弥右衛門」の揺ぎ無い安定感をベースに、
哲野くん自身のチャレンジである「彌右衛門/野恩」での生酛造りへの挑戦など、
大和川という比較的クリーンな蔵の特性を生かし、その歴史を真っ直ぐに継承しながら、
それとは別に自身の未来を模索しながら表現している彼の意欲作にも益々期待が膨らむこの数年です。
そんな弥右衛門より秋のお酒「純米辛口ひやおろし」が入荷しました。
ほのかな香り、すっきりした口当たりから軽快な旨みがスリムに広がります。
いわゆるクラシカルな辛口路線の延長にあり、ひと夏を越えた柔らかさを感じさせつつも
さっぱりした旨みを楽しむことができる「ザ・辛口酒」です。
冷酒ではかなり軽快に、常温からお燗では優しい旨みになりますので温度はお好みでどうぞ。
基本的には和食かな、すっきりした旨みが寄り添ってくれる秋の辛口酒です。
弥右衛門 純米辛口 ひやおろし 2022/04BY 1,430円(720ml) 2,860円(1800ml)
*使用米:福島県産 夢の香 精米:60% 日本酒度:+8 酸度:1.7
火入れ:あり(一回・生詰) 加水:あり アルコール:16度
*酒質:すっきり穏やか、軽快でスリムな旨みが楽しめる辛口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 本金「純米ひやおろし」熟した香り、今期はジューシーな甘みが酸とバランスする美味しさ!<9/29>
甲州街道沿いに5蔵が並ぶ長野県上諏訪、中でもひと際小さな酒ぬのや本金(ほんきん)酒造は
特有の酸を生かした個性的な食中酒を昔ながらの手造りで年間で約150石程度を造っています。
難病ALSと闘いながら頑張る蔵元杜氏の宮坂恒太朗くん、それを支える奥さんのちとせちゃん、
右腕の今井くん、家族同然の蔵人たちで本金らしさを大切にしながら毎年進化を続けています。
地酒屋こだま開店当初から取り扱いしていますが年々人気が高まって僕も嬉しい限りです。
そんな本金より地元諏訪産の美山錦を使った「純米ひやおろし」が入荷しました。
熟した果実を思わせる穏やかな香りは実に本金らしく、すっきりした口当たりから広がる旨みは
例年以上にジューシーさを感じさせます。酸もかなり強めですが甘みと上手くバランスして
突出するところを全くを感じさせず、全体にまろやかに広がります。
その分キリッとした感じは弱めですが、逆に甘すぎないジューシーな秋酒として冷酒から楽しめます。
和食全般にも合いますが、イタリアンなどの洋食系との相性は特に抜群と思います。
本金 純米 ひやおろし 2022/04BY 1,650円(720ml) 3,080円(1800ml)
*使用米:信州諏訪産 美山錦 精米:60% 日本酒度:-6 酸度:2.8 アミノ酸度:1.0
使用酵母:協会701号 火入れ:あり(一回) 熟成:瓶貯蔵&蔵内常温 アルコール:16度
*酒質:熟した果実系の香りと酸にジューシーな旨みがバランス、冷酒から楽しめるやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:12月くらいまで
☆ 三千櫻「愛山60ひやおろし」柔らかな中にキュートな甘みがキラリと光る、穏やかな旨さ…!<9/29>
岐阜県中津川で酒を醸していた三千櫻(みちざくら)酒造が2020年11月に北海道上川郡東川町へ
移転しました。スキンヘッドでお馴染みの山田社長兼杜氏、蔵人の佐藤さんが家族ごと移住し、
新天地での酒造りを始めました。蔵も新設で環境も大きく変わり全てがゼロからのスタート、
まだまだ暗中模索の毎日ですが三期目の今年は酒質が格段にアップしました。
酒造りにはやっぱり「水」が重要なんだなとあらためて思わせる今日この頃、個人的な呟きですが
一年目はどうなることかと(ごめん!笑)思っていた僕自身が驚くほど、かなりの進化を感じています。
そんな三千櫻より、柔らかさの中にキュートな甘みの映える「ひやおろし」が入荷しました。
ほのかな芳香、すっきりした口当たりから柔らかく広がる旨みが秋を感じさせます。岐阜時代に通じる
14号系の穏やかな香り、熟成感はありませんがひと夏を越えた厚みはしっかりあって、重さではなく
穏やかな余韻へと繋がります。愛山らしいキュートな甘みも優しくて、程よい酸とバランスして
とってもいい感じ。和食全般から重すぎない洋食などに、冷酒からお燗まで楽しめる仕上がりです。
三千櫻 純米 愛山60 ひやおろし 2022/04BY 1,980円(720ml) 3,960円(1800ml)
*使用米:愛山 精米:60% 日本酒度・酸度:非公開 酒母:速醸 アルコール:16度
*酒質:穏やかな芳香、柔らかな中にキュートな甘みを感じさせる、重すぎない中口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 辰泉「純米秋上がり」和食やおばんざいが食べたい、派手さのない柔らかな旨みにホッとする…<9/28>
福島県会津若松で手造りの酒を醸す辰泉(たついずみ)酒造。長年勤めた名杜氏引退の後、
杜氏を引き継いだのは社長の新城壯一さん。造りに対する頑固なストイックさとは裏腹の柔和な笑顔と
謙虚な姿勢にファンも多く、毎年確実に進化するその酒造りも今期で6年目となります。
その身上は会津産の米を使い、派手さのない「米の旨み」を出した酒質にあると僕は考えています。
派手さはないけれど「会津らしい、ホッとする美味しさ」から壯一さんの人柄が伝わるお酒です。
そんな辰泉より穏やかな旨みの「純米 秋上がり」が入荷しました。
穏やかな香りがほんのり、口当たり柔らかく、中庸でバランスのよい旨みが広がる秋上がり。
今年も軽めながら秋酒らしい熟成感を程よく感じられる仕上がりです。
派手さのないしっかりした旨みを優しい酸が支え、米の旨みが余韻として残る「米の旨みを感じる酒」。
冷やしすぎず、できれば常温からお燗で是非お試しください。和食やおばんざいが食べたくなる味わいです。
しみじみ旨いホッとする味わいはやはり壯一さんならでは、辰泉ならではと思います。
辰泉 純米酒 秋上がり 2022/04BY 1,540円(720ml) 2,915円(1800ml)
*使用米:会津産 京の華1号(麹)+会津産 コシヒカリ(掛) 精米:63%
日本酒度:+2 酸度:1.4 火入れ:あり(一回) 貯蔵:瓶貯蔵&常温熟成 アルコール:15度
*酒質:派手さのない柔らかな旨み、程よい深みを楽しめる中~やや辛口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 和田龍登水「純米ひやおろし」穏やかな熟成感と柔らかでまろやかな旨み、これは旨いです…!<9/29>
長野県上田市で極めて少量を生産する和田龍(わだりゅう)酒造。主要銘柄「和田龍」とは別に、
さらに自身のこだわりを投影した「和田龍登水(とすい・澄夫の字を分解して「登水」なのです)」。
和田龍登水はちょっと変わった経緯で造りをしておりまして、蔵のある上田から約40分かかる、
千曲市にある長野銘醸(実は和田さんの親戚なのです)の一部を借りてお酒を造っています。
和田澄夫さんの人柄をそのまま表したような優しい酒質が魅力で、その派手さを抑えた穏やかな酒質と
裏表のない和田さんの実直な人柄に惚れて、その熱い想いを伝えたくてお取り扱いしております。
そんな和田龍登水よりまろやかな旨みが楽しめる「ひやおろし」が入荷しました。
熟した果実を思わせる熟成香がほんのり、優しい口当たりからじんわり広がる米の旨味、後口の余韻が
ふんわり残ります。ひと夏を越えた柔らかな旨みとそれを彩る穏やかな酸が今期はとってもいいバランス。
程よい厚みもあって、果実的なまぁるい甘みも楽しめて美味しいなぁ。重すぎないまろやかな味わいは
冷やしすぎずにできれば常温からお燗で。和食から果実を使ったお料理まで楽しめると思います。
和田龍登水 山田錦 純米 ひやおろし 2022/04BY 1,760円(720ml) 3,520円(1800ml)
*使用米:山田錦 精米:59% 日本酒度:±0 酸度:1.7
使用酵母:きょうかい1401号 火入れ:あり(一回) アルコール:15度
*酒質:ひやおろしらしい穏やかな熟成感、柔らかでまろやかな旨みを楽しめる中口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:12月くらいまで
☆ 不老泉「山廃純米吟醸ひやおろし2種」今期は味の違いがはっきり、楽しい仕上がりです!<9/28>
お取引前からずっと大好きなお酒でした。ご縁あって上原績(いさお)社長が店を訪ねてくださり、
さらに横坂安男杜氏と一緒に飲む機会があり、あれよあれよという間にご縁が深まり、
その年に蔵を訪ね、2017年よりお取引を開始させていただくことになりました(感無量です…)。
派手さを抑え山廃と天秤搾りでの昔ながらの造りにこだわるその姿勢と、何より旨さに惚れ込んでいます。
首都圏でも既に名の知れたお酒ではありますが、大好きな不老泉をこだま流に楽しく伝えていきます。
今回はひやおろしが2種、共に「山廃純米吟醸」で木桶仕込みは玉栄、普通タンク仕込みは山田錦使用です。
穏やかな熟成香から優しいタッチで広がる旨味、火入れの柔らかさもあって「どっしり」ではありませんが、
それでも硬さは少なくて米の旨味をしっかり感じることができる、豊かな秋の旨味を表現する仕上がりです。
比べると「玉栄」はやや辛口系で後口の余韻もありつつ、スッと切れていくあたりが魅力、
「山田錦」は不老泉にしてはややジューシーで果実的な酸と相まってしっかりした旨みが魅力です。
どちらも冷やしすぎずに常温からお燗で、秋の幅広いおつまみとお楽しみください。
不老泉 山廃仕込 純米吟醸(玉栄)木桶仕込 ひやおろし 2022/04BY 1,760円(720ml) 3,520円(1800ml)
不老泉 山廃仕込 純米吟醸(山田錦)ひやおろし 2022/04BY 1,925円(720ml) 3,850円(1800ml)
【玉栄】
*使用米:滋賀県産 玉栄 精米:55% 酒母:山廃 使用酵母:蔵付き酵母
日本酒度:+3 酸度:2.0 アミノ酸度:1.3 火入れ:あり アルコール:16度
*酒質:ほのかな熟成香、優しいタッチで柔らかく広がる、穏やかな旨みのやや辛口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:10月くらいまで
【山田錦】
*使用米:滋賀県産 山田錦 精米:55% 酒母:山廃 使用酵母:蔵付き酵母
日本酒度:-2 酸度:2.3 アミノ酸度:2.1 火入れ:あり アルコール:16度
*酒質:穏やかな熟成香、すっきりジューシーな旨みと酸が楽しい、柔らかな旨みの中口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:10月くらいまで
☆ 勢正宗「イエローカープ秋あがり」熟れた旨みの中に軽快さも持ち合わせる、柔らかな旨さ!<9/23>
長野県北部の中野市で約150石という超少量、勢(いきおい)正宗を醸す丸世酒造店。
こだま開店前に造りを教わりに通っていたため僕にとっては今も親戚のような温かい雰囲気の蔵は、
23BYに蔵に戻った息子の関晋司くんが27BYより製造責任者となり蔵を変革している真っ最中。
そんな姿を関康久社長が見守りながら家族と数人のお手伝いで手造りの酒を醸しています。
今期はついに蔵の冷蔵化、麹室の新設、搾り機の変更があり、さらなる進化を期待しています。
そんな丸世酒造店より秋酒第一弾「イエローカープ 秋あがり」が入荷しました。
穏やかで円い果実香、柔らかな口当たりと共にジューシーに広がる米の旨み、
軽快で爽やかな酸が輪郭を形成し、勢正宗らしい甘みとバランスします。今期も旨いねぇ。
ひと夏を越えた程よく厚みのある旨みながらもどこか軽やかさを感じさせ、後口の余韻も程々に、
意外に飲み飽きない仕上がりです。秋を感じさせる程よい熟成は冷やすなら軽めがお勧め。
できれば常温やお燗でしたら豊潤な旨さをよりいっそうお楽しみいただけると思います。
勢正宗 Yellow carp(イエローカープ)秋あがり 純米火入れ 2022/04BY 1,540円(720ml) 2,750円(1800ml)
*使用米:県産酒造好適米+信濃町産ひめのもち(熱掛四段用もち米) 精米:59% アルコール:14度
日本酒度:-3 酸度:1.6 アミノ酸度:1.2 使用酵母:長野C 火入れ:あり(一回)
*酒質:穏やかな熟成感、軽快でジューシーな旨みに優しい酸が絡む、重すぎないやや甘口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 大倉「秋あがり」&「み夏越えの秋あがり」大倉らしい柔らかく濃醇な旨みをご堪能ください!<9/22>
平成24年の初訪問から伺うこと3回、29年から取扱を開始させていただきました。
明治29年と比較的新しい創業ながら山廃にこだわり続け、現在は(照れ屋で人の好い)四代目蔵元の
大倉隆彦さんが杜氏を務め、少数精鋭で約300石を醸してます。最大の魅力はやはり山廃にあり、
パワフルな酸と太くて厚みのある旨みの中にも洗練された輝き、そしてたまにぶっ飛んだお酒を
世に出してくれる楽しさ、面白さが僕の伝えたい大倉の良さかなぁ…と今は思っています。
そんな大倉より「特別純米秋あがり」と「特別純米 み夏越えの秋あがり」が入荷しました。
程よく熟した香りがしっかりと、大倉としては優しめのアタックから果実的な酸に彩られた
ジューシーな旨みが広がり、後口で程よくキレていきます。夏を越えてだいぶ柔らかく育ちました。
火入れ酒らしい柔らかさと程よい厚みのバランスが秋の豊穣を感じさせて実に旨いです。冷酒もいいけど、
常温から熱めのお燗が一番のお勧め。和洋食問わず、しっかりめの秋のおつまみとお楽しみください。
さらに二年寝かせた「み夏越えの秋あがり」はより熟成感のある濃醇な旨みが魅力、大倉の魅力全開です。
大倉 特別純米 秋あがり 2022/04BY 1,430円(720ml) 2,860円(1800ml)
大倉 特別純米 み夏越えの秋あがり 2020/02BY 2,970円(1800mlのみ)
【秋あがり】
*使用米:岡山県産 雄町 精米:60% 日本酒度:-4 酸度:2.6 使用酵母:協会701号
酛:速醸酛 火入れ:あり 加水:あり 熟成:瓶熟成(常温) アルコール:16-17度
*酒質:ほんのり熟した濃醇な旨み、程よい厚みと深みを楽しめる中~やや甘口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
【み夏越えの秋あがり】
*使用米:岡山県産 雄町 精米:60% 日本酒度:-2 酸度:2.8 使用酵母:協会701号
酛:速醸酛 火入れ:あり 加水:あり 熟成:瓶熟成(常温) アルコール:16度
*酒質:熟した香りから広がる濃醇な旨み、複雑な深みを楽しめる旨口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 廣戸川「純米秋あがり」ほんのりフルーティ、軽快ながら柔らかな旨みが堪能できる秋酒です!<9/22>
福島県岩瀬郡天栄村は白河と郡山の中間辺りにある鏡石という無人駅より車で西に約20分。
見渡す限り田んぼで空の広い(笑)自然豊かな広い村、旨い米で有名な天栄村で酒を醸す小さな松崎酒造。
長年支えてくれたベテラン杜氏が震災で体調を崩し、廃業も考えた末に杜氏となった松崎祐行くん。
縁あってこだまでは震災後に松崎くんが自身の造りを開始した平成23年度のお酒から、
特約店第一号として東京でも先行して取扱いを開始、二人三脚でその造りを伝えてきたつもりです。
福島県天栄村産の夢の香に特にこだわる若き蔵元杜氏、松崎祐行くんの頑張りと進化を応援しています。
梨や葡萄を思わせるフルーティな香りがほんのり、軽めながらも柔らかく広がる米の旨みと
それを支える穏やかな酸が品のよいバランスです。後口もさらりと抜けて軽めですが未熟さを
感じるものではなく秋のお酒らしさを感じるのは、数年前から仕込み方法を改善+熟成期間をきちんと
取るようにした成果に思います。低めの精米にも関わらず透明感もありバランスが素晴らしい。
冷酒もいいですが、やはり常温からちょっと熱めのお燗が真骨頂かな。幅広い秋のおつまみとどうぞ。
廣戸川 純米 秋あがり 2022/04BY 1,485円(720ml) 2,860円(1800ml)
*使用米:福島県産 夢の香 精米:65% 使用酵母:TM-1 日本酒度:非公開 酸度:1.5 火入れ:あり アルコール:16度
*酒質:軽快ですが柔らかな旨みを堪能できる、重すぎない旨みの中口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 花泉「純米大吟醸 十ロ万」滑らかで柔らかく、特に今期は旨みと深みが素晴らしい出来です!<9/20>
雪深い南会津で伝統のもち米による熱掛四段仕込みを行う花泉酒造。蔵が生み出す柔らかな酸と甘みが
どのお酒にも生きていてまさに花泉でしか味わえない特徴的な味わいと、いつも笑顔の星社長が魅せる
明るいキャラ(ホントに素敵なオトコなのです…!)とが相まって根強いファンが年々増えているのです。
長年勤めた杜氏の引退に伴い2020BYより若手が杜氏になり、ますますお酒が進化しました。
もともと高い酒質自体がさらにワンランク上がった花泉、今後もさらに期待が高まります。
そんな花泉より秋のお酒「十ロ万(とろまん)純米大吟醸一回火入れ」が入荷しました。
僅かに熟した香りがほんのり、すっきり軽快な口当たりから滑らかに広がる旨みに笑顔になります。
酒質自体は軽快ですが、ひと夏を越えて熟成した程よい厚みがあり、花泉らしいメロン、マスカット系の
果実味と一体になった優しい酸がその旨みを支え、さらりとしつつも特に今期はしっかりした余韻を
感じさせるよい熟成と思います。冷酒では軽快ジューシーに、常温からお燗では潜んでいる旨みが
さらに前に出てきます。秋の豊穣に想いを馳せながら幅広い秋の肴と楽しみたい秋のロ万です。
花泉 純米大吟醸 十ロ万(とろまん)2022/04BY 2,100円(720ml) 3,750円(1800ml)
*使用米:全て南会津産 五百万石(麹)夢の香(掛)ヒメノモチ(四段) 精米:50%
酵母:うつくしま夢酵母(F7-01) 火入れ:あり(一回) アルコール度:15度
*酒質:軽快ながらも程よい厚み、滑らかで柔らかく、ジューシーな旨みを楽しめる中~やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 北安大國「秋酒 純米吟醸酒」すっきり軽快ながら秋を感じさせる、優しくて充実した旨み!<9/20>
長野県大町市、黒部ダムや白馬への玄関口の美しい町で「米の旨みを生かした甘口の酒」を醸す北安醸造。
こだまと同い年で造り(と山と自転車)にストイックで、かつ7号酵母が得意な山崎杜氏と、
グローバルな視点を持つめちゃめちゃ社交的な伊藤社長を中心に蔵は回っています。
地酒屋こだま開店前からの長いお付き合いゆえ、いろいろ我侭な相談(こだまを代表する
オリジナル熟成酒の「米旨熟成」も北安大國なのです)をしながら販売させていただいています。
そんな北安大國より優しい美味しさが魅力の「秋酒 純米吟醸酒」が入荷しました。
優しく熟した香りがほんのり、すっきりした口当たりから広がるジューシーな旨みは軽快ですが、
後口の余韻に秋酒らしさを感じます。北安大國らしい甘みはさらりと爽やかに、
7号酵母由来の果実的な酸も優しいので「いわゆるどっしり」な秋酒とは違いますが、
優しい秋風を運んでくれるような軽やかかつ熟した旨さは和食はもちろん、
軽めの洋食には特にぴったり。冷酒なら冷やしすぎないで、特に常温かお燗がお勧めです。
北安大國(ほくあんだいこく)秋酒 純米吟醸酒 2022/04BY 1,595円(720ml) 2,970円(1800ml)
*使用米:信州産 ひとごこち 精米:55% 日本酒度:-2 酸度:1.8 酵母:協会701号 火入れ:あり アルコール:15度
*酒質:すっきり軽快ながら秋を感じさせる充実した旨みを楽しめる、やや甘口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 会津中将「特別純米ひやおろし」程よい熟成感、ジューシーな酸と柔らかな旨みがたまらない…<9/20>
福島県会津若松市でその全量を丁寧な槽(ふね)搾りで手造りの酒を醸し続ける鶴乃江酒造。
以前から「米の味がほっこり旨い酒」を醸してきましたが、石数が増えても変えない造りの丁寧さで
特にここ数年は数々の鑑評会でも金賞受賞の常連蔵へ成長していてその存在感は増すばかり。
昨年引退された坂井名杜氏から引き継いだ前島さん、ついに社長になった向井くん、
彼を支えている看板娘ゆりさんが中心となる、チームワーク抜群!の実力蔵なのでです。
そんな鶴乃江より、柔らかな旨みの「会津中将 特別純米ひやおろし」が入荷しました。
穏やかな熟成香、柔らかで程よく厚みのある旨み、ジューシーな酸がアクセントになる旨酒です。
ひやおろしの(一応の)定義に則ったタンク熟成による旨みが感じられて今年もやっぱり旨いです。
できれば一日で飲みきらず開栓後に日々少しずつ開いていく味わいをゆっくり楽しんで貰えたら嬉しいね。
冷酒では軽快に、もちろん常温やお燗なら最高。クオリティ高くもホッとする味わいです。
この旨さは和食はもちろん、毎日の食卓のおつまみには万能の相性だと思います。
会津中将 特別純米 ひやおろし 2022/04BY 1,760円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:福島県産 五百万石(麹)福島県産 たかねみのり(掛) 精米:55% アルコール:16度
日本酒度:+2 酸度:1.7 火入れ:あり(一回) 熟成:タンク熟成→生詰め(要冷蔵)
*酒質:程よい熟成香、ジューシーな酸と柔らかな旨み、バランスに優れた旨みの中口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 和饗「特別純米原酒ひやおろし」程よい熟成感と太い旨み、流行りを追わない地味旨がいい…!<9/20>
長野県塩尻市にて手造りの酒を醸す和饗(わきょう)酒造。昨年経営が変わって社名も変更になりました。
こだま開店時よりお取り引きさせていただいていて長いお付き合いになり、それは今も変わりません。
2014年に同じ長野県の某蔵で活躍していた森川貴之くん(彼とも前蔵の時から10年以上のお付き合い)が
杜氏に就任しすっかり蔵に溶け込み蔵のムードも変わりましたが、それは全て彼の努力があってのこと。
造りのベースから見直した森川杜氏の尽力で和饗は現在圧倒的な進化中、僕はそれを応援しています。
そんな和饗よりしっかりした旨みが楽しめる秋のお酒「特別純米原酒ひやおろし」が入荷しました。
穏やかな熟成香がほんのり、軽快な口当たりから広がる柔らかな旨み、しっかりした余韻が印象的です。
一昨年までの香り系酵母から正統派の9号酵母に変更してあえてフルーティさや派手さを抑え、
食事を引き立てる程よい深みの中にしっかりした旨みを堪能できるバランスへと昇華しました。
蔵ぐせ(個性)もほどよく纏いつつ、柔らかな厚みを支える優しい酸、後口に残るビターな余韻がいい…。
冷酒よりは常温からお燗の映える、幅広い秋の味覚に寄り添う食中酒に仕上がっています。
和饗 特別純米原酒 ひやおろし 2022/04BY 1,595円(720ml) 3,190円(1800ml)
*使用米:長野県産 美山錦 精米:59% 日本酒度:+3 酸度1.9
使用酵母:協会901号 火入れ:あり(一回) アルコール:17度
*酒質:程よい熟成感と柔らかな旨み、流行を追わないしっかりした旨みの中口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:12月くらいまで
☆ 会州一「特別純米ひやおろし」軽快さの中に今期は柔らかな旨みがしっかり、いい出来です!<9/19>
びっくりするほど小さな敷地で酒を醸すその訳は、寛永20年創業でありながら平成17年に一度蔵を閉じ、
19年より同じ場所にもとの約1/25という極小蔵を新設し酒を醸しているという会津若松の山口合名会社。
春から秋は田んぼも手掛けるベテランの櫻井杜氏と蔵元の山口佳男さん&奥さまが中心になり、
藏を閉じる前とは方向性の違うクオリティの高い酒ばかり、200石程度を醸す小さな小さな蔵です。
軽快な酒質を得意としていて、近年では鑑評会での受賞をはじめ評価もうなぎ上りの会州一なのです。
そんな会州一より、軽快ながら程よい旨みが楽しめる「特別純米ひやおろし」が入荷しました。
穏やかな香り、優しい口当たりから広がる旨み、会州一らしさを感じさせる軽めの味わいながら
ひと夏を越えた柔らかさもしっかり感じられ、今期は程よく厚みのある旨みが楽しめるよい仕上がり。
誤解を怖れずに言えば「会州一のひやおろし史上もっとも旨い」と僕は感じます。
開けたては硬いので飲むなら少量に留め、開栓3日目くらいから飲み始めるのがお勧め。
できれば冷やさずに常温からお燗で、やっぱり和食がいいかな、じっくりお楽しみください。
会州一(かいしゅういち)特別純米 ひやおろし 2022/04BY 1,650円(720ml) 3,190円(1800ml)
※まだ開けたては硬いので開栓三日目くらいからがお勧めです
*使用米:会津産 美山錦 精米:60% 日本酒度:+0.75 酸度:1.1
使用酵母:TM-1 火入れ:あり(一回) 瓶詰め:生詰め(要冷蔵) アルコール:16度
*酒質:すっきり軽快、程よい厚み、優しく柔らかな旨みの中口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 二世古「秋あがり」特別純米原酒、穏やかで柔らかな中に複雑味と厚みも感じさせる旨い辛口!<9/16>
友人の紹介で初めて平成25年に初めて蔵を訪ね、平成30年よりお取引を開始させていただきました。
札幌から約2時間半の倶知安、雄大な羊蹄山を一望できる素晴らしい大自然の中にあります。
冬は雪深く蔵の二階の窓まで雪で埋まる環境の中、羊蹄山と近隣の山からの湧水2種類を仕込みに使い、
若き蔵元杜氏の水口渉さんが伝統を継承しつつ、自らの造りを模索しながら進化しています。
現代的な酒ではありませんが「旧き良き」を生かした「らしい」酒造りを僕なりに伝えて参ります。
そんな二世古よりホッとする旨さの特別純米原酒「秋あがり」が届きました。
穏やかな香り、すっきりした口当たりから柔らかく広がる旨み、秋の豊穣を感じさせる旨さです。
昨年の吟風から今年は彗星に変更、データ上は辛口ながら程よく厚みのある味わいは
秋あがりらしい複雑味もあり、個人的には冷やすのがもったいない酒質です。
クラシカル路線の延長にある中で、炉端焼きなどに合わせたくなる野性味も少々あり、
こだま辛口酒の中でも稀有な存在だと思います。しみじみ旨いザ・食中酒、ご堪能ください。
二世古 秋あがり 特別純米原酒 2022/04BY 1,870円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:北海道産 彗星 精米:60% 火入れ:あり 日本酒度:+7 酸度:1.7 アミノ酸度:1.1 アルコール:17度
*酒質:穏やかな香り、柔らかな中に複雑味と厚みも感じさせる、やや辛口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 此君「一夏越えのひやおろし」軽快ですっきり、ジューシーさも楽しめるしみじみ系です!<9/12>
取り扱いを開始して8年、予想を遥かに上回る好評を得てこだまの誇るキレウマ酒のひとつに成長した
鳥取県倉吉の此君(しくん)は、43歳の髙田昌樹くんと家族だけで造る30石ほどの小さな小さな蔵の酒。
彼自身の造りは23BYから12年目。一年目からご縁があってそれからずっとのお付き合いになりますが
ずっと速醸一辺倒でしたが01BYからは醸造用乳酸を使わず乳酸菌を添加する「酸基醴酛」へ完全シフト。
以前からの荒削りさをキープしつつも、さらに無限の可能性を秘めて毎年進化しています。
以前はキレッキレでドライな酒質が看板でしたが、現在はソフトでジューシーな酒質を磨き上げています。
今回の発売は一回火入れをし、濾過も加水もせず無濾過原酒のままリリースする「ひやおろし」です。
穏やかですがひと夏を越えて枯れつつある柑橘系の熟成香とすっきりジューシーな旨みが魅力です。
軽快さもありますが、程よく枯れた旨みが秋酒らしさを感じさせます。酸基醴酛を使った此君らしい酸と
優しい旨みがバランスするひやおろしです。冷酒ならすっきり、常温・お燗でややしっかり楽しめ、
旬のお刺身・魚の塩焼きなどシンプルで軽めのおつまみとしみじみ楽しめる食中酒です。
此君 一夏越え 純米 ひやおろし 2022/04BY 1,870円(720ml) 3,740円(1800ml)
*使用米:鳥取県産 玉栄 精米:70% 日本酒度:-5 酸度:1.8 酒母:酸基醴酛 使用酵母:601号
火入れ:一回 濾過・加水:なし(無濾過原酒) 貯蔵:蔵内常温瓶貯蔵 アルコール:14度
*酒質:軽快ですっきり、程よいジューシーさも楽しめるやや甘口
*お勧め温度:冷〇/常温◎/燗◎
*販売予定期間:12月くらいまで
☆ 米宗「秋酒~三年熟成」山廃仕込純米、枯れた香り、柔らかくてシャープ&ドライな旨さ!<9/10>
愛知県愛西市の田んぼに囲まれた青木酒造、15代目の若き蔵元杜氏青木拓磨くんは1989年生まれ。
「米宗(こめそう)」はもともと米問屋だった時代の屋号に由来するそうです。
年間の生産量は100石未満。5年前に蔵に戻り酒造りを学び令和1年度から杜氏を務めます。
キーワードは全量酵母無添加・生酛&山廃・完全発酵。フルーティなお酒なんかありませんし、
一般受けは全く(全く!笑)考えず、拓磨くん自身が大好きな味わいを極めようとする姿に共感し、
実際に蔵を訪ねた際にその姿勢に無限の可能性を感じて2022年より取扱いを開始しました。
そんな米宗より「秋酒」が届きました。…米宗の秋酒は3年熟成、2019BYをリリースです。
枯れた熟成香がほんのり、もちろん色はほのかな山吹色、意外にすっきり軽快な口当たりから
スリムに広がるドライな旨みは米宗らしい力強い酸に支えられて「ザ・辛口」熟成酒に育っています。
濃いというよりは適度な濃醇さで3年で育った複雑な旨みがしっかり広がり程よい余韻へと繋がります。
愛知なのに山陰系山廃の香りを感じる旨酒は、発酵系のおつまみをお燗で楽しみたいお酒です。
米宗 秋酒(三年熟成)山廃仕込純米 2019/01BY 1,760円(720ml) 3,410円(1800ml)
*使用米:愛知県産 夢吟香(麹)+愛知県産 若水(掛) 精米:麹70%/掛65%
日本酒度:+9 酸度:2.3 アミノ酸度:2.3 酒母:山廃酛 酵母:無添加 アルコール:16度
*酒質:枯れた熟成香、柔らかさとシャープさの共存する、ドライで複雑な旨みのやや辛口
*お勧め温度:冷△/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 山の井「黒 天の川」すっきり軽快、柔らかで程よく厚みのある美味しさ、これは旨いなぁ…<9/9>
福島県南会津、会津田島駅にほど近い地にて伝統の酒造りを続ける会津酒造。
主要銘柄は「金紋会津」で地元に向けた伝統的なお酒を中心に造ってきた蔵ですが、
若き蔵元杜氏、渡部景大(わたなべけいた)くんが新しいコンセプトと共に立ち上げた
ブランドがこの「山の井」。爽やかな香りとお米の旨みを低めのアルコール度数で表現した
日本酒初心者でも親しみやすい「飲みやすくわかりやすく美味しい」お酒を目指しています。
そんな山の井より秋のお酒「黒 天の川」が入荷しました。
穏やかで優しい香り、透明感のある旨みが柔らかく広がります。
軽快ですが存在感があり、きれいな甘みに滑らかな酸がバランスしています。
毎年のことですが蔵元の景大くんが「この味」を表現するためにブレンドを繰り返して決定しています。
メロン系の含み香のある程よい厚みと余韻、派手さのない柔らかな旨さが光る秋酒、旨いなぁ。
今期は冷酒からお燗まで万能の美味しさ、和食を中心にした幅広いおつまみとどうぞ。
山の井 黒 天の川 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:福乃香40%精米・夢の香40%・夢の香60%・福乃香60%・八反錦70%
それぞれのブレンド(数字は精米歩合) 日本酒度・酸度:非公開 火入れ:あり アルコール:15度
*純米造りですが純米酒表記はありません(山の井シリーズ共通)
*酒質:すっきり軽快、柔らかで程よく厚みのある旨みの中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 志賀泉「月泉」生原酒、フルーティな香りとジューシーな甘みがたまらない美味しさです!<9/9>
長野県信州中野の志賀泉酒造で平成14年から蔵に入り21年から杜氏となった若き蔵元、
中山佳紀くんと出逢ったのは僕が地酒屋こだまを始める数年前、平成18年頃のとある試飲会でした。
そのバランスのいい酒質と温和な人柄に惚れてご挨拶し、それからずっと注目して何度も何度も
蔵に足を運んでその進化を見守ってきた結果、27BYからお取引開始となりました。
フルーティな酒質を基軸に、飲みづらさの少ないお酒で様々な造りを試行錯誤していますが、
ここ数年のさらなる酒質の進化と、その実直な人柄で地酒屋こだまでもじわじわと人気が上がっています。
そんな志賀泉より秋のお酒「月泉(つきみ)」生原酒が入荷しました。
程よく華やかな香り、爽快な酸と軽快さ、そして今期は例年以上にジューシーな甘みが印象的。
甘さはあっても軽快で抜けがよく、くどさの無い仕上がりです。いわゆる香り系ですが癖も少ないため、
初心者から楽しめる味わいでありながら上級者をも唸らせるハイレベルなバランスと僕は感じます。
今年もかなり美味しいなぁ。冷酒またはお燗で、幅広い秋のおつまみと楽しんでみてください。
志賀泉 月泉(つきみ)純米吟醸 生原酒 2022/04BY 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:長野県産 ひとごこち 精米:58% 日本酒度:-9 酸度:2.0 アミノ酸度:0.9
使用酵母:協会1801号 加水・火入れ:なし(瓶によりおりが絡みます) アルコール:15度
*酒質:フルーティな香り、ジューシーな甘みと酸が爽やかなやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温△/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 楽の世「山廃本醸造無濾過生原酒」力強い酸とキレイで濃醇な旨み、柔らかさも出て旨いっ!<8/23>
愛知県江南市の布袋という小さな町で寛政2年創業と歴史ある蔵で極めて少量のみ生産(約30石程度)
という丸井合名。全量が山廃+熱掛四段仕込み、そして全てが濃醇旨口という極めて珍しいそのスタイル。
実は長野の今錦の蔵人時代からの盟友、伊沢広海くんが5年間在籍して僕との縁を繋いでくれました。
全量が山廃+熱掛四段仕込みという濃醇で旨すぎるお酒の個性とポテンシャル、
そして村瀬代表の寛容で人懐こいお人柄に惚れこんでお取引させて頂いております。
そんな楽の世より、旨くてキレのある「山廃本醸造無濾過生原酒」が入荷しました。
パイナップル系のほのかな香り、力強く濃醇な旨みが広がり、アル添ならではのキレが後口を豪快に〆ます。
うめー!。少し熟れたような、しかし意外にも軽快さや透明感もあるジューシーな旨みや、
蔵グセともいえるひなびた香りもひっくるめた荒削りで力強い旨みが最大の魅力で、
あらためて「山廃+本醸造+生原酒」の面白さを教えてくれるお酒です。
冷酒からお燗まで、また熟成にもめちゃめちゃ向いているポテンシャルです。
楽の世 山廃本醸造 無濾過生原酒 2022/04BY 1,595円(720ml) 3,190円(1800ml)
*使用米:国産米 精米:70% 日本酒度:+2 酸度:2.8
酒母:山廃 使用酵母:7号(泡あり) 仕込み:熱掛四段仕込み アルコール:20度
*酒質:力強い酸とキレイで濃醇な旨み、キレのあるどっしり旨口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ タカノユメ「夢山水」純米生原酒、穏やかな香り、旨みとジューシーな酸が美味しくバランス!<8/11>
明治20年創業の山盛酒造は愛知県名古屋市大高(おおだか)という町にあります。
名古屋駅から電車で15分ほど南下した、海と陸の要所だった歴史を持つ静かな町に佇む美しい蔵。
六代目予定・今年41歳の山盛岳志くんが蔵に戻り、鈴木麻理杜氏の元で学びながら醸す鷹の夢。
派手さを追わず柔らかな米の旨味+ドライな酸とキレに酒の良さ&面白さを、
そして何よりも彼の明るい人柄に惚れ、可能性を感じて26BYより取り扱っています。
今回は初リリースとなる愛知県産「夢山水」を使った純米生原酒です。
7号らしい穏やかな柑橘系の香り、柔らかな口当たりから軽快に広がる旨みをジューシーな酸が支えます。
鮮烈な酸ではなく穏やかなタッチですが存在感はしっかりあって、米の旨みとバランスして美味しいなぁ。
データ値ほど甘く感じないのがこの蔵らしく、蔵ぐせなのか水なのか…とってもいいバランス。
7号酵母は定番酒などでずっと使ってきた酵母なので、違和感も全くなくよい出来だと思います。
温度も万能で、少ししっかりめの和食から重すぎない洋食まで幅広く楽しめると思います。
タカノユメ 純米 夢山水 607 生原酒 2022/04BY 1,540円(720ml) 3,080円(1800ml)
*使用米:愛知県産 夢山水 精米:60% 日本酒度:-8 酸度:1.9 使用酵母:きょうかい7号(泡あり) アルコール:16度
*酒質:穏やかな香り、ジューシーな酸が旨みとバランスする中~やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 和田龍登水「山恵錦無濾過生原酒」穏やかな香り、すっきり柔らか、ホッとする美味しさです…<8/1>
長野県上田市で極めて少量を生産する和田龍(わだりゅう)酒造。主要銘柄「和田龍」とは別に、
さらに自身のこだわりを投影した「和田龍登水(とすい・澄夫の字を分解して「登水」なのです)」。
和田龍登水はちょっと変わった経緯で造りをしておりまして、蔵のある上田から約40分かかる、
千曲にある長野銘醸(実は和田さんの親戚なのです)の一部を借りてお酒を造っています。
和田澄夫さんの人柄をそのまま表したような優しい酒質が魅力で、その派手さを抑えた穏やかな酒質と
裏表のない和田さんの実直な人柄に惚れて、その熱い想いを伝えたくてお取り扱いしております。
今回は長野県で新登録された山恵錦を使って5年めのお酒「山恵錦」無濾過生原酒の発売です。
発売直後も悪くなかったのですが7月を過ぎてから全体がよりまとまってきたので発売します。
派手さのない芳香、さっぱりした口当たりからすっきりと広がる旨み、優しい酸が全体をまとめます。
今期は(和田さんの山恵錦らしい)ぽってりした旨みにクリア感が加わりいい感じ。
穏やかで、優しくて、少しまったりした柔らかな旨さが魅力のザ・食中酒です。
和田龍登水(とすい)山恵錦 純米 無濾過生原酒 2022/04BY 1,760円(720ml) 3,520円(1800ml)
*使用米:信州上田産 山恵錦(さんけいにしき) 精米:55% 日本酒度:+0.5 酸度:1.8
使用酵母:きょうかい1401号 アルコール:16度
*酒質:穏やかな香り、すっきり柔らかな旨みが楽しめる中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 不老泉「杣の天狗」うすにごり生原酒、軽快かつ複雑な米の旨みを堪能できる仕上がりです!<8/1>
お取引前からずっと大好きなお酒でした。ご縁あって上原績(いさお)社長が店を訪ねてくださり、
さらに横坂安男杜氏と一緒に飲む機会があり、あれよあれよという間にご縁が深まり、
その年に蔵を訪ね、2017年よりお取引を開始させていただくことになりました(感無量です…)。
派手さを抑え山廃と天秤搾りでの昔ながらの造りにこだわるその姿勢と、何より旨さに惚れ込んでいます。
首都圏でも既に名の知れたお酒ではありますが、大好きな不老泉をこだま流に楽しく伝えていきます。
そんな不老泉より「杣(そま)の天狗」純米吟醸うすにごり生原酒が入荷しました。
ほんのり熟しかけた果実香、柔らかな口当たりからジューシーな米の旨味が広がります。
軽快ながらも厚みもそれなりに感じられ、フレッシュさもまだ若干ありつつ、
速醸とはいえ蔵付き酵母の働きもあって不老泉らしい複雑な旨みを堪能できます。
蔵ぐせやこの造りならではの苦みなどが一体となって味わえる点も魅力のひとつ、
これから秋に向けてより味わいが乗るのが楽しみです。温度も万能、幅広いおつまみを引き立てます。
不老泉 杣(そま)の天狗 純米吟醸 うすにごり 生原酒 2022/04BY 1,760円(720ml) 3,520円(1800ml)
※杣(そま)とは樵(きこり)や山で働く人を表す「杣人」からとりました。
旧朽木村(現高島市)での林業は重要な産業であることからのイメージです。
そんな朽木村には天狗伝説があり、このふたつのイメージが一緒になって「杣の天狗」が生まれました。
*使用米:滋賀県産 山田錦 精米:59% 日本酒度:+2 酸度:1.8 アミノ酸度:1.6
酒母:速醸 使用酵母:蔵付き酵母他 アルコール:17度
*酒質:軽快かつ厚みのある米の旨味を十全に味わえる、複雑味のある中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
☆ 三千櫻「愛山60白麹」キュートな甘みに爽やかな酸がバランス、美味し~~く育てました!<7/12>
岐阜県中津川で酒を醸していた三千櫻(みちざくら)酒造が2020年11月に北海道上川郡東川町へ
移転しました。スキンヘッドでお馴染みの山田社長兼杜氏、蔵人の佐藤さんが家族ごと移住し、
新天地での酒造りを始めました。蔵も新設で環境も大きく変わり全てがゼロからのスタート、
まだまだ暗中模索の毎日ですが三期目の今年は酒質が格段にアップしました。個人的な呟きですが
一年目はどうなることかと(ごめん!笑)思っていた僕自身が驚くほど、かなりの進化を感じています。
そんな三千櫻より、愛山60の定番スペックにたぶん初めて、白麹を使用したお酒の発売です。
ほのかな(1401由来とは明らかに違う)柑橘系の香り(いつもの三千櫻と違って楽しいー)、
すっきりした飲み口からジューシーに広がる旨みを爽やかな酸が彩ります。
愛山らしいキュートな甘みに白麹由来の柑橘系の酸がとってもいい感じ。うーん、美味しいなぁ。
この甘みと酸のバランスが欲しかったので当店の冷蔵庫で一か月半くらい寝かせました。
白麹の主張も程よく和食にも寄り添いますし、洋食ではその個性がより輝くお酒だと思います。
三千櫻 純米 愛山60 白麹 原酒 2022/04BY 2,100円(720ml専用商品)
*使用米:愛山 精米:60% 日本酒度:-3 酸度:2.2 使用酵母:協会1401号
酒母:速醸 火入れ:あり アルコール:16度
※麹の一部に白麹を使用しています
*酒質:穏やかな香り、キュートな甘みに爽やかな酸がバランス、ジューシーな中~やや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温〇/燗◎
*販売予定期間:秋くらいまで
☆ 山の井「黒 流れ星」すっきり軽快ながら複雑な旨みも感じさせる「夏のスペシャルブレンド」!<7/7>
福島県南会津、会津田島駅にほど近い地にて伝統の酒造りを続ける会津酒造。
主要銘柄は「金紋会津」で地元に向けた伝統的なお酒を中心に造ってきた蔵ですが、
若き蔵元杜氏、渡部景大(わたなべけいた)くんが新しいコンセプトと共に立ち上げた
ブランドがこの「山の井」。爽やかな香りとお米の旨みを低めのアルコール度数で表現した
日本酒初心者でも親しみやすい「飲みやすくわかりやすく美味しい」お酒を目指しています。
そんな山の井より、夏に楽しみたい「黒」シリーズ、まずは「流れ星」の発売です。
穏やかな香り、すっきりした口当たりから広がるスリムな旨みが心地よいお酒です。
「流れ星のように煌びやかでありながらスーッと消えていく味わいを目指して」蔵元の景大くんが
試行錯誤して(毎年本当に悩んで悩んで大変な思いをして)ブレンドしました。
軽快なのに適度な複雑味があり、意外に余韻も程よい重さもあって旨みを楽しめます。
幅広いおつまみに寄り添う酒質ながら、しかしやはり和食との相性は特に素晴らしいと思います。
山の井 黒 流れ星 1,650円(720ml) 3,300円(1800ml)
*使用米:夢の香50%、夢の香60%、福乃香50%、3タンクブレンド(数字は精米歩合)
日本酒度・酸度:非公開 火入れ:あり アルコール:15度
※純米造りですが純米酒表記はありません(山の井シリーズ共通)
*酒質:すっきり軽快ながら複雑な旨みも感じさせる、特に和食と相性抜群の中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:9月くらいまで
☆ 春心「亀の尾生酛つくり生原酒」青草を感じさせる風味、クリアな旨みがおつまみを呼びます!<6/22>
石川県小松市下粟津にて大正2年に創業した西出酒造。粟津温泉も近いのどかな町並みに蔵はあります。
一度は別資本への経営譲渡がありましたが、平成26年に代表&杜氏の西出裕恒くんが買戻しました。
白山の伏流水と古い蔵を生かして背伸びすることなく「この環境だからこそできる酒造り」に注力し、
信念を持って地元の米と向き合っています。その結果生まれる生酛と山廃、そして速醸の面白さ、
西出くんの考え方は独特かつユニーク、しかしその全てに必ず一本筋が通っていて話していても楽しい。
木槽で搾った柔らかな味と「自分にしかできない酒造り」を貫く裕恒くんの想いが最大の魅力です。
そんな春心より地元産亀の尾を使ったお酒が届きました。いわゆる「米」を感じさせる穏やかな香り、
少しだけとろりとした舌触りから柔らかく広がるクリアな旨味、程よい酸が輪郭を整えて
キレのよい後口へ繋がります。今期は硬さもあまりなく、意外にジューシーさもあり、
香りにも味わいにも青草を感じさせる風味が亀の尾という米の特徴を教えてくれる気がします。
派手さはもちろんなく、全温度帯でおつまみが欲しくなる、実に西出くんらしい食中酒です。
春心 生酛つくり純米酒 亀の尾 生原酒 2022/04BY 2,530円(720ml)※720ml専用商品
*使用米:小松市ジャパンファーム契約栽培米 亀の尾 精米:83% アルコール:15度
日本酒度:-2 酸度:2.0 アミノ酸度:1.4 酒母:生酛 酵母:無添加
*酒質:穏やかな香り、程よくジューシーかつクリアな旨みでキレのいい中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:11月くらいまで
☆ 太陽「神稲」生原酒、野条穂のポテンシャルを引き出した濃醇で力強い旨みがシャープに炸裂!<6/9>
兵庫県明石市で淡麗辛口全盛時でさえ自身の酒造りを貫き通し「淡麗辛口に反旗を翻す」をモットーに
酒を醸し続けてきた素敵な蔵元です(初めてお酒を知って蔵を訪ねたのが2007年、衝撃でした…笑)。
一部(神稲に使用する野条穂)を除き全量兵庫県産山田錦で濾過も火入れも加水もしないという清々しさ。
媚びを売ることの無い太陽ならではの力強く、濃醇でキレのある、圧倒的な存在感を感じさせる旨さは
六代目田中忍社長と奥さまが中心になり、超少数精鋭で約100石の少量を大切に醸しています。
そんな太陽より、蔵元自らも復活に携わり21BYの初醸造より大切に少しずつ増やしてきた
「野条穂(のじょうぼ)」を使った「神稲(くましね)」純米吟醸無濾過生原酒を発売いたします。
ほのかな芳香、繊細さと透明感を纏いつつも力強さ溢れる旨み、旨味と酸味のバランスが秀逸で、
ドライにキレる後口が爽快です。今期は例年よりややドライでしたので少し寝かせましたが、濃醇な旨みを
開けたてからしっかり感じられて旨い…!勿論開栓後もガンガン伸びますし、熟成にも向いた酒質なので
これからがさらに楽しみ。冷酒、常温、熱めのお燗と温度も万能、底力溢れるお酒です。
太陽 純米吟醸 神稲(くましね)無濾過生原酒 野条穂 2022/04BY 2,035円(720ml) 4,070円(1800ml)
*使用米:明石産 野条穂(のじょうぼ) 精米:60% 使用酵母:9号系 日本酒度・酸度:非公開 アルコール度:19度
*酒質:シャープでドライ、力強さのある旨み、深みとキレを感じる濃醇辛口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:秋くらいまで
☆ 稲里「辛口しぼったまんま」力強く厚みのある旨み、派手さのない濃醇な旨みの辛口酒です!<5/19>
茨城県笠間市稲田にある磯蔵酒造、数年のお付き合いを経て2019BYよりお取り引き開始となりました。
「想いを共にできる仲間と仕事をしたい」という僕と同じ価値観を持つ磯貴太(いそたかひろ)社長が
杜氏や蔵人と造るその酒は「地元の米の味を大切にした(ライスィと彼はよく言います)」腰の強い酒。
流行りに流されず、蔵の風味がそのまま伝わるような、派手さ控えめなしみじみ旨い食中酒を信念をもって
造り続けています。今期2022BYより能登杜氏「長松拓也」さんが就任し、進化中の磯蔵酒造です。
今回は発売は「辛口(雲ラベル)しぼったまんまの出荷」生原酒、力強い旨みの辛口酒です。
米を想起させるほのかな香り、強いインパクトから一転して柔らかく広がる米の旨味、
アル添ならではの後口の辛さとキレが印象的です。派手さのないいわゆる食中酒系の酒質で、
スッキリした辛口ではなく旨味がしっかりしていて、喉を通った後の余韻もどっしり感じるのに
くどさがないので濃い(アルコール度数19度です…笑)のについつい杯が進みます。
温度も問わずロックもよし、とにかく米の旨味を楽しませてくれる「旨い辛口」です。
稲里 辛口(雲ラベル)しぼったまんまの出荷 2022/04BY 1,430円(720ml) 2,860円(1800ml)
*原材料:米(国産)・米麴(国産米)・醸造アルコール・糖類 精米:75% アルコール:19度
日本酒度・酸度:非公開 火入れ・加水:なし(生原酒) 特定名称:なし(普通酒)
*酒質:程よく厚みのある旨み、後口のキレがある濃醇辛口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:秋くらいまで
☆ 春心「もろみー純米酒」リンゴ系の香りとジューシーな甘みの柔らかな美味しさです!<4/20>
石川県小松市下粟津にて大正2年に創業した西出酒造。粟津温泉も近いのどかな町並みに蔵はあります。
一度は別資本への経営譲渡がありましたが、平成26年に代表&杜氏の西出裕恒くんが買戻しました。
白山の伏流水と古い蔵を生かして背伸びすることなく「この環境だからこそできる酒造り」に注力し、
信念を持って地元の米と向き合っています。その結果生まれる生酛と山廃、そして速醸の面白さ、
西出くんの考え方は独特かつユニーク、しかしその全てに必ず一本筋が通っていて話していても楽しい。
木槽で搾った柔らかな味と「自分にしかできない酒造り」を貫く裕恒くんの想いが最大の魅力です。
かわいいラベルのこのお酒、蔵で飼ってるふたご猫の女の子「もろ」と「みー」がモチーフになっています。
リンゴ系の香りがほんのりと、すっきりした旨みをリンゴ酸の爽やかさが支えます。軽めではありますが
複雑な旨みもあり、今期はけっこうジューシー。キャッチーでありながらも西出くんらしさを感じさせる
火入れならではの柔らかな旨みです。冷やせば軽めにさっぱりと、常温からぬる燗(お勧めはネコ肌燗
だそうです…笑)なら柔らかな味わいを、和食のみならずイタリアンなどにも相性はいいと思います。
春心 純米酒 もろみー 火入れ 2022/04BY 1,760円(720ml専用商品)
*使用米:石川県産 五百万石 精米:65% 日本酒度・酸度:非公開
使用酵母:リンゴ酸高生産性酵母(石川県) 火入れ:あり アルコール:14度
*酒質:すっきり軽快な甘みにリンゴ酸が爽やかさを添える、柔らかな旨みのやや甘口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:秋くらいまで
★ 新酒と共に酒粕も入荷しておりますよー!<2023年1月>
当店には一年を通じて季節毎にいろいろな酒粕が入荷いたします。
今は新酒と共に入荷するフレッシュな酒粕を中心に、一年(以上)寝かせて柔らかくなった練粕もございます。美味しいのはもちろん栄養も豊富な酒粕、申し訳ないけど近所のスーパーで売ってるのとはたぶん味が全く(ホントに全く…!)違います。そのままでも、焼いても調味料としても、粕漬けに使っても、お客様によれば顔パックにも効果があるようです。美味しくて健康や美容にも役に立つ万能な酒粕をご家庭でも是非お試しください。
弥右衛門(福島・喜多方)新酒板粕 432円/500g
鏡山(埼玉)新酒(おからのような)酒粕 540円/400g
白露垂珠(山形)吟醸練粕(熟成粕) 540円/1Kg
*保存は(酒粕によりますが)冷蔵庫に入れておけば半年以上は大丈夫です(冷凍も可能です)
*練粕などは冷蔵庫に入れておけば数年の熟成で(色が濃くなりますが)さらに旨みが増します
☆ 春心「アナザーシリーズ」うすにごり生酒、柔らかで複雑な旨みを軽快に楽しめます!<3/28>
石川県小松市下粟津にて大正2年に創業した西出酒造。粟津温泉も近くのどかな町並みです。
一度は別資本への経営譲渡がありましたが、平成26年に代表&杜氏の西出裕恒くんが買戻しました。
白山の伏流水と古い蔵を生かし背伸びすることなく「この環境だからこそできる酒造り」に注力し、
信念を持って地元の米と向き合っています。その結果生まれる生酛と山廃、そして速醸の面白さ、
西出くんの考え方は独特かつユニーク、しかしその全てに必ず一本筋が通っています。
木槽で搾った柔らかな味と「自分にしかできない酒造り」を貫く裕恒くんの想いが最大の魅力です。
穏やかな柑橘系+少し草の香り、すっきり広がる柔らかな旨み、飲み口はソフトです。
実は3月初旬に入荷していたのですが少し硬かったので常温で寝かせていい感じに仕上げました。
優しい味わいの中に僅かに感じる複雑な旨みは蔵付き酵母のなせる技なのか、
優しい酸が支える穏やかな旨みと後口のキレはいつまでも肴を欲して飲み飽きることがありません。
今回は生酛でも山廃でもなく速醸ですが、とても西出くんらしさを感じる、いいお酒だと思います。
HARUGOKORO 春心 特別純米 うすにごり生酒 ~another series~ 2022/04BY
2,035円(720ml) 3,960円(1800ml)
*使用米:石川酒68号(百万石乃白) 精米:60% 酒母:速醸 酵母:蔵付き酵母(No.10) アルコール:15度
*酒質:穏やかな香りと柔らかな旨み、軽快ながら複雑な旨みも楽しめる中口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:5月くらいまで
★ 太陽「生酛 野条穂」無濾過生原酒、今期はドライでエッジのあるキリッとした旨さです!<3/3>
兵庫県明石市で、淡麗辛口全盛時でさえ自身の酒造りを貫き通し
「淡麗辛口に反旗を翻す」をモットーに酒を醸し続ける素敵な蔵元です。
一部を除き全量兵庫県産山田錦で濾過も火入れも加水もしないという清々しさ。
飲めばわかる、太陽ならではのパワフルさ&比類なき味わいは六代目田中社長と奥さま、
そしてたった一人の蔵人で約100石を醸しています。
そんな太陽酒造より2019BYより野条穂を使い酵母無添加で造る「生酛」無濾過生原酒が入荷です。
実は2019BYに山田錦で約百年ぶりに復活させた生酛ですが、2020BYからは復活米の野条穂で
醸しています。穏やかな柑橘系の香り、パンチもあって力強く広がるドライで複雑な旨み。
うーん、旨いっ。昨年のジューシーさはありませんが逆にドライでキレが抜群、
キリッとした旨みが駆け抜ける味わい。派手さはありませんし万人受けはしないかも知れませんが
酒の凄みを感じさせてくれます。太陽の哲学を感じまくれる1本だと思います。
太陽 生酛 純米 無濾過生原酒 2022/04BY 2,035円(720ml) 4,070円(1800ml)
*お一人(四合・一升いずれか)1本まででお願いします
*使用米:兵庫県産 野条穂 精米:60% 日本酒度・酸度:非公開 酒母:生酛 酵母添加:なし アルコール:19度
*酒質:ドライでキリッとした旨み、深みを感じる辛口
*お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:5月くらいまで
★ 会津吉の川「しぼりたて生原酒」濃醇でどっしり、パワフルな旨みが攻めてきます!<2/24>
吉の川というと新潟県に有名な大きな蔵がありますが、こちらは福島県喜多方市の小さな蔵元です。この蔵で40年以上に渡り数多くの金賞を受賞、尊敬する造り手も多い川村利見杜氏が三年前に引退し、若き蔵元の冠木(かぶき)大輔くんがベテランの頭と一緒に勉強をしながら未来を模索中。今後の吉の川がどう進んで行くのか、僕はとても楽しみにしています。そんな吉の川よりこだまの「フツーじゃない普通酒」のひとつ「しぼりたて生原酒」が入荷しました。穏やかな香り、とろみのある濃醇で太い旨みが最大の魅力です。柔らかく厚みのあるジューシーな旨味、そして後口のキレもあり、高いアルコール度数をあまり意識させません。熟成でより良さが出るので当店では寝かせながらほぼ通年で販売しています。和食はもちろんですが、カレーやお好み焼き等にも合う楽しさがあり冷酒や加水燗、日本酒ハイボールやロックにも最適のお酒です。濃醇旨口がお好きならお勧め!濃いウマですよー。
会津吉の川 しぼりたて生原酒 2022/04BY 1,595円(720ml)2,695円(1800ml)
*発売当初は酒質がまだ少し若いので開栓当日より二日目以降の味わいをお勧めします(当日なら要デキャンティング)
*使用米:喜多方産 五百万石(麹) 喜多方産 チヨニシキ(掛) 精米:68% アルコール:20度
日本酒度:-2前後 酸度:1.8 原材料:米・米麹・醸造アルコール(特定名称外、いわゆる普通酒)
*酒質:濃醇でどっしり、ジューシーな旨みのやや甘口 お勧め温度:冷◎/常温○/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
★ 天明「焔 2017」Kodama Tuning を発売します、旨いよー!<11/17>
福島は会津坂下(ばんげ)にある曙酒造。今期の造りでついに10年目、鑑評会でも金賞の常連になりつつありますます大活躍の若き蔵元杜氏、鈴木孝市くんをトップに、若手数名が造りに携わり頑張っています。特にここ数年は地元である「坂下産」の米へのこだわりと「老ねのないクリアな酒質」へのあくなき探求を深めているここ数年、進化はとどまることを知りません。さて、今回のこだまチューニングは常温熟成にも関わらず火落ちはもちろんオリも全く出ておらず、天明の品質管理の確かさを感じさせます。共通して感じられる程よい熟成香、柔らかなタッチからまろやかに広がる意外にクリアな旨みを穏やかな、しかし存在感のある酸が支えます。複雑味、そして深みも充分にありますが、いわゆる西日本の生酛山廃酛に代表されるような「どっしり」ではなくあくまで穏やか、ミディアムな重さで幅広いおつまみと合いそうです。比較すると生酛はよりクリアで抜ける感じ、山廃酛はより密度のある重めの旨みを感じられますのでお好みで選んでみてください。もちろん冷酒厳禁、常温からお燗で。開栓後も伸びますのでできれば日数をかけてお飲みください。
天明 焔(ほむら)生酛 特別純米 無濾過生原酒 ~KodamaTuning~ 2017/29BY
天明 焔(ほむら)山廃酛 特別純米 無濾過生原酒 ~KodamaTuning~ 2017/29BY
1,980円(720ml)3,960円(1.8L)
※本数が極めて少ない為、720mlは一種類につき一人1本まで(合計2本まで)
1.8Lはどちらか一種類一人1本まででお願いします(720mlと1.8L両方、はごめんなさい)
※お取り置きは当日を含めて三日間まで承ります
※販売予定期間:売り切れ次第(申し訳ありませんが遅くとも11月中には無くなると思います)
<生酛>使用米:夢の香 精米:65%
日本酒度:+2 酸度:1.7 アルコール:16度
<山廃酛>使用米:山田錦/五百万石 精米:55%/60%
日本酒度:+2 酸度:1.8 アルコール:16度
<共通>酵母添加:あり 濾過・火入れ・加水:なし
熟成温度:約1年半蔵で冷蔵⇒約3年半当店で常温熟成(最高20℃)
*酒質:穏やかで柔らか、深みを感じる中口 お勧め温度:冷×/常温◎/燗◎
★ 若竹屋「坐」生原酒、複雑な酸と旨みが蔵の個性を主張します!<11/10>
福岡県久留米市田主丸(たぬしまる)は水のキレイな河童伝説の里。元禄時代から脈々と酒を醸してきました。こだま開店直前に蔵にお邪魔してからお世話になっている横尾杜氏の柔和で丁寧なお人柄、そして特有の酸が印象的な蔵の酒に惚れて取扱いさせていただいています。還暦過ぎとは思えない柔軟な発想とセンスで実に面白い酒をこの世に送り続けてくれる横尾杜氏のお酒を、細々ですが紹介して参ります。熟した果実香がほんのり、柑橘系の酸に加えて少し重めの酸が、程よく熟して厚みの出始めたドライな旨みとバランスします。しっかり旨く、程よく重い。柔らかさもありつつ、複雑な旨みが広がり、決して万人受けではありませんが、蔵の味わいを大切にした、実に若竹屋らしい土着的な旨さを感じさせます。温度は万能で、和食なら牛蒡や生姜など、洋食ならスパイスを使うとより楽しくなりそうです。地味ウマないいお酒と思います。
若竹屋 坐(ざ)純米 無濾過生原酒 2021/03BY 1,485円(720ml)2,970円(1.8L)
*使用米:福岡県産 夢一献 精米:68% 使用酵母:9号 アルコール:17度
*酒質:重めの酸とドライな旨みがバランスした中口 お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:年末くらいまで
★ 笑亀「貴魂」常温~お燗向けに白&黒の二年熟成を発売します!<1/22>
長野県塩尻市にて手造りの酒を醸す笑亀(しょうき)酒造。杜氏を兼任していた丸山大輔社長に代わって長野の某蔵で活躍していた森川貴之くんが26BYより杜氏に就任しました(彼とは前蔵の時から10年以上のお付き合いなのです)。すっかり蔵に溶け込み蔵のムードも変わりました。造りのベースから見直した森川杜氏の力量のおかげで笑亀は現在、圧倒的な進化を遂げています。貴魂の中でも特に常温からお燗向けの白と黒、それぞれ蔵内の常温でじっくり寝かせた約2年熟成を発売いたします。生酛で仕込んだ白は驚くほど柔らかな酸と、生酛ならではの抜けのよいクリアな旨みがいいバランス。さらに熟成による程よく複雑、しかし軽快な旨みが素晴らしく、キレもよいので杯が止まりません。そしてコハク酸を突出させた黒は驚くほど鮮烈な酸と複雑で厚みのある旨みが印象的で、温めるとさらに濃醇さを感じさせる旨みへと昇華し、その個性を発揮していきます。あはは、どちらもいわゆる地味&滋味系の笑っちゃう旨さ。杯に注いだ時の仄かな琥珀色も美しく柔らかで穏やかな熟成を感じさせます。どちらも冷酒厳禁、幅広いおつまみとお楽しみください。
笑亀 貴魂(きこん) 純米生酛「白」二年熟成 2019/01BY 1,650円(720ml)3,080円(1.8L)
笑亀 貴魂(きこん) 純米 「黒」二年熟成 2019/01BY 1,540円(720ml)2,860円(1.8L)
*白 使用米:塩尻市野村農場契約栽培米 美山錦 精米:59%
テーマ:生酛の乳酸菌による乳酸の深い酸 アルコール:16度
酒質:柔らかな酸と軽快&クリアで抜けのよい旨み、程よい深みの旨口
お勧め温度:冷×/常温○/燗◎
*黒 使用米:塩尻市野村農場契約栽培米 美山錦 精米:59%
テーマ:コハク酸の幅のある酸 アルコール:15度
酒質:鮮烈な酸と複雑で密度のある旨み、深みと濃醇さの旨口
お勧め温度:冷×/常温△~○/燗◎
*共通 濾過:なし 火入れ:あり 熟成温度:蔵内で常温熟成
販売予定期間:夏くらいまで
★福島・喜多方の「弥右衛門」の「新酒酒粕」今年も入荷してます!<1/5>
福島・喜多方の中堅蔵、大和川酒造店で26BYより工場長(杜氏)となった若き蔵元、佐藤哲野(てつや)くん。柔らかな酒質に定評のあるレギュラーの「弥右衛門」の揺ぎ無い安定感をベースに、哲野くん自身のチャレンジである「彌右衛門/野恩」での生酛造りへの挑戦など、大和川の歴史を継承しながら自身を表現し未来を模索している彼の意欲作にも益々期待が膨らむこの数年なのです。そんな大和川にも新酒の季節がやってきました。今回は新酒の入荷と全く同時に、搾りたての新酒の香りをふんだんに含んだ酒粕(板粕)の発売です。実はこれ、地酒屋こだまの定番の酒粕でとっても美味しいのです。甘酒や粕汁はもちろん、軽く炙って醤油や味噌、ちょっとお洒落にオリーブオイル&塩を塗って食べても、揚げ物の中身に入れても、もちろんそのまま食べても美味しい!申し訳ないけどスーパーで売ってる酒粕には戻れなくなります(笑)
弥右衛門 新酒(純米酒)の酒粕 432円(500g)
*その他複数蔵の酒粕が入荷しております、お尋ねください
*柔らかく寝かせた「練り粕」もございます(山形・竹の露製、540円/1Kg)
*販売予定期間:10月くらいまで
*お酒と一緒に発送も可能です
★ 笑亀の味噌麹仕込み、個性派三姉妹Ver.が圧倒的に旨くなった!<10/26>
長野県塩尻市にて手造りの酒を醸す笑亀(しょうき)酒造。杜氏を兼任していた丸山大輔社長に代わって長野の某蔵で活躍していた森川貴之くんが26BYより杜氏に就任しました(彼とは前蔵の時から10年以上のお付き合いなのです)。すっかり蔵に溶け込み蔵のムードも変わりました。造りのベースから見直した森川杜氏の力量のおかげで笑亀は現在、圧倒的な進化を遂げています。そんな森川くんが昨年から挑戦している「清酒用麹ではなく味噌用麹を使った三姉妹のお酒」。長女の「どみそ」は味噌麹+味噌麹甘酒四段でどっしり旨み系に、二女の「きもと」は味噌麹+生酛でクリアな酸と軽快な複雑味に、三女の「こはく」は味噌麹+コハク酸高生成酵母でジューシーな酸と甘みの出汁旨系に、それぞれ全く異なる楽しさを発信します。決してゲテモノ系ではなく、僕が驚くレベルで昨年より圧倒的に高い完成度となりました、ぜひお試しを。
味其(みその)三姉妹 くせものじゃ 一女 どみそ 2020/02BY 味噌麹+味噌麹甘酒四段でどっしり旨み系
味其(みその)三姉妹 くせものじゃ 二女 きもと 2020/02BY 味噌麹+生酛でクリアな酸と軽快な旨み系
味其(みその)三姉妹 くせものじゃ 三女 こはく 2020/02BY 味噌麹+コハク酸酵母でジューシー旨み系
価格は全商品共通:825円(300ml) 1,650円(720ml) 3,300円(1.8L)
*使用米:地元産こしひかり 精米:70% 日本酒度・酸度:非公開
酒母:一女&三女:速醸 二女:生酛 麹:全て味噌麹 火入れ:あり アルコール:15度
*お勧め温度:冷×/常温◎/燗◎
*販売予定期間:来春くらいまで
☆日本酒の酸を表現したくて~森川貴之杜氏が立ち上げた6年目の「貴魂」
さらに進化・深化して、今年も発売いたします!<8/18>
長野県塩尻市にて手造りの酒を醸す笑亀(しょうき)酒造。杜氏を兼任していた丸山大輔社長に代わって長野の某蔵で活躍していた森川貴之くんが26BYより杜氏に就任しました(彼とは前蔵の時から10年以上のお付き合いなのです)。すっかり蔵に溶け込み蔵のムードも変わりました。造りのベースから見直した森川杜氏の力量のおかげで笑亀は現在、圧倒的な進化を遂げています。そんな彼が27BYから立ち上げて6年目の「貴魂(きこん/貴之の魂)」は副題を「日本酒の酸を表現したくて」。それぞれのカラーにテーマを持たせ、それぞれ違う酸を表現するというめちゃめちゃ楽しい(けど醸造上はめちゃめちゃ難しい…笑)試みを続けて、毎年確実に進化しています。もし可能なら飲み比べ(300mlセットがお勧め)するとより理解できる世界と思います。
白・・・生酛の乳酸菌による乳酸の深い酸 798円(300ml) 1,595円(720ml) 2,970円(1.8L)
黄・・・クエン酸を生成する麹を使ったシャープな酸 770円(300ml) 1,540円(720ml) 2,915円(1.8L)
赤・・・吟醸香とリンゴ酸の爽やかな酸 880円(300ml) 1,760円(720ml) 3,190円(1.8L)
黒・・・コハク酸の幅のある酸 743円(300ml) 1,485円(720ml) 2,750円(1.8L)
毎年試行錯誤しながらですが、今期はそれぞれの酸のニュアンスを前面に押し出しながらもある程度バランスの取れた造りに感じます。流石だね、森川くん。バランスが取れているとは言え、やはりちょっとフツーのお酒ではないかも知れません。しかし、特にお料理好きの方ならそれぞれの酒質に合う料理のアイディアが湧きまくってしまうような新たな刺激を持っています。詳しいレビューは下のリンク先をご覧いただければと思います。
*使用米:塩尻市野村農場契約栽培米 美山錦 精米:59% その他データ:非公開
濾過:なし 火入れ:あり アルコール:16度(黒のみ15度)
*酒質:白:鮮烈な酸とクリアな旨みの中口 黄:鮮烈な酸とほのかな甘みの中口
赤:ジューシーな酸と旨みのやや甘口 黒:濃醇でしっかりした旨みの中口
*お勧め温度 白&黒:冷〇/常温◎/燗◎ 黄&赤:冷◎/常温◎/燗〇
*販売予定期間:年末くらいまで
★ 城川郷「尾根越えて」一年の熟成によりまろやかな深みに成長…!<6/8>
愛媛県西予市の山間に中城本家酒造があります。スキンヘッドのゴツい見た目と裏腹に(笑)繊細で優しい現在40歳の若き蔵元、中城文吾くんが酒を醸しています。愛媛県産の米と愛媛酵母、裏山からの湧水にこだわり、ほぼ家族だけで造る約150石という極少量の酒。彼の目指すところでもある少し華やかな香り、透明感のある米の旨味、酸を突出させない柔らかかつ滑らかな酒質に僕は注目しています。そんな城川郷を代表する「尾根越えて」一年熟成を発売します。梨やリンゴを思わせるやや華やかで甘い香りが印象的。スッキリした飲み口、透明感のあるクリアさに加え、ジューシーな旨みが柔らかく、そして深く広がります。丁寧な火入れによるきれいさと滑らかさが相まって優しく飲める仕上がりですが、一年熟成によるまろやかさと余韻が魅力的…!冷酒ですっきり、常温やお燗では豊かな旨みがじっくり楽しめる幅の広い食中酒です。
城川郷 特別純米 尾根越えて 一年熟成 2019/01BY
1,595円(720ml)3,080円(1.8L)
*実は昨年の造りより、家庭の事情で文吾くんが蔵を離れました。
現在は文吾くんの前に造りを担当されていた文吾くんのお父さまが製造責任者を務め、
ご家族がそれを支えている状況です。近いうちに再度蔵を訪ね、お話を伺ってくる予定です。
肝心のお酒のクオリティに関しては全く問題なく、美味しいお酒を造っておられます。
*使用米:麹 山田錦/掛 松山三井 精米:麹50%/掛58% 使用酵母:愛媛酵母
日本酒度:+2 酸度:1.45火入れ:あり アルコール:15度
*酒質:フルーティで軽快ジューシーな中口~やや甘口 お勧め温度:冷◎/常温◎/燗◎
*販売予定期間:ほぼ通年
☆暑い夏に一服の清涼、日本酒ベースのリキュールなんていかが?<8/18>
今さら言うまでもなく今年は暑い(熱い!笑)夏。各蔵から発売している冷酒向けの夏酒はもちろん、ちょっと濃いめのお酒をロックやソーダ割りで楽しんだり、暑い夏だからこそ熱めのお燗を楽しんだり、人それぞれの楽しみ方がある夏の日本酒(だからこそ楽しい♪)ですが、そんな中でちょっと一服の清涼を運んでくれるのがこの「日本酒ベースのリキュール」。リキュールというと蒸留酒のイメージがあるかも知れませんが、こだまでは蒸留酒ではなく日本酒をベースにしたリキュール(税法上、日本酒に果汁などを混ぜるとリキュールになります)をいくつか扱っています。特徴としては低め(だいたい10度前後が多いです)のアルコール度数で優しく飲めることが挙げられます。各蔵が地元の特産物を使ったりして味わいに楽しさを出していることも魅力。ロックやソーダ割りなどで身体にも柔らかく、この夏の+αのお楽しみにどうぞ♪
天明 Snowdrop(ヨーグルト) 1,738円(720ml)
会津酒造 愛のシトラス(柑橘類) 1,760円(500ml)
会津酒造 うめ酒 1,100円(500ml)
不老泉の梅酒 1,485円(500ml)
仙介 泉媛(ゆず酒) 1,430円(720ml)
☆ ひやおろし、について思うこと *地酒屋こだま店主の個人的主観です
日本酒業界で秋の風物詩と言われる「ひやおろし」
日本酒は古来「貯蔵前(搾った後)」と「貯蔵後(出荷の前)」の二回、
酒質の安全性を保つために「火入れ」と呼ばれる熱殺菌をしてきましたが
火入れを重ねるとどうしても風味が落ちやすいため二回目の火入れを省略し
「外気温と同程度になった頃に(冷えたまま)瓶に詰める(卸す)」ことから
「ひやおろし」という名称ができたと言われています(諸説あります)。
別の呼び方だと「生詰め(なまづめ)」(生じゃないのにこれも変なネーミングだよねぇ!苦笑)。
ともあれ、夏の熟成を経てまろみと旨みを得たお酒を「より旨く味わう」ための先人の知恵だったのです。
余談ですが同じような秋の酒として「秋あがり」という言葉もあります。
こちらは特に定義はなくて、ひやおろしと同じ経過のもの(生詰め)、
熱処理してない生酒、生で貯蔵して出荷前に火入れをした生貯蔵、などなど
どれも「秋になって味が乗った(上がった)お酒」にこの名称を用いているようです。
さてその「ひやおろし」ですが、年々発売時期が前倒しになって(どっかのバーゲンセールみたいw)
最近は蔵によっては8月から発売とかトンチンカンなことをする蔵も出てくる始末。
我先に、の気持ちはわからなくもないのですが季節感を大切にするはずの風物詩に対しての冒涜というか、
実に粋でない、かっこ悪い行為
と僕は感じています。
どんなに早くてもせいぜい9/9の重陽の節句から発売、という感じがギリギリセーフ。
・・・いやごめん、やっぱりそれでも早いように思うのですが(苦笑)
・・・まぁその辺は蔵の自由なので勝手にやってくれればいいけどね(笑)
という訳で別に「ひやおろし」がなくてもしっかり寝かせた旨いお酒がいっぱいある地酒屋こだまとしては
ひやおろしらしい酒質に育ったものから少しずつ「ひやおろし」を発売させていきます。
特に今年は世の中にはびこる未熟なひやおろしに気付いて欲しい気持ちからのささやかな抵抗として
ふた夏越え、み夏越えのひやおろしから先行販売しております(笑)
その結果、当年もののひやおろしは販売しないことも多々ありますが気になる方は直接お尋ねください。
(流行先取りのお洒落なお客さまは他所のお店さまで買ってください・・・)
・・・なんて天の邪鬼なことを性懲りもなく毎年呟いているのですが、
嬉しいことに「熟成不足だなぁ」と思うお酒は(当店取扱酒に限らず)毎年確実に減って来ました。
蔵の方でも「早く出す分しっかり熟成させる」ことに取り組んできた成果だと感じていますし
その点には大いに敬意を表したいと思います。その上で・・・
★ひやおろしって冷酒で飲むより常温やお燗の方が旨いものが多いよ!
★お酒単体で美味い!ってタイプはけっこう少なくて肴と合わせて映えるお酒が多いよ!
★焦って飲まず、10月を過ぎて秋が深まった頃からの方がひやおろしの真価が味わえるよ!
この二点は覚えておいて損はないと思いますよー。
ちなみに今年のこだま扱いのひやおろしはめちゃめちゃ旨い酒が多いから期待してねー♪
これから深まっていく秋を楽しみましょう♪(今年は秋が早いのがせめてもの救いです・・・)
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