宮乃舞/松田酒造(愛媛県西宇和郡)*価格は全て税込です

愛媛県の空の玄関口、松山から西へ約1時間半。九州の方向へ長~く伸びた佐多岬の根っこにあたる「伊方(いかた)」の町にて明治31年より酒を醸しているのが「宮乃舞(みやのまい)」を代表銘柄とする松田酒造です。写真はこの蔵の四代目となる松田眞造専務、松田酒造を引っ張るパワフルで情に厚い人柄もさることながら、その「愛媛の酒を盛り上げないと!」という熱い想いと行動力で周囲の信頼に応えている、愛媛の頼れるアニキです。もともとは僕がアマチュア時代に酒の会を共同主催していた僕の東京のアニキ分の生方さん(現・荒木町オールザットジャズ店主)が松田さんと親交が深く、その縁でそれからずっと仲良くさせていただいていて、地酒屋こだま開店と共に扱いを始めさせていただいてます。

松田酒造は伊方の港から100mほどの海の傍に建っています。愛媛県の米、水は裏の山から湧出するミネラル豊富な中硬水を使い、伊方杜氏が仕込みをしています。もともと焼酎が柱となる蔵で日本酒は100石ほどの極少量となりますが、宮乃舞ならではの濃醇な酒質は実に個性的で人の心を捉えて離しません。特にこだまで扱うものはその個性が特化したものに限っていますが、不思議なのは濃醇なのに「海の幸」との相性が抜群なこと。酒だけをテイスティングしても推測不可能なマッチングを時に示します。やはり水かなぁ、そして海に近接した蔵だからかなぁ、と思うのです。首都圏ではまだまだ無名の小さな蔵ではありますが、何よりその「個性」を大切に僕は販売していきたいと思っています。

 

 

宮乃舞 純米吟醸「しずく媛」無濾過生原酒 25BY

使用米:愛媛産 しずく媛 精米:55%

日本酒度:+1 酸度:1.3

使用酵母:愛媛酵母EK-1

アルコール:17度

 

価格:2,160円(720ml) 3,888円(1.8L) *完売いたしました

 

愛媛酵母がおりなす芳醇な香りに少しの熟香が混ざります。

すっ、と口に入った途端に米の旨味と熟した果実の甘味が爆発的に広がります。

濃い!・・・のに、すっきりしています。熟してる!・・・のに、すっきりしています。

飲み込んだ後は、あまりの旨味の余韻にしばらく口を開く気になりません(笑)

パワフルで濃醇なのに地元で獲れた釜揚げしらすとの相性が抜群という個性派です。

 

 

宮乃舞 純米吟醸「松山三井」無濾過生原酒 25BY

使用米:愛媛産 松山三井 精米:55%

日本酒度:+3 酸度:1.4

使用酵母:愛媛酵母EK-1

アルコール:17度

 

価格:2,160円(720ml) 3,888円(1.8L) *完売いたしました

 

上の「しずく媛」のお米違いVer.です。しずく媛というお米はもともと松山三井の選抜種ですので同様の特性を持っているはずですが、それでも随分と違うニュアンスが出るから不思議なものです。(松山三井は食米ですが、しずく媛は愛媛県初の酒造好適米です)

松山三井の特徴のひとつである「渋み」をベースに持ちつつ、しずく媛より濃醇なビターな旨みが広がります。より一層の重さを感じたい向きにはこちら「松山三井」をお勧めします。